10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
子供の頃は民放テレビ各局でゴールデンタイムに映画放送枠があり、そこで数々の映画を見ましたが、スティーブン・キング原作の映画もよく見ましたね。一番最初に見たのは日曜洋画劇場でよく放送していた「クリスティーン」。赤いプリムス・フューリーが邪悪な意志を持ち、不良達を次々と殺害していくホラーカーアクション。何度もボコボコに潰されても再生してまた元の形に戻る車。炎を上げながら走り続けて人をひき殺す車。その映像の迫力に目を奪われ、それ以来スティーブン・キングの映画は欠かさず見るようになりました。今でも覚えているのはキャリー、クリープショー、ペット・セメタリー、ミザリー、そしてシャイニング。
ロッキー山脈にあるホテルを経営する男・ジャック・トランスが何かの存在に怯え、その恐怖により精神を蝕まれていき、やがて狂気に走る。ジャックの息子ダニーは「シャイニング」という不思議な能力を持っていた。謎の存在に命じられてジャックは自分の妻のウェンディとダニーを殺そうとするが、ダニーがそれを止め、ジャックは雪の迷路の中で凍死する。
ジャック役を演じたジャック・ニコルソンの怪演が話題となり、名監督スタンリー・キューブリックの代表作の一つとしても挙げられることの多い作品。生き残ったジャックの息子ダニーの40年後を描いた「ドクター・スリープ」という作品を最近見ました。この映画はシャイニングの能力を亡くなる直前の患者を慰めるために使用し、「ドクター・スリープ」と呼ばれるようになったダニーが、シャイニングの能力を持った子どもたちを痛めつけて殺害することによって発生する「生気」を吸い取ることによって長生きし続けるヴァンパイア集団と対決するという内容。一作目よりもさらにSF色が強くなっていて、ウェズリー・スナイプスの「ブレイド」を見ているような気分になってしまった(笑。
今AXNで放送中の「ミスター・メルセデス」というテレビドラマもスティーブン・キングの小説のドラマ化だそうです。早朝、就職フェアに並ぶ人々の列にメルセデス・ベンツが突っ込み、16人がひき殺される事件が起きる。その事件は未解決となるがその2年後、引退した刑事ビル・ホッジスの元に「Mr.M」と名乗るメルセデス・キラー事件の犯人から動画メールが届く。家電量販店に勤める犯人のブレイディはビルを挑発しながら監視を続ける。
タイトルが車の名前なので思わず「クリスティーン」を思い出してしまい、その続編か新作なのかと思っていたが、盗んだメルセデスで16人もの人々をひき殺した異常殺人犯のブレイディと、メルセデス・キラー事件を追う元刑事ビルの心の葛藤と対決を描いたサスペンスという内容の作品だった。
シーズン3まで製作されており、日本でもAXNがシーズン2まで放送しています。ブレイディ役のハリー・トレッダウェイという俳優の狂気に満ちた表情や演技がとても印象に残りますね。吹替版で見ているのだが、ブレイディ役の声がまたピタッとマッチしていて全く違和感がないのがいいです。ブレイディが務める家電量販店の仲間のルーの声も本人の声かと思うぐらいマッチングしていてとても良い雰囲気を出しています。
それにしても、実在する車の名前をタイトルにし、しかもその車を使って大量に人をひき殺す作品なのに、よくダイムラーは撮影許可を出したなと思いますね(笑。日本のテレビ局が「ミスター・プリウス」という大量轢殺犯を描いた作品を作るとか言い出したらきっとトヨタは黙っちゃいないでしょう(爆。
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