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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
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平成から令和になった今年も残すところ一ヵ月を切りました。ここのところ小さい頃にテレビでよく見た俳優さんや声を聞いた声優さんの訃報が相次いでいますが、日本の特撮の先駆者として数多くの特撮作品に携われてきた特撮監督の矢島信男さんがお亡くなりになったそうです。



子供の頃に夢中で見ていた戦隊シリーズや宇宙刑事を初めとしたメタルヒーローシリーズはほぼ全て矢島さんが特撮を担当されていました。壮大で夢のある素晴らしい映像をたくさん見せてもらい、本当に楽しませて頂きました。以前ここで紹介したサンバルカンのムック本に矢島信男さんのインタビューが掲載されていましたが、最初は松竹の特殊撮影課で働いていたそうですね。東映での最初の仕事は高倉健主演の「高度7000米 恐怖の四時間」の空港のセットだったそうです。「海底大戦争」の海底での戦闘シーンも担当され、ミニチュアを駆使した迫力の映像を作り出されていました。














  

東映初のカラー特撮「キャプテンウルトラ」。カラーテレビを意識して、宇宙を海に見立てて鮮やかな青に。シュピーゲル号の合体・分離をワン・カットで見せたり、新しい合成システムを何台も導入したそうです。
















「秘密戦隊ゴレンジャー」の新宿駅西口から出てきて出撃するバリブルーンの特撮。子供に観てもらう特撮は一つの動きを丁寧に見せる。上からのカット、下からのカットを撮り、そこに動きがあるように編集する。静止しているシーンでもガスを漂わせたり、ゆっくりカメラを移動させて感情を込めるなどといった、エネルギーを子供に伝える演出をされていたのですね。
















バトルフィーバーJから登場した巨大ロボ。限られた時間の中でどこまでやるかが課題だった。海底の基地から出撃するバトルシャークの演出はもしかしたら「海底大戦争」の時の経験を活かされたのかもしれませんね。














  

デンジマンのデンジタイガーをはじめ、戦闘母艦の巨大感の演出もとても見応えがありました。














  

宇宙刑事シリーズでは今までにない映像を作りたいという意欲から、東通ECGシステムのビデオ合成技術を加えて、魔空空間などの斬新な映像を数多く生み出した。



矢島信男さんのご冥福をお祈り致します。


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シュピーゲル号の三機分離をワンカットで見せたかったこと
ガースさん、こんばんは。

>≧東映初のカラー特撮「キャプテンウルトラ」はカラーテレビを意識して、宇宙を海に見立てて鮮やかな青にしてシュピーゲル号の合体・分離をワン・カットで見せたり、新しい合成システムを何台も導入したそうです。

>「キャプテンウルトラ」はウルトラマンとウルトラセブンの間に放映されたTBS・東映東京制作所が製作した特撮ヒーローものですね。「矢島信男伝」でもキャプテンウルトラ時代の思い出話として「シュピーゲル号の三機分離をワンカットで見せたかったこと」を語っていますが、ピアノ線のタイミングや位置が難しくて矢島さんもあの手この手で試行錯誤し操演担当のスタッフが2日ぐらい徹夜したそうです。

>≧子供に観てもらう特撮番組は一つの動きを丁寧に見せる…上からのカット、下からのカットを撮り、そこに動きがあるように編集する→静止しているシーンでもガスを漂わせたり、ゆっくりカメラを移動させて感情を込めるなどといった、エネルギーを子供に伝える演出をされていたのですね。

>矢島信男伝でも「メカにもキャラクターがなくてはいけない」という矢島さんご本人の持論が出ていますが、「戦闘機・タンク・ロボット…それぞれに武器の特徴とアクションがある。それが性格、キャラクターですよね。デザインがかっこよくてもキャラクターを具体的に見せないと、いいメカにはならないんです…子供向けの作品では特にそれが大事でね。メカにもキャラクターがなくてはいけないって持論は、特撮はリアルなだけではいけない…気持ちを描くものなんだ、特撮はドラマだっていう僕の哲学に通じるものです。矢島信男は東映の特撮監督だっていう世の中のイメージでしょうけど、僕自身としては矢島の特撮ってのは東映のリズムの中に松竹調の上巻が入ってるのが特徴かな、と思います?」という矢島さんのコメントが載っていますが、メカにもキャラクターがないといけないという矢島さんの考えがうかがえました。

