10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
先月始まった『シークレット部隊』がなんと今日で最終回。やはり毎日の放送だとあっという間です。ザ・ガードマンのように長く続かず、26回で終了しているのでなおさら早く感じます。現時点で22話ほど拝見しましたが、やはり、ザ・ガードマンを踏襲したようなサスペンス色が強い作風で、まさに市民を犯罪から守るガードマンが、保険のチェックマンに衣替えをして、悪党を打ち倒すと言ったノリのドラマに見えました。
多彩なゲスト出演も見所でしたね。第1回に登場していた萩本欽一や、後にアクション刑事ドラマで活躍した黒沢年男、藤竜也、地井武男。そして、曽我町子、賀川雪絵のサンバルカンコンビ。峰岸徹(峰岸隆之介)や、中尾彬、高橋昌也、三谷昇は、短期間に2回出演していたが、意外にゲスト出演者の使い回しが激しい作品だったんですね。個人的に面白かったエピソードをいくつか挙げると・・・
「女の悲劇はスポーツカーから」・・・東西自動車が開発した時速250キロを出すことができるスポーツカー「X1号」のスピードテストが行われる。しかし、スピードが250キロに到達した時、突然車体が不安定に揺れ始め、X1は、コースを外れて転落、爆発し、テストドライバーの宮川が死亡した。社長のアイザワ(高橋昌也)は、事故の隠蔽を従業員達に指示。研究所の主任技師・クボタ(長谷川明男)は、宮川の遺体を別の車に乗せ、居眠り運転によって峠で事故死したように見せかける。宮川の死に不審を抱いた大和達チェックマンは、さっそく調査を開始。同じく宮川の死に疑問を抱く同僚の青木(中尾彬)と宮川の妻の協力を得ながら、テストドライバーの死の真相を突き止めようとする。
第2回でも華麗なドライビングテクニックを見せていた関(藤巻潤)がA級ライセンスを持つテストドライバーに成りすまして、X1の後継車「X2」を運転する。テスト走行場面では、実際、サーキット場が使われていたが、肝心のスポーツカーがハリボテ状態で、お世辞にもあまりカッコ良く見えなかったのが残念。今リメイクして、レクサスLFA辺りの車を使ったら、面白い展開になりそう(笑)。関と青木が車に仕掛けられていた電気椅子の罠にはまったり、特撮ヒーロー風味の奇想天外な演出も見られた。初回に船員役で出ていた中尾彬氏が今度はテストドライバー役となり、今回は、チェックマンの協力者として活躍していた。
「セクシー女優殺人事件」・・・「スターに似ましょう真似まショー」と言う番組で女優・五条ゆかり(賀川雪絵)のそっくりさんが選ばれ、森タマコ(賀川雪絵・二役)が優勝を果たす。五条ゆかりには、アクション映画「暗黒街のメロディー」に出演するため、一億円の保険金が掛けられていた。そんな時、ゆかりが映画の撮影中にセットから転落して怪我をする。ゆかりは、マネージャーの今津が自分を殺して、保険金を手に入れようとしているのではと疑いを持つ。二人は、激しく揉め合うが、その時、ゆかりが今津に突き飛ばされて頭を打ち死んでしまう。今津は、タマコをゆかりの代役に使い、映画の撮影に参加させるが・・・。
昔、海外ドラマでもよくあった所謂「替え玉」作戦が展開する。サンバルカンやジャスピオンなどのヒーロー作品で悪の女幹部を演じた賀川雪絵氏が二役で初々しい女優を演じているのが面白かった。ゆかりの相手役の男優を西沢利明氏が演じ、そっくりさんを探す番組の司会者が玉置宏(実際に当時ものまね番組の司会を担当していた)など、やはり、キャスティングが面白い。
「危機一髪!馬泥棒一家」・・・アカネ繊維の社長の西岡に五千万円の融資を申し込むも、断られた下請けの立川繊維工場の社長・立川が首釣り自殺をする。立川の工場で働く立川の息子、そして、工場長と工員達は、西岡に復讐を果たすため、西岡が大事にしている競走馬「タイガースター」の誘拐計画を実行する。
