チャンネルNECOで放送中の『ザ・ハングマン 燃える事件簿』は、10話まで進みましたが、早くもメンバーの一人・ドラゴン(ディオン・ラム)が一時脱退し、新メンバーのジャガー(ジャガー・ゴースン)が登場。ドラゴンと同じく中国武術の達人で、元香港警察の狙撃隊員。8話では、凄腕のスナイパーになりきり活躍していた。現時点では、まだ目立った活躍は見られないが、ドラゴンのように派手な格闘シーンが期待できそう。
後期のシリーズでは、密室で様々な仕掛けを用いて罪人達を自白させるのが定番になっていたが、初期のハングマンは、まだ罪を自白させる方法が一定していないのが面白いですね。密室ではなく、夜の繁華街のど真ん中とか、外の目立つところで堂々とハンギングしている。例えば、ファッションショーの舞台に証人を呼んで、観客の前で罪人の悪事を喋らせたり、ビルの清掃用のゴンドラに罪人達を乗せて、ガスバーナーでワイヤーを焼き切ろうとしてみたり、下水道に閉じ込めて毒ガスを浴びせるマネをし、自白している様子を新宿アルタの大画面に映して中継したり、わりと大掛かりな作戦が多いのが良い。あのアルタの大画面て笑っていいともが始まる前からあったんですね…。
ハングマンは、戸籍を抹消されていて一応死人と言う形でこの世に存在しているが、ブラック(林隆三)が植物人間になってしまった妹のいる病室に行ったり、マイトが同僚の刑事を助けようとするエピソードは別として、パン(植木ひとし)が妻子がいるパン屋に何度も顔を出しているのは、ちょっとあやふやな感じがする。しかし、ハングマン達がまだ過去を拭えず、苦悩している部分が垣間見えるところも面白いですね。
マイト(黒沢年男)の専用車は、当時映画や特撮ヒーローのマシーンとしても活躍していたRX-7(SA22C型)ですが、ゴールドとブラックのツートンカラー仕様なので、時々、遠目から見ると団長のスーパーZに見えてしまう(笑)。情報を握る女性を助手席に乗せて、荒れ地で暴走したり、公道を突っ走ったり、豪快なカーアクションも結構見られた。
現時点で一番印象に残ったエピソードは、5話「死体を喰うマンション」。新築マンションの案内所で偶然、同僚だった遠藤刑事の妻子と出会ったマイト。マイトは、二人をマンションの建設現場まで車で送るが、その後、二人は、その建設中のマンションから転落し死亡する。事件は、不慮の事故として片付けられ、遠藤は、ドリーム不動産からマンションの契約解除の費用300万円の支払いを要求される。かつて妻子を殺された経験を持つ元刑事のマイトは、同じ境遇に立つ遠藤に力を貸そうとするが…。
不条理な契約書を作り、契約後にマンションに欠陥があることを教え、手付金並びにそれと同額の契約解除費用を契約者から騙し取る悪徳不動産屋。妻子を失い自殺寸前の遠藤を自分と同じようにハングマンにして立ち直らせてくれとゴッドに懇願するマイト。遠藤を救うため、仲間の制止を振り切り、挙句に警察にまで追われながらどこまでも孤独に突き進むマイトの姿が印象に残った。ブラックの説得を無視してRX-7に乗って暴走したり、このエピソードのマイトは、やりたい放題にやってる感じが良いですね(笑)。最後のハンギングのやり方もいつもより過激なのが良い。初期は、ハングマン同士のいざこざもあって、中々面白いです。そして、いつもやりきれない表情を浮かべて立ち去っていくブラックの姿やエンディングの「あれから」が余韻を残す…。もうすぐベニー(あべ静江)殉職回。
管理人のガースです。
あべさん綺麗ですね。
当時30代前だったみたいですが、
大学生でも十分通用する若々しさでしたね。
次回で殉職してしまうのは残念。
もう少し活躍を見たかった(笑)。
>≧マイト(黒沢年男)の専用車は、当時映画や特撮ヒーローものの劇用車としても活躍していたサバンナRX-7(SA22C型)ですが、ゴールドとブラックのツートンカラー仕様なので遠目から見ると西部警察のスーパーZに見えてしまう(笑)。
>言われてみればマイトが乗り回すRX7は、遠目の走行シーンだけ見るとスーパーZに見えますよね。「死体を食うマンション」では「遠藤のことで躍起になるマイトがRX7で暴走し、ブラックのマツダ・ボンゴとカーチェイスして白バイに追われる…」というシーンがありましたが、刑事時代の同僚を助けようと暴走するマイトを印象付けているように感じました。
