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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2024/11月

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一番最初に映画館で観た映画は、確か友達と一緒に行った「東映まんがまつり1984(キン肉マン/超電子バイオマン/宇宙刑事シャイダー/The・かぼちゃワイン)」だったと思うが、その年にもう一つ観に行ったような記憶があり、なんだったか考えている時に、丁度WOWOWでゴジラの1984年版が放送されていて、それを見た時に「あっ、これだ」と思った。なんせ、1984年版のゴジラは、地上波の放送で見たっきり、20年以上見ていなかったのですっかり記憶の奥底に隠れてしまっていた。


これは確か親父と一緒に観に行ったけど満員で、座席の一番後ろで立ち見した作品だった。当然、当時は子供なたので前に立っている客のせいでスクリーンがまともに見えず、あちこち移動して見やすい場所を探しながらだった。結局、映画が終了するまで一番左側の通路に立って見たので、内容は、その時は理解できなかった。今の映画館は、完全入れ替え制になったので、次の回を見る事ができなくなりましたが、当時は、次の回も見る事ができたので、映画が終わって客が帰り出した後、座席を確保してもう一度見直した。20年ぶりにまた見ると色々と思い出すもんです。



一番印象に残っているシーンは、有楽町にあらわれたゴジラが高層ビルを破壊し、止まった新幹線の1車両を手で掴み放り投げる場面。有楽町をはじめ、都心のビル群のミニチュアセットが本当によくできていて驚きました。公道や首都高などに止まっている車は、さすがにミニカー感があるものの、当時の高層ビル郡や街並みがかなりリアルに造りこまれていて、その再現力に改めて圧巻。その場面に当時、キン肉マンや北斗の拳、ドラゴンボールなどなど数々の人気作を掲載していた週刊少年ジャンプを発刊する集英社の看板が映っていたが、それと関連して、ゴジラから逃げ惑う人々の場面に、鳥山明氏やさくまあきら氏や堀井雄二氏が出ているという逸話があると知り、さっそく確認してみたが結局見つけられなかった・・・。


当時はとくに気にしなかったがストーリーも当時の米ソ冷戦を背景に、かなり硬派な内容になっていたんですね。太陽にほえろ!や西部警察など刑事ドラマの脚本も書いていた永原秀一氏が脚本を担当していたことも改めて知りました。アメリカとソ連がゴジラの撃退に核兵器の使用を提案するのに対し、「もしあなた方の国の首都、ワシントンやモスクワにゴジラが現れたとしたら、躊躇わずに核を使用する勇気はありますか?」と、総理大臣役の小林桂樹が非核三原則を根拠にキッパリと突っぱねる場面がカッコ良い。この映画の小林桂樹氏を見ていると、「日本沈没」の田所博士に見えてしまったが、やはり、このゴジラは、それらの東宝のパニック映画の流れを汲んだものだったようです。ソ連の地上攻撃用核衛星からゴジラめがけて核弾頭が発射され、日本政府の要請を受けて沖縄の嘉手納基地から発射されたアメリカの弾道弾迎撃ミサイルが東京上空の成層圏でソ連の核弾頭に命中し、都心での核爆発を阻止するところなど、ゴジラを巡って緊迫する日米ソのやりとりも今見ると中々面白いです。


ラストは、ゴジラは超音波発生装置で三原山へ誘導されて、噴火中の火口へ落ちていく場面で終わるのですが、三原山と言えば、この映画公開の2年後(1986年)に大噴火しました。想像通り、当時は噴火はゴジラの祟りか?とか色々と言われたそうです。武田鉄矢が浮浪者役で出演していたが、奥村尚子役の沢口靖子と一緒に映った時、このツーショット、どこかで見たような気がした。そう言えばこの二人、「刑事物語3」で共演していましたね。劇場で観た時は、スーパーXに乗り込む隊員役で出ているのかと思ったが、随分違っていたな・・・。



ちなみに、この映画は、第一作のゴジラ(1954年)から30周年を記念して製作されたもの。ハリウッドのCGバリバリの動きが明快なゴジラも良いが、でも1998年版のあのゴジラは、ゴジラと言うよりもジェラシックパークの巨大版にしか見えなかったし・・・。私にとってのゴジラは、やはりこの1984年版ですね。








