10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
今年は俳優の藤田まことが亡くなってから丁度10年。スカパーでは必殺シリーズをはじめ藤田さんの出演作品を数多く放送していますが、この間シネフィルWOWOWで必殺シリーズの映画全6作品が放送されていたので久しぶりに第一作の「必殺! THE HISSATSU」を鑑賞。
「必殺シリーズ」通算600回を記念して製作され、「必殺仕事人IV」のメンバーが大活躍した1984年公開の作品。1984年というと一番必殺にハマっていた時期で、金曜の夜9時から放送されていたハングマンと、10時からの必殺仕事人と、必ずセットで見ていましたね。必殺仕事人IVのメンバーは中村主水(藤田まこと)、何でも屋の加代(鮎川いずみ)、飾り職人の秀(三田村邦彦)、三味線屋の勇次(中条きよし)、医者の卵の西順之助(ひかる一平)、そしておりくさん(山田五十鈴)の面々。自分の中で仕事人と言えば必ずこのメンバーの顔が思い浮かびます。
六文銭一味によって江戸にいる仕事人たちが次々に殺される。主水は助っ人の仕事人たちを集め、六文銭一味の頭である庄兵衛が率いる黒衣の集団と対決。この映画には主水たちの他に、助っ人仕事人として、多数のユニークな仕事人が登場しました。かつておりくと組んでいた仕事人の鎖筒の時次郎(草野大悟)、耳かきに仕込んだ針で、耳から脳髄を一突きする中国帰りの仕事人・キツツキの吾平(たこ八郎)。
調教したキツツキのくちばしにトリカブトの毒を塗り、標的を突かせて殺害する仕事人の半吉役を演じたのは漫画家の赤塚不二夫。劇中でニャロメなど「おそ松くん」のキャラが登場していました。かわいがっていたキツツキが死んでしまい、調教に半年掛かるということで仕事に参加することなく六文銭一味に殺されてしまう役でしたが、少ない出番ながらも中々のインパクトでしたね。
他の必殺シリーズの作品にレギュラー出演した俳優さんも多数ゲスト出演していましたね。「新・必殺仕置人」「翔べ! 必殺うらごろし」に出演した火野正平。「必殺からくり人」や「必殺仕切人」に殺し屋役で出ていた芦屋雁之助はこの映画では瓦屋の政という殺し屋を演じていました。脚を使って土を掘り、土の中に潜り敵に近づいて心臓を握り潰すというモグラのような男の石亀。石亀役を演じたのは当時の人気バラエティ番組「欽ちゃんのどこまでやるの!」の「むらのーむらのーじかんです!」のコーナーで人気者になった斎藤清六。石亀はこの映画の後、「必殺仕事人V 」にも登場し、斎藤清六は「必殺橋掛人」に瓦屋根職人の松という殺し屋役でレギュラー出演しました。
数々の助っ人仕事人の中でも、やはりこの映画において一番カッコ良かったのは蝶々の朝吉でしたね。蝶の形をした白い紙吹雪の舞う中、華麗に急所を一刺する殺し技。その抜群の映像美にまたもや酔いしれました。ちなみに、蝶々の朝吉はその後、テレビスペシャルの「お待たせ必殺ワイド 仕事人vs秘拳三日殺し軍団 主水、競馬で大穴を狙う!?」や、「必殺スペシャル・新春 大暴れ仕事人! 横浜異人屋敷の決闘」に再登場。
テレビシリーズでは毎回かっこいい殺し文句を言いながら静かに悪党を斬り殺す主水さんですが、この映画では多数の敵を相手をに大奮闘していましたね。牛鬼(大前均)と呼ばれる巨漢の怪力男に首ネックを掴まれて軽々しく体を持ち上げられてしまうテレビシリーズでは見られない主水さんの狼狽姿がとても印象に残りました(笑。
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