ニコラス・ケイジ、ジェイソン・ステイサム、ブルース・ウィリス…最新映画でよく見かける顔ぶれですが、この人もよく見かけますねトム・クルーズ。ここ数年、ナイト&デイ、ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル、アウトローなど立て続けにアクション映画に出続けています。
トム・クルーズと言えばやはり、トップガンのマーベリックを真っ先に思い出します。日本でも大ヒットして、サントラも売れていました。商店街とか百貨店とか校内放送とかあちこちで流れていたのを覚えています。ケニー・ロギンスのデンジャー・ゾーンなんか今聴いても最高だし、イントロ聴いただけでF-14がアグレッシブに飛んでドッグファイトしている映像が蘇ってきます。一時期、続編の話もありましたが、去年の監督のトニー・スコットが亡くなってしまったので難しくなったかも。でももし、やるなら最新機を使って、またおもいっきり派手な空中戦を見せてもらいたいものですね。ただ、今だとCGだらけになりそうであれだけど…。さすがに訓練生の役は無理なので、おそらくトムは、航空戦訓練学校の教官役になってしまうのでしょうねきっと。そして新たなトップガンを育成する。つまり、世代交代ですね。かつて、ポール・ニューマンが映画「ハスラー」で若きビリヤードプレイヤー・エディを演じ、次作の「ハスラー2」でそのエディがトム・クルーズ演じる若きハスラー・ビンセントに自分のテクニックを教えたように…。
そんなトム・クルーズが「宇宙戦争」以来、久しぶりにSF映画の主演を務めた「オブリビオン」を拝見。西暦2077年、エイリアン・スカブが60年前に地球を侵略し、人類は、放射能汚染によって荒廃した地球を離れ、土星の衛星タイタンに移住した。元海兵隊司令官ジャック・ハーパーとヴィクトリア・オルセンの二人だけが地球に残り、偵察活動を続けていた。ジャックは、毎日同じ夢を見ていた。それは、ニューヨークのエンパイヤビルの展望台で美しい女性とデートしている夢だった。ある日、ジャックは、カプセルに乗っていた女性を救う。その女性は、夢で見た女性とそっくりだった。やがて、何者かに襲撃され、囚われるジャック。ジャックの前に現れたのは、マルコムビーチという名のレジスタンス軍の指揮官だった。そして、マルコムビーチから衝撃の真実が明かされる…。
これまでのこの手の映画と比べると、豪快なアクションシーンは、やや控えめ。丸型の無人偵察機ドローンとのバトルシーンは、中々派手で印象に残った。ドローンは、一見強そうで、人間を一瞬で消し飛ばしてしまうほどの武器を備えていて恐ろしいが、ロボコップのED209のような、変な愛嬌があるというか、不思議な存在だった。
監督がトロン・レガシーを作ったジョセフ・コシンスキーなので、映像は全体的に透明感があり、ハイクオリティで美しかった。メカのデザインも良いし、怪しい雰囲気のモーガン・フリーマンも良い、セットも作り込まれていて見応え十分。それにも増して、音楽が素晴らしかった。ブレードランナーのヴァンゲリスの楽曲を彷彿とさせる壮大さがあり、全編に渡ってとても聴き応えがあった。戦闘スタイルは、スター・ウォーズ、話の内容は、ブレードランナー、トータルリコールとか、既存のSF映画の要素をブレンドした世界観のように見えたが、話のオチも、やはり、既視感があるなあ(苦笑)。どちらかと言えば、ブレードランナー寄りなのかなあ。最後までせつない雰囲気が漂っていて、そこもまた良かったです。
機械生命体テットの正体は、結局謎のまま。テットって、喋るテディベアではなくて、エアーウルフのホークの愛犬のほうを思い出すから、別の名前にして欲しかったわ(苦笑)。でも、湖付近に建つ丸太小屋も出てくるし、変に接点があるんですよね…。しまいには、宇宙服着ているトムがホークに見えてくるし…(苦笑)。あと、バイクが2077年になってもまだタイヤつきなのには驚いたが(苦笑)、ホンダCRF450Xと言う日本製のバイクがベースになっているし、砂漠を走るシーンが雄大だったので、大目に見ます(笑)。トップガンの頃から随分と歳を取ってしまったトム・クルーズですが、まだまだアクションはイケますね。
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