10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
子供の頃の土曜日夕方のテレビと言えば、6時からあばれはっちゃく。6時30分からタイムボカーンシリーズ。7時は日本昔ばなしがやっていたけどあまり見なかった。7時30分からパタリロとかフジテレビのアニメを見ていた記憶があります。そして、土曜8時と言えば、物心ついた時にすでにお化け番組と言われていた「8時だョ!全員集合」。
自分が見始めた当時ドリフのリーダーのいかりや長介さんはもう50歳を超えていたのではないでしょうか。他のメンバーも40代だったにも関わらず、毎週大掛かりな仕掛けを施した舞台でコントをやり、人気歌手をゲストに呼んで合唱コントをやり、ヒゲダンスをやり、1時間の生放送でたっぷり様々な笑いを見せていた。今考えると、凄いものを見せてくれていたのだなと思うし、長さん50代だったにも関わず無茶苦茶体張ってたし、体操コントしている時の仲本工事の体の動きも抜群だったし、カトちゃんの一発ギャグも面白かったし、高木ブーはその場にいるだけでなぜか笑えた。そんな、ドリフのメンバーの中で最も若くて、舞台で一番暴れ回っていたのが志村けん。
私が8時だョ!を見始めた時、志村はもうドリフの顔と言っていいほど目立つ存在になっていて、ドリフのメンバーの中で一番面白かったし、好きでしたね。裏で放送していた「オレたちひょうきん族」に視聴率争いで敗れ、1985年の秋に「8時だョ!全員集合」は終了してしまったが、その後、加藤茶と志村がコンビを組んで「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」という番組が土曜の夜8時にスタートしました。
番組前半には「THE DETECTIVE STORY(探偵物語)」という探偵ドラマがあり、探偵の加藤と志村が謎の「ボス」から指令を受けて、依頼者と共に毎回コミカルなストーリーを展開させていました。そのドラマの中では西部警察顔負けのド派手なカースタントが時折展開して、その迫力に度肝を抜かれたこともありました。志村がスイカを食べ過ぎてスイカ人間になってしまう話や、志村が三つ又になったうちわ太鼓を鳴らし、大名行列が町の中を闊歩した「だいじょうぶだぁ教」の話などが一番印象に残っていますね。
この「だいじょうぶだぁ教」からタイトルを取り、1987年にフジテレビで「志村けんのだいじょうぶだぁ」がスタート。この番組では変なおじさんという強烈なキャラクターや志村と石野陽子の夫婦コントなどが印象に残っています。田代まさしとコントで良いコンビネーションを見せた番組でもありましたね。
他にもドリフ大爆笑、バカ殿など、子供の頃にたくさんの番組を見て大笑いさせてもらいました。日本が誇る喜劇王とまさかこんな形で突然お別れすることになるなんて、本当に残念でなりませんが、まだまだやりたいことが一杯あったご本人が一番無念だったでしょうね。志村けんさんのご冥福をお祈りいたします。
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コロナウイルスの影響は各方面に広がっておりますが、ブラジルのとあるスポーツチャンネルでは当初放送予定だったスポーツ中継が中止になり、その空いた穴を埋めるためになんとブラジルで大人気の巨獣特捜ジャスピオンや世界忍者戦ジライヤ、電撃戦隊チェンジマンなどの日本の特撮番組を再放送しているそうです。昔は日本も特撮の再放送枠があって夕刻にゴレンジャーやジャッカー、ウルトラマンなどの特撮を見たことを思い出しますが、それにしてもフラジルでは未だジャスピオンやチェンジマンの人気が根強いみたいですね。
チェンジマンは昨日テレ朝チャンネルで初回と最終回が放送されていましたが、日本ではスカパーでも中々放送されることがないので今回の放送は大変珍しい。久しぶりに見ると昭和戦隊はストーリーもアクションも爆破も特撮も熱過ぎて今見てもとても見ごたえがあります。
チェンジマンの敵である大星団ゴズマの中に母艦ゴズマードを操縦する航海士のゲーターというひょうきんもののキャラクターがいましたが、その声を担当した増岡弘さんが亡くなられたそうです。
増岡さんと言えば、やはり私世代ではアニメ「サザエさん」のサザエの旦那のフグ田マスオ役の声がとても印象に残っています。子供の頃、日曜の夕方と言えばサザエさんを見て、火曜の夜7時にたまに再放送も見ていました。フグ田マスオの声は近石真介という方が最初に演じており、約9年間続けた後、仕事のスケジュール都合により降板し、増岡さんが二代目として1978年から昨年(2019年)まで約41年間マスオの声を担当されてきたそうです。サザエさんのアニメが半世紀以上途絶えることなく続いていることにも驚きますが、加藤みどりさんが現在もサザエさんの声を続けていることにもさらに驚きを感じてしまいますよね。
