10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
アラン・ドロンやアル・パチーノ、ブルース・ウィリス、『刑事ナッシュブリッジス』のナッシュ(ドン・ジョンソン)、『スペース・コブラ』のコブラ役など、映画や海外ドラマ、アニメなど幅広く活躍されていた声優の野沢那智さんがお亡くなりなられたそうです。春頃からAXNでナッシュの再放送があったり、つい最近、アニマックスでコブラのOVA版を見たり、昨晩は、ヒストリーチャンネルの声優のドキュメントをたまたま見ていて、野沢さんがインタビューを受けている映像を拝見したりと、今年は、本当に欠かさずと言っていいほど、テレビで野沢さんの声を聞いていたのですが…山田康雄さんや富山敬さん以来の大ショック…。
2年前に制作された『スペース・コブラ』のOVA版を見た時、若干の老いは感じたものの、28年前に放送されていたオリジナルのテレビアニメの頃と相変わらぬ迫力のあるシブい声を聞いて、この人の声は、衰え知らずだなぁと感じたばかりだったのですが、まさかの訃報に驚いた。そのスペース・コブラのコブラの声で野沢那智さんを初めて知り、『ダイハード』シリーズのジョン・マクレーンや、また、『スター・ウォーズ』シリーズのC3POなど様々な洋画でも野沢さんの声に酔いしれ、いつの頃からか声優・野沢那智の声を意識して映画やアニメを見るようになった。最近一番ハマリ役だったのが、やはり『刑事ナッシュブリッジス』のナッシュの声。相棒のジョーの声を担当した青野武さんとの絶妙かつパワフルなセリフの掛け合いは、見事で、本当にナッシュやジョーが日本語で喋っているのではないかと思わされるくらい自然で、何度も笑わせてもらった。独特の抑揚をつけたハイテンションな語り口、どんなにキザでクールなセリフもこの人のシブイ声だと、魅力的に心に残る。自分の中では、ルパンの山田さんと双璧を成す大変存在感のある声優さんだっただけに、とても悲しい。
『ダイハード』は、5が制作される噂があったり、ナッシュブリッジスのナッシュ役のドン・ジョンソンとジョー役のチーチ・マリンが共演している最新映画『マチェーテ』がまもなく日本でも公開されるが、それらの作品を野沢さんの吹替えで見る事ができないのが信じられない。とくにマチェーテは、ナッシュブリッジス再びを予感させ、野沢、青野両氏の共演が見られると思っていただけに本当に残念だ。野沢さんのご冥福をお祈りいたします。
2年前に制作された『スペース・コブラ』のOVA版を見た時、若干の老いは感じたものの、28年前に放送されていたオリジナルのテレビアニメの頃と相変わらぬ迫力のあるシブい声を聞いて、この人の声は、衰え知らずだなぁと感じたばかりだったのですが、まさかの訃報に驚いた。そのスペース・コブラのコブラの声で野沢那智さんを初めて知り、『ダイハード』シリーズのジョン・マクレーンや、また、『スター・ウォーズ』シリーズのC3POなど様々な洋画でも野沢さんの声に酔いしれ、いつの頃からか声優・野沢那智の声を意識して映画やアニメを見るようになった。最近一番ハマリ役だったのが、やはり『刑事ナッシュブリッジス』のナッシュの声。相棒のジョーの声を担当した青野武さんとの絶妙かつパワフルなセリフの掛け合いは、見事で、本当にナッシュやジョーが日本語で喋っているのではないかと思わされるくらい自然で、何度も笑わせてもらった。独特の抑揚をつけたハイテンションな語り口、どんなにキザでクールなセリフもこの人のシブイ声だと、魅力的に心に残る。自分の中では、ルパンの山田さんと双璧を成す大変存在感のある声優さんだっただけに、とても悲しい。
