忍者ブログ
10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2024/11月

≪10月  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  12月≫
[130]  [131]  [132]  [133]  [134]  [135]  [136]  [137]  [138]  [139]  [140
『西部警察』の数ある名作エピソードの中で一際緊迫感のあるアクションが展開した「バスジャック」


渋谷行き城西交通のバスがジャックされ、十人の乗客が人質に取られてしまう。リキ達が乗る覆面車が接近するも、犯人の激しい銃撃を受けて静止できない。ゲンの乗る覆面車と共にバスに体当たりするも、犯人の発砲によって白パトが横転…。都内の市街地でバスを取り囲むパトカー軍の画は、とにかく迫力満点。さらに、バスには、大気速度計をつけた風圧爆弾がセットされていて、時速0kmになると爆発する仕掛けになっていると言うからさあ大変。ジョーがダンプからバスの屋根に乗り移って、中の様子を確認すると、なんと人質の中に大門の妹、明子の姿が…。


バスの中では、犯人が人質たちをぞんざいに扱い、人質になぜかドラえもんの歌を歌わせる。さすがテレビ朝日(笑)だけあってか、他局のアニメの歌は歌わせられないもんだから無理矢理ねじ込んだ風にも見えるが、ダーティハリーの「ボートこげこーげよー!」の言わばドラえもん版ってわけですね。やがてバスは、パトカーに誘導されて空き地の中を周回。この辺の展開は、「無防備都市」の倉庫に追い込まれる装甲車の展開とよく似ています。


大門は、バスを強引に停車させるが、バスは、爆発しなかった。バスジャック犯は、どうやら大門に恨みを持っており、犯人には、兄がいて、兄弟で犯行を企てた模様。警視総監を現場に呼んで謝罪させろ!と言う犯人の要求に対し、大門は、その要求を拒否して、明子だけを残して他の人質を釈放しろと逆に犯人に指示を出す。自分の妹を犠牲にしてまで人質を救おうとする団長。やはり、只者ではありません。バスに一人残った明子をいかにして救い出すか。ここから大門と明子のまさに兄妹の絆を基にした緊迫の展開が繰り広げられる。ラストのバスの爆破シーンがまた圧巻で、バスから猛烈に広がる炎とその結構間近の地面に寝そべっている大門と明子の画が凄まじい。


このエピソードを撮影中に木暮課長役の石原裕次郎さんが倒れて、以後、長期休演を余儀なくされた。出番途中で倒れてしまったためか、木暮課長が登場する場面には、顔を出さずに(代役の人が)体の一部だけ見せたりする不自然なカットが多く、使い回しされているセリフもある。そんなアクシデントを乗り越えてできた名作エピソードでもあります。


今月から発売されている新しいDVDシリーズ「西部警察キャラクターコレクション」の『団長① 大門圭介』には、このエピソードも収録されているそうです。ちなみに、収録内容は、


・PART-Ⅰ 第13話 「大門危機一髪」 <大門BOX②収録>
・PART-Ⅰ 第24話 「獅子に怒りを!!」 <大門BOX①収録>
・PART-Ⅰ 第88話 「バスジャック」 <大門BOX③収録>
・PART-Ⅰ 第113話 「狙撃手、大門」 【初DVD化】



去年発売されたDVD-BOXには、入らなかったエピソードを追加した全4エピソードが収録されています。以後、「タツ 巽総太郎」「リキ① 松田猛」「ハト① 鳩村英次」など、歴代の刑事達にスポットを当てたキャラクターコレクションDVD全9巻が続々発売される予定だそうです。あら、ゲンとか一兵とか大将はないんですね・・・。どんなエピソードがセレクトされるのか興味はあるのですが…。ジョーなんかは、結構面白いエピソードいっぱいあるのに…。








拍手[1回]

PR
エアーウルフがDVD化されてから早7年。昨年、ナイトライダーと共にロープライスのバリューパックが発売されて、今や10000円出さなくても全3シーズン55話のエピソードが高画質で見れちゃう不思議。テレビ用の日本語吹替えもきちんと収録されているし、DVDラベルのデザインも元の奴と同じだし、こんなのってあり!?ってくらいお得な仕様。ナイトライダーのDVDは、オープニングに日本語吹替えがついていないのがあったり、他にも色々と中途半端な仕上がりになってしまったのが残念だったが、エアーウルフのほうは、全55話しっかり日本語吹替えがついているし、本当に凄い時代になったなあと。


