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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2024/11月

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ハードディスクレコーダーなるものが登場してからリアルタイムで番組を見ると言う昔ながらの風習がなくなり、好きな時間に好きなだけ好きな番組を見るのが当たり前になった。ビデオ時代は、テープに限りがあるし、録画中は、録画した番組を見ることができなかったが、今は、2TBの容量のレコーダーなら、標準録画でも500時間ぐらいは録画できるし、録画中もハードディスクに記録した番組を再生して見ることができるから、本当に物凄く便利な世の中になりました。


スカパーなんかでよくある「一挙放送」なんかも、例えば、「24」をリアルタイムで24時間ぶっ続けで見る人なんているんかいなと思っていたのですが、仮にリアルタイムで見ていて途中でリタイアしたとしてもレコーダーで全部録画しとけば、後でまた自由な時間に好きなだけ見ることができる。24の24話分なんて余裕で全録画できてしまう時代。やはり凄いですね。


そのレコーダーのことを見越してなのか、最近スカパーでは、いろんなところで一挙放送がありますが、長年待ち続けていた「噂の刑事トミーとマツ」が今月なんと全106話一挙に放送された。一日11話分を二週間かけて放送。リアルタイムで見るなんて絶対無理(爆)。ということで、レコーダーをフル回転させて録れるだけ録りまくった。


「噂の刑事トミーとマツ」と言えば、トミー(岡野富夫)とマツ(松山進)の凸凹刑事コンビがコミカルかつハートフルに事件を解決するバディもの刑事ドラマの大傑作でしたが、リアルタイムでは、水曜夜8時の放送。当時は、夜の7時からウルトラマン80(エイティー)、そして、7時30分から榊原郁恵主演の学園ドラマが放送されていて、80を見た後、そのままトミマツを見るのが一時期の習慣になっていました。80と同じくトミマツも大人の変身ヒーローものと言う認識で当時見ていたと思います。アメリカの刑事ドラマ『刑事スタスキー&ハッチ』を参考に作られたそうですが、トミーの変身演出のルーツは、やはり、ポパイとか超人ハルク辺りになるのでしょうか。


初回の「二人合せて一人前?」は、去年の大映ドラマ総選挙の時に見ましたが、トミーがマツに真っ向から歯向かっていたり、ブルドーザーを運転してマツが監禁されている倉庫に突っ込んだりと、最初の頃は、わりと普段から強い感じなのが新鮮だった。「お前なんかトミーじゃなくてトミコでたくさんだ、このトミコ!!」とマツが言った途端に、トミーが超人的な空手使いになるあの変身シーンも最初の頃は、まだ耳をピクピクさせるカットがなく、演出が地味。それ以外にも当時は気にならなかったが、今見るとあれ?と思うところが結構あった。


●井川比佐志演じる高村刑事は最初長髪で登場していたが、よく見るとカツラ・・・。
個人的な都合でカツラを被って番組に出演していた俳優を当時結構見かけましたが、高村刑事の場合、途中から短髪になったし、一体どんな事情があったのでしょうね。

●当初森村婦警役を演じていたのは、「探偵物語」に出演していたナンシー・チェニー
さらに、石井めぐみは、森村婦警を演じる前に芸者役でゲスト出演していたのが驚いた。

●捜査課長が林隆三演じる御崎課長
石立鉄男演じる相模課長のイメージのほうが強かったが、御崎のほうも味わいがあって新鮮だった。

●オープニングテーマのメロディ
最初はエレキギターで演奏されていたが、23話からトランペットに変わっている。


トミーの変身のルーツを探るエピソードが2本あったのも意外だった。しかも連続ではなくて、11話と22話。「トミー変身の秘密 Part-1」では、気の弱さから自信を失ったトミーが刑事を辞め一人旅をしている途中、給料強盗の犯人と疑われている気の弱い男と遭遇。自分と同じ境遇のその男を助けるため、トミーが単身で事件に挑むお話。トミーが子供の頃に女の子とよく間違えられ、トミーの父が「おまえはトミーではなくてトミコのほうが良く似合う」と言ったことを発端に、岡野家では、それ以来「トミコ」と言う言葉が禁句になったと言うエピソードがトミーの姉の幸子によって明かされる。


 


Part-2では、トミーの空手の師匠が登場し、子供の頃にトミーが経験したある悲惨な事件について語っている。当時は気づかなかったが、トミコの誕生秘話にもそれなりに説得力のあるエピソードがあったことを今更ながら知ることができました。


変身のルーツと言えば、ヤヌスの鏡の小沢裕美→大沼ユミの変身演出のルーツは、やはり同じ大映テレビの制作のトミマツのトミーの変身から来ているのではないかと改めて思いましたね(笑)。



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