『ダイハード』は、5が制作される噂があったり、ナッシュブリッジスのナッシュ役のドン・ジョンソンとジョー役のチーチ・マリンが共演している最新映画『マチェーテ』がまもなく日本でも公開されるが、それらの作品を野沢さんの吹替えで見る事ができないのが信じられない。とくにマチェーテは、ナッシュブリッジス再びを予感させ、野沢、青野両氏の共演が見られると思っていただけに本当に残念だ。野沢さんのご冥福をお祈りいたします。
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『西部警察』のスポンサーでもあり、地方ロケで度々登場したオートバックス。PART2以降、全国縦断ロケが展開されてからは、この両者の関係は、やはり切っても切り離せない。2003年に制作され、2004年の秋に放送されたリメイク版『西部警察スペシャル』。本来ならば、この後、テレビシリーズが制作される予定だったが、名古屋ロケでの撮影中の事故によって、残念ながらレギュラー化は、実現されなかった。くしくもその事故が起きた場所が名古屋のオートバックスの駐車場であったことは、記憶に新しいところ…。
車に乗るようになってからは、オイル交換したり、洗車用品を買ったり、私も度々利用しておりますオートバックス。西部警察の劇中においては、聞き込みの場面に登場したり、事件の舞台にもなっていた事があった。なんと言っても真っ先に思い出すのが、『西部警察PARTⅢ』オープニング映像での舘さん演じる鳩村刑事紹介時の映像。オートバックスの大きな看板が掲げられたガレージに鳩村の乗るバイクが颯爽と入ってきて、ハトがさわやかに決めポーズをする。しかもバックにはオートバックスの看板がしっかりと映りこんでいるところがスポンサーを大事にする石原プロの熱い宣伝魂を感じさせる。同じくPARTⅢ「幻のチェッカーフラッグ」と言うエピソードでは、オートバックスのレーシングチームが登場し、実際そのマシーンがレース場を走る場面も見られた。
一番印象に残っているのは、やはり、勝新太郎氏や丹波哲郎氏など当時の重鎮とも言うべき俳優陣がゲスト出演した1984年の正月特番『燃える勇者たち』。大門軍団が100億の金塊を盗んだ強奪グループの行方を追うストーリーで、西部警察では、2度目の名古屋ロケが行われた。このエピソードは、唯一リメイク版と共にDVD化されているが、この話の中で登場するオートバックスは、なんとたてこもり事件の現場となっている。南刑事と北条刑事に追跡されていた金塊強奪グループ一味の男がオートバックスに逃げ込み、二階のレジ係の女の子を人質に取ってしまう。もちろん、店員の協力もあって、事件は素早く解決するが…
そして、最終回の「大門死す!男たちよ永遠に…」。藤崎率いる国際テロリスト集団の居場所を掴むために、大門軍団全員が意を決して警察手帳を置き、単独行動を開始。大門達がテロリスト集団に引き渡すための現金を積んだ輸送車を襲撃した後、藤崎の無線を傍受するため、一時的に雲隠れする場所として、オートバックスのガレージが使われていた。なぜ、あの状況においてオートバックスが彼らに協力したのかは定かではないが、コレだけは言える。「さすがオートバックス!」(笑)。
車に乗るようになってからは、オイル交換したり、洗車用品を買ったり、私も度々利用しておりますオートバックス。西部警察の劇中においては、聞き込みの場面に登場したり、事件の舞台にもなっていた事があった。なんと言っても真っ先に思い出すのが、『西部警察PARTⅢ』オープニング映像での舘さん演じる鳩村刑事紹介時の映像。オートバックスの大きな看板が掲げられたガレージに鳩村の乗るバイクが颯爽と入ってきて、ハトがさわやかに決めポーズをする。しかもバックにはオートバックスの看板がしっかりと映りこんでいるところがスポンサーを大事にする石原プロの熱い宣伝魂を感じさせる。同じくPARTⅢ「幻のチェッカーフラッグ」と言うエピソードでは、オートバックスのレーシングチームが登場し、実際そのマシーンがレース場を走る場面も見られた。
