スーパー戦隊シリーズ第35作、秘密戦隊ゴレンジャーから天装戦隊ゴセイジャーまでの34戦隊の力を使って戦う新ヒーロー『海賊戦隊ゴーカイジャー』がスタート。アナログ放送最後の戦隊でもあります。衝撃の第1話。いや、凄い。とんでもないです。噂通りのもの凄さ。冒頭、34戦隊が勢ぞろいしてザンギャックの雑魚兵達と激しいバトルを繰り広げる場面は圧巻でした。初期戦隊は、ゴレンジャーがメインで全体的に存在感が薄かったが、バルイーグルが映っていました。ジェットマンは、空を飛んでいましたね。仮面ライダーディケイドで、平成ライダーが勢ぞろいした時や、映画で昭和ライダー全員が加わり、横一列に並んだ時も強烈だったが、戦隊は、それ以上。総勢182人のカラフル。その数の多さだけで圧倒されてしまいます(笑)。その34戦隊をまとめるアカレンジャーの声を、当シリーズでアカレンジャー=海城剛を演じた誠直也氏本人が担当していたからさらに驚愕した。
ザンギャックの宇宙艦隊のシーンは、ミニチュア撮影の時代は、きっとあのような映像は、不可能だったと思うが、あの壮大な演出が時代を感じさせてくれます。ここ最近の戦隊シリーズは、あまり宇宙に関係したストーリーがなかったので、ちょっと目新しい感じがしました。さすがにCGだったが宇宙でロボ戦が展開したところも面白かった。ストーリーの前半にロボが登場するのは珍しい。自分が見た戦隊の中で覚えているのは、バイオマンぐらいでしか見た事がない。やはり、宇宙が絡むと、一気にスケール感が増します。ゴーカイジャー達が乗っている宇宙船ゴーカイガレオンの巨大感は、バトルフィーバーJのバトルシャークや、デンジマンのデンジタイガーを彷彿とさせられた。戦隊ではないが、『宇宙からのメッセージ』のエメラリーダ号の姿も思い起こした。地球に舞い降りたキャプテン・マーベラスたちが立ち寄ったカレー屋、てっきりゴレンジャーの「スナック・ゴン」かと思いきや、サンバルカンに登場したサファリだったところが意表をつかれた。
ゴーカイジャーのデザインや名乗りのポーズ、一つ一つの動きなど海賊のアウトローな風格が見事に表現されていてグッド。後半の地上でのバトルシーンも大迫力。ワイヤーを派手に使った空中戦、荒々しくてスピーディーな立ち回りに、二刀流+二丁拳銃を使い分けてのまさに豪快なアクションの連続。とくにグリーンがワイヤーをトランポリン代わりに使って雑魚兵たちを倒したり、梯子に足をかけ逆さ釣りになって銃を撃ったり、一際派手な動きを見せていたのが印象的だった。今回は、ゴーカイジャーがゴレンジャーに変身し、ゴレンジャーハリケーンを使って雑魚兵をごみ収集車送りにしていたが、毎回あのような感じで、各戦隊の必殺技が見られるのでしょうね。いや、ぜひとも、生身でデンジタワー(または、ゴーグルビクトリーフラッシュ)にチャレンジしてもらいたい(苦笑)。
今回も顔出し幹部なしか…。昭和の戦隊は、豪壮な衣装に奇抜なメイクや被り物をつけた怖い幹部が登場するのが定番だったが、最近の戦隊は、あまり怖いのが出てこないのが残念。まぁこれも時代の流れなんでしょうか。そう言えば、34戦隊の中にゴセイナイトもいたが、ならば、ダークナイトやシルバも登場させて欲しいものだ。
ナイトライダーでは、毎回有名なアーティストの楽曲が劇中歌として流れていましたが、上記の3曲と同様に印象に残っている曲をまたぞろご紹介。まずは、イギリスの女性3人組のポップグループ。日本では、「ちぎれたハート」と言うタイトルで発表された曲です。
こちらも女性ボーカルグループ。映画「ビバリーヒルズ・コップ」でも使用されていましたね。
最後にイギリスのパンクロックバンド。この曲の大ヒットにより、一躍スーパースターの地位を獲得したとか。
どのエピソードで使用されていたかは、またいずれお答えいたします(笑)。
スパドラで放送中の『スパイ大作戦 HD完全版』は、あっと言う間に15話ほどまで進んでおります。スパイ大作戦と言えば、なんと言ってもラロ・シフリンのあのスリリングなテーマ曲が真っ先に思い浮かんでしまいます。いつ聞いても良いですね。
「スパイ大作戦 実行不可能な指令を受け、頭脳と体力の限りを尽くしてこれを遂行するプロフェッショナル達の秘密機関の活躍である」