>≧「不条理な契約書を作り契約後にマンションに欠陥があることを教え、手付金並びにそれと同額の契約解除費用を契約者から騙し取る悪徳不動産屋」に妻子を失い自殺寸前の遠藤を、自分と同じようにハングマンにして立ち直らせてくれとゴッドに懇願するマイト。遠藤を救うため、仲間の制止を振り切り、挙句に警察にまで追われながらどこまでも孤独に突き進むマイトの姿が印象に残った。
>「死体を食うマンション」は、いきなり『走り去るルーチェ・レガートのパトカーに「おーい、俺だ!日下部だー」と呼び止めようとするマイト→しかし白パトは走り去ってしまう・・・』という夢にうなされるマイトで幕を開けますが、マンション建設現場から転落した遠藤母娘に絡んだ建設作業員に怒りをぶつけたり「妻子を失った遠藤を俺たちの仲間にして、立ち直らせたい」とゴッドに懇願するも断られ、「俺のやり方でやるんだ」と暴走して警察に追われる身となったマイトの姿が見ものでしたね。
また、「遠藤を俺たちの仲間にしてくれ」と頼むマイトに「ハングマンたるもの私情で動いてもらってはならんのだ… ハングマンの仕事は一つ間違えばとんでもないことになる」とマイトの申し出を断り、ブラックたちに「遠藤の事件に深入りするマイトを今回の事件から外すんだ」とマイトの暴走を止めさせようとするゴッドやアジトで「俺はマイトより年上なんだ!」とマイトに怒りをぶつけるバイク・「あんまり過去に深入りするのは感心しねえよ.」というパンのシーンも「ハングマンに人間らしい感情はいらない」を強調していますが、最後の「作業員を叩きのめし、ドリーム不動産の社長にダイナマイトと契約書を突きつけ罪を吐かせようとするマイト」のシーンで「これは皆、犠牲者の血と涙だ!…お前のも撒け!」と社長に叫ぶマイトの姿は「昔の同僚を死に追いやったドリーム不動産に対するマイトの怒り」が爆発しているように感じました。
マイト役の黒沢年雄さんといえば、「トラック野郎・一番星北へ帰る」で英語交じりの日本語を話すアメリカ帰りのトラック乗り・九十九譲次を演じていましたが、劇中では黒沢さんがご本人の歌を聞いて「下手な歌だな…この歌を歌ってるやつ、まだ芸能界にいるのか?」と自虐ネタな台詞を言うシーンに笑いましたが、終盤では「命より大事な荷物」を運ぶ一番星号を運転する菅原文太さんに「グッドラック」とメッセージを送る姿が良かったです。
また、この映画では文太さん演じる桃次郎が大谷直子さん演じる子持ちの未亡人と恋仲になろうとする姿が見ものでしたが、田中邦衛さん演じる桃次郎の逮捕に執念を燃やす警官・赤沢と人工透析の機械を運ぶ桃次郎のカーバトルも手に汗を握る展開で、「不良運転手や暴走トラックを増やすわけにはいかない!」という赤沢の執念に胸を打たれました。
やっぱり見えますよね(笑)。私だけじゃなくて良かった(苦笑)。
>また、「遠藤を俺たちの仲間にしてくれ」と頼むマイトに「ハングマンたるもの私情で動いてもらってはならんのだ… ハングマンの仕事は一つ間違えばとんでもないことになる」とマイトの申し出を断り、ブラックたちに「遠藤の事件に深入りするマイトを今回の事件から外すんだ」とマイトの暴走を止めさせようとする
新ハングマンは私立探偵を仲間に引き入れて潜入活動させていましたが、やはり生きた死人設定がある初期のハングマンでは、それはある意味自殺行為であり、例え昔の同僚であろうとメンバー以外の人間を仲間に入れることはご法度なのでしょうね。
>劇中では黒沢さんがご本人の歌を聞いて「下手な歌だな…この歌を歌ってるやつ、まだ芸能界にいるのか?」と自虐ネタな台詞を言うシーンに笑いましたが、終盤では「命より大事な荷物」を運ぶ一番星号を運転する菅原文太さんに「グッドラック」とメッセージを送る姿が良かったです。
その映画まだ未見なのですが、そんな自虐シーンがあるんですね。今度見てみます。
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