一番印象に残っているのは、やはり、勝新太郎氏や丹波哲郎氏など当時の重鎮とも言うべき俳優陣がゲスト出演した1984年の正月特番『燃える勇者たち』。大門軍団が100億の金塊を盗んだ強奪グループの行方を追うストーリーで、西部警察では、2度目の名古屋ロケが行われた。このエピソードは、唯一リメイク版と共にDVD化されているが、この話の中で登場するオートバックスは、なんとたてこもり事件の現場となっている。南刑事と北条刑事に追跡されていた金塊強奪グループ一味の男がオートバックスに逃げ込み、二階のレジ係の女の子を人質に取ってしまう。もちろん、店員の協力もあって、事件は素早く解決するが…
「オートバックスバッテリー」・・・この大胆な映し込みが爽快と言うかもはや味わい深い(笑)。
そして、最終回の「大門死す!男たちよ永遠に…」。藤崎率いる国際テロリスト集団の居場所を掴むために、大門軍団全員が意を決して警察手帳を置き、単独行動を開始。大門達がテロリスト集団に引き渡すための現金を積んだ輸送車を襲撃した後、藤崎の無線を傍受するため、一時的に雲隠れする場所として、オートバックスのガレージが使われていた。なぜ、あの状況においてオートバックスが彼らに協力したのかは定かではないが、コレだけは言える。「さすがオートバックス!」(笑)。
やはり奥に映りこんでいる看板。大門軍団を影でサポートするオートバックス。カッコイイ!
流行り廃りの激しい地上波の番組の中で、長きに渡り続いている戦隊シリーズ。初めて見たのがバトルフィーバーJだったがそれからまさか、この時代まで続くとは、当時誰が想像できたであろうか…。バトルフィーバーJの頃は、まだ「戦隊シリーズ」なんて括りはなく、バトルフィーバーも集団ヒーローものの1つとしてとらえていた。ゴレンジャーやジャッカー電撃隊は、再放送で見ていたが、考えてみたら、その頃は、まだ戦隊は、3作品しかあらず…。現在、戦隊シリーズ34作目の作品『天装戦隊ゴセイジャー』が放送中ですが、当然ながら技術の進歩により、映像が格段に綺麗になって、アクションや爆破やロボ戦にCGを多用するのが常識となった。そのゴセイジャーは、昔ながらのシンプルかつオーソドックスな戦隊と言う感じで、口つきのマスクのデザインもどこか懐かしい感じがする。アクションは、派手な時もあるが、やはり、初期戦隊の派手さと比べると、見劣りしてしまうのも事実。初期戦隊は、アクションも爆破も全て本物だったし、やはり本物の迫力があった。当時vsシリーズなるものがあったなら、ぜひとも世界観がつながっている『デンジマンvsサンバルカン』や同じ電飾ものつながりで、『デンジマンvsバイオマン』も見てみたかった。80年代の戦隊にvsシリーズが全くなかったのが未だに残念に思う。
vsシリーズは、なかった80年代の戦隊ですが、劇場版は、存在している。バトルフィーバーJは、テレビシリーズの第5話を再編集したものが公開され、オリジナルの劇場作品は、存在しないが、電子戦隊デンジマンからは、35mmフィルムで制作されている。初めて劇場で見たのは、『超電子バイオマン』。東映まんがまつりの一作品として公開されたものだが、そう言えば、本格的な映画館に行ったのもこれが初めてだった。テレビでは、正味20分程度の番組だったが、劇場版では、デンジマンに続いての45分。東映まんがまつりと言えば、他にもアニメや他の特撮もの数本がまとめてセットになっていたので、やはり、観ている子供たちの集中力が途中からなくなり始めてしまう。バイオマンは、何本目の作品だったか覚えていないが、それが始まった後ぐらいに、赤ん坊が泣き出したり、小さい子がわーぎゃーわめきながら劇場内を走り回っていたのをとにかく覚えている。
