『刑事貴族2』が日テレプラスでスタート。只今5話を放送中。このシリーズが放送されていたのは、今から21年前の1991年。牧編のOPや本編にも映っていましたが、その頃はまだ建設中で、1990年の年末に完成した新都庁ビルが2のOPで象徴的に使われているのがとても印象的です。EDの本城が傘を持って階段を上り、愛車のバンプラに乗り込む場面も新都庁の周辺で撮影されています。新都庁以外にも、本編では、当時開場3年後ぐらいの東京ドームの風景が映ったり(「女弁護士」)、初回(「ファジーでハードでホットな奴ら」)は、成田空港のロビーや駐車場などを使って、大掛かりなロケーションが行われており、バブル崩壊間近の東京の様子も今となっては非常に懐かしく見えました。そう言えば、当時の日テレ金8枠は、巨人戦の中継で潰れることが多く、そのため牧編は16回で終了。刑事貴族2の前期の放送も野球シーズンと重なったために、結局19回しか放送されていません。今だったら24回ぐらいは放送されていたでしょうね…。
過去にも主役が交代するドラマはいくつもあったが、アクション系の刑事ドラマでの主役交代劇は、当時はとても新鮮に映りました。風間演じる郷ひろみ氏からバトンを受けたのは水谷豊氏。同じ日テレ金8枠で放送された「ハロー!グッバイ」や、テレ朝系日8枠の「ザ・刑事」など、当時立て続けに刑事役を熱演していた水谷氏の抜擢は、郷ひろみほどの意外性は感じられなかったものの中々合点のいくキャスティングだと思ったのと同時に、今度は、どんなタイプの刑事を演じるのか大変興味深かった。そう言えば、水谷氏は、ビデオ撮影系の刑事ドラマの主演作は、いくつもありますが、フィルム系は、この刑事貴族が今のところ最初で最後みたいです。
水谷氏演じる本城慎太郎は、少し危なっかしいが情熱的で、変装の名人でもあり、咄嗟に思いついたユニークな捜査手法(違法捜査?)で、軽快に事件を解決する。部下の刑事たちやあるいは仲間や犯人を突然怒鳴り散らしたり、激昂するところは、相棒の右京さんにも受け継がれていますね。しかし、右京さんとは比べ物にならないぐらいに派手に動き回るのが本城。もちろん銃(デトニクス)も撃ちまくります。本城の名台詞は、一時期流行ましたね。「あ~お恥ずかしいったらありゃしない」「ああ、ラッキィラッキィ」など。マネしましたよ当時。本城が来てから代官署はさらにチームワーク抜群になり、風間編では、下っ端で控えめだったタクもさらに前面で活躍するようになった。新しく代官署に入った原田実をはじめ、部下の刑事達は、本城の影響受けてなのか、本城のように吠えまくったり、なんと言うか本城魂みたいなものを全員が持ち、見事な一体感を見せていた。
感情を極力抑制していたクールな牧編とは、180度違った情熱的な刑事貴族になったと当時はそんな印象で見ていました。これは所謂ハードボイルド路線からの脱却であり、あぶ刑事のようなオシャレ&コミカル路線への回帰なのだと。回が進むごとにタケ先輩や宮本課長もどんどん三枚目のコミカルなキャラクターへとイメージチェンジ。音楽も本城のキャラクターに合わせてか、牧編のBGMをベースにかなり遊びの入ったアレンジがなされたものもあったり、さらに陽気なサウンドへと様変わりしていた。例えば、牧編でよく使われた『Sneaking Up』→『Masterplan』を聞き比べてみると、そのBGMの毛色の違いが楽しめます(共に「刑事貴族2サウンドトラック」に収録されています)。あの永ちゃん(矢沢永吉)が刑事ドラマのオープニングテーマ(Lonely Warrior)とエンディングの歌(ラストシーン)を担当したのは、当時は物凄く衝撃的でしたね。
覆面車輌も牧の愛車はアメ車のマスタング、風間は、トヨタのソアラ、そして、本城は、イギリスの名車バンデン・プラ・プリンセスとそれぞれテーマの「貴族」を意識したオシャレで高級感のある車を使っていました。サブタイトルも初回は、「ファジーでハードでホットな奴ら」となっていたが、「ファジー」って言葉が時代を感じさせます(笑)。当時の流行り言葉ですが、確か家電の製品名に取り入れられたり、ファジー機能なんてのもあったような気がします。どんな機能だったかは今となっては謎ですが…(苦笑)。ストーリーついては、また後程…。

