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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2024/11月

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アニメ・特撮音楽界の大御所・渡辺宙明さんが亡くなられました。子供の頃は毎日欠かすことがないくらいテレビから宙明さんの音楽が流れてきて、アニメはもちろんのこと、やはり特撮。当時の特撮と言えば戦隊かメタルヒーローかフジテレビの朝にやっていた不思議コメディシリーズのこの3つが基本になっていましたが、戦隊シリーズの初期6作、秘密戦隊ゴレンジャーから大戦隊ゴーグルファイブまでは宙明さんが主題歌/EDと劇伴も担当していました。


細かいことを言うと当時はまだ「スーパー戦隊」という今のような枠組みがなかったので、子供の頃はこの6本の特撮は個別の作品というイメージがあったのですが、正直に言うと、当時はこの6作品が全て宙明さんの作曲だとは知らずに聴いていました。宇宙刑事三部作を見終わった辺りから音楽のことを気にし出して、オープニングのテロップで音楽担当の名前を確認したら「渡辺宙明」であることがわかり、それ以来音楽を意識しながら特撮を見るようになった記憶があります。


宇宙刑事ギャバンから始まったメタルヒーローシリーズのほうはギャバンから時空戦士スピルバンまでの初期5作と機動刑事ジバンの音楽を担当した宙明さん。宇宙刑事三部作の音楽は一見同じように聞こえてもそれぞれに特色や味わいがあり、その違いを聴き比べるのが面白かったですね。次の巨獣特捜ジャスピオンではイメージががらっと変わったと見せかけて、所々に宙明節を感じさせるメロディがあって、さらに重厚感あふれるサウンドが響き渡ってハードなアクションシーンを盛り立てていたように思います。


宙明さんと言えば70年代のヒーロー番組の音楽も数多く担当していましたが、やはり真っ先に思い浮かぶのは人造人間キカイダー。キカイダーと次作のキカイダー01は夕方によく再放送があったので何度も繰り返し見ていましたが、子供がとっつきやすく、慣れ親しみやすく、一回聞けば忘れられないフレーズが曲の中にたくさん盛り込まれていて、ダンサブルな曲からSF映画のような壮大さを感じさせる曲までとても幅広く、そして何よりカッコいいものばかりでした。


つい最近まで放送されていた機界戦隊ゼンカイジャーでまた数十年ぶりに特撮の音楽を担当されていたみたいですが、最後まで全力全開で活動されていたんですね。子供の時代にこれらの作品で宙明さんの曲を聴くことができて、その時代を体感できたことは今となっては貴重な思い出となっております。これからも死ぬまで永遠に聴き続けます。渡辺宙明さんのご冥福をお祈りいたします。


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