レース中の馬を伝染病に見せかけて、外に連れ出し誘拐してしまう大胆な作戦が面白い。また、立川工場の従業員達のキャスティングがこれまた濃いメンバーだった。立川の息子役に西田健氏、射撃を得意とする工員役に地井武男氏、馬の扱いが得意な工員役に平泉征氏。「大都会PARTⅡ」で二代目の課長役を演じていた小山田宗徳氏がタイガースターの馬主・西岡役を演じていた。しかし、地井さんがライフル握ったら、別のドラマに見えちゃうな…(苦笑)。
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遅ればせながら明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。2014年です。バック・トゥ・ザ・フューチャーの未来世界の西暦が2015年。現実がとうとうBTF2の時代に追いつきそうですが、車はまだ空を飛んでいませんね。浮かぶスケボーもまだ発売されてません。子供の頃、21世紀に入ったら車は、激的に進化するものと考えていましたが、まだタイヤがついたままですね。でも自動走行技術は着実に進歩しているし、ドライバーの言う通りに動き回る車がそう遠くない未来にやってくるんでしょうね。
未来の車の理想系と言えば、やはり自分の中では未だにナイト2000です。数百の機能があるし、なんといってもユニークで人の気持ちを理解できる人工知能が備わっているのが素晴らしい。キットが万能過ぎて、中々それを超える車が映画やドラマの世界に出てこないのが残念ですね。そう言えば、キットみたいに喋ることはできないが、自分の意思で自由に走り回る車がその昔にいましたよね。それは・・・
ハービーと呼ばれるフォルクス・ワーゲンと落ちぶれたレーサーの交流を描いた『ラブ・バッグ』。
ラブバッグは、2005年に公開された「ハービー/機械じかけのキューピッド」のリメイクを含めて、計5本の映画が製作されています。1997年には、「新ラブバッグ/ハービー絶体絶命!」と言うテレビムービーが放送され、計三作のテレビドラマが存在する人気のカーコメディシリーズです。ちなみに、2005年のリメイク版には、オープニングにキットがほんの少しだけ登場していた。
シリーズ第一作目の「ラブバッグ」は、1969年に作られていますが、45年前の作品なので車内のシーンは、もろ合成。今みたいに発達したCGを使って背景を切り貼りしているわけではなく、スクリーンに背景を映しながら撮影する「スクリーンプロセス」なので、合成が丸分かりです。しかし逆に、実車のフォルクス・ワーゲンを使った走りは本物。カーアクションは、かなり荒々しくて中々見ごたえがありました。CGがない時代にあんな漫画のような動きをどのようにして撮影したんだろう?と不思議に思う映像もたくさんありますが、中々愉快な走りを見せてくれます。ナイト2000は水上を走ったことがありますが、ハービーは、ぴょんぴょんと飛び跳ねながら池の上を渡っていた。キャノンボール3のカウンタックの水面跳びを思い出した。
また、レース中に車体に亀裂が生じて、なんと、前後真っ二つに分断しつつも、そのまま走り続けると言う妙技を見せてくれるハービー。これも実車で表現しているから凄いんですね。さらには、前と後ろが完全に分かれた状態で突っ走り、最後は、後ろの車体が前の車体の上に乗り上げてしまうのです。どうやらハービーは、車体が分断しても、その前後両方に意思が備わっているみたいですね。ハービーがもし喋ることができたら、一体どんな声を出して喋るのか気になります。
超高層ビルの建設のため、不動産王から家の立ち退きを迫られているおばあさんを救うべく、ハービーが大奮闘する続編の『続ラブバッグ』では、ハービーが清掃用のゴンドラに乗って、高層階にいる不動産会社の社長室に侵入し、大暴れをする。ゴンドラについていたシャンプー入りのシャワーで部屋を泡風呂のようにしてしまった挙句、怒ったハービーが泡の中を走り回り、不動産王を(ちなみに、その不動産王の名前がホークってちょっと・・・)しつこく追い掛け回す。その後見せた走りがブッたまげ。ビルの外側に設置されている土台に逃げ込んだ不動産王を追って、こんな走りまで見せてくれる。