で、今回、久しぶりにそのDVDで、「ホーク絶体絶命!! 車椅子の登山隊決死の救出作戦(TRACKS)」を見た。ベトナム退役軍人で、足の悪い身障者のグループが車椅子で標高3000mのサンジャシントウと呼ばれる山をのぼることになり、ホーク達がそのグループのガイド役をつとめると言うお話。ホークの案内によって、6人のグループは、見事山の頂上で上ることに成功するのだが、その山には、クレイジーな男(キャットマン)が住み着いており、その男は、山に近づく者をクロスボウで片っ端から撃ち殺していた。男は、山猫の研究者らしいが、山猫を想うあまり、人間狩りのハンターになってしまったようだ。ホークとグループは、その男に遭遇し、命を狙われ、ホークも撃たれて、大転倒して大怪我を負ってしまう。傷ついて身動きが取れなくなったホークの危機を察したドミニクとケイトリンがエアーウルフで救出に向かう。



シーズン3の最終話前のエピソードで、リアルタイムで見た時は、色々と疑問を持ったエピソードでしたが、今見ると、さほど違和感はなかった。リアルタイムで見た時は、一人の山猫研究者を倒すためだけにわざわざエアーウルフを使う必要はあるのか?(苦笑)と言う率直な疑問があったのですが、まあ、わりと大きな山のようであるし、普通のヘリで捜索するには、確かに時間がかかるし困難な場所だから、エアーウルフの機動性や性能が十分に役に立つ。ドミニク達は、結構素早くエアーウルフを持ち出してきて、サンジャシントウの上空を飛んでいたが、秘密基地は、そんな近い場所にあるのか?と、当時は、そんな疑問も持ちながら見ていた(苦笑)がそこは、ご愛嬌。



6人とも足が悪いので身動きが取れず、さらにホークも深手を負って、キャットマン一人に太刀打ちできないと言う危機的状況の中、エアーウルフが現れて、逃走するキャットマンに向かってチェーンガンをズバスバと連射する。この辺りは、日本のヒーローものとか時代劇などと同じ、所謂お約束な展開であり、一人の生身の人間相手にチェーンガンはねーだろ(笑)、と前はそう感じたが、ゲームの世界みたいにクロスボウでサクサク人殺しするクレイジーな奴だから、威嚇程度の射撃なら問題なし。



大掛かりな作戦も戦闘シーンもなく、エアーウルフの中では、とりわけ地味なエピソードで、昔は低く評価していたけど、見直してみるとわりと楽しめました。今の海外ドラマは、OP、ED込みでも43分ほどしかないけど、エアーウルフの時代は、一本辺り47分ぐらいは、普通にありましたよね。改めて最近の海外ドラマの時間の短さを痛感した。










拍手[2回]

現在劇場公開中の『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』には、最新+前年の戦隊&ライダーに加えて、なんと今年は、3人の宇宙刑事まで登場しています。『宇宙刑事シャリバン』が今年で誕生30周年を迎えたこともあってか、敵役に宇宙犯罪組織マドーも登場し、マドーの魔力により再組織されたスペースショッカーと共に地球を征服する。マドーの一味が乗っていた幻夢城がCGで復活し、マドーの首領・魔王サイコや、軍師レイダーも復活している。軍師レイダーと言えば、オリジナルでは、イナズマンのガイゼル総統や人造人間キカイダーでは、プロフェッサー・ギルを演じた安藤三男氏が熱演されていましたが、この映画では、『仮面ライダー THE FIRST』や『劇場版 仮面ライダーカブト』他、刑事ものや時代劇などでも活躍している本田博太郎氏が演じています。



シャリバンは、前年のギャバンに比べて、とにかくホラー描写が半端なく凄かった作品として記憶にあるのですが、中でもレイダー登場回「総毛立つ幽鬼は死霊界への案内人」のホラー描写は、当時は、おっかなかったですね。レイダーが作り出した幻影によって、鏡で自分の頭蓋骨を見たり、棺桶に収まった自分の死体を見る伊賀電の描写の他にも、ガイラー将軍に撥ね飛ばされたレイダーの首が空中を浮遊して、ガイラーの首に取り付いてしまう描写も恐ろしい。キャンプフャイヤーの炎の中から現れるヒャクメビーストのシーンも炎の演出に迫力があった。とにかく、シャリバンに襲い掛かるレイダーの霊力の恐怖がこのエピソードで余すことなく表現されていた。



  