さて、バイオマンの劇場版、その内容は、新帝国ギアがある少年達から奪った地図を使って、バイオマンの秘密基地・バイオベースの隠れ場所を見つけ出そうとする話だったが、なんと言っても中盤のバイオマンの素面のメンバーとギアが採石場で派手なバトルを展開させる場面が一番印象に残っている。バイオマンは、初めて女性のメンバーが二人になったことでも有名だが、とくにイエロフォーに変身する前の矢吹ジュンのアクションのインパクトがズバぬけていた。ギア側の女幹部ファラキャット率いるキャット軍団もジュンに負けじと豪快な立ち回りを披露していた。今も昔もかつてこれほど女性達が熱く激しく戦う姿が戦隊にあっただろうか。高所での格闘、飛び降り、砂利の山を転がり落ちるスローモーション・・・観ていた時は、気づいていなかったが、きっと戦隊史の歴史的な瞬間を目の当たりにしていたに違いない。画期的で凄まじい戦隊映画の傑作。
vsシリーズは、なかった80年代の戦隊ですが、劇場版は、存在している。バトルフィーバーJは、テレビシリーズの第5話を再編集したものが公開され、オリジナルの劇場作品は、存在しないが、電子戦隊デンジマンからは、35mmフィルムで制作されている。初めて劇場で見たのは、『超電子バイオマン』。東映まんがまつりの一作品として公開されたものだが、そう言えば、本格的な映画館に行ったのもこれが初めてだった。テレビでは、正味20分程度の番組だったが、劇場版では、デンジマンに続いての45分。東映まんがまつりと言えば、他にもアニメや他の特撮もの数本がまとめてセットになっていたので、やはり、観ている子供たちの集中力が途中からなくなり始めてしまう。バイオマンは、何本目の作品だったか覚えていないが、それが始まった後ぐらいに、赤ん坊が泣き出したり、小さい子がわーぎゃーわめきながら劇場内を走り回っていたのをとにかく覚えている。
さて、バイオマンの劇場版、その内容は、新帝国ギアがある少年達から奪った地図を使って、バイオマンの秘密基地・バイオベースの隠れ場所を見つけ出そうとする話だったが、なんと言っても中盤のバイオマンの素面のメンバーとギアが採石場で派手なバトルを展開させる場面が一番印象に残っている。バイオマンは、初めて女性のメンバーが二人になったことでも有名だが、とくにイエロフォーに変身する前の矢吹ジュンのアクションのインパクトがズバぬけていた。ギア側の女幹部ファラキャット率いるキャット軍団もジュンに負けじと豪快な立ち回りを披露していた。今も昔もかつてこれほど女性達が熱く激しく戦う姿が戦隊にあっただろうか。高所での格闘、飛び降り、砂利の山を転がり落ちるスローモーション・・・観ていた時は、気づいていなかったが、きっと戦隊史の歴史的な瞬間を目の当たりにしていたに違いない。画期的で凄まじい戦隊映画の傑作。
最近、時間がなくて『MOVIE LIST』の更新がおろそかになってしまっているのですが、かと言って、映画を全然見ていないわけではありません。でも、地上波で放送される映画は、ほとんど見なくなってしまったなぁ。この間少しだけ『日曜洋画劇場』にチャンネルを合わせてみたら、なんとも懐かしい『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』が放送されていたので、しばらく見ていたら、なんと、声優陣が一新されていた。ハリソン・フォードが演じるインディの声は、デンジグリーンの内田直哉氏が担当されていた。当然ながらウィリーやショート・ラウンドの声も馴染みの吹替えバージョンの声とは違う。調べてみたところ、どうやらWOWOWで放送された時に新たに制作された日本語吹替え版のようだ。