宇宙刑事ギャバンの映画が公開されてから早一年経ちましたが、今年は、宇宙刑事シャリバンの30周年と言うことで、シャリバンも映画で復活?と言うか、シャリバンにスポットを当てた映画が公開されました。「仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z」。去年の第一弾では、歴代の戦隊と仮面ライダーを中心に壮絶なバトルが展開されましたが、今年は、3人の宇宙刑事も加わり、超カオスな戦いを繰り広げていました。
第二弾に当たる今回は、歴代の東映特撮ヒーロー達が大集結し、全宇宙を征服しようとしているスペースショッカーと対決。スペースショッカーを操るのは、かつてシャリバンと激戦の末、壊滅した宇宙犯罪組織マドー。今年は、シャリバンの世界観の中でヒーロー達が大激突するわけですね。
その昔、東映のアニメ作品と戦隊などの特撮作品を数本まとめて上映する「東映まんがまつり」というものがありましたが、最近は、すっかり「東映特撮ヒーローまつり」なんですね。歴代の戦隊とライダーだけではなく、70年代の東映特撮ヒーロー(イナズマンやキョーダインなど)や、歴代のメタルヒーロー(ジライヤ、ジバン、エクシードラフト、ビーファイターなど)まで登場していました。イナズマンやキョーダインは、デザインが変更されていて、一瞬別物に見えてしまったが、キョーダインは、やはり、以前と同じく敵側のメンバーとして登場し、イナズマンは、最初は、サナギマンの状態で登場していました。ジライヤなどのメタルヒーロー達は、ゴーカイジャーがレンジャーキーを使って変身していましたが、びっくりするほど短い出番でした。内容は、あってないよう?なもの。個々のヒーロー達がどれほどの活躍を見せるのか?もうそれだけが見所、楽しんだもん勝ちって感じですかね。
宇宙犯罪組織マドーが大ボスと言うことで、どれくらいシャリバンの世界観が再現されているのか注目しました。まず、シャリバンですが、ギャバンと同じく、シャリバンのスーツもテッカテッカに輝いていました。仮面ライダービーストの仁藤が「チョコバーの包み紙みたいな奴」とか言っていましたが、いや、まあね、あんだけ輝いてたらそう見えなくもないわね(笑)。で、シャリバンが画面に現れる時、なぜだかいつも物静かに歩いて登場するんですが、それがとてつもなく不自然に見えた。後で考えたら、ああ、なるほど。オリジナルのエンディングにあった夕陽をバックにシャリバンが歩いている映像を再現しているわけか(苦笑)。何もそこで再現せんでも(爆)って感じでしたが、中々こだわりを感じる演出でした。
オリジナルでは、途中参加でしたが、第3勢力の中ボス的な役割を果たしていた軍師レイダーを復活させたのは良いですね。かつてシャリバンを死の底に追いつめたレイダーの存在は、今見てもインパクトがあり、いかにもボスらしいボスと言う感じです。レイダーと言えば、キカイダーやイナズマン、ゴレンジャーなど数多くのボスを演じられた安藤三男さんが熱演されておられましたが、本田博太郎さんのレイダーもオリジナルと同じく底知れぬ不気味さが漂っていましたね。やはり、顔出しのボスがいると、画面が引き締まります。仮面ライダーBLACKの敵だったシャドームーンとの凶悪コンビネーションも抜群。鎌から光線を放って、ヒーロー達を宙吊りにしたり、竜巻を起こして数十人いるヒーロー達をまるごと巻き込んだり、中々の強敵ぶりを見せていたが、シャリバンと戦わずして自害してしまったのは残念だった。