一歩踏み外せば、奈落の底。サンフランシスコにあるゴールデンゲートブリッジのワイヤーの上を余裕で走って見せたハービーだけに、高層ビルの上での片輪走行も楽にこなしてしまいます。今ならこういうシーンもCGでリアルに表現されてしまうんでしょうね。いつかまた復活するであろうラブバッグシリーズの再リメイクにも期待。
早いもので2013年も残り数時間となりましたが、今年もたくさんの海外ドラマを視聴しました。ここ数年は、AXNで放送中のアクション系ドラマを中心に見ていますが、気づけば、『Hawaii Five-O』は、アメリカでシーズン4まで制作され、『NIKITA / ニキータ』は、シーズン3が現在放送中。どちらもリメイクドラマですが、まだまだ人気加熱中と言った感じですね。
コノの退場?も噂されている『Hawaii Five-O』シーズン4。宿敵ウォーファットとファイブオーの対決がさらに過激さを増しそうな予感がしますが、『ワーキングガール』などで有名なハリウッド女優のメラニー・グリフィスがダニーの母親役でゲスト出演するそうです。メラニー・グリフィスと言えば、最初の旦那さんが『特捜刑事マイアミバイス』『刑事ナッシュブリッジス』のドン・ジョンソンだったんですね。そう言えば、ドン・ジョンソン最近はどうしているのかと思ったら、去年、タランティーノの『ジャンゴ 繋がれざる者」に農園主の役で出演していた。また、ナッシュブリッジスみたいな刑事ものやってくれないかな…。
『NIKITA / ニキータ』は、シーズン2で敵対していたニキータとアレックスが、シーズン3からマイケルらと共にチームを組んで新たに活動しています。しかし、マイケルが作戦中に事故で右手を失い、彼の手を切断したニキータとマイケルがぎくしゃくした関係に。何とかマイケルの右手を再生させようと、ニキータは、科学者のハイデッカーと接触するも・・・。マイケルの右手が義手になるという思いも寄らない展開に唖然としたが、マイケルの手を切断したのがニキータであることがまたなんとも言えない後味の悪さが残り、この先の展開が気になります。
シーズン2の放送が終了した『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』は、未知の犯罪を予測するコンピュータの指示を受けて活動する元CIAエージェントと、政府の極秘システム「マシン」を作り上げたソフトウェアの天才が活躍する。ジョンとハロルドの二人が織り成す謎めいた雰囲気に引き込まれるこのドラマ。すでにアメリカでは、シーズン3がスタートしていますが、中盤で主要メンバーの一人が命を落とす展開があるらしく、日本での放送も待たれます。
最後にD-LIFEで放送中の『HOMELAND』。日本でもシーズン3まで放送されていますが、ようやくシーズン1を全視聴。イラクで行方不明になっていたアメリカ海兵隊の軍曹ブロディが8年ぶりに帰国し、英雄として国に迎い入れられる。しかし、アルカーイダに洗脳されたブロディが国内でテロ活動を起こす可能性を指摘するCIAの作戦担当官のキャリー・マティソンは、ブロディを監視して、アメリカ国土のテロ攻撃を防ごうと必死になる。
実際、キャリーの指摘は正しく、彼女の思いも寄らぬ行動によりテロは食い止められたが、その事実は誰にも理解されず、彼女は、持病の双極性障害の治療のため、病院送りになってしまう展開がなんとも皮肉と言うか、少しかわいそうだった。クレア・デインズの双極性障害の荒れ狂った演技が凄いですね。吹替え版で見たけど、吹替えの方の演技も良かった。ブロディ役のダミアン・ルイスの静かな存在感も良いし、中々見応えのあるドラマです。シーズン2では、英語教師になったキャリーが再びCIAに戻り、次期副大統領候補になったブロディの次なるテロ計画を防ごうとするそうですが、こちらも早く見てみたい。
と言うことで、今年もブログをご覧頂きましてありがとうございました。コメントの返信遅れることが多く大変申し上げございません。来年は、できるだけ早く返せるようにしたいと思いますので、引き続きよろしくお願い致します。それでは、皆さん良いお年を。来年もよろしく。