増岡さんは俳優としても活躍されていた時期があり、「太陽にほえろ!」には計14回ゲスト出演していたようです。特撮では「マグマ大使」や「帰ってきたウルトラマン」「超人バロム・1」などには俳優として出演し、声優としては「人造人間キカイダー」の怪人の声をはじめ、「がんばれ!!ロボコン」のロボリキの声や「秘密戦隊ゴレンジャー」の日輪仮面の声、「百獣戦隊ガオレンジャー」ではガオゴッドの声とナレーターを担当。
海外ドラマの吹替えにも数多く出演されていました。「ナイトライダー」では「コンピューター泥棒を追え!ナイト2000大追跡ジャンプ!!」のジュリアン・グローブスの声が一番印象に残っています。映画の吹替えも「フレンチ・コネクション2」「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」「ロボコップ2」など有名な作品からマイナーな作品まで幅広く多くの作品に出演されていました。
サザエさんはもう何十年も見ていませんが、去年までマスオさんの声を演じられていたんですね。長い間お疲れさまでした。増岡弘さんのご冥福をお祈りいたします。
3年前に公開された『ワイルド・スピード ICE BREAK』はシリーズ最終章3部作の1作目であり、残り2作でこのシリーズも終了?になってしまうのかと思うと少し寂しくなってきますね。新作『ワイルドスピード9/ジェットブレイク』は今年の5月に公開予定になっていましたが、例によってコロナウィルスの影響で来年(2021年)の4月の公開に変更になったそうです。007の最新作「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」も本来は来月に公開されるはずが、やはりこの騒動で11月まで延期になってしまったり、映画界にも様々な影響が出ているみたいですね。
そもそもワイスピの新作は2019年に公開される予定だったはずが、このシリーズ初のスピンオフ映画の公開が決まったために今年に延期されていたそうです。本家の最新作を蹴飛ばして公開されたのがこの映画。
「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」
『ワイルド・スピードMEGA MAX』から登場した元アメリカ外交保安部(DSS)の捜査官のルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)と、『ワイルド・スピード SKY MISSION』から本格的に活躍を始めた元MI6エージェントのデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)の二人のコンビによるスピンオフ。当然ながらシリーズのメインキャラクターであるドミニク(ヴィン・ディーゼル)は一切登場することなく、トムとジェリーのように相性の悪い二人が仲良く喧嘩しながら謎の科学テロ組織「エティオン」に立ち向かうストーリー。
本家との違いを出すためなのか、少しSFかつアメコミチックな要素も加味されていましたね。超能力を持つ全身黒のハイテクスーツを着た男・ブリクストンは本家ではありえなかったキャラクターだと思いました。MI6エージェントのショウの妹ハッティが出てきたり、本家では深く描かれなかった二人の過去や、ファミリーが次々に登場したりと、まさにホブスとショウコンビのリーサルウェポン?というかバディムービーでした。ちなみに、この映画の原題は「Fast & Furious Presents: Hobbs & Shaw」。ジョン&パンチ、タンゴ&キャッシュみたいな軽快なノリのアクション映画でしたね。
スピンオフと言えどもカーチェイスシーンは本家に負けず劣らず豪快かつスピーディーに描かれていました。中でも、黒いハイテクスーツを着たブリクストンが運転する2019年式のトライアンフ「スピードトリプル」というバイクと、ホブス&ショウ&ハッティが乗るマクラーレン・720Sが大暴走するロンドンでのカーチェイスシーンがとても強烈でした。ブリクストンのバイクが変形しながら二台のトレーラーの下をスリリングに潜るショットはとてもインパクトがあり、見ごたえがありました。
