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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2024/11月

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テレビっ子の頃は、毎日釘付けになってテレビを見ていましたが、木曜日のゴールデン帯と言えば、夜7時からフジテレビのアニメと、その後7時30分からよく見ていたのが日テレの「木曜スペシャル」。単発もののバラエティやスポーツ中継などをする番組枠で、代表的なものに「元祖どっきりカメラ」や、「アメリカ横断ウルトラクイズ」「矢追純一のUFOシリーズ」「鳥人間コンテスト」などがこの枠で定期的に放送されていました。世界中のショッキング映像を集めた「カメラが捉えた!決定的瞬間」なる番組もこの枠の放送でしたが、その中で今でも一番印象に残っているのは、アラン・バンクスというスタントマンが縦列に4台並んだバスに車で突っ込むカースタントに挑戦した時の映像。車は見事4台のバスを突っ切るも、表に出てきた時車の屋根は吹き飛び、運転していたアラン・バンクスは、首のない遺体になっていた。そして、それを見た家族が泣き叫ぶ姿が映し出されるというかなり衝撃的なものでしたが、このような衝撃的な番組も定期的にやっていました。



あの時代は、スタントマンやユリ・ゲラーのような超能力者、マジシャンのような人達がテレビで持て囃されていましたが、日本を代表するマジシャンと言えば、プリンセス・テンコーの異名を持つ引田天功。当時は、デンジマンやメタルダーなど特撮番組などでもよく見かけ、最近ザ・ハングマンにも出ていたことを知りましたが、当時は、「朝風まり」を名乗りマジックをしながら歌を歌うアイドル歌手としても有名だったそうです。あの頃は知らなかったのですが、実は彼女は二代目であり、初代の引田天功は、男の人で、1979年の大晦日に亡くなられています。残念ながらリアルタイムで初代の活躍を見ることはできなかったのですが、最近ファミリー劇場で初代の引田天功が活躍する番組が放送されていたのでさっそく見てみました。




3本放送されたうちの1本「死の水道管大脱出」を拝見。これは1973年に木曜スペシャルで放送されたもので、当時、富士山南麓にあった「日本ランド」という遊園地内に滑り台状の水道管の巨大なセットを建造し、引田天功が箱の中に入り地中に埋められ、大量の水と爆破を潜り抜けながら水道管の中を登り脱出するというもの。はじめて初代の引田天功を見ましたが、第一印象は普通のおじさんという感じでしたね。しかし番組が始まるやいなや、飛んでるヘリの梯子にぶら下がりながら登場したり、映画のスタントマンのような風格もあり只者ではない空気を感じさせられました。当時テレビで活躍していた芸能人が応援者として現場にかけつけていましたが、その中には、天功氏の奥さんや、「お笑いマンガ道場」に出ていた若い頃の富永一朗氏の姿もありました。



この水道管大脱出のイリュージョンの前に、富士急ハイランドのジェットコースターで行われた「死のジェットコースター大脱出」のVTR映像が流れていましたが、これもまた凄まじい脱出ショーで見応えがありました。引田天功が手足を固定された状態で棺おけのような箱の中に入り、その箱を乗せたジェットコースターがレールを走るというもの。コースターが勢い良く走り出した直後、コースターから突然炎が上がり、火を吹きながら走る「炎のジェットコースター」状態に。最後は、ジェットコースターが小屋のようなところに突っ込んで止まり、箱の中から脱出した天功氏が映し出されていたが、やはりこの時代は、スケールのでかいことをやっていますね。



そのVTRが終了後、今回のメインである水道管大脱出がスタート。まず、引田天功が手足を鎖で固定されて箱の中に入れられ、その箱をヘリで吊って運ぶのですが、そのヘリの操縦技術に圧倒されます。ホバリングしているヘリの下で作業するスタッフの人達もまさに命がけという感じです。箱が土の中に埋められた後、いよいよ脱出ショーの開始。天功氏は、中の状況を知らせるためのボタンを持ち、「OK」「脱出中」「ちょっと待て」「SOS」の4つのランプを点灯させることによってその状況を逐一視聴者に知らせるという手法がとられていましたが、その見せ方が中々面白いと思いました。滑り台上の水道管の下には、5つの爆弾が仕掛けられており、段階的にその爆弾が爆発していくのですが、一発目の爆発が凄まじく、鉄塔の上で水道菅のバルブを操作した後、そこから降りていたスタッフに火の塊がふりかかってくる映像に度肝を抜かされます。





爆発で水道管が破壊され(というか水道管にも爆薬が仕込まれていた模様)、つなぎ目がズレてそこから中の水が流れ出していましたが、はたして脱出は成功できたのか??スタッフが鉄塔をよじ登って確認すると、鉄塔上の給水菅の中から、見事水道管を登り切った天功氏が姿をあらわした・・・。こうして脱出は成功しましたが、何より命がけで仕事をするスタッフ達の姿が圧巻でした。番組終了後にプリンセス・テンコーこと二代目引田天功氏のインタビュー映像が放送されていましたが、それによると、このショーで亡くなりかけたスタッフが何人かいたそうで、その真相についてはまだ語ることができないそうです。



初代引田天功氏は、石原裕次郎さんと同じ1934年生まれだそうですが、あの当時のスター達は、爆発好きというか(苦笑)、ハイスケールな方々が多かったですね。リアルタイムでもっと見てみたかった。




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今では出来ない
初代引田天功の大脱出シリーズ見てました。
富士急ハイランドのジェットコースターの脱出以外で火炎塔脱出や油地獄脱出などもありました。
爆破シーンも西部警察の爆破シーンに負けない爆破でした。
このセットとか造るのにかなりの費用が掛かったと思います。
今だったら、こんな事は出来ないですね。
だめおやじ 2015/07/04(Sat)15:21:26 編集
Re:今では出来ない
>富士急ハイランドのジェットコースターの脱出以外で火炎塔脱出や油地獄脱出などもありました。

それらの脱出ショーもファミリー劇場で放送されていましたね。録画してるけどまだ未見なので、視聴ができたらまたここに書く予定です。


>このセットとか造るのにかなりの費用が掛かったと思います。今だったら、こんな事は出来ないですね。

遊園地を借り切って大掛かりなセットを組んでテレビ中継入れて、・・・昔のテレビは本当にハイスケールでしたね。実物のジェットコースターを爆破して、炎を上げたままレールの上を走らせるという発想が凄いです。最後は水溜りみたいなところに車両を落下させていましたが、それも今では考えられないですね。もし今同じことやったら、耐性のない人達がクレーム入れまくるんでしょうな(苦笑)。
【2015/07/14 23:33】
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