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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
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東映チャンネルで放送中の「特別機動捜査隊」。現在1972年に放送されたエピソード(570話台)が放送中。日本テレビで「太陽にほえろ!」がスタートし、マカロニ刑事がガムシャラに走り続けていた時期に、特別機動捜査隊は、放送開始11周年記念を迎え、ハワイロケを行っていたみたいですね。ハワイロケと言えば、「アイフル大作戦」や「特捜最前線」でもありましたが、当時の刑事ドラマは、やはりスケールが違います。特別機動捜査隊は、国内の地方ロケも多いですね。静岡、新潟、栃木、広島、山口などなど、西部警察の全国縦断ロケ並みに、日本各地を回っていたんですね。



450話台から見初めて約120本ぐらい鑑賞。これまで順調に放送されてきたが、570話台に欠番エピソードが2本(571話と576話)あった。72年に入ると、さらに顔馴染みの俳優さんを数多く見かけるようになってきましたね。後に「プロハンター」「ベイシティ刑事」などのアクションドラマに主演した藤竜也氏は、3度ほど出ていたし、他にも小林幸子、下條アトム、藤山律子、北村総一郎、中庸介、頭師孝雄、森山周一郎、梅津栄、佐々木功などなど、そうそうたる顔ぶれがゲスト出演していた。500話台から登場した里見浩太朗氏演じる高倉主任ですが、当時里見さんが多忙だったためか、高倉が登場するエピソードが少ない。この時期は、やはり、三船主任メインの刑事ドラマという感じがします。560話の「放浪への脱出」からOPとEDの曲が変更されましたが、565話からEDが以前使用されていた曲に戻ってしまった。どのような理由があったのかちょっと気になりました。



と言うことで、最近見た中で、とくに印象に残ったエピソードをいくつかご紹介します。




放浪への脱出

ベルトコンベアのサラリーマン生活。その全てを捨てての放浪への旅立ち。その資金に頭を悩ます若い男女。誰も知らないところでの情死に憧れるまた別の若い男女。流れる雲のままに悲しみと喜びを筆に託す僧・流雲。だがその中に60万円の現金強奪凶悪殺人犯がいる。この手がかりなしの難事件に唯一の目撃者がいた。新宿に根城を持つヒッピー、夢麻呂と名乗る男。だがこの男、とんでもない食わせ者。この男に青木班は散々な目に遭うのである。はたして真犯人は?(560話予告ナレーションより)


静岡県の伊東市ロケ。現金強奪犯を追って三船班が事件を目撃した夢麻呂と言うヒッピーの男を連れて伊東を訪れ、犯人探しをする話。伊東ロケはこれまでにも何度かあったが、今回は、伊豆シャボテン公園内でのロケ風景も見られた。一番印象に残ったのは、夢麻呂と畑野刑事が「高原竜」の像の上に座って喋っているシーン。当時はあのような撮影ができたんですね。高原竜は、「ウルトラマン」の高原竜ヒドラのモデルになったことでも有名ですが、仮面ライダーにも登場したり、当時、特撮のロケ地としても持て囃されたみたいです。


ヒッピーの男に翻弄されつつも、旅気分で捜査を続ける三船班が見ていて心地良かったですね。放浪する若い男・道夫役は、伊武正己(現・伊武雅刀)氏。伊武さんと言えば、「またまたあぶない刑事」の長峰や、「あいつがトラブル」の刑事課長役などを覚えていますが、特別機動捜査隊には、このエピソードを含めて2度ゲスト出演していたようです。前述の通り、このエピソードからOPとEDの曲が変更されました。ナレーションの「青木班」と言うフレーズが気になりましたね(苦笑)。






誘拐

ある郊外の繁華街の路上で、ひったくりに遭遇した女の難を救った三船主任は、その女を探し求めた。しかし、その女の姿は、白昼の街角から煙のように消えた。取り返したペーパーバックの中に秘められた一千万円の札束。謎の女。謎の金。三船の推理は、果てしなく広がる。深追いし過ぎた三船に迫る危機。営利誘拐か、脅迫か。罠にはまったか三船刑事の命危うし。栃木県川治温泉の景観をバックに追跡と対決、リンチに次ぐリンチ、サスペンス、スリル。誘拐された少年と三船刑事の運命は?(565話予告ナレーションより)


非番の日にショッピングを楽しんでいた三船刑事がある女を助けたことから誘拐事件が起きていることに気づき、単独で犯人達に近づいて誘拐された幼女を救い出そうとする話。やはり、太陽にほえろ!の影響もあるのか、このエピソード辺りから作風がやや変わり始めた印象を受けます。いつもは、びっしりスーツでキメている三船刑事が今回は、私服姿で登場しているところも目新しい。ちなみに、予告のナレーションでは、「誘拐された少年」と言っていましたが、幼女の間違いです(笑)。


栃木の山の中で繰り広げられるスリリングな逃亡劇。誘拐グループに一人で立ち向かう三船刑事の姿が勇ましかったですね。幼女を抱きかかえながら山を上り下りしたり、追ってくる誘拐犯達から手際良く逃げまくり、イヤホンをつけられてラジオでボリューム最大の音楽を聞かされて耳が聞こえなくなりながらも、最後まで諦めずに大島達を追いつめる三船刑事が熱過ぎました。劇中では、当時ののどかな川治温泉街の風景や、1980年に起きた火災で焼失した川治プリンスホテルが映っていました。


誘拐グループのリーダー・大島役を森山周一郎氏が演じていましたが、森山氏は、かつて藤島班の一人・大村刑事役で特別機動捜査隊にレギュラー出演していたそうです。残念ながら刑事役の森山氏は、まだ一度も見たことがないのですが、刑事役だった人が番組を降板した後に、犯人役でゲスト出演するのは、当時はさほど珍しくなかったようですね。特捜最前線では、犯人役などで何度もゲスト出演してから、刑事役になった俳優もいましたね。




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ここの選曲も‥
『放浪への脱出』、テーマ曲の変更もでしたが劇中の挿入BGMも今までにない選曲でしたね。
夢麻呂が怪しい男を発見したシーンと、温泉の中で飲むシーンで使われたのはJANKO NIROVIK(ヤンコ・ニロヴィック)の曲でした。当時の特撮や『大都会』『西部警察』などでも使われたアーティストだったようです。
ひんしゅく小僧 2016/06/07(Tue)21:32:34 編集
Re:ここの選曲も‥
>夢麻呂が怪しい男を発見したシーンと、温泉の中で飲むシーンで使われたのはJANKO NIROVIK(ヤンコ・ニロヴィック)の曲でした。当時の特撮や『大都会』『西部警察』などでも使われたアーティストだったようです。

特機隊と言えば、いつもはサスペンスフルな緊迫感のあるBGMが多いですが、この回は、旅行気分を演出するためなのか、やたら陽気なリズムのBGMが流れていましたよね(笑)。あの2つのシーンで流れていたBGMは、ヤンコ・ニロヴィックという方の曲だったんですね。西部警察の「手錠のままの脱走」で、リキと囚人が手錠でつながれたまま逃走している時に何度も流れていたBGMもその方の曲だったようですね。機会があればフルサイズで聴いてみたいです。
【2016/06/20 08:52】
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