この回は、中盤で早々と戦闘シーンに突入し、幻夢界でシャリバンvsヒャクメビースト&レイダーの激しいバトルが展開する。のっけからレイダーは、頭蓋骨をさらした伊賀電に化けて登場し、シャリバンをじわりじわりと追いつめる。レーザーブレードでヒャクメビーストを仕留めようにも、レイダーの激しい霊術に邪魔をされて、何度も身動きが取れなくなるシャリバン。シャリバンクラッシュで何とかヒャクメビーストに撃ち勝つも、伊賀電は、精神を破壊され危篤状態に陥ってしまう。バード星にいるコム長官やギャバンに一報が伝わり、コム長官が再びギャバンに地球担当を命じるやりとりも見られる。



  





後半は、意識不明の中、電が生と死の境をさまよう場面が展開する。楽園のような「死の国」に誘われるが、イガ星の再興を夢見る電は、強い意志で生への道へ歩み出す。「生の国」の苦難の岩場を登り、目の前に現れたイガクリスタルに触れた時、電は、奇跡的に意識を取り戻す。最近のヒーローものでは、中々味わえない怪奇な恐怖感に加えて、人間の生死をテーマにしているところが大変重いと言うか深いエピソードだった。



数々の特撮もので不気味な敵役を演じてきた安藤三男氏のまさに真骨頂、集大成と言うべきキャラクターだったレイダー。これ以上の不気味な敵役は、二度と登場することはないでしょう。




拍手[0回]

ファミリー劇場の土曜にやっている刑事劇場。かつては、今放送中の西部警察、太陽にほえろ!の他にGメン75、特捜最前線なども長年に渡り放送されていましたが、なんと、6月から石原プロのあの二作品が加わり、ラインナップがえらいことに。



長らく封印されていたが去年ようやくDVD化された『ゴリラ警視庁捜査第8班』がいよいよCSで初放送されます。DVDはセレクションと言う形で20話ほどしか収録されなかったのでこれは、楽しみですね。とくに「ニトロトラック」は、もう一度見てみたい。ゴリラに関しては、前半期と後半期で作風が異なり、賛否両論渦巻きました。前半期は、あぶない刑事のようなお洒落な雰囲気と軽いトーク&西部警察のようなダイナミックなアクションが売りでしたが、後半期は、舘さん演じる伊達が癌に侵されてからは、悲愴感が絶えないシリアスなドラマになってしまい、唐突な路線変更に当時は、度肝を抜かされました。あれから24年経過したわけですが、改めて今の目線で見直したい作品です。



同じく去年DVD化された『代表取締役刑事』もCSでは初放送です。刑事貴族を降板後、再びテレ朝の日曜夜8時枠に戻った舘さんが主演をつとめた刑事ドラマ。ゴリラの視聴率低迷が災いしてか、この頃になると、石原プロお得意のど派手なアクションシーンは、ほとんど見かけなくなり、当時人気が高かったはぐれ刑事純情派のような人情ものにシフト・・・実際は、大都会のような作品を目指していたらしいですが、当時は、大都会を知らなかったので、そういう認識で見ていました。この作品でとくに印象に残っているのは、OPとEDをB'zが担当したこと。B'zは、このドラマ開始の翌年(1991年)に発売になったアルバム『IN THE LIFE』で大ブレイクしたわけですが、この時はまだ、さほど注目はしていなかったですね。今となっては、あのB'zと石原プロがコラボした唯一の作品として、大変貴重です。この作品は、全話見ていないので、ゴリラと同じくもう一度しっかり見直したいですね。



さらには、『オレたちひょうきん族』終了後のフジ土曜夜8時枠に突如登場した刑事ドラマ『あいつがトラブル』も一挙放送されるそうです。当時、『スケバン刑事』やアイドルとしても人気を博した南野陽子が失踪人課の刑事役に挑み、異色の共演者も話題を呼んだ作品です。まず、港街署失踪人課の課長役に、『太陽にほえろ!』でマカロニを演じたショーケンこと萩原健一。実際、この課長役は、「マカロニがもし生きていたら…」と言うイメージで作り上げたキャラだったそうです。他にも後に『踊る大捜査線』で刑事ドラマの一時代を築いた織田裕二や、この作品の後に『刑事貴族』にタク役でレギュラー出演した宍戸開など、個性的な面々がそろった。当時、ビデオ撮りのトレンディドラマが大当たりしてノリに乗っていたフジテレビがフィルム撮りのアクションドラマをやり始めたことにものすごく違和感を持ったが、しかしこの作品以降、フジはフィルムでこの手の作品を作っていないし、DVDにもなっていないから今となってはやはり貴重ですね。オープニングテーマと久保田利伸のファンキーなエンディングが物凄くカッコ良くて印象に残っています。

他にも風間編に続いての『刑事貴族2』やあぶない刑事の劇場版の放送もありと、盛り沢山のラインナップ。6月のファミリー劇場に注目。




拍手[3回]