ゴリラと共に折り返しに入ったファミリー劇場で放送中の『代表取締役刑事』。25話で、辰巳署の紅一点だった五十嵐直子(市川翔子)が本庁へ移動する形で辰巳署から去り、新たに南条冴子と言う女刑事が登場するそうです。80年代ぐらいまでは、銃撃戦で被弾とか、犯人と格闘中にナイフで刺されるとか、あるいは、爆弾で爆死とか、刑事ドラマでは、壮絶な殉職を遂げる刑事達がたくさんいましたが、このドラマが放送されていた1990年代に入ると、刑事ドラマも人情ものがメインとなり、それまで定番だった殉職刑事がめっきり減ってしまった。刑事貴族も本城編の2以降は、メンバー交代は激しかったが殉職者は0。代表でも殉職者は出なかったが、もし兵頭役の舘さんがゴリラや刑事貴族に続いてこのドラマでも殉職していたら、殉職刑事を演じた俳優ナンバー1として新たな記録を作っていたかもしれません。
「大人は判ってくれない」には、あぶない刑事で中さん(田中刑事)を演じていたベンガル氏がゲスト出演していましたが、このドラマ、キャスティングが中々面白いです。「動く標的」には、相棒の伊丹刑事役の川原和久氏が犯人役で出演。「泥棒日記」では、同じく相棒で小野田官房長官を演じていた岸部一徳氏が明るい空き巣犯を演じ、豊川悦司氏も出演していたりと、今見ると意外な出演者が多い。西部警察で凶悪犯を演じていた黒部進氏や、片岡五郎氏も犯人役で出ていましたが、いきなり手りゅう弾を投げてきそうな雰囲気があり、変な期待を持って見てしまった・・・(苦笑)。
ところで、このドラマのサブタイトルは、映画のタイトルをたくさん使用していますね。「風と共に去りぬ」、リチャード・ギアの「愛と青春の旅立ち」、ポール・ニューマンの「動く標的」、ジョディ・フォスターの「告発の行方」などなど。他にも「マルタの鷹」「街の灯」「若者のすべて」などチャップリンの有名なサイレント映画やフランス映画など往年の名作のタイトルがズラリと並んでいます。内容のほうも映画の内容に沿ったものだったのでしょうか・・・。
「愛と青春の旅立ち」・・・海軍士官養成学校の飛行士課程に志願した主人公ザックが鬼軍曹の厳しい訓練に耐えながら、仲間や恋人など新しい人間関係を築いていく。
→(代表)銀行強盗犯の栗山の姉・アキコ(MIE)に想いを寄せる小早川刑事(池田政典)。この事件の捜査から外れるため、小早川は兵頭に相談をもちかける。だが兵頭は、小早川に捜査を続行させる。
兵頭とコバ(小早川)がコンビを組み、栗山アキコをマークして、銀行強盗犯の弟の居所を掴もうとする話。兵頭とコバが師弟のようになってアキコを尾行したり、柔道場で取っ組み合いしている姿が映画の鬼軍曹とザックの関係を思い起こさせる。
「街の灯」・・・浮浪者の男が盲目の花売りの娘に一目惚れする。娘は、男を金持ちの紳士だと思い込み、浮浪者は紳士を装って、娘と親しくなる。男は、病気の娘のために働き続けるが・・・。
→(代表)派出所の応援勤務に出ることになった中西刑事。中西は、商事会社の社員と偽り、女子大生のエミ(若林志穂)がバイトしているもんじゃ焼き屋に通っていたが、ある日、勤務中にエミに制服姿を見られ、刑事であることがばれてしまう。そんな時、熱を出し自宅で休んでいたエミが目出し帽をかぶった男に襲われ、下着を奪われる事件が起きる。
中西が刑事の身分を隠しているところや、エミが交番に花を届けているところなどは、映画の設定をそのまま引用していたが、エミは盲目ではないし、中西は、エミに素性を知られて嫌われてしまう。中西がエミを襲った犯人を誤認逮捕してしまうところは、映画のチャップリンのドジっぷりを彷彿とさせる。珍しく車が爆発するアクションシーンが見られるが、このシーンだけ西部警察のような雰囲気が漂っていた。