エティオンの研究所から脱出する時に展開するカーアクションも大迫力。ホブスが運転するランドローバーの改造車と、ショウ&ハッティが乗るオフロードバギーの息の合った走りも良いし、スピーディなカメラワークはとても楽しく愉快なものでした。
本家が終了したら、ホブス&ショウのスピンオフがシリーズ化していきそうな、それぐらいとても勢いのあるアクション映画だったと思います。
今月からスタートした「魔進戦隊キラメイジャー」。ダイヤモンドのようにキラキラ輝く頭の部分を見ていると、やはり「電子戦隊デンジマン」や「大戦隊ゴーグルファイブ」などの昭和戦隊を思い出してしまいますね。
口だけ丸出しになっているヨドン軍の参謀クランチュラは21世紀戦隊では珍しいタイプの敵幹部という印象。昭和にはライダーマンやマシンマンなど口だけ丸出しのヒーローが日本にもいましたが、昭和戦隊の時のように顔出しの敵幹部ももっと出てきて欲しいところですね。ルパパトには一人いましたけどね(笑。
ガルザと呼ばれるヨドン軍の鬼将軍はどこかしらデンジマンのヘドラー将軍を思わせるところがあり、中々に懐かしい感じのあるデザインに見えました。敵怪人も第2話に登場したラグビー邪面は見た目が「秘密戦隊ゴレンジャー」の仮面怪人を彷彿させ、戦い方もゴレンジャーっぽい昭和戦隊感のある演出だったのが印象に残りました。
魔進(マシン)戦隊ということで今年の戦隊はおそらくマシーンの活躍も多分に描かれるのではと思いますが、ゴレンジャーやジャッカーのように実車ならもっと見所があっただろうになあと。キラメイジャーのマシーンや巨大ロボもキラキラしており、とてもインパクトのあるデザインになっています。第2話にはキラメイグリーン=速見瀬奈の代役になる人形が登場していましたが、パーマンのコピーロボットじゃんと思った方はおそらく私と同世代(笑)。
ところで、今年はスーパー戦隊が誕生してから45周年。今年の戦隊が魔進(マシン)戦隊ということもあってそのつながりがあるのか、なんとテレ朝チャンネルではゴレンジャーからリュウソウジャーまでの43戦隊のマシーンとロボの活躍をセレクションしたエピソードを3/26から連日放送するそうです。私の知るところではかつてテレ朝チャンネルではデンジマンや超獣戦隊ライブマンなどの昭和戦隊を放送したことがありましたが、それ以外の昭和戦隊を放送するのは今回初めてですよね。東映チャンネルでも滅多に放送されることのない90年代のスーパー戦隊も見られるのがいいですね。
昭和戦隊のうちデンジマンからチェンジマンまでは初回と最終回だけの放送。バトルフィーバーJはバトルフィーバーロボが初登場した5話と最終回を放送するようです。戦隊ファンもそうでない人もぜひともこの機会にスーパー戦隊の歴史を振り返ってみてはいかがでしょうか。お見逃しなく。
AXNで放送中のナイトライダーはあっという間に最終シーズン(シーズン4)に入っております。今日放送される「死のリング!仕掛けられた世界戦!!」はマイケルがガス爆発で死んだスポーツライターの死の真相を探るため、世界タイトル戦の元チャンピオンのキーラーのトレーニングキャンプに潜り込むというお話でありました。
この辺りのエピソードになると、ナイト2000の派手なパフォーマンスはSPM(スーパー追跡モード)がメインになり、実車を使用したターボブーストや片輪走行などのシーンはほとんど見られなくなってしまったのが残念でしたが、ジョージ・A・ロメロの映画「ゾンビ」に出ていたケン・フォーリーや、当時、ボクシングのプロモーターとして活躍してドン・キングが出てきたり、ユニークなゲスト出演者で楽しませてくれましたね。
エレベーターのレールをマイケルが滑り降りるシーンで、そのクローズアップの撮影時にマイケル役のデビッド・ハッセルホフが怪我をして手術をしたという出来事もあったそうですが、当時のアクションドラマの撮影にはアクシデントが多かったのでしょうね。
撮影でのアクシデントと言えば、こちらは日本では滅多に放送されることがなかったナイトライダーの番外編とも言うべき作品「新ナイトライダー2000」。シーズン4終了後の5年後(1991年)に製作された作品で、マイケル役のデビッド・ハッセルホフと、デボン役のエドワード・マルヘアーが再び出演したことでも話題となったが、この作品の主役は元女警官のショーン・マコミックとナイト4000であり、マイケルは彼女をサポートする役回りだった。