この日本語版ナレーションも味わい深い。ところで、シーズン1は、日本では、フジテレビ土曜夜10時30分から放送されていたそうです。現在も続くフジの月9ドラマ枠も、かつては、外国ドラマ放送枠だった頃があったようで、スパイ大作戦のシーズン2、3は、この時間帯に放送されていた模様。おなじくスパドラで放送中の『電撃スパイ作戦』もフジテレビが月曜の夜10時に放送していたそうです。トレンディドラマや恋愛ドラマのイメージが強いフジだが、昔は、意外に硬派な海外ドラマを数多く放送していたんですね。
シーズン1のIMFのリーダーは、スティーブン・ヒルが演じるダン・ブリッグスですが、やはり、リーダーと言えば、リアルタイムで見た『新スパイ大作戦』の影響もあるのか、2代目リーダーのジム・フェルプスの印象の方が強い。吹き替えは、初代も二代目も同じ若山弦蔵さんでしたね…。IMFの個性的なメンバーの中でも一番気になるのは、変装の名人ローラン・ハンド。最初の数話では、声帯模写をしたり、メイクを施したり、様々に芸達者ぶりを見せてくれる。背が高くて、恰幅が良くて、アクションも豪快。ナレーションの通り、一番頭脳と体力の限りを尽くしているのは、ローランではないだろうか。印象的なエピソードは、前後編の「刑務所突破作戦」。白昼、サーカスに夢中になっている見張りの兵士の目を盗んで、刑務所に潜入するローランの姿がものすごくスリリング。「戦慄のスパイ養成所」では、敵の実験室に潜入して作業中に、ローランがペスト菌が入ったシャーレを割ってしまい、ペストに感染してしまうところもハラハラさせられた。そう言えば、ローラン役のマーティン・ランドー、アルフレッド・ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』に殺し屋役で出演していたことを最近知った。初めて彼を見た時は、ピーター・マーク・リッチマンと勘違いしてしまいましたが…(汗)。そして、ローランの声を担当するのは、銭型のとっつぁんや昭和仮面ライダーシリーズのボスの声やナレーションでもお馴染みの納谷悟朗さん。シーズン3までローランを演じた後、引き続きシーズン4では、アメージング・パリス(レナード・ニモイ)の声を担当されています。
どうやらシーズン2以降は、まだ放送予定がないみたいだが、ぜひとも放送してもらいたいものです。完全版と言いつつ、エアーウルフみたいに抜けエピソードがないことを祈る(指令風)。
007シリーズ以外にも、ダスティン・ホフマンの『真夜中のカーボーイ』やブールス・リーの『死亡遊戯』、シルベスター・スタローンの『スペシャリスト』、ブルース・ウィリスの『マーキュリー・ライジング』など、数々のスターたちの映画のテーマ曲を担当したジョン・バリー。そう言えば、最近スカパーで見たニック・ノルティとジャクリーン・ビセットが共演していた『ザ・ディープ』と言う深海サスペンスものの映画のテーマ曲もジョン・バリーの作曲だった。壮大な映像との一体感、華やかで美しい世界をよりゴージャスに演出してくれる素晴らしい音楽をたくさん堪能させて頂きました。
「You Only Live Twice」の美しい名曲で追悼…人生は2度あるかもしれない。
ジョン・バリーよ永遠に…
刑事ドラマブームなのか、今期も各局様々な刑事ドラマが放送されていますが、やはり、真っ先に注目したのは、『悪党~重犯罪捜査班』。重犯罪と言う言葉を聞くと、ロイ・シャイダーの映画のような70年代の刑事ものをイメージしてしまうが、流行なんでしょうか、最近の刑事ドラマのタイトルは、『相棒』のような漢字二文字のタイトルをよく見かける。確かに覚えやすいし、インパクトがあるし、実際そんなタイトルに釣られて見てしまっている自分がいる(笑)。1話を見逃してしまったので、2話から見た。横浜港町署刑事課第四係の刑事達が法律すれすれの手段を使って、悪党を懲らしめると言う設定で、話は至ってシンプルでテンポが良く、銃撃戦はなかったものの、覆面車がドリフトしたり、熱い走りを見せたり、80年代の刑事ドラマを彷彿とさせる懐かしい演出が所々見られた。