ここ数年、仮面ライダーの劇場版は、歴代ライダーが勢ぞろいしてカオスな戦闘を繰り広げるのが定番になっていますが、最近は、カーアクションや爆破もど派手になってきていますね。「仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!」では、仮面ライダー部が乗るバスが宇宙鉄人ブラックナイトに襲撃される場面で壮絶なカーアクションが展開していたし、「仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム」では、敵役として復活したアクマイザーが巨大な装甲車に乗り、ライダー達と激烈なバトルを展開させていた。かつて「仮面ライダー(スカイライダー)」の「戦車と怪人二世部隊!8人ライダー勢ぞろい」で繰り広げられた8人ライダーと戦車のバトルを彷彿とさせる豪快なアクション演出だった。(しかし、実際アクマイザー装甲車のアクションシーンは、マッドマックス2をイメージして作られたものらしいです)
特撮ヒーローもれっきとしたアクション作品。時折予想外のど派手なカーアクションが展開することもありますよね。その中で特に印象に残っているものをいくつかご紹介致します。
「宇宙刑事ギャバン」
「走る時限爆弾! 白バイに乗った暗殺者」
ミミーが恋した白バイ警官の大条寺豪が逃走車(マクーの車)を追跡中に爆撃を受け、マクーに拉致される。ミミーから知らせを受けた烈は、ハンターキラーの指示を受けてある車に乗り込むが、途端その車は、勝手に動き出し、大暴走をはじめる。車には、30分後に爆発する時限爆弾がセットされていた。烈は、サファリパークに監禁された大条寺豪の元へ無事たどり着けることができるのか…!?
冒頭、都心付近で白バイ警官の大条寺豪が乗る白バイのチェイスシーンが見られるが、当時は、都心でもかなり派手なチェイスシーンを撮影できたようですね。烈がマクーの用意をした車に乗って町を暴走するシーンは、実際に公道で実車を走らせて撮影されているだけに、中々の迫力。車が走り出してから約6分間、一般車や工事作業員を巻き込み、ジャンプして運搬車に積まれたダンボールに突っ込んだり、建物に突っ込むなど、ノンストップで烈の車が大暴走する様子がコミカルに描かれています。マクーの銃撃や爆撃を受けて、さらに加速度を増して暴走し、最後は、車から脱出した烈が車と共に崖から転落する。この転落シーンは、烈役の大葉さん自身がスタントもこなしているところが凄いです。やはり何度見ても興奮してしまう。ちなみに、この人と車が同時転落するアクション演出は、後にシャイダーのオープニング映像でも使われていました。
「特捜エクシードラフト」「死の幼稚園バス」
研究所から人工衛星用のバリア装置を盗んだ氷室三兄妹が逃走中に幼稚園のバスをジャックする。バスの車内でバリア装置が作動し、バスは、無敵化するが、その装置は、大気圏内で使用すると、エネルギーを保持できず自爆してしまう危険がある。3人体制となったエクシードラフトは、暴走するバスを追跡し、バリア装置の自爆を阻止しようとするが…。
エクシードラフトは、特警ウインスペクターから続く「レスキューポリスシリーズ」第3弾目の作品。現在のライダー枠である日曜の朝8時に放送されていたシリーズですが、こんな朝っぱらから熱いアクションが見られるヒーローものがあったとは…。やはりリアルタイムで見ておくべきでしたね。初回から70、80年代の日本のアクション刑事ものを凌ぐカーアクションの連続。エクシードラフトが放送された1992年は、アクション刑事ものは、テレビでほとんど見かけなくなっていた時期で、残っていたのは、日テレの刑事貴族と石原プロの作品のみ。西部警察で一時代を築いた石原プロの作品も当時は、時代の流れを受けて大掛かりなアクションをしなかった頃。その中、東映ヒーローものがそれを受け継ぐかのごとく激しいアクションを展開させていたんですね。
