10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
昨年亡くなった矢島信男さんと同じく、子供の頃に見た特撮番組のオープニングもしくはエンディングのテロップで必ず見かけた「脚本 上原正三」の文字。どちらも昭和の特撮には絶対に欠かせない存在でしたが、令和になった昨年、矢島さんが旅立ち、そして今年に入ってすぐに上原正三さんが亡くなったと言うニュースが入ってきました。
最初は円谷プロの作品に携われていたということで『ウルトラQ』を初めとしたウルトラシリーズの脚本を数多く担当。東映作品は『ロボット刑事』から始まり、『がんばれ!!ロボコン』や『秘密戦隊ゴレンジャー』など人気番組や、『イナズマン』『東映版スパイダーマン』『透明ドリちゃん』など、1970年代に東映の様々な特撮番組の脚本を執筆されました。
後追いで70年代の特撮を数多く見ましたが、やはり自分の中では子供の頃にリアルタイムで見ていたデンジマン、サンバルカン、そして宇宙刑事シリーズなどのほうが思い入れがあります。現在東映チャンネルで放送中の「宇宙刑事シャイダー」で主演を務めた円谷浩さんは円谷プロダクションの初代社長・円谷英二氏の孫に当たり、「自身を育ててくれた円谷プロに恩返しをしたい」という上原さんの希望からシャイダー/沢村大役を円谷浩さんが演じることになり、上原さんはシャイダーの脚本を劇場版2作を含め全話執筆したそうです。もちろんギャバン、シャリバンもメインライダーとして執筆されていますが、シャイダーは上原色が色濃く出ていて、全話通してとてもまとまりの良い作品になっていたなと、現在見直しながら改めて感じています。
大ヒット曲「銀河ハニー」にはベーダーを呪う悪魔祓いの効果があることから、へドリアン女王はベーダー怪物レコーラーに全国のレコードを廃棄させて、日本からすべての音楽を消してしまう。デンジマンのデンジ姫にまつわるこの「デンジ姫の宇宙曲」の話以外にも、「東映版スパイダーマン」の「スパイダーブギ」や、「宇宙刑事シャリバン」の「まぼろしブルース」、「宇宙刑事シャイダー」の「なんだなんだブギ」など、特殊な音楽が流行歌の形で社会に蔓延し、人間を苦しめるといった趣向の脚本をよく書かれていたのが印象に残っています。
サンバルカンにアマゾンキラーやイナズマギンガーが初登場した回の脚本も上原さんが担当。イナズマギンガーの登場から始まる機械帝国の崩壊劇を毎週ワクワクしながら見ていました。イナズマギンガーを打ち破るために、太陽戦隊が「ニューバルカンボール」を開発する「銀河無敵の電気男」の話がとくに好きでしたね。
日本未来電子工業が各家庭に供給しているマイコンによって、高校生の成績がうなぎ登りに。しかし、それは家庭支配を企むマドーの作戦であった。このマイコンにはある仕掛けが施されており、シャリバン=伊賀電がマイコンに近づくと爆発する仕組みになっていた。このシャリバンの「マイコン指名手配」の話の他にも、シャイダーの「ユメコン狂時代だ」では希望の商品がなんでも手に入る夢のコンピューター「ユメコン」によって人々がなまけものになり、堕落していく姿を描いていた。今のインターネット時代を予期した先見性のあるストーリーでしたね。
他にももっと紹介したいストーリーが一杯ありますが、今回はここまでにしておきます。たくさんの楽しい作品をありがとうございました。上原正三さんのご冥福をお祈り致します。
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