このドラマは高視聴率だったにも関わらず、ハッセルホフのスケジュールの都合が合わず、結局シリーズ化に至らなかったそうです。このドラマにおけるナイト4000の最大の見せ場となったのはやはり「水上を走るナイト4000」のシーン。水上走行はオリジナルのテレビシリーズでも1度だけやったことがありましたが、この作品では実際に実車を水に浮かべて撮影に挑み、見事に映像化させています。しかし、テスト撮影時にナイト4000の車体(ボートの上に車型のカバーを被せたもの)を運河の水の上に浮かべてみたところ、ナイト4000の車体はフロントノーズから沈没してしまったそうです。次の日の地元の新聞には「潜水艦キット」というタイトルで一面に記事が出されたとのこと。
もし、この作品がシリーズ化していたら、ナイト2000と同じくらいナイト4000の人気も上がっていたと思いますが、やっぱりキットは赤いダッチ・ステルスよりも黒のトランザムのほうが様になるし、今見てもカッコいいし、あのカッコ良さは永遠なのでしょうね(笑。
東映チャンネルで放送中の「特別機動捜査隊」。現在、全801話中の750話台のエピソードが放送されています。時代で言うと1976年(昭和51年)頃の作品になるようです。
この頃の出来事と言えば、超音速旅客機「コンコルド」の運航開始。トランスフォーマーにコンコルドに変形するロボットがいてその玩具は持っていますが、実物は見たことはないし、一度は乗ってみたかった飛行機ですね。アントニオ猪木とモハメド・アリの異種格闘技戦が日本武道館で行われた年でもありました。猪木vsアリ戦は4年前にアリが亡くなった時にテレビ朝日で再放送がありその時初めて見たのですが、ほとんどのプロレス技が反則になるルールの中、猪木がアリの足を集中的に狙いキックし続けて、アリの体力を消耗させるという特異な攻め方をしていたのがとても印象的でした。
そして、この年と言えば、政界でも大きなスキャンダルが発覚。アメリカの航空機製造会社から発展した大規模な汚職事件「ロッキード事件」。この事件により田中角栄元首相をはじめ数人の政治家が逮捕され、事件の関係者が不審死する事案が続出するなど、日本の政界を揺るがした大事件が起こったのもこの年でした。
特別機動捜査隊には当時の世相を反映したエピソードもたくさんありましたが、今のところまだロッキードを匂わすようなストーリーは出てこないですね。751話からOPとEDテーマが変わりましたが、このドラマのテーマ曲は同時期に放送されていた太陽にほえろ!と比べるととても「暗い」。なんでこうも暗いのかってくらい、ど暗いというか重いというか。テーマ曲も当時の世相を反映していたのかもしれませんが、逆に明るすぎてもこのドラマのトーンに合わないだろうし、やはり、この暗さが良い味を出しているのかもしれませんね。
この時代になると、私でもすぐにわかる俳優さんがたくさんゲストで出てきます。とくに当時の特撮番組で活躍していた俳優さんの顔をたくさん見かけますね。
「吾輩は犬である」
走る、走る、サン吉が走る。かわいがってくれたご主人が殺された。それはゴルフ練習場を巡っての人間の欲望の果てか。男と女の愛憎の果てか。サン吉と特捜隊の合同捜査が始まった。そしてサン吉の捜査の前に立ちはだかるものは。追い詰められた犯人が次に狙う標的は。サン吉が追う憎むべき犯人とは・・・。
犬をメインにした刑事ドラマと言えば、この時代には「刑事犬カール」などがありましたが、特捜隊版の刑事犬カールを見ているような感覚になるエピソードでしたね。犬のサン吉の心の声をルパン三世の声でお馴染みの山田康雄が担当しているところも面白い。ゴルフ練習場の職員の役で立花直樹がゲスト出演。立花直樹氏と言えば、「ジャンボーグA」の立花ナオキや、このエピソードが放送された年にスタートした「ザ・カゲスター」の主人公・姿影夫を演じていた俳優さんでしたね。カゲスターの撮影終了後に佐田刑事役で特別機動捜査隊にレギュラー出演したそうなので、まもなくこのドラマで毎回姿を見ることになるのでしょうね。
東京スコッチテリア協会の副会長役を演じていた曽我町子。曽我さんと言えば、「電子戦隊デンジマン」「太陽戦隊サンバルカン」のヘドリアン女王のイメージが根強く残っていますが、当時は「レインボーマン」のゴッドイグアナのイメージのほうが強かったのでしょうかね。
「大学は出たけれど」
不採用通知。なぜ? 筆記も面接もパスしたのに。青年の未来が、夢が、今までの努力が崩れ去る。そして、父親啓三の吐血。運命の荒波に揉まれる志郎。この青年の背後に捜査の手が伸びていたのであった。不採用通知の当事者、中牟田課長殺人事件の容疑であった。だが捜査と共に事件は中牟田個人のスキャンダルによるものであり、一人の青年の未来が、運命が、取引された事実が明るみに出るのであった!