オリジナルでシャリバンとギャバンによって倒された魔王サイコも復活。オリジナルと比べ、随分仏像っぽい顔をしていたが、今回は、幻夢城と合体して、巨大化していました。その魔王サイコと3人の宇宙刑事が最後に対決するのかと思いきや、宇宙刑事達は、それぞれの戦闘母艦(ドルギラン、グランドバース、バビロス)に乗り込み、ドルギランから分離した電子星獣ドル、グランドバースのバトルバース・フォーメーション、バビロスのシューティング・フォーメーションによって、初代ギャバンが発射した超次元砲を食い止める。母なるに地球を破壊しようとする初代ギャバンの姿に、ちょっと違和感を持ったが、3人の宇宙刑事達の登場に加えて、CGではありましたが戦闘母艦による共闘も見られ、中々面白かった。
結局、宇宙刑事達は、直接マドーと対決するのではなく、戦隊やライダーのサイドで活躍する役回りではありましたが、シャリバンの世界観を知っていれば数倍楽しめる内容でした。シャイダーも気づけば、いつの間にか映画に登場していましたが、そう言えば、来年は、シャイダーが誕生30周年。蘇るのか神官ポー(苦笑)。不思議界復活となるか。
来年の復活の期待を込めてこのソング。
この間大映ドラマの話をしましたが、なんと関西では昨日から神戸在局のサンテレビで「ヤヌスの鏡」の再放送が始まった。最近は、スカパーでも放送が少なくなっている80年代の大映ドラマですが、地上派でやるのは本当に久しぶりですね。
ヤヌスの鏡は、1985年の12月からフジテレビで放送された人気ドラマ。当時、大映制作のドラマは、TBS(火曜夜8時と土曜夜9時)とフジテレビ(水曜夜8時)の3枠あったと思います。フジの水曜夜8時枠は、以前は時代劇が放送されていたが、84年の秋から突如大映ドラマ枠に切り替わり、最初にヒットしたのが堀ちえみの「スタア誕生」だった。堀ちえみと言えば、スチュワーデス訓練生の役で主演した「スチュワーデス物語」が大ヒットしましたが、スタア誕生は、2作目の主演作でした。こちらもヒットして、当初半年で終了する予定が、あまりの人気のため放送回数が伸びたと言う逸話も残っているとか。
スタア誕生の放送が延長したため、ヤヌスの鏡は、12月という中途半端な時期にずれ込んでのスタートだった。主演は、これが芸能界デビュー作であり、ドラマ初主演の杉浦幸。当時、無名の新人で本当に「誰?」と言う感じだったのですが、二重人格の高校生と言う当時のテレビドラマとしては、大変センセーショナルな役だったため、一気に注目を集めた。厳格な祖母の元で育てられた成績優秀な高校生の裕美に、ある日突然、不良少女のユミと言う別人格があらわれる。ユミは、夜な夜な六本木を徘徊し、得意の合気道を使って街の不良達や暴走族を片っ端からブッ倒していく。普段はか弱い女子高生が別人格になると最強のワルになり、夜の六本木で暴れ捲くると言う特撮ヒーローものも顔負けのブッ飛んだ内容が話題を呼び、スタア誕生に続いてこの作品も大ヒット。当時の大映ドラマもユミのように最強でしたね。
裕美の高校の担任堤先生役を演じた山下真司は、「スクール・ウォーズ」に続いての教師役で再び注目を集めました。こちらも普段は、気弱な先生なんですが、実は、とても強いんですね。過去に体罰を与えていた生徒に妻を殺されてしまい、それ以来、体罰を使わなくなり、強い自分を隠しているという役どころでした。他にも、体罰を容認する教師役に、「夜明けの刑事」シリーズの石橋正次氏、校長に「ザ・ガードマン」の中条静夫など、歴代の大映ドラマ作品に出演していた俳優さん達が絶妙にキャスティングされているところも面白かったですね。裕美のクラスメイトに竹内力、演歌歌手で当時はアイドルだった長山洋子、「西部警察PARTⅡ」のゲンさんの娘役や「代表取締役刑事」に婦警役で出演していた荒井玉青など、今見るとこんな人も出ていたのかと懐かしくなりました。
