10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
今年で誕生30周年を迎えた『ビバリーヒルズコップ』。コメディ番組「サタデーナイトライブ」でコメディアンとして一躍人気者になったエディ・マーフィの大ヒットシリーズ。私が「1」を始めて見たのは、日曜洋画劇場枠でのテレビ初放送の時。確か、日曜洋画劇場の放送20周年を記念して、この作品がラインナップされた時だったと思います。それまでは、ニック・ノルティとコンビを組んだ「48時間」や、ダン・エイクロイドとコミカルな掛け合いを見せた「大逆転」など、当時の人気スターとコンビで出演する映画ばかりだったが、ビバリーヒルズコップでようやく単独主演。持ち味のマシンガン・トークを炸裂し、アクションコメディ映画としてエディの代表作となり、その後「3」まで製作されています。
日曜洋画劇場の解説者だった淀川長治氏もエディ・マーフィのことが好きだったらしく、にっこり顔とギョロ目のエディを褒め称えていましたが、私自身は、それまで白人の刑事映画やドラマは見たことがあったが、当時はまだ黒人俳優が主演する刑事アクションが珍しく、とても新鮮に見えました。エディのマシンガントーク・・・と言っても最初から吹替えで見たので、エディの吹替えを担当した声優さん達の演技で笑わせてもらいましたね。フジテレビでエディ・マーフィー関連の映画が放送される時は、いつも下條アトム氏が担当されていましたが、テレビ朝日系列の日曜洋画劇場でこの作品が初放送された時にエディの声を担当されたのは、アニメの宇宙戦艦ヤマトの古代進や、海外ドラマの特攻野郎Aチームのモンキーなど、幅広く活躍された富山敬氏だった。
エディ・マーフィーと言えば、その時すでに下條アトム氏の声で慣れていたので、富山氏のエディには当時物凄く違和感があった。富山さんは、その頃は、タイムボカンシリーズのナレーションなど、アニメではよく聞いていたが、エディ・マーフィ?ちょっとイメージが合わないんじゃないかと。でも聞いてみたら、一瞬でその違和感は消え去った。Aチームのモンキーと多少似ているところもあったが、モンキーもやってるし、エディの声もそれほど悪くはない。むしろ、本人の声かと思うくらいとてもハマっていた。マシンガントークの部分も翻訳家のセンスの良いセリフの表現や、吹替え俳優の巧みな演技力で見事に日本語で再現されていてとても面白かった。後で調べてみたら、「大逆転」の日本テレビ放送版ですでに、富山さんは、エディの声を担当されていたようだ。下条アトム氏のフジテレビ版の吹替えでしか見たことがなかったし、今発売されているDVDに収録されている吹替えもフジテレビのバージョンなので、ぜひとも富山バージョンの大逆転もいつか見てみたいですね。
ザ・シネマで久しぶりに吹替え版のビバリーヒルズコップ1・2・3を見たが、のっけからトレーラーとパトカーの壮絶なカーアクションを繰り広げた初作と、今は亡き、トニー・スコットのスタイリッシュな映像センスが輝いていた「2」も、ストーリー展開のテンポがすこぶる良く、ガンアクションも見応えがあり、主題歌や劇中歌の選曲も素晴らしかった。さて、今のところ最終作となっている「3」。これについては、公開当時から賛否両論、様々な意見があったが、個人的には、1、2と比べると、やはりパワーダウンしたなと言う印象が強い。
グレン・フライ ヒート・イズ・オン(The Heat Is On)
【オープニングに使用された曲】
ポインター・シスターズ ニュートロン・ダンス(Neutron Dance)
【冒頭のトレーラーとパトカーのカーチェイスで流れていた曲】
パティ・ラベル スター・イット・アップ(Stir It Up)
【アクセルがビバリーヒルズの街を車で走っている時に流れていた曲】
監督のジョン・ランディスと言えば、チェビー・チェイスやダン・エイクロイドを起用したコメディ映画を撮った有名な監督で、エディとも「大逆転」ですでに顔合わせしている。確かに70、80年代のジョン・ランディスの映画は面白いものがたくさんあった。当時の豪華なミュージシャンをかき集めて、ミュージカルとコメディと無茶しまくりの豪快なパトカーアクションを融合させたブルース・ブラザーズは最高だった。しかし、このビバリーヒルズコップ3は、トニー・スコットの「2」を見た後だと、やけにテンポが悪いし、古めかしく見えてしまった。
「2」から7年間のブランクがあったことや、観覧車のアクションは嫌いではないが、しかし全体を通して遊園地が舞台になってしまったこと、ダカートやボコミルなど、以前のレギュラーメンバーが揃わなかったことなどもパワーダウンの要因だと思うが、何より悪い意味でジョン・ランディスの映画になってしまっていたのが残念だ。その際たる部分が、有名人のカメオ出演。ブルース・ブラザーズのミュージシャンのゲスト出演のように、ビバリーヒルズコップ3では、有名な音楽関係者や映画監督がたくさん登場している。
観覧車の場面には、スター・ウォーズシリーズのジョージ・ルーカスが出ていたり、留置所のシーンに登場する警官役がグレムリンシリーズのジョー・ダンテ監督だったり、バーのテレビでフォーリーのニュースを見ている客の中にシンドバッドシリーズなど、ストップモーション映画の巨匠レイ・ハリー・ハウゼンが座っているなど、豪華な面々が顔を出していた。ランディスらしい遊び心満載の要素とは言え、はたしてビバリーヒルズコップにこのようなカメオ出演のサービスが必要だったのか、当時はとても疑問に思った。だが、去年亡くなったハウゼンの生前の姿は、今となっては大変貴重な映像となってしまった。今回見直してみると、コメディムービーとしてはとても楽しめたし、良くも悪くもジョン・ランディスの映画だと改めて再認識しました。
一部情報によれば、「ビバリーヒルズコップ4」が2016年に公開予定になっているそうだが、もし実現すれば「3」から22年ぶりの続編となる。ハリウッドのアクション映画も高齢化の時代を迎えているが、50代になったエディ・マーフィーがどのようなマシンガントークやアクションを見せてくれるのか、やはり期待してしまいますね。
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