また、「サンバルカンのムック本に矢島信男さんのインタビューが掲載されていましたが、最初は松竹の特殊撮影課で矢島さんは働いていた」で思い出しましたが、矢島さんの松竹時代のお仕事のひとつに「松竹映画の富士山マーク」を作ったことを矢島信男伝で明かしていますが、松竹映画の本編開始に流れる富士山マークが矢島さんの松竹時代のお仕事だったことに感心するばかりです。

それ以外にも、先ごろ他界された梅宮辰夫さんが出演された「第三次世界大戦四十一時間の恐怖」という世界大戦争物の映画では核ミサイルで各国の都市を吹き飛ばすシーンの撮影で「でかい議事堂を爆発させたり金門橋を吹き飛ばした」一方で「爆破シーンの撮影で撮影スタッフがノイローゼになって休暇をくれ、と言われたこと」「水爆のきのこ雲の撮影にも10日かかった」という苦労話や「大戦隊ゴーグルファイブ」のデストピアを矢島さんが気に入っていて、いつか京都撮影所で見た「西洋のお城が空を飛ぶ」という作り物がうっちゃってあったのを見て何か使えるな、とみてたのがヒントだったり「光戦隊マスクマン」では第1話の撮影と合わせて地帝城の爆破カットを撮影したことや「スーパー戦隊シリーズでは基地が印象的なら、それもおもちゃになって商品が増えるんだ…だから新シリーズの最初の仕事は基地探しという感じもあった。シナリオライターもそこまで書けないし、本編監督の竹本弘一君も基地のアイデアは僕に任せていた。暇があれば街を歩いて基地に使える建物を探していたね」というロケハン?を兼ねた矢島さんの戦隊基地探しのコメントが載っており、機会があればまた矢島信男伝を読み返そうかと思います。
9人のコリない日本人 2019/12/21(Sat)23:29:36 編集
Re:シュピーゲル号の三機分離をワンカットで見せたかったこと
>「キャプテンウルトラ」はウルトラマンとウルトラセブンの間に放映されたTBS・東映東京制作所が製作した特撮ヒーローものですね。「矢島信男伝」でもキャプテンウルトラ時代の思い出話として「シュピーゲル号の三機分離をワンカットで見せたかったこと」を語っていますが、ピアノ線のタイミングや位置が難しくて矢島さんもあの手この手で試行錯誤し操演担当のスタッフが2日ぐらい徹夜したそうです。

矢島さんの特撮は本当に丁寧に、子供にわかりやすく作られていますよね。できるだけワンカットで見せる演出もメカをより子供にわかりやすく見せるためだったのでしょうね。


>矢島信男伝でも「メカにもキャラクターがなくてはいけない」という矢島さんご本人の持論が出ていますが

戦隊シリーズの巨大ロボ、宇宙刑事のドルギラン、マシンマンのマシンドルフィンなどなど、確かにそれぞれのキャラが伝わる動きや見せ方をされていたような気がします。キャラって意味では、サンバルカンのジャガーバルカンの見せ方とか動きが一番好きですね(笑。


>松竹映画の本編開始に流れる富士山マークが矢島さんの松竹時代のお仕事だったことに感心するばかりです。

だから本来は松竹=矢島さんのイメージになるはずなんですけど、我々にとっては東映の作品群のイメージが強過ぎて、ついつい矢島さん=東映になってしまうんですよね(苦笑。


>「大戦隊ゴーグルファイブ」のデストピアを矢島さんが気に入っていて、いつか京都撮影所で見た「西洋のお城が空を飛ぶ」という作り物がうっちゃってあったのを見て何か使えるな、とみてたのがヒントだったり

デストピアが海底から浮上して地上に襲来し、グングン低空で進みながら空港の滑走路に止まっている飛行機やら町を破壊していく特撮シーンはとても迫力がありましたよね。戦隊シリーズの特撮の中で飛び切り力が入っていて屈指の特撮シーンだと思っていましたが、矢島さんのお気に入りのシーンだったわけですね。


>ロケハン?を兼ねた矢島さんの戦隊基地探しのコメントが載っており、機会があればまた矢島信男伝を読み返そうかと思います。

昭和戦隊の基地はとてもユニークで印象的なものが多かったですね。自分の中ではサンバルカンのバルカンベースが一番カッコ良くて印象に残っています。あの玩具が欲しかったんですけど、さすがに高くて買ってもらえなくて、友達に持っている奴がいたので、それを見せてもらいに行った記憶があります(苦笑。私も来年、時間がある時に読み返します。
【2019/12/30 21:16】
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