一流企業への就職をめざす大学生・板垣志郎役で伴直弥がゲスト出演。「人造人間キカイダー」ですでに有名になっていた伴さんが大学生役をやっていますが、実はこの当時29歳。このエピソードが放送された年にスタートした「忍者キャプター」では火忍キャプター7=出雲大介役を演じていた。興信所の黒河役で山本昌平さんも出演していましたが、短い出番ながらもクールな悪党ぶりを見せていましたね。
この頃の出来事と言えば、超音速旅客機「コンコルド」の運航開始。トランスフォーマーにコンコルドに変形するロボットがいてその玩具は持っていますが、実物は見たことはないし、一度は乗ってみたかった飛行機ですね。アントニオ猪木とモハメド・アリの異種格闘技戦が日本武道館で行われた年でもありました。猪木vsアリ戦は4年前にアリが亡くなった時にテレビ朝日で再放送がありその時初めて見たのですが、ほとんどのプロレス技が反則になるルールの中、猪木がアリの足を集中的に狙いキックし続けて、アリの体力を消耗させるという特異な攻め方をしていたのがとても印象的でした。
そして、この年と言えば、政界でも大きなスキャンダルが発覚。アメリカの航空機製造会社から発展した大規模な汚職事件「ロッキード事件」。この事件により田中角栄元首相をはじめ数人の政治家が逮捕され、事件の関係者が不審死する事案が続出するなど、日本の政界を揺るがした大事件が起こったのもこの年でした。
特別機動捜査隊には当時の世相を反映したエピソードもたくさんありましたが、今のところまだロッキードを匂わすようなストーリーは出てこないですね。751話からOPとEDテーマが変わりましたが、このドラマのテーマ曲は同時期に放送されていた太陽にほえろ!と比べるととても「暗い」。なんでこうも暗いのかってくらい、ど暗いというか重いというか。テーマ曲も当時の世相を反映していたのかもしれませんが、逆に明るすぎてもこのドラマのトーンに合わないだろうし、やはり、この暗さが良い味を出しているのかもしれませんね。
この時代になると、私でもすぐにわかる俳優さんがたくさんゲストで出てきます。とくに当時の特撮番組で活躍していた俳優さんの顔をたくさん見かけますね。
「吾輩は犬である」
走る、走る、サン吉が走る。かわいがってくれたご主人が殺された。それはゴルフ練習場を巡っての人間の欲望の果てか。男と女の愛憎の果てか。サン吉と特捜隊の合同捜査が始まった。そしてサン吉の捜査の前に立ちはだかるものは。追い詰められた犯人が次に狙う標的は。サン吉が追う憎むべき犯人とは・・・。
犬をメインにした刑事ドラマと言えば、この時代には「刑事犬カール」などがありましたが、特捜隊版の刑事犬カールを見ているような感覚になるエピソードでしたね。犬のサン吉の心の声をルパン三世の声でお馴染みの山田康雄が担当しているところも面白い。ゴルフ練習場の職員の役で立花直樹がゲスト出演。立花直樹氏と言えば、「ジャンボーグA」の立花ナオキや、このエピソードが放送された年にスタートした「ザ・カゲスター」の主人公・姿影夫を演じていた俳優さんでしたね。カゲスターの撮影終了後に佐田刑事役で特別機動捜査隊にレギュラー出演したそうなので、まもなくこのドラマで毎回姿を見ることになるのでしょうね。
東京スコッチテリア協会の副会長役を演じていた曽我町子。曽我さんと言えば、「電子戦隊デンジマン」「太陽戦隊サンバルカン」のヘドリアン女王のイメージが根強く残っていますが、当時は「レインボーマン」のゴッドイグアナのイメージのほうが強かったのでしょうかね。
「大学は出たけれど」
不採用通知。なぜ? 筆記も面接もパスしたのに。青年の未来が、夢が、今までの努力が崩れ去る。そして、父親啓三の吐血。運命の荒波に揉まれる志郎。この青年の背後に捜査の手が伸びていたのであった。不採用通知の当事者、中牟田課長殺人事件の容疑であった。だが捜査と共に事件は中牟田個人のスキャンダルによるものであり、一人の青年の未来が、運命が、取引された事実が明るみに出るのであった!
一流企業への就職をめざす大学生・板垣志郎役で伴直弥がゲスト出演。「人造人間キカイダー」ですでに有名になっていた伴さんが大学生役をやっていますが、実はこの当時29歳。このエピソードが放送された年にスタートした「忍者キャプター」では火忍キャプター7=出雲大介役を演じていた。興信所の黒河役で山本昌平さんも出演していましたが、短い出番ながらもクールな悪党ぶりを見せていましたね。
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