無料配信中のYouTube東映チャンネル、バイオマンが始まったと思ったら、次は、仮面ライダーアマゾン、宇宙鉄人キョーダイン、そして、今週からロボット8ちゃんの配信も始まりましたね。バラバラマン懐かしい…。ロボット8ちゃんと言えば、東映不思議コメディシリーズの第一弾。がんばれ!!ロボコンと同じ系統のロボットコメディものでしたが、関西は、土曜日の朝の7時半の放送だったので、学校に行く準備や、登校時間とかぶってあまり落ち着いて見た記憶がありません。当時、ロボット8ちゃんの玩具(足が割れて車に変形する)を持っていましたが、8ちゃんの中で一番好きだったロボットは、警察ロボットのエバポリスだったんですよね。やはり、この頃から警察に関連するものが好きだったのかなあ。西部警察とか太陽にほえろ!も見ていた頃だし…(苦笑)。
1970・80年代の東映特撮がまさかネットでしかも無料で再び見られるなんて、本当に良い時代になったもんです。一方、本家と言うか、スカパーのほうの東映チャンネルでも名作の東映ヒーローものがたくさん放送されていますが、この間仮面ライダーをちょっと見ていたら、おや、ライダーの声が違う。しかも、ライダーが終始変身したままの状態で登場し、本郷たけしが全く登場しないエピソードが2回あった。時期的には、死神博士との最終決戦間近の話でしたが、これは、一体どういうことなのかと思っていたら、なるほどこれがかの有名な「藤岡弘失踪事件」の影響を喰らった回だったようです。その2つのエピソードと言うのは、66話の「ショッカー墓場 よみがえる怪人たち」と67話「ショッカー首領出現!! ライダー危し」。当時主演の藤岡氏がNHKドラマのオーディションを受けて合格し、その話をライダーの制作側に通していなかったために問題となり、藤岡氏は一時姿を消してしまったとか。この影響は、劇場版の『仮面ライダー対じごく大使』の制作にまで及び、当初映画の目玉になるはずだった怪人(カミキリキッド・66話に登場)が先にテレビに登場することになってしまったり、死神博士の真の正体として用意されていた怪人(ノコギリザメス・67話に登場)もテレビ用の一般怪人になってしまったという。
この話を聞いて思い出したのが、現在YouTube東映チャンネルで配信中の超電子バイオマンにおけるイエロー・フォー/小泉ミカ役の女優の失踪事件。当時の戦隊ものは、それまでの作品にもメンバーの殉職や交代劇というのが頻繁にあったので、メンバーの交代については、そんなに珍しい事ではなかったのですが、バイオマンに関しては、なぜこんな早い時期(10話で)に殉職・交代があるのかなあと不思議に思っていた。仮面ライダーと同じく、10話では、イエロー・フォーが終始変身したままの姿で登場し、バイオキラーガンを撃たれて死んだ後も変身した姿のまま葬られてしまう。当時は、女性戦士の唐突な殉職があまりに衝撃過ぎて、裏事情のことまでは、全く気にならなかったのだが、その後、ネットで、イエロ・フォーを演じた女優が何らかの理由で失踪し、制作に穴を開けていたことを知り、二度ショックを受けた。小泉ミカ役の女優さんは、JAC出身で、バイオマンの前に宇宙刑事シャリバンにもベル・へレン役で出演していた。そこでも素晴らしいアクションや演技を披露していただけに、バイオマンでも期待していたのだが、早々の降板は本当にもったいない話だった(二代目イエロー・フォーの女優さんのアクションもかなり凄かったが…)。
この降板劇は、後のストーリー展開にも大きく影響したようですが、この事件のお詫びのために、当時JACを引っ張っていた真田広之氏が13話にゲスト出演することになり、またバイオハンター・シルバ登場回においては、シルバがバイオマンにとってとてつもない強敵であることを視聴者に知らしめるために、イエローの死をうまく活用していた。これは、中々説得力があった。
なお、第7話から9話までは、クリリンやルフィでも御馴染みの田中真弓氏が小泉ミカの声を担当している。それは、今週の配信分でチェックできます。殉職回も来週配信されるので、気になる方は、お忘れなきよう。
[7回]
PR