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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2024/11月

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ここのところ邦画のアクション映画と言えば、東映チャンネルで千葉真一の空手映画や高倉健の若い頃の作品などを見るのが定番で、最近のはあまり見ていなかったのですが、久しぶりに近作を拝見。「藁の楯」と言うアクション・スリラー作品を見てみた。



日本経済界の蜷川隆興は、自分の孫娘を殺した男に10億円の懸賞金をかけ、インターネットサイトで告示した。犯人の清丸国秀は、福岡に潜伏していたが、ネットで懸賞金のことを知った男に殺されそうになり、身の危険を感じて福岡県警に自首する。清丸を福岡から東京へ移送するため、警察庁の上層部は、警視庁警護課第4係の銘苅一基警部補と、第3係の女性SPの白岩篤子巡査部長、捜査一課の奥村武と神箸正貴を中心としたチームに清丸の警護を任命する。福岡から東京まで1200キロ、タイムリミットは、48時間。1億人以上の人間達が清丸の命を狙っている状況の中、護送チームは、異常犯罪者の命を守らなければならない・・・。



久々にスケール感のある邦画に巡りあえた感じですが、まずおおっとさせられたのが陸路での護送シーン。清丸と護送メンバーが乗る護送車を数十台のパトカーが取り囲んで走行する車の大名行列シーンに圧倒された。パトカーの数は、西部警察のエンディング映像を彷彿とさせる数の多さ。いや、それ以上かもしれないが、その大名行列が高速を走行している時の空撮映像も圧巻・・・と思ったら、実はその空撮シーンは、ポリゴンを使ったCG映像だったようです。



飛行機に細工する整備士が現れてしまったため空路での護送は断念し、鉄路を使うため、再び護送車を使った護送が続くが、そこへニトログリセリンを積んだタンクローリーが突進してくる。タンクローリーには、画面でわかりやすくするためか、ニトログリセリンのプレートが映っていたが、西部警察っぽい演出に思わずニヤッとしてしまった(笑)。そのタンクローリーがパトカーに次々と体当たりして護送車に接近してくるカーアクションが圧巻。タンクローリーに激突されたパトカーがクラッシュしている場面は、実際に撮影されていると思われるが、やはりこのシーンも西部警察っぽくて見応えありました。近年作でここまでやったのは驚きですね。タンクローリーが爆発して頭から一回転するシーンは、もちろんCGだったが、もし実車を使っていたらどんな映像になっていたのか、凄く気になりました。



その後、護送チームは、新幹線に乗り込みますが、なんと日本では、許可が下りず、台湾の鉄道を使って撮影されたそうです。それを言われなければそれなりに新幹線っぽく見える映像でしたね。新幹線大爆破の時も当時の国鉄が撮影を断って、新幹線の映像は、ほとんどミニチュアで撮影されていましたが、なんというか日本の鉄道会社はいつの時代もケ○ですな(苦笑)。新幹線内にも清丸の命を狙ったヤクザが現れて銃撃戦が展開し、護送メンバーの一人がやられてしまうなど、ガンアクションも印象に残りました。



清丸の命を狙う刺客として登場する、個性豊かな俳優陣の面々も中々面白かったです。とくに、新神戸のホームで幼女を人質に取り、清丸を殺そうとする会社経営者の男を演じた長江健次氏や、女タクシードライバー役で登場した余貴美子氏が印象に残りました。もう少し銘苅と清丸の逃避行が見たかったのに、クライマックスははしょり気味で盛り上がりに欠けていたのが残念でしたが、異常犯罪者の清丸を演じた藤原竜也氏の圧巻の演技も見応えがありました。



アクションとしては、主に前半部が面白く、後半は、異常者犯罪者と警察の激しい心理戦の展開でしたが、1億人が清丸の命を狙うという絶妙な設定の面白さも相俟って、最後までスリル感が途絶えず面白かった。ただ、ラスト辺りにもう一波乱起きてカーアクション展開が見たかったですね(苦笑)。











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君はどこまで正義を守り通すことができるか
ガースさん、こんにちは。

>≧まず、おおっとさせられたのが陸路での護送シーンで「清丸と護送メンバーが乗る護送車を数十台のパトカーが取り囲んで走行する車の大名行列」」のシーンに圧倒された。パトカーの数は、西部警察のエンディング映像を彷彿とさせる数の多さ。

>「清丸と護送する刑事を乗せた護送車を数10台の白パトが包囲して走る」シーンは清丸を乗せた護送バスに同行した刑事が「税金の無駄遣いだな…」と呟くシーンの後にかかる場面でしたね。沿道にいる人たちが何事かとパトカー軍団を眺める→料金所に入ったパトカー軍団は九州自動車道に入る…のカットや岸谷五朗さん演じる奥村刑事が「警察庁の考えた清丸の移送方法」について言い出すシーンにかかる白パトの走行映像を見ると「よくこれだけの劇用車を集めたなぁ」と感心しました。

タンクローリーが高速の出口から逆走して侵入→ご丁寧にも「ニトログリセリン搭載」のプレートが大写しになり、先導する白パトを蹴散らして護送車もろとも自爆しようとするタンクローリーを見ると、もし「藁の楯」に石原プロが製作協力で参加していたら「白パトを蹴散らし清丸を乗せた護送バスに突っ込もうとするタンクローリー」をどういう風に撮影したのかと想像しながら見ました。

画像検索で「藁の楯 パトカー」を入力すると「護送車を包囲する数台の白パト」のシーンの画像が検索結果で出ますが、清丸の護送車を包囲する白パト・人員輸送バス・遊撃車の一群に覆面パトカーが加わってたら「西部警察」のエンディング映像の21世紀版が出来たんじゃないか?と思いました。

