10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
先月このブログで取り上げたブラックレインには、この間亡くなった内田裕也さんも出演していましたが、松田優作さんが演じたヤクザの佐藤役は、当初、ショーケンこと萩原健一さんにオファーが来ていたそうです。しかし、佐藤役は、松田さんに決まり、ショーケンが高倉健演じる松本刑事の部下役をやる話もあったみたいですが、ショーケンはそれは断ったようです。
ショーケン=ロックンローラーのイメージを持つ人は、私よりもっと上の世代の人であり、子供の頃に初めて見たショーケンは、すでに中年の少し癖のある俳優になっていましたが、やんちゃで不良っぽさがあって、いつも危険な雰囲気を漂わせている、そんなおじさんに見えていました。
「太陽にほえろ!」のマカロニも、「傷だらけの天使」の修もリアルタイムではなく再放送で見て、若い頃のギラギラしていたショーケンを知りました。リアルタイムで最初に見たショーケンのドラマは、「あいつがトラブル」だったと思います。このドラマでショーケンが演じた沖田課長は、「太陽にほえろ!」の早見淳がもし死なずに年齢を重ねていたら・・・というイメージで演じていたそうです。他の刑事ドラマの課長は、いつも署内にいてそこから部下に指示を出すのが仕事なのに、ショーケンの沖田課長は、署内にこもらずふらふらと外を出歩いてガムシャラに走って犯人を追跡したり、銃を撃ちまくっていましたね。
それから、「豆腐屋直次郎の裏の顔」という、豆腐屋の店主を表の稼業とし、夜は裏稼業のプロの強盗として活躍するハードボイルドかつコミカルなアクションドラマの主人公を演じたショーケンも印象に残っています。豆腐屋の格好をしたショーケンはとてもカッコ良かったし、相棒役の佐藤B作とのやりとりも面白かった。
でも一番ショーケンがカッコイイと思ったのは、1992年に劇場で見た「いつかギラギラする日」のギャングの神崎役。ショーケンは銀行強盗を繰り返す悪党を演じ、裏切り者の青年を執拗に追い回したり、派手な銃撃戦やカーチェイスを展開させていましたが、とにかく無茶苦茶に暴れまくるショーケンがシブいしカッコイイし、ラストのショーケンが運転するSUVのテラノとトランザムが派手にぶつかり合うカーチェイスや、テラノが夜の海に飛び込むカーアクションもしびれましたね。「うわああ」と叫びながら銃を撃つショーケンの姿がとくに印象に残っています。
この訃報は、久しぶりにショキングというか背筋がピキンとなりましたね。松田優作の訃報を聞いた時と同じ悪寒がしたというか・・・。平成という時代は、数多くの昭和の偉人達が眠りについた時代でもありましたが、この人だけは、いつまでも生き続けているんじゃないかってそう思わせるほど、エネルギッシュかつバイタリティに溢れた存在感があっただけに・・・。いずれ、ショーケンの作品について書いていこうと思います。萩原健一さんのご冥福をお祈り致します。
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