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幻の日本と英国の合作映画「ネッシー」
ゴジラシリーズ制作休止中の1970年代後半、東宝は怪奇映画等でヒットしていた英国のハマー・フィルム・プロと接触。東宝はハマー・フィルム・プロと手を組んで、日英合作の超大作映画のプロジェクトに着手する。その名も「ネッシー」!! 当時では実在するか分らない伝説の生き物を題材にした映画を作る事は凄い事だ…。スタッフには監督に「八十日間世界一周」や「2300年未来への旅」のマイケル・アンダーソン(他にはブライアン・フォーブス等も候補に挙がっていた)、製作総指揮にはデヴィット・フロスト、ユアン・ロイド、マイケル・カレラス、田中友幸、特撮監督に中野昭慶と…、ゴージャスな一面。制作費用は714万ドル(21億円)と超大作を制作する費用の高予算。ストーリーはネス湖に流出した工場等の廃液が原因でネッシーが巨大化。そのまま世界中の海を駆け巡り人類との攻防戦を展開、クライマックスには香港湾で戦闘機群とネッシーのバトルも繰り広げられ展開もありました…。宣伝用のポスターや雛形も作られ、ロケハンも完了し、絵コンテまで作られたところで制作が中止となり、この企画はお流れに…(涙)。 もし完成していたら、メガヒット級の東宝&ハマープロの特撮作品になっていたかもしれませんね…。
マイケル村田 2015/09/23(Wed)13:35:19 編集
Re:幻の日本と英国の合作映画「ネッシー」
>宣伝用のポスターや雛形も作られ、ロケハンも完了し、絵コンテまで作られたところで制作が中止となり、この企画はお流れに…(涙)。 もし完成していたら、メガヒット級の東宝&ハマープロの特撮作品になっていたかもしれませんね…。

錚々たるスタッフが揃ったにも関わらず、お流れになってしまったのは残念ですね。ハマープロの経営不振が製作中止の理由だったみたいですが、ポスターまで完成させていたのにもったいない話です。完成したらきっと映画史に残ったでしょうね。見たかったですよ。
【2015/10/11 11:44】
「今度は飛ぶんですか?片山刑事さん!」
ガースさん、こんばんは。そしてメリークリスマス。

>≧武田鉄矢さんが浮浪者役で出演していたが、奥村尚子役の沢口靖子さんと一緒に映った時、このツーショットはどこかで見たような気がした・・・と思ったらこの二人、「刑事物語3」で共演していましたね。

>沢口さん演じる尚子の兄を演じたのは「愛しの刑事」の川村や「七人の刑事」78年版に刑事役で出演された宅麻伸さんでしたね。この前図書館で85年版ゴジラの公式ガイドブックを借りましたが、本の後半に沢口さんを特集したページがあり、沢口さんが「刑事物語3・潮騒の詩」で女優デビューし、84年版ゴジラより先に夏木陽介さんや武田鉄矢さんと共演していることを触れていました。

「刑事物語3・潮騒の詩」は予告編しか見たことないのですが、「今度は飛ぶんですか…?片山刑事さん!」というナレーションに始まり武田さん演じる片山刑事が〝「プロジェクトA」の時計台から落ちるドラゴン″よろしくビルの屋上から落っこちたり布袋をかぶった男を追いかけジェイソンマスクをかぶったケンシロウみたいな恰好をした男と格闘したり巨漢の男にライダーキック?をかますまではいいが…というシーンを見ると、武田さんがジャッキー・チェンみたいなアクションを見せる映画ではないか?と感じました。

>≧ゴジラは超音波発生装置で三原山へ誘導されて、噴火中の火口へ落ちていく場面で終わるのですが、この映画公開の2年後(1986年)に大噴火しました。想像通り、噴火はゴジラの祟りか?とか当時色々と言われたそうです。

>三原山大噴火は84年版ゴジラの公開の2年後でしたが、「映画のラストでゴジラが三原山に落ちた祟りではないか?」と言われた話があるんですね。

三原山の噴火といえば、ベイシティ刑事の「お嬢さま刑事、鉄人レースを激走」で別動班が県警主催のトライアスロン大会に出場することを知った港町署捜査課の刑事が「万が一、予選であのぼんくら共が優勝したらどうする?(『それはない』という同僚たちに)三原山が噴火するご時世だ!何かが起きる!」と口角泡を飛ばし檄を飛ばすシーンがあったのを思い出しました。
9人のコリない日本人 2016/12/24(Sat)23:29:59 編集
Re:「今度は飛ぶんですか?片山刑事さん!」
>84年版ゴジラより先に夏木陽介さんや武田鉄矢さんと共演していることを触れていました。

出演者がかぶり過ぎのような気がしましたが、当時はそういうことはあまり気にせずキャスティングしていたのでしょうね。


>ケンシロウみたいな恰好をした男と格闘したり巨漢の男にライダーキック?をかますまではいいが…というシーンを見ると、武田さんがジャッキー・チェンみたいなアクションを見せる映画ではないか?と感じました。

