10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
イギリスの名優ショーン・コネリーが先月90歳で亡くなったとのこと。この人と言えば、やはり007の初代ジェームズ・ボンド役のイメージが強烈に印象にありますが、劇場で初めてこの人が出ている映画を見たのは「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」でインディの父親の考古学教授ヘンリー・ジョーンズを演じた時でしたね。ハリソン・フォードと息の合ったコミカルな演技をしてとても笑わせてもらった記憶があるし、この頃の少し歳を取ったコネリーの顔のほうがボンド役を演じていた若い頃よりも好きでしたね。
初代ジェームズ・ボンド役を演じた時のコネリーの姿を見たのは当然ながらリアルタイムではなく、テレビの映画放送で見たのが最初でした。1960年代の007シリーズは当然時代が古いため、アクションもどこかまったりしていてスピード感がなく、いまいちテンポが悪い感じがしたし、自分の中では3代目ボンドのロジャー・ムーアの縦横無尽のド派手なアクションが好きだったので、コネリーのボンド映画でもその凄味を期待していたのですが、初見時はやはり物足りなさを感じてしまった。しかし、大人になって何度も見直してコネリーのボンド映画の良さを理解することができました。
とくにお気に入りなのは「ゴールドフィンガー」と、日本でロケが行われた「007は二度死ぬ」ですね。ゴールド・フィンガーは全身に金粉を塗られて死んでいる女性のインパクトが強烈でしたが、金粉を塗られて死ぬなら、日本のコント番組で金粉塗ってお笑いやってるやつみんな死んでるだろと、思わず素朴なツッコミを入れてしまったことがある(笑。当然ながら人間は肺呼吸できるから死ぬわけないんだけど、当時は窒息して死ぬと本気で思っていたのでしょうね。この映画で初登場したアストンマーティンDB5のボンドカーを使ったカーアクションも印象的で、防弾ガラスに回転式可変ナンバープレート、煙幕、オイルなどの機能は80年代に登場したナイトライダーのナイト2000の機能の一部としても使われたり、タイヤハブに取りつけられた回転刃で、敵の車のタイヤをパンクシーンは日本の特撮作品「世界忍者戦ジライヤ」のブラックセイバー(ホイールカッター)でマネされていましたね。
ボンド役以外にもヒッチコック映画の「マーニー」や、「アンタッチャブル」の警官ジム・マローン、「レッド・オクトーバーを追え!」のソ連ミサイル原潜のマルコ・ラミウス艦長、「ザ・ロック」では元イギリス情報局秘密情報部部員ジョン・パトリック・メイソンを演じ、初代ボンドの30年後を描いたような役柄を演じていたのも印象に残っています。
記憶にある中で一番最後に見たコネリーの映画は1999年に公開された「エントラップメント」。コネリーが数々の名画を盗み続ける大泥棒ロバート・"マック"・マクドゥガルを演じていた。キャサリン・ゼタ=ジョーンズの華麗な動きっぷりと、コネリーの重厚な演技に圧倒されましたね。
他にも語りたい映画がたくさんありますが、今回はこれぐらいに留めておこうと思います。ショーン・コネリーさんのご冥福をお祈りいたします。
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