さて、大映ドラマと言えば、ドラマの内容と同様に、主題歌も大変壮大かつロマン溢れる曲が多かったですね。大映ドラマの主題歌は、海外アーティストのカバー曲がとても多かったが、フジテレビで放送された大映ドラマ作品の主題歌と言えば、やはり椎名恵さん。ヤヌスの鏡をはじめ、計4本の作品の主題歌を担当されていましたが、どれも忘れられない名曲ばかりでしたね。
来宮良子さんのナレーションも大変印象的でしたね。ヤヌスの鏡の主題歌「今夜はANGEL」は、映画「ストリート・オブ・ファイヤー」の挿入歌「Tonight Is What It Means to Be Young(ヒューバート・カー)」のカバー曲。
「神はこの世に生まれた全ての生を嘉(よみ)したもうか…。この物語は愛の神に心を委ね、生きる事への過酷な挑戦を試みた一少女の愛のロマンである。」
ヤヌスの鏡に続いての杉浦幸主演第2弾となった「このこ誰の子?」の主題歌。レイプされて妊娠した女子高生が子供を生むことを決意し、様々な困難に立ち向かいながら強く生きていくと言う、今では考えられないくらい衝撃的な内容のドラマでしたが、水曜の夜8時によく放送できたものだ(笑)。その過激な内容のせいなのか、DVD化もされず、スカパーでも中々再放送されないという…。「悲しみは続かない」は、「Good Girls Go to Heaven(Bad Girls Go Everywhere)」のカバー曲。オリジナルは、ロック調なんですが、日本版のアレンジのほうがやはり良いですね。
「神よ、父の祈りの中、九死に一生を得てこの世に生を受けた祈子(れいこ)。祈る子と書いて祈子。今、祈子は神に何を祈るか…。」
それまでは、フィルム撮影が主流だった大映ドラマですが、「プロゴルファー祈子」は、ビデオ撮影で放送された。やはり、ビデオだと大映ドラマ独特のぶっ飛び演出が浮いて見えちゃって、当時は違和感ありありでしたね。CGもまだまだ発展途上の技術で浮いてたし、5番アイアンを背負い奇抜なメイクで登場する祈子もさらに浮いてたという(苦笑)。フィルム撮影だったらまた違った雰囲気になっていたんでしょうね…。この作品の主題歌「THE WIND」は、カバーではなくオリジナル。
日本のバディもの刑事ドラマの先駆け『俺たちの勲章』。「太陽にほえろ!」のあの有名な殉職シーンで刑事ドラマの歴史に深く名を刻んだジーパン刑事を熱演した松田優作と、70年代、青春ドラマに立て続けに主演した中村雅俊がコンビを組んだ刑事アクションドラマ。このドラマは、地上派の再放送で何度も見たことがあるし、2年前にチャンネルNECOで放送された時も全話見ました。今月からファミリー劇場で再びスタートしていますが、今回は、HDリマスターでの放送と言うことで、もう一度視聴することにした。
チャンネルNECOの放送素材と比べると、それはもう断然に綺麗な映像になり、とても新鮮な気分で堪能することができました。地上派やチャンネルNECOで見た映像は、なんせ40年近く前の作品ですし、何度も繰り返し再放送用に使われてきたものなので、かなり古ぼけた映像になっていた。まあそれはそれで味があるので、別に嫌ではなかったのですが、縦筋ノイズやゴミのような黒点ノイズが何分にも渡って、結構長い時間映っていたのが前々から物凄く気になっていました。今回のHDリマスター版は、そのノイズも綺麗に消されており、色も補正されてとても見やすくなっていた。2年前までずっとノイズだらけの映像で見てきたので、今回のHDリマスター版は、みずみずしいと言いますか、まるで別のドラマを見ている気分になりますね(笑)。
↓
色調整されノイズも消され、かなり綺麗。