主演は、「特命係長!只野仁」シリーズでも御馴染みの高橋克典氏。村上弘明氏がダークな警務部長役で出演している。舞台が横浜と言う事もあって、『あぶない刑事』などにもよく出てきた赤レンガ倉庫が映っていたが、改めて見ると、横浜の風景、本当に様変わりしてしまいましたよね…。横浜港町署と言えば、『ベイシティ刑事』。あの頃の刑事ドラマとゆかりのあるものが色々出てきます。凄ワル刑事と言う触れ込みだが、今のところさほどきわどい捜査をしている感じはないし、犯人は、普通に逮捕しているし、刑事達がワルになりきれていないと言うか、思っていたほどワルな感じには見えないので、いまいちスカッとしない。あぶない刑事やアメリカドラマの『ザ・シールド』ぐらい突き抜けた部分が出てくると面白くなりそうだが…。それと、シリアスで重たい雰囲気の本編に対して、主題歌が軽い。ここ数年来のドラマによく起こるタイアップ商法の弊害だと思うが、それがドラマの雰囲気を微妙なものにしてしまっているような気がする。去年の「警視庁失踪人捜査課」や「ジョーカー」は、ドラマのイメージと見事にマッチして、絶妙な効果を生み出していたと思うが…。
朝日放送金曜夜9時と言えば、やはり思い出すのは、「ハングマンシリーズ」。法の網を潜り抜け暗躍する犯罪者を処罰するために編成されたチーム・ハングマンが鮮やかな手際で悪党を捕らえて、ユニークな仕掛けで拷問し罪を自白させ、世間にそれを公表する。毎回スカッとさせてもらいました。ハングマンのようなハードにスパイチックに巨悪を裏から追い込んで行くタイプのドラマがまた見てみたい。
アメリカ大陸を横断する過激なレース映画は、1970、80年代に数多く作られましたが、日本でもっとも有名なのは、やはりあの『キャノンボール』。昔は、よく日曜洋画劇場や、ゴールデン洋画劇場などで見かけたが、ようやく去年の年末に日本語吹替え版入りのDVDが発売されました。東海岸のコネチカット州をスタート地点に、チャレンジ精神旺盛の一癖あるユニークな参加者達があの手この手を使って警察の取り締まりの包囲網を潜り抜けながら、ゴール地点の西のロサンゼルスへ向かう。数々の名車がど派手な走りを見せるところも注目ですが、当時のスター達が大集結しているところも見所の1つ。『トランザム7000』シリーズのバート・レイノルズや、当時は、現役のジェームズ・ボンドだったロジャー・ムーア、ジャッキー・チェンとマイケル・ホイのコンビは、日本人役で出演している。
バート・レイノルズ演じるJ.J.マクルーアは、なぜか救急車でのレース参戦で、ドム・デルイーズが演じる相棒のビクターと良いコンビネーションを見せているが、どうせなら、イーグルマスクのトランザムにでも乗って走ってもらいたかったなぁ…。ロジャー・ムーアは、本人役で出ていますが、自らを皮肉るようなセリフをズバスバと喋っているところが面白い。彼の愛用車は、もちろんアストンマーティンDB5。劇中では、特殊装置を使用する場面も見られます。ジャッキーとマイケル・ホイが乗る日本車のスバル1600は、こちらもナイトライダーのナイト2000のようなハイテクマシーンと言う設定になっていて、カーナビやロケットエンジンを積んでいて、大ジャンプをしたり、過激な走りを見せてくれる。この作品は、ジャッキーと日本車が初共演した記念すべき映画でもあります。美人の女コンビが乗る黒いランボールギーニがスピーディーに公道を激走するシーンも迫力満点。オープニングからNG集つきのエンディングまで、全編にわたって痛烈な笑いと馬鹿馬鹿しさで埋め尽くされているが、改めてあの時代の雄大さに酔いしれます…。
DVDには、フジテレビ制作の日本語吹替え版が収録されています。写真家のパメラ役を演じるファラ・フォーセットの声を、当時JACで活躍されていた志穂美悦子さんが担当している。ファラと言えば、当時、TVドラマ「チャーリーズ・エンジェル」で、日本でも一躍有名になった女優さんですが、日本のファラ・フォーセット的なイメージで志穂美さんがキャスティングされたのでしょうかね…なんとなく合点がいきます。ロジャー・ムーアとマイケル・ホイの声を広川太一郎氏が一人二役で演じきっているところも注目すべきところ。ムーアのシブい声とマイケルのおちゃらけた感じの声をアドリブを交えながら見事に演じられているのが凄い。ぜひとも続編の『キャノンボール2』も日本語吹替え版つきのDVDをリリースして欲しい。
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