>≧その後、護送チームは新幹線に乗り込みますが、なんと日本では車内撮影の許可が下りず台湾の鉄道を使って撮影されたそうでそれを言われなければそれなりに新幹線っぽく見える映像でしたね。

>移送部隊をおとり部隊に仕立て清丸を護送する銘苅たちが小倉駅から山陽新幹線に乗り込むシーンですが、安全保障の観点から鉄道会社の撮影許可が降りず台湾高速鉄道という台湾の新幹線に相当する鉄道でロケを行ったみたいですね。自分もよく山陽新幹線を使いますが、「藁の楯」に登場する新幹線を見て「日本の新幹線にしてはなんだか見慣れない車両だ」という印象を感じましたが、新幹線の車内で3人のやくざに神箸(奥村さんの同僚)が撃たれ銘苅たちが清丸の命を狙うやくざと撃ち合うシーンもよくできていたように感じました。

個人的には、清丸を連れて小倉駅から新幹線に乗り込む銘苅一行・相生駅で負傷した神箸を応急処置する救急隊員が乗り込む・新神戸駅で清丸の命を狙う男が子供を人質に取るシーンを国内で撮影し、やくざと銘苅たちが撃ち合い神箸が命を落とす・新幹線の車内で白岩刑事が清丸に銃口を向けるシーンや山陽新幹線の走行シーンを台湾で撮影する…という方法もあったんじゃないかと思いました。

新幹線の車内ロケといえば、今放映されている「CRISIS・公安機動捜査隊特捜班」という関西テレビ制作の刑事ドラマでも「西島秀俊さんと小栗旬さん演じる刑事コンビが爆弾を持ち込んだテロリストと新幹線の車内で戦う」というアクションシーンをセットで撮影したことを紹介したネットニュースの記事があるのを思い出しましたが、「踊る大捜査線」のスピンオフ映画である「交渉人真下正義」も「東京の地下鉄を舞台にしたパニック映画」という内容に地下鉄を運営する東京の鉄道会社が難色を示し、神戸や横浜・札幌など東京以外の都市で地下鉄のシーンを撮影した裏話があることを知りましたが、列車内でのアクションシーンや鉄道を舞台にしたパニック映画を撮るのも難しくなったんじゃないか?と感じました。

映画の内容は「孫娘を殺された財界の大物が犯人の首に懸賞金をかけ、日本国民に殺害協力を依頼する」というハリウッド映画を思わせるストーリーですが、「清丸を殺そうとした整備士の逮捕で飛行機の移送ができなくなり、銘苅たちは高速での護送や新幹線などを使って清丸を護送しようとするが…」という展開を見ると「ミッドナイト・ラン」でロバート・デ・ニーロ演じるジャックがチャールズ・グローディン演じるデュークが飛行機嫌いであることを知りマフィアやFBI・同業者の目をかいくぐりながら高速バスや鉄道などを使ってロサンゼルスを目指すという内容を少し思い出しました。
9人のコリない日本人 2017/06/04(Sun)14:44:58 編集
Re:君はどこまで正義を守り通すことができるか
>白パトの走行映像を見ると「よくこれだけの劇用車を集めたなぁ」と感心しました。

パトカーの大名行列+さらに何らかの(実車の)カーアクションがあれば良かったんですけどね(苦笑)。


>もし「藁の楯」に石原プロが製作協力で参加していたら「白パトを蹴散らし清丸を乗せた護送バスに突っ込もうとするタンクローリー」をどういう風に撮影したのかと想像しながら見ました。

西部警察時代の石原プロなら間違いなくバスにタンクローリーを突っ込ませて大爆破を実写でやってくれたでしょうね(藁)。


>「西部警察」のエンディング映像の21世紀版が出来たんじゃないか?と思いました。

もしまた復活する時があれば、あの映像を使用して欲しいと言うか、あの映像を使っても違和感はないでしょうね(藁)。


>「日本の新幹線にしてはなんだか見慣れない車両だ」という印象を感じましたが、新幹線の車内で3人のやくざに神箸(奥村さんの同僚)が撃たれ銘苅たちが清丸の命を狙うやくざと撃ち合うシーンもよくできていたように感じました。

石原プロでも新幹線を舞台にした作品はさすがになかったですが、西部警察で東京モノレールを借りて撮影したエピソードがありましたよね。日本の企業はもうちょっと映画に対して大らかになって欲しいもんですわね。


>新幹線の車内で白岩刑事が清丸に銃口を向けるシーンや山陽新幹線の走行シーンを台湾で撮影する…という方法もあったんじゃないかと思いました。

ホームのシーンは日本、新幹線の車内のシーンは日本でということですよね?僕もそのほうがよりリアルに見えるから良いと思うんですが、ホームも撮影させてもらえなかったでしょうね。


>列車内でのアクションシーンや鉄道を舞台にしたパニック映画を撮るのも難しくなったんじゃないか?と感じました。

アクションがなければ鉄道公安官とか、さすらい刑事旅情編みたいに列車内の撮影を許してくれる場合も過去にはあったようですが、結局列車に爆弾が仕掛けられたとか、列車内で銃撃戦などのシーンがあると、アウトみたいな感じなんでしょうね。となると日本では、車内のセットを作って、外の景色はCG合成みたいな方法しかないのでしょうが、安っぽいCGでやられると興ざめしちゃいますよね・・・。


>「ミッドナイト・ラン」でロバート・デ・ニーロ演じるジャックがチャールズ・グローディン演じるデュークが飛行機嫌いであることを知りマフィアやFBI・同業者の目をかいくぐりながら高速バスや鉄道などを使ってロサンゼルスを目指すという内容を少し思い出しました。

まさにその二番煎じ的な設定でしたよね(苦笑)。実際に参考にしたかはわかりませんが・・・。
【2017/07/08 14:00】
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