この刑事ドラマ、一応舞台は、「大追跡」や「あぶない刑事」などと同じく横浜なんですが、初回からいきなり甲府ロケが行われています。西部警察でも甲府ロケがありましたが、俺たちの勲章は、全19話中、12話ほどが全て地方ロケと言う、短い放送回数のわりに地方ロケの密度がとても高いドラマだった。2人の若い刑事が日本全国を走り回るというコンセプトの刑事ドラマだったので、これほど数多くの地方ロケが展開されたのでしょうが、当時は、こう言うコンセプトの作品が易々と作れるほどの潤沢な予算があったのでしょうかね。当時の松田優作人気と言うものがどれほどのものだったのか、体感できなかったのでよくわかりませんが、やはり、優作さんが主演だけに、自然とスケールの大きいドラマになってしまったのでしょうか。タイアップしてくれたホテルの名前を何度もセリフで言ったり、西部警察と同じく宣伝セリフもありました。西部警察ほどの過激なアクションは見られませんが、今の刑事ドラマよりは、過激に銃撃戦を繰り広げたり、犯人とボコスカ殴り合ったりしています。
ゲストも当時の個性的な面々が数多く出演していました。初回には、「太陽にほえろ!」でジーパン刑事の恋人シンコ役を演じていた関根(現:高橋)恵子さんが出ていたし、2話には、当時、悪役で数多くの刑事ドラマに出演されていた石橋蓮司氏や、特撮ヒーローものにも多数出演していた黒人俳優のウイリー・ドーシーが元ボクサー役で出ていた。ウィリー・ドーシーと言えば、デンジマンのOPでデンジレッド=赤城がボクシングするカットで、その対戦相手がウィリーでした。刑事ドラマでは、「ベイシティ刑事」のバーテン役や、西部警察の初回に登場した装甲車TU89型・通称『LADY BIRD』のハッチから身を乗り出して、機関銃を派手にブッ放していたジェイ・ジェイ役が一番印象に残っていますね。特撮や刑事ドラマの劇中でよく殴られていたが、俺勲のこのエピソードでは、逆に松田優作氏演じる中野刑事を殴りまくる犯人役を演じていた。あの当時は、本当にいろんな番組でよく見かけましたが、今、ウィリードーシーはどーしているのでしょうか…。。。他にも、現在「相棒」で活躍中の水谷豊氏は、2度ゲスト出演し、6話には、あの佐々木功氏がダンプカーを運転し暴走する犯人役で出演されていました。
オープニングテーマは、トランザムの「ああ青春」のインストゥルメンタル。トランザムって車だけじゃなくて、そういう名前の歌手グループがいたということをこの番組で初めて知りましたね(苦笑)。音楽担当は吉田拓郎氏。
ニコラス・ケイジ、ジェイソン・ステイサム、ブルース・ウィリス…最新映画でよく見かける顔ぶれですが、この人もよく見かけますねトム・クルーズ。ここ数年、ナイト&デイ、ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル、アウトローなど立て続けにアクション映画に出続けています。
トム・クルーズと言えばやはり、トップガンのマーベリックを真っ先に思い出します。日本でも大ヒットして、サントラも売れていました。商店街とか百貨店とか校内放送とかあちこちで流れていたのを覚えています。ケニー・ロギンスのデンジャー・ゾーンなんか今聴いても最高だし、イントロ聴いただけでF-14がアグレッシブに飛んでドッグファイトしている映像が蘇ってきます。一時期、続編の話もありましたが、去年の監督のトニー・スコットが亡くなってしまったので難しくなったかも。でももし、やるなら最新機を使って、またおもいっきり派手な空中戦を見せてもらいたいものですね。ただ、今だとCGだらけになりそうであれだけど…。さすがに訓練生の役は無理なので、おそらくトムは、航空戦訓練学校の教官役になってしまうのでしょうねきっと。そして新たなトップガンを育成する。つまり、世代交代ですね。かつて、ポール・ニューマンが映画「ハスラー」で若きビリヤードプレイヤー・エディを演じ、次作の「ハスラー2」でそのエディがトム・クルーズ演じる若きハスラー・ビンセントに自分のテクニックを教えたように…。
