宇宙刑事ギャバンの映画が公開されてから早一年経ちましたが、今年は、宇宙刑事シャリバンの30周年と言うことで、シャリバンも映画で復活?と言うか、シャリバンにスポットを当てた映画が公開されました。「仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z」。去年の第一弾では、歴代の戦隊と仮面ライダーを中心に壮絶なバトルが展開されましたが、今年は、3人の宇宙刑事も加わり、超カオスな戦いを繰り広げていました。
第二弾に当たる今回は、歴代の東映特撮ヒーロー達が大集結し、全宇宙を征服しようとしているスペースショッカーと対決。スペースショッカーを操るのは、かつてシャリバンと激戦の末、壊滅した宇宙犯罪組織マドー。今年は、シャリバンの世界観の中でヒーロー達が大激突するわけですね。
その昔、東映のアニメ作品と戦隊などの特撮作品を数本まとめて上映する「東映まんがまつり」というものがありましたが、最近は、すっかり「東映特撮ヒーローまつり」なんですね。歴代の戦隊とライダーだけではなく、70年代の東映特撮ヒーロー(イナズマンやキョーダインなど)や、歴代のメタルヒーロー(ジライヤ、ジバン、エクシードラフト、ビーファイターなど)まで登場していました。イナズマンやキョーダインは、デザインが変更されていて、一瞬別物に見えてしまったが、キョーダインは、やはり、以前と同じく敵側のメンバーとして登場し、イナズマンは、最初は、サナギマンの状態で登場していました。ジライヤなどのメタルヒーロー達は、ゴーカイジャーがレンジャーキーを使って変身していましたが、びっくりするほど短い出番でした。内容は、あってないよう?なもの。個々のヒーロー達がどれほどの活躍を見せるのか?もうそれだけが見所、楽しんだもん勝ちって感じですかね。
宇宙犯罪組織マドーが大ボスと言うことで、どれくらいシャリバンの世界観が再現されているのか注目しました。まず、シャリバンですが、ギャバンと同じく、シャリバンのスーツもテッカテッカに輝いていました。仮面ライダービーストの仁藤が「チョコバーの包み紙みたいな奴」とか言っていましたが、いや、まあね、あんだけ輝いてたらそう見えなくもないわね(笑)。で、シャリバンが画面に現れる時、なぜだかいつも物静かに歩いて登場するんですが、それがとてつもなく不自然に見えた。後で考えたら、ああ、なるほど。オリジナルのエンディングにあった夕陽をバックにシャリバンが歩いている映像を再現しているわけか(苦笑)。何もそこで再現せんでも(爆)って感じでしたが、中々こだわりを感じる演出でした。
オリジナルでは、途中参加でしたが、第3勢力の中ボス的な役割を果たしていた軍師レイダーを復活させたのは良いですね。かつてシャリバンを死の底に追いつめたレイダーの存在は、今見てもインパクトがあり、いかにもボスらしいボスと言う感じです。レイダーと言えば、キカイダーやイナズマン、ゴレンジャーなど数多くのボスを演じられた安藤三男さんが熱演されておられましたが、本田博太郎さんのレイダーもオリジナルと同じく底知れぬ不気味さが漂っていましたね。やはり、顔出しのボスがいると、画面が引き締まります。仮面ライダーBLACKの敵だったシャドームーンとの凶悪コンビネーションも抜群。鎌から光線を放って、ヒーロー達を宙吊りにしたり、竜巻を起こして数十人いるヒーロー達をまるごと巻き込んだり、中々の強敵ぶりを見せていたが、シャリバンと戦わずして自害してしまったのは残念だった。
オリジナルでシャリバンとギャバンによって倒された魔王サイコも復活。オリジナルと比べ、随分仏像っぽい顔をしていたが、今回は、幻夢城と合体して、巨大化していました。その魔王サイコと3人の宇宙刑事が最後に対決するのかと思いきや、宇宙刑事達は、それぞれの戦闘母艦(ドルギラン、グランドバース、バビロス)に乗り込み、ドルギランから分離した電子星獣ドル、グランドバースのバトルバース・フォーメーション、バビロスのシューティング・フォーメーションによって、初代ギャバンが発射した超次元砲を食い止める。母なるに地球を破壊しようとする初代ギャバンの姿に、ちょっと違和感を持ったが、3人の宇宙刑事達の登場に加えて、CGではありましたが戦闘母艦による共闘も見られ、中々面白かった。
結局、宇宙刑事達は、直接マドーと対決するのではなく、戦隊やライダーのサイドで活躍する役回りではありましたが、シャリバンの世界観を知っていれば数倍楽しめる内容でした。シャイダーも気づけば、いつの間にか映画に登場していましたが、そう言えば、来年は、シャイダーが誕生30周年。蘇るのか神官ポー(苦笑)。不思議界復活となるか。
来年の復活の期待を込めてこのソング。
>≧で、シャリバンが画面に現れる時、なぜだかいつも物静かに歩いて登場するんですが、後で考えたら…ああ、なるほど「オリジナルのエンディングにあった夕陽をバックにシャリバンが歩いている映像」を再現しているわけか(苦笑)。
>「太陽を背に歩いてくるシャリバン」という「宇宙刑事シャリバン」のエンディング映像は、太陽を背にシャリバンがゆっくりと歩く映像とメカの映像が交互に流れる展開が見ものですよね。
同時に、シャリバンクラッシュの「燃える太陽を背にレーザーブレードを炸裂するシャリバン」の映像カットを見ると太陽エネルギーがシャリバンの源であることを象徴しているように感じました。
自分としては「太陽をバックに歩くシャリバン」の映像を見ていると「そういえば、シャリバンが終わった後に日テレで太陽にほえろ!があったんだよなぁ・・・」と感じますが、「強さは愛だ」のメロディを聞くと「お前と同じさ 握ったこぶしはだれかの幸せを守るため 倒れたら立ち上がり前よりも強くなれ」という歌詞に勇気をもらったような気分になりますね。
「強さは愛だ」といえば、この歌をサブタイトルに持ってきた「強さは愛だ・英雄たちの旅立ち」というエピソードがありましたが、マドーに利用されている連戦連勝するボクサーの青年に「俺は父さんに本当の強さを見た…君の強さは見せ掛けだけの強さだ!」と説得し、「電の父親が電の小さいころ、クマに襲われた親子を助けるべく熊と戦って命を落とした」というエピソードを語る電の姿が見ものでしたが、「物静かで争いごとを嫌っていた電の父親が見ず知らずの親子を助けるために熊と戦った事件」は電の人生に大きな影響を与えたのではないか?と感じました。
なるほど、あのエンディングは太陽にほえろ!の番宣にもなっていたんですね(笑)。
>「強さは愛だ」のメロディを聞くと「お前と同じさ 握ったこぶしはだれかの幸せを守るため 倒れたら立ち上がり前よりも強くなれ」という歌詞に勇気をもらったような気分になりますね。
この間やっていた特撮三昧というラジオの中でもこの曲が流れていましたが、何度聞いても勇気付けられる名曲ですね。劇中でマドーと戦い続けるシャリバンの姿がまさにあの歌詞の世界を体現していて、とても説得力がありましたね。
>「物静かで争いごとを嫌っていた電の父親が見ず知らずの親子を助けるために熊と戦った事件」は電の人生に大きな影響を与えたのではないか?と感じました。
父親に本当の強さを教えられたからこそ、マドーによる借り物の力によって勝ち続けるボクサーのことが許せなかったんでしょうね。偽りの拳よりも誰かの幸せを守るために使う拳のほうが遥かに強い・・・ということでしょうか。
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