逃走する氷室三兄妹の車をエクシードラフトのスクラムヘッドと呼ばれる四輪駆動車と数台のパトカーが追跡する。攻撃を受けたパトカーが横転したり、パトカー同士が派手にぶつかったり、バスが電話ボックスに体当たりするなどの破壊シーンは、まるで西部警察のようなど派手さだ。無敵化したバスに突っ込まれてパトカーが真っ二つに分断されてしまうシーンも驚き。新隊長として登場するドラフトレッダー=叶隼人がサングラスをかけ、バイクに乗りながら銃を撃つ姿は、あのタツを思い起こさせる。合間に無敵化したバスによって破壊される歩道橋やガソリンスタンドが爆発する特撮シーンもはさまれているが、実写のアクションとうまく噛み合って圧巻。ターボユニットを使って、秒速110メートルで走りながら、バスを追うドラフトレッダーのシーンもかなりの迫力。ドラフトレッダーがバスに必死に食らいつくも、バスと共に崖から転落してしまうシーンがあるが、これがまた凄い。CGではなく、スーツアクターの人が実際にバスと共に崖下の水溜りに落ちている。前述のギャバンのアクションの言わばバス版的な印象。
初回からここまで濃密に過激なカーアクションを繰り広げたヒーローものは、この作品ぐらいしか思い当たらない。
D-LIFEで放送中の「チャーリーズエンジェル」、シーズン1全22話の放送が終了し、再び二順目がスタートしておりますが、放送されていた時代が近いせいかナイトライダーでゲスト出演していた俳優をよく見かけます。ナイトライダーと同時期の作品なのかと思っていたのですが、チャーリーズエンジェルは、1976年から81年までの放送なので、1982年にナイトライダーがスタートした時は、すでに終了していたんですね。
「地獄へのストックカーレース(Helride)」には、ドン・ゴードン(ナイトライダー出演タイトル「消えた証人を探せ!爆走ナイト2000波止場の大激突(THE FINAL VERDICT)」「狙われた名馬!転倒に秘められた陰謀!!(KNIGHT BY A NOSE))が出演していたが、「大逆転!避暑地のクライマックス(Angels on a string)」には、セオドア・ビケル(Theodore Bikel)が出ていた。この人、ナイトライダーでは、ボニーとナイト2000(KITT)を洗脳して犯罪に利用するヘリオス会会長のドゥビル教授役を演じていた人です。
チャーリーズエンジェルでは、ポーランド出身の国際政治学者ピーター・ヴィシンスキー教授役を演じていた。ヴィシンスキーの大ファンであるサブリナが何ものかのグループがヴィシンスキーの替え玉を使って、彼と国務次官が共同で行う東側の共産勢力を封じ込める提案を国連に提起するための記者会見の妨害をたくらんでいることに気づき、エンジェル達がそれを阻止しようとする話だった。
ナイトライダーと同じく、やはり教授役を演じていたビケルさん。立派に蓄えたお髭が魅力的ですが、オーストリア・ウィーン出身でミュージシャンとしても活躍されているそうです。89歳になった今年も「Sings a Collection of Jewish Folk Songs」というアルバムを出している(アマゾンでも買えちゃう)ほど、向こうでは、有名な歌手のようです。
最近は、映画やドラマには、出演されていないようですが、「スパイ大作戦」シーズン3の「酸素テントの中(The Cardinal)」では、独裁者の地位を保つため、自由国家存続を願う枢機卿スタニラス・スーチェックを監禁し、彼の替え玉を使って、来るべき選挙に勝利し、独裁権を維持しようとするゼプキー将軍を演じていた。チャーリーズ・エンジェルとナイトライダーでは、同じビジュアルだったが、さすがにスパイ大作戦出演時のビケルさんは、髪も黒々としていて若いですね。まだ顎鬚も少なくて、初見時は、別人だと思っていました。替え玉の話って昔はよくありましたね。当然スパイ大作戦にもたくさんあったが、ナイトライダーでも「ナイトライダー3 替え玉博士略奪作戦」など、サブタイトルにもなるほど替え玉のエピソードが多かったです。また、「ハワイ5-0」や、「女刑事ペパー」のシーズン4「SONS」と言うエピソードにも出演しているようですが、残念ながら日本未放映のようです。
チャーリーズ・エンジェルのゲストについて書こうと思っていたのに、気づけば名バイプレーヤー列伝的な内容になってしまった(汗)。なので久しぶりに「名バイプレーヤー列伝」のカテゴリーに登録しておきます(苦笑)。
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