そんなトム・クルーズが「宇宙戦争」以来、久しぶりにSF映画の主演を務めた「オブリビオン」を拝見。西暦2077年、エイリアン・スカブが60年前に地球を侵略し、人類は、放射能汚染によって荒廃した地球を離れ、土星の衛星タイタンに移住した。元海兵隊司令官ジャック・ハーパーとヴィクトリア・オルセンの二人だけが地球に残り、偵察活動を続けていた。ジャックは、毎日同じ夢を見ていた。それは、ニューヨークのエンパイヤビルの展望台で美しい女性とデートしている夢だった。ある日、ジャックは、カプセルに乗っていた女性を救う。その女性は、夢で見た女性とそっくりだった。やがて、何者かに襲撃され、囚われるジャック。ジャックの前に現れたのは、マルコムビーチという名のレジスタンス軍の指揮官だった。そして、マルコムビーチから衝撃の真実が明かされる…。
これまでのこの手の映画と比べると、豪快なアクションシーンは、やや控えめ。丸型の無人偵察機ドローンとのバトルシーンは、中々派手で印象に残った。ドローンは、一見強そうで、人間を一瞬で消し飛ばしてしまうほどの武器を備えていて恐ろしいが、ロボコップのED209のような、変な愛嬌があるというか、不思議な存在だった。
監督がトロン・レガシーを作ったジョセフ・コシンスキーなので、映像は全体的に透明感があり、ハイクオリティで美しかった。メカのデザインも良いし、怪しい雰囲気のモーガン・フリーマンも良い、セットも作り込まれていて見応え十分。それにも増して、音楽が素晴らしかった。ブレードランナーのヴァンゲリスの楽曲を彷彿とさせる壮大さがあり、全編に渡ってとても聴き応えがあった。戦闘スタイルは、スター・ウォーズ、話の内容は、ブレードランナー、トータルリコールとか、既存のSF映画の要素をブレンドした世界観のように見えたが、話のオチも、やはり、既視感があるなあ(苦笑)。どちらかと言えば、ブレードランナー寄りなのかなあ。最後までせつない雰囲気が漂っていて、そこもまた良かったです。
機械生命体テットの正体は、結局謎のまま。テットって、喋るテディベアではなくて、エアーウルフのホークの愛犬のほうを思い出すから、別の名前にして欲しかったわ(苦笑)。でも、湖付近に建つ丸太小屋も出てくるし、変に接点があるんですよね…。しまいには、宇宙服着ているトムがホークに見えてくるし…(苦笑)。あと、バイクが2077年になってもまだタイヤつきなのには驚いたが(苦笑)、ホンダCRF450Xと言う日本製のバイクがベースになっているし、砂漠を走るシーンが雄大だったので、大目に見ます(笑)。トップガンの頃から随分と歳を取ってしまったトム・クルーズですが、まだまだアクションはイケますね。
最近、政治以外でも何かと総選挙が流行りのようですが、スカパーでも今月、開局一周年を迎えたTBSチャンネル2でやってました。その名も「大映ドラマ総選挙」。大映テレビの数々の名作ドラマの初回だけを放送して、リクエストの多かった作品を放送するそうです。大映ドラマと言えば、やはり思い出すのは、『噂の刑事トミーとマツ』や、『スクール・ウォーズ』『不良少女と呼ばれて』『乳姉妹』『ポニーテールはふり向かない』など、主に1980年代に放送された作品は、よく覚えています。リアルタイムでは見られなかった1970年代の作品、赤いシリーズや、『夜明けの刑事』を初めとした刑事ドラマシリーズなどもいつか見てみたいと思っておりました。しかし、スカパーに契約してからこの6年間、赤いシリーズの放送はあったものの、その他の作品については、ほとんど放送されることがなかった。