内田さんの声も悪くはなかったが、しかし、8、90年代に何度も見た村井国夫バージョンの吹替えが忘れられない。それにしても、地上波は、地デジ化の影響もあるのか、昔は、各局こぞってあった深夜映画枠も最近は、かなり減ってしまった。古い映画だけを放送するクラシック映画劇場みたいなものや70年代、80年代の特定のジャンルだけを特選して放送する映画枠などを作ればそれなりに面白いのに・・・。おそらくテレビ局の中でも過去の映画を知る人が少なくなりつつあるのかなぁと邪推してしまうが、最近の地上波は、ますます意味のわからない方向に行くばかりでさびしい限りである。
邦画は、チャンネルNECOで見る事が多いのですが、最近見たもので気になった作品を何本かご紹介。まずは、『カメレオン』。松田優作の遊戯シリーズなど数々のアクション映画を手がけた丸山昇一氏が『処刑遊戯』の前に書いた未発表脚本を世紀を超えて映像化した作品。主演は、『デスノート』などの話題作で顔を見かける藤原竜也。やはり往年の遊戯シリーズや『蘇る金狼』など、70年代の邦画アクションを彷彿させる作風で、中盤で激しく展開するカーアクションも見応えがあった。松田優作を意識してか、ボサボサ頭にサングラスに黒尽くめの衣装で身を固めた藤原竜也の危うい演技とアクションも新鮮で良かった。が、やはり、時代のせいなのか、まだまだはじっけぷりが足りない感じ。もっと荒々しいハードな世界を見てみたかった。
もう1つは、MW(ムウ)。手塚治虫の同名漫画の映画化で、16年前に起きた島民虐殺事件で生き残った二人の青年がそれぞれの宿命を背負いながら、社会に復讐を果たそうとするサスペンスアクション。冒頭、タイの市街地で展開する凶悪犯と刑事たちのスリリングな追跡戦は、カーアクションも繰り広げられ、中々のスケール感。玉木宏演じる殺人鬼・結城美智雄の危うさと、彼を追う石橋凌演じる沢木刑事の熱血漢がうまくシンクロし、はりつめた空気の中での二人の対立が面白かった。巨悪へ一人立ち向かって行く美智雄の姿やストーリーを見ていくうちに、どことなく高倉健の『野生の証明』や沢田研二の『太陽を盗んだ男』など孤独に勇ましく牙を向いたクールな男達の顔が頭を過ぎった。『カメレオン』と共に、これもまた70年代邦画アクションを彷彿とさせる作品だと、勝手な解釈をしながら見入ってしまった(笑)。
邦画は、チャンネルNECOで見る事が多いのですが、最近見たもので気になった作品を何本かご紹介。まずは、『カメレオン』。松田優作の遊戯シリーズなど数々のアクション映画を手がけた丸山昇一氏が『処刑遊戯』の前に書いた未発表脚本を世紀を超えて映像化した作品。主演は、『デスノート』などの話題作で顔を見かける藤原竜也。やはり往年の遊戯シリーズや『蘇る金狼』など、70年代の邦画アクションを彷彿させる作風で、中盤で激しく展開するカーアクションも見応えがあった。松田優作を意識してか、ボサボサ頭にサングラスに黒尽くめの衣装で身を固めた藤原竜也の危うい演技とアクションも新鮮で良かった。が、やはり、時代のせいなのか、まだまだはじっけぷりが足りない感じ。もっと荒々しいハードな世界を見てみたかった。
もう1つは、MW(ムウ)。手塚治虫の同名漫画の映画化で、16年前に起きた島民虐殺事件で生き残った二人の青年がそれぞれの宿命を背負いながら、社会に復讐を果たそうとするサスペンスアクション。冒頭、タイの市街地で展開する凶悪犯と刑事たちのスリリングな追跡戦は、カーアクションも繰り広げられ、中々のスケール感。玉木宏演じる殺人鬼・結城美智雄の危うさと、彼を追う石橋凌演じる沢木刑事の熱血漢がうまくシンクロし、はりつめた空気の中での二人の対立が面白かった。巨悪へ一人立ち向かって行く美智雄の姿やストーリーを見ていくうちに、どことなく高倉健の『野生の証明』や沢田研二の『太陽を盗んだ男』など孤独に勇ましく牙を向いたクールな男達の顔が頭を過ぎった。『カメレオン』と共に、これもまた70年代邦画アクションを彷彿とさせる作品だと、勝手な解釈をしながら見入ってしまった(笑)。