あの男は最初見た時、ケンシロウの兄のジャギのように見えましたね(笑)。当時人気のホラー映画だった13日の金曜日のジェイソンのようにホッケーマスクをかぶっていましたが、なかなかの強敵でした。武田さんは服装も含めてジャッキーになりきっていましたね(笑) 。


>三原山大噴火は84年版ゴジラの公開の2年後でしたが、「映画のラストでゴジラが三原山に落ちた祟りではないか?」と言われた話があるんですね。

そういえば最近伊豆大島に巨大なゴジラ像を設置する計画がありましたね。費用がかかりすぎるとのことで中止になったようですが、何か因縁めいたものを感じますね・・・。


>三原山の噴火といえば、ベイシティ刑事の「お嬢さま刑事、鉄人レースを激走」で別動班が県警主催のトライアスロン大会に出場することを知った港町署捜査課の刑事が

この間見たキイハンターの「暗殺教室」というエピソードでは三原山で千葉ちゃんが派手なアクションをしていました。
【2016/12/31 02:18】
日英合作『ネッシー』始末記
ガースさん、こんばんは。


>≫>宣伝用のポスターや雛形も作られ、ロケハンも完了し、絵コンテまで作られたところで「ネッシー」の制作が中止となり、この企画はお流れに…(涙) もし完成していたら、メガヒット級の東宝&ハマープロの特撮作品になっていたかもしれませんね…。
>>錚々たるスタッフが揃ったにも関わらず、「ネッシー」の企画がお流れになってしまったのは残念ですね。ハマープロの経営不振が製作中止の理由だったみたいですが、ポスターまで完成させていたのにもったいない話です。

>日英合作の特撮映画「ネッシー」といえば、特撮監督である中野昭慶さんの著書「特技監督中野昭慶」の「日英合作『ネッシー』始末記」で「ちょうどポンドショックに見舞われ、エリザベス女王の『貴重な外貨をいっぱい使ってなんで今更こんな映画作るんですか?』という一言でオシマイ」という中野さんのコメントが載っていましたね。
さらに「ネス湖に一種の廃液みたいなのが流れ込んでネス湖に住めなくなったネッシーが湖を抜け出し、世界をずーっと回って最終的に香港にネッシーが出現し、10数万トンのタンカーと対決して終わるという…だから言うなればネッシーの何とか道中記っていうような話なんだよ」という中野さんの発言が文中に出ますが、「ネッシー」はネス湖に住めなくなったネッシーが世界じゅうの海に出没し最後は香港でタンカーと戦う…なストーリーだったようです。

この映画の企画が出たのは1977年でしたが、同じ年に「恐竜・怪鳥の伝説」という首長竜のプレシオサウルスと翼竜ランフォリンクスが出てくる東映の怪獣映画が公開されたことを考えると、もしもネッシーの企画が実現していたら「恐竜・怪鳥の伝説」に対抗して製作した日英合作の怪獣映画という触れ込みで公開されていたのではなかろうかと思いました。

また、この本では「惑星大戦争」や84年版ゴジラの裏話に加え、サミュエル・ホイが主演した日本未公開の香港映画「悪漢探偵2」に中野さんが特撮監督で参加したことと映画に登場する戦闘ロボットの一つを東宝が製作したことやディノ・デ・ラウレンティスが製作した76年版「キングコング」にもスタッフとして参加する予定があり、コングがよじ登る世界貿易センタービルにもロケハンで行ったもののとん挫したエピソードが載っており、何度か76年版キングコングをテレビ放映で見た自分も感心しながら読みました。
9人のコリない日本人 2017/11/19(Sun)21:27:52 編集
Re:日英合作『ネッシー』始末記
>さらに「ネス湖に一種の廃液みたいなのが流れ込んでネス湖に住めなくなったネッシーが湖を抜け出し、世界をずーっと回って最終的に香港にネッシーが出現し、10数万トンのタンカーと対決して終わるという…だから言うなればネッシーの何とか道中記っていうような話なんだよ」という中野さんの発言が文中に出ますが、「ネッシー」はネス湖に住めなくなったネッシーが世界じゅうの海に出没し最後は香港でタンカーと戦う…なストーリーだったようです。

そのストーリーだともうゴジラですよね(笑)。ネッシーVSゴジラみたいな映画を作れば良かったのにね。


>76年版「キングコング」にもスタッフとして参加する予定があり、コングがよじ登る世界貿易センタービルにもロケハンで行ったもののとん挫したエピソードが載っており、何度か76年版キングコングをテレビ放映で見た自分も感心しながら読みました。

キングコングが世界貿易センタービルを登るシーンは今となっては非常に貴重ですね。
【2017/12/02 09:56】
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