で、今回ラインナップされた63本のうち、やはり注目したのは、1970年代に放送された刑事ドラマシリーズ。今まで聞いたこともなかったタイトルも色々あってとても興味深かったですね。印象に残った作品をいくつか挙げますと、大映ドラマの常連俳優だった石立鉄男と石橋正次コンビの『事件狩り』。型破りな弁護士と、刑務所上がりの青年調査員達が難事件に挑む作品。初回には、『宇宙からのメッセージ・銀河大戦』でリュウ役を演じていた織田あきらや、盲目の少女役で山口百恵がゲスト出演していた。
緒形拳と長門勇がコンビを組んだ『24時間の男』。社会部の新聞記者と刑事が力を合わせて事件を解決する。必殺シリーズやハングマンシリーズなどに出ていた山村聡が新聞社の編集長役でレギュラー出演していたり、江戸川乱歩の美女シリーズでお馴染みだった天知茂がゲスト出演していたりと、脇を固める俳優も中々豪華だった。『西部警察』や『あぶない刑事』『相棒』シリーズに携わった長谷部安春がディレクターとして名を連ねているところも気になります。初回は、子供が冷蔵庫に閉じ込められて亡くなる事件が起こり、被害者の父親で新聞記者の三田(天知茂)が冷蔵庫の所有者であり金融業者の島田という男に復讐するため、島田の自宅に押しかけ、殴り込みをかける。その後、島田は何者かに殺され、三田は、殺人の容疑者にされてしまうと言う話だった。天知さんがレギュラーかと思うくらい画面に出ずっぱりでシブい演技を見せていたので、他の俳優よりも存在感がありとても印象に残った(笑)。
そして、前々から気になっていた作品をようやく見ることができた。宇津井健、藤巻潤、中条静夫などの『ザ・ガードマン』のメンバーが再び結集し、津川雅彦、目黒祐樹など新たなメンバーが加入。あらゆる犯罪に敢然と立ち向かう「保険チェックマン」の活躍を描いたアクションドラマ『シークレット部隊』。初回のサブタイトルは、「黄金の七人!嵐の大脱走」。貨物船トラベル号が火災を起こし、八丈島沖でSOSを打電中との一報を受けた保険調査機関のブレーンリサーチは、さっそくその火災原因の調査を行うため、八丈島沖へ向かう。チェックマン達が乗る小型飛行機が八丈島沖でトラベル号を発見。乗組員は、海上保安庁に救助されるが、その後、トラベル号は、謎の爆発を起こして沈没してしまう。
初回は、海上を舞台にし、総額11億円規模の保険金目当ての犯罪が大スケールに描かれている。竹馬海運の社長役に岡田真澄、船員役に中尾彬、看護婦役にジュディ・オングなど、キャストもかなり豪華な顔ぶれ。のっけから実写の飛行シーンあり、派手なカーアクションと爆発ありと、アクションドラマとしての見応えも十分にあるが、なんと言ってもこのエピソードの最大の見所は、当時、テレビの数々のバラエティ番組で大活躍していた欽ちゃんこと萩本欽一氏が悪役を演じていたところ。
「駄目だよ~」「なんでそーなるの!」のフレーズや、ひょうきんな横走りを見せていたあの欽ちゃんがシブい表情を浮かべながら拳銃を握り、船員を殺したり、チェックマンと戦っていた。今更ながらこんな欽ちゃん見たの初めてだ。それもそのはず、欽ちゃんが芸能生活において悪役を演じたのは、この作品のこのエピソード一回限りだったそうです。また、この作品で芸能界デビューを果たし、後に赤いシリーズや、『西部警察PARTⅡ』のオキ役などでも活躍した三浦友和氏が見習いチェックマン念蔵役で初々しい姿を見せていたところも印象に残った。