『ヒッチコック劇場(Alfred Hitchcock Presents)』は、1955年からアメリカCBSで放送されたサスペンスの巨匠アルフレッド・ヒッチコック司会による30分一話完結形式のテレビドラマで、日本では、1957年から日本テレビで放送されていたそうです。毎回ブラックユーモアを交えた絶妙な表現でスポンサーを絶大に皮肉るヒッチコックの愛嬌たっぷりの司会も見応えのあるこのテレビシリーズ。さすがに、初期のシリーズは、見た事がないのですが、20年ほど前にテレビ東京系列のテレビ大阪で毎週深夜に放送されていたカラー版の「新・ヒッチコック劇場」は、いくつかのエピソードを見た事があります。で、この9月からAXNミステリーで放送されているものは、1962年から原題:The Alfred Hitchcock Hourのタイトルで放送された1時間のシリーズで、後に映画やテレビドラマで活躍されたビックスター達がゲスト出演しています。現在のところ確認できたのは、ロバート・レッドフォード(「13日は金曜日」「もつれた蜘蛛の巣」)、テレビドラマ『逃亡者』でジェラード警部を演じたバリー・モースも「もつれた蜘蛛の巣」で、レッドフォードと共演していた。他にも、後に人気テレビシリーズに主演し、活躍した俳優さん達が多数出ておられました。それがこのお三方。
おわかりの方は、もうおわかりだと思いますが、一番左から、『スパイ大作戦』で、IMFのリーダー、ジム・フェルプスを演じていたピーター・グレイブス。グレイブスは、「復讐は俺の手で」と言うエピソードに主演。何者かに妻を殺され、その犯人を探し出して、復讐を果たそうとする男・マークを熱演していた。この話、中々面白かったのですが、『ナイトライダー』「スペシャルカーを取り戻せ!ナイト2000車ドロ壊滅作戦!!」でクラシックカー強盗グループのリーダーを演じていたアルバート・サルミがマークの妻を殺した犯人・ボンドを演じていたのも興味深かった。中央は、ご存知、『刑事コロンボ』のコロンボ役で有名なピーター・フォーク。「狂神の炎」で、教会を建てるために、ある老婦人の遺産を狙って殺人を繰り返す牧師ロバートをフォークが演じていた。これも中々印象的な話で、悪魔のように危ういフォークの姿が逆に新鮮に見えた。そして、一番右、『女刑事ペパー』のペパー役や、ブライアン・デ・パルマの『殺しのドレス』に出演していたアンジー・ディキンソンは、「ある殺人計画」に出演。交通事故で妻を亡くした小説家バーロウがフランスで出会った実業家アイバーの妻・ジャネットと不倫関係になり、二人がアイバーの殺人計画を企てると言う内容。ディキンソンは、バーロウを惑わし、殺人者へと変えていく悪女ジャネットを演じていた。
AXNミステリーでは、続いてこれの第2シリーズも放送するようですが、第1シリーズを見ていて気になったのは、ヒッチコックの吹替えの声優さんがコロコロ代わる事。調べてみたところ、第1シリーズは、三島雅夫、山田昭一と言う二人の声優さんがヒッチコックの声を担当していますが、個人的に馴染みがあるのは、やはり、熊倉一雄の声。カラー版のヒッチコック劇場もこの方が担当されていたと思うが、ヒッチコックが登場するCMなどでも、必ずこの人が声をあてていた。30分のシリーズや、新ヒッチコック劇場もまた見てみたいものだ。
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