GWも残り一日となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。昨日は、こどもの日と言うことで、各地でいろんな催しがあったみたいですが、こどもの日と言えば、やはりお子さんには特別な日。昔は、あちこちでこいのぼりを掲げたお家をたくさん見かけたものですが、最近は、近くではあんまり見かけなくなりました。で、やはりお子さんが気にするのは、プレゼント。今の子はどんなものあげたら喜ぶのでしょうね。そう言えば、我々のときは、世にファミコンが登場してからは、断然ファミコンソフトになりましたね。毎年何本か買ってもらっていたから、何を選んだのかはもうあまり記憶がないのですが、当時のファミコンソフトも一本辺り5000円近くして、親にとっては結構な出費になっていただろうなと、すっかり親目線で考えてしまいますが。やはり、ファミコンの代名詞と言えばマリオ。そのイメージが未だに根強いですね。



マリオが主人公のファミコンゲーム第1号は、『ドンキーコング』。友達の家で遊ばせてもらったり、ゲームセンターでもよくやりましたが、これってゲームウォッチ版もあって、友達が学校に持ってきて、隠れてよくやっていましたね。『ドンキーコングJR.』では、マリオは、主人公のドンキーコングJrの邪魔をする役回りになっていましたが、やはり、マリオを一番有名にしたのは、『マリオブラザーズ』。友達とよくやった殺し合い。2プレイゲームの名作です。他にもマリオが登場するファミコンソフトは、こんなにあったんですね。



○ドンキーコング
○ドンキーコングJR.
○ドンキーコングJR.の算数遊び
○ドンキーコング3
○マリオブラザーズ
○スーパーマリオブラザーズ
○スーパーマリオブラザーズ2
○スーパーマリオブラザーズ3
○レッキングクルー
○ドクターマリオ
○ゴルフJAPANコース
○ゴルフUSコース
○マリオオープンゴルフ




ファミコン以後も、スーパーファミコンやゲームボーイ、ニンテンドーDSまで幅広くマリオのゲームが登場しているわけですが、何年か前に一風変わったマリオ関連のファミコンソフトも発見。それは…


『スーパーマリオUSA』


スーパーマリオでも大体「3」まではやった方は多いと思いますが、このスーパーマリオUSAは、1987年に発売された『夢工場ドキドキパニック』と言うゲームをベースに作られたものです。本来は、アラビアン風のキャラクターが活躍するのですが、それをマリオに置き換えて、『SUPER MARIO BROS 2』と言うタイトルでアメリカに輸出し、そして「スーパーマリオUSA」のタイトルで1992年に日本に逆輸入されたゲームです。敵キャラは、『夢工場…』のキャラがそのまま使用されており、プレイヤーは、マリオ、ルイージの他、オリジナルシリーズにも登場していたピノキオやピーチ姫も使えるようになっています。それぞれ、操作性が若干異なっています。とくにピーチ姫は、ジャンプ力は低いが空中浮遊ができると言う特性があるのですが、歩いてる時は、ゾンビみたいだし、飛んでいるときの姿がなんとも不恰好と言うか、なんとも妙ちくりんな感じなのです。


スーパーマリオみたいに得点表示や時間制限がないので、結構気楽に楽しめます。パワーアップ方法は、少し特殊。地中に埋まっている薬を引っこ抜いて地上に投げると扉が現れて、その扉から裏面に入ることができる。(裏面に入るとスーパーマリオのBGMが流れる)そこで、ライフUPキノコをゲットすることができて、通常2のライフを最大4まであげることができます。画面の構成は、7ワールド3ステージ(ワールド7だけ2ステージしかない)の計20ステージ。見た目のイメージがスーパーマリオ3に近い感じ。各ステージアイデアに富んでいて、全体的にユニークなんですが、個人的に難しかったのは、ワールド4の氷の世界ですね。高橋名人の冒険島にも氷の面があったけど、これは、地上から雪だるまみたいなふわふわした敵キャラが特攻してくるわ、空からは、羽根を生やして槍を持ったキャラが大群で襲い掛かってくるわで、避けるのがとても大変だった。


USAって名がつくだけにそこそこスケールのある世界観であり、たぶん今でも地味に楽しめるゲームなのではないでしょうか。これ前に一度マリオを使ってクリアしてしまったけど、おそらくピーチ姫じゃクリアできなかっただろうな。時間があればいつかチャレンジしてみたいものですが…。




わーい浮遊姫


拍手[0回]

テレビドラマ『600万ドルの男』『俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ』などに主演したリー・メジャースの隠れた名作『超高層プロフェッショナル(Steel)』が去年、日本語吹替えつきでBD&DVD化された。この映画でリーは、主演並びに製作総指揮を務めています。



ハイエス・プラザ・ビルの鉄骨組立てを請負う建築会社のボス・ビッグ・ルー・キャシディが高層階から転落死し、娘のキャスが父の仕事を受け継ぐことになった。期限の3週間以内に9階分の鉄骨を組立てるため、キャスは、マイク・キャットンに現場監督を任せる。マイクは、様々な技術を持った仲間を呼び集めて、早速仕事にとりかかる。しかし、マイクは、親友の死が原因で高所恐怖症になっていた。一方、ルーの弟で悪徳業者のエディは、彼らに様々な妨害行為を仕掛けてくる。



ダークマンみたいな建設中の鉄骨ビルで派手に飛ぶわ蹴るわの豪快なアクションを繰り広げる映画はよくあるが、この映画のようにとび職人たちが淡々と鉄骨を組み上げていくだけのアクション映画って、おそらく数少ないだろうし、こう言う類のは、始めて見たような気がする。34年前の映画なのでもちろん一切CGなしの実写映像だから、登場人物たちが高層に組み立てられている細い鉄骨の上を平均台のようにバランスを取りながら渡っていく姿が実にスリリングである。一歩足を踏み外せば墓場行きの過酷な現場の中で、陽気に愉快に鉄骨を上げていく職人達がとにかく魅力的でカッコ良い映画。



リーが演じるマイク・キャットンは、建設のプロフェショナルでありながら、高所恐怖症に陥っていると言う設定。それを知った仲間達と一時不仲になったり、何とかそのトラウマを克服しようと自ら進んで鉄骨の上を歩いてみせたり、現場責任者の悲哀をひしひしと感じさせてくれる。中盤の、エディに盗まれた鉄骨をマイク達が取り返すシーンは、いかにもアクション映画的な醍醐味であり面白い。最大の見所は、やはりラストの仕上げのシーン。巨大な四角い枠の部品をぶら下げた3機のヘリが建設中のビルの上空にやってきて、鉄骨の柱の先っぽによじ上っている職人達がその四角い枠と鉄骨を鮮やかに連結させていくところは、中々見応えがあった。



冒頭でジョージ・ケネディが演じる建築会社のボス・ルーが46階から転落するシーンがあるが、実際にスタントマンが飛び降りたものの着地に失敗し、そのスタントマンは、死亡してしまったそうです。ちなみにそのスタントシーンは、劇中で使用されています。スタントマンの事故死は、この時代のアクション映画やドラマでは、結構よく耳にしたが、そう言う裏話を聞いたせいもあってか、余計にハラハラさせられた。



この映画、1983年にフジテレビの『ゴールデン洋画劇場』で放送され、その時制作された日本語吹替え版がDVDに収録されています。リー・メジャースの声は、広川太一郎氏が担当。『ダンディ2 華麗な冒険』のトニー・カーティスや、『Mr.BOO!』シリーズのマイケル・ホイみたいなハイテンションな駄洒落は聞けないものの、ニヒルで渋いリーのイメージにぴったりのまさにハマリ役。エアポートシリーズや『大地震』、日本映画の『復活の日』などに出演していたジョージ・ケネディの声は、エアーウルフのドミニクなどでも知られる富田耕生氏。型破りのクレーン技師・タンクの声は、特攻野郎Aチームのコングや日本のヒーローものの敵ボスの声などでお馴染みだった飯塚昭三氏が演じている。タンク役の俳優、どこかで見たことあるなと思ったら、ナイトライダーのクラシックカー泥棒(「スペシャルカーを取り戻せ!ナイト2000車ドロ壊滅作戦!!」)の話で犯人役をやってたアルバート・サルミだった。



こう言う映画も今だったらCGバリバリの映像になってしまうんだろうな。実写だからいろんな意味で説得力がある極めてレアなアクション映画でした。





映像だけでもくらくらしてめまい起こしそう…。






拍手[0回]

カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
最新コメント
[11/25 BrettDyelp]
[11/24 JoshuaSon]
[11/24 MichaelZek]
[11/24 микрозайм на карту без отказов мгновенно ]
[11/24 http://korolev24.com/forum/biz/171305-kejtering.htm]
[11/24 p16597]
[11/24 займы без проверок с моментальным переводом ]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
ガース
性別:
男性
カウンター
アーカイブ
バーコード
by thanks

Copyright © 超ぼやき宣言 All Rights Reserved.
Material & Template by Inori
忍者ブログ [PR]