大映ドラマも昔に遡るほど壮大な作品が多く、キャスティングも豪華で面白いですね。総選挙なんてケチなこと言わずに、ラインナップした63作品全部放送すればいいのに(苦笑)。まあ、私の一押しは、やはり「シークレット部隊」。「夜明けの刑事」他刑事シリーズも全部見たい。トミマツもまだ全部視聴できていないのでまた再放送して欲しい。だがしかし、よくよく考えてみたら特殊な事情があってTBS2まだ契約してなかったわ(笑)。この一週間無料期間だったもんね…。いずれかの作品の放送が決まったら契約しようか…。
AXNで春からスタートした『HAWAII FIVE-O』シーズン3の放送があっという間に最終回を迎えました。今シーズンも波乱含みの展開でしたが、やはり気になるのは、スティーブ・マクギャレットと彼の宿敵ウォー・ファットの対決の行方。初回で護送中にデラーノの手助けによって逃亡を図り、しばらく姿を見せなかったウォー・ファットですが、意外なエピソードでまた顔を見ることになりました。その意外なエピソードとは、第21話「密着!ファイブ・オー」。
フォイブオーのメンバーがテレビの人気密着ドキュメント番組「サバンナ・ウォーカーショー」の取材を受けながら事件の捜査を進めるというもの。撮り方も今回は、取材クルーのテレビカメラの視点で撮られ、ファイブオーの活動をドキュメンタリー風に映し出していたのが面白かった。日本だと差し詰めなんとか警察24時みたいな感じの番組になるんでしょうが、それよりも突っ込んだ取材をするし、ショッキングな映像が続きます。そのリアルな演出がユニークでした。
腕を切断された惨殺体が発見され、テレビカメラはその現場の生々しい様子を映す。現場を行き交う捜査関係者の中に、なんと警官に成りすましたウォー・ファットの姿が。それに気づいたスティーブ達とウォー・ファットが突然銃撃戦を始め、取材のテレビカメラが少しパニクりながらその様子を撮り続けている・・・といった感じで捜査が延々と続いていきます。しかし、こんな特殊なエピソードにウォー・ファットを絡ませてくるなんて、大胆と言うか、さすが番組スタッフと言うべきか。
知事の命令で嫌々取材を受けているファイブオーのメンバーに対し、番組のファンである検視官のマックスだけがノリノリで取材を受けているのが笑えます。しかし、捜査が進むうちに、スティーブ達も慣れてきたのか、移動中の車内で馴れ合いの喧嘩を始めたり、カメラの前に突然現れた犯人をスティーブが追い、犯人がマンションの5階のベランダから下のプールに飛び込むと、スティーブもそこから飛び降りて、プールの中で見事犯人を捕まえると言ったいつも通りの過激な行動を見せるところが良いですね。
やがて、被害者は、財務省の関係者であることが判明。どうやら紙幣印刷の原盤のコピーを、ウォー・ファットやロシアのマフィアが狙っているらしい。その犯人については、さておき、クライマックスは、山の中でファイブオーと、ヘリで逃走しようとしていたウォー・ファットが対決。そこでまたもや激しい銃撃戦を繰り広げます。その時、チンが撃たれるアクシデントも起こるが、防弾チョッキを着ていたので何とかセーフ。ファイブオーが一斉射撃をしたところ、ヘリは墜落し、なんとファットが半身焼け爛れた姿で倒れているところを発見される。
ファットってもしかして今シーズンで出番終わり?とこれを見た瞬間思ったが、病院に運ばれて、とりあえず命には別状ない模様。最終回のラスト、収監所でスティーブと対面する時にも、あの悲惨な姿で登場していたが、その最終回がまたとてつもなく尾を引く感じで終わってしまうんですね…。ファット、シーズン4以降も登場となるとずっとあのメイクで登場しなきゃならないから、役者さんが大変そうですね…(苦笑)。
コノと恋人のアダムのその後も気になりますが、来シーズンもスティーブとウォー・ファットとの対決が見逃せない。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |