今期も地上派各局刑事ドラマオンパレードですが、シリーズ9年目を迎えた老舗の『相棒』がなんと常時20%を超える視聴率を獲得しているとか。やはり時代は、相棒なのでしょうか。昔は、人気があればぶっ続けで何年も続いたシリーズがたくさんあったが、最近は、大体が1クールで終了してしまうので、これ良いなと思って見始めて、自分の中でようやく定着してきたなぁと思ったところで最終回を迎えてしまうので、いまいち記憶に残らない。1980年頃に放送されていた刑事ドラマと言えば、日テレ『太陽にほえろ!』 TBS『噂の刑事トミーとマツ』『Gメン'75』 フジテレビ『大空港』 テレビ朝日『西部警察』『特捜最前線』…。昔は、今以上に刑事ドラマが多かったなぁ。テレビ朝日は、刑事ドラマ専門局と言っても良いぐらい毎日いろんな刑事ドラマを放送していた印象が強い。あの時と今の状況が似てきている感じがするが、あの頃は、コメディ、社会派、人情もの+アクションと言う形が定番だったが、今は、銃撃戦やカーチェイスなどのアクション部分が消えてしまった。あったとしても力の入ったものは少なく、昔ほどの迫力は得られないのが物足りないところではございますが…。
さて、今期の刑事ドラマ、心理分析ものやらパロディものやら、どす黒い硬派系と様々にありますが、とりあえず一通り見てみた。まず、日テレの『デカワンコ』。妙なコスプレをした女刑事が自分の臭覚の強さを活かして事件を解決に導く。テーマ曲がなんと『太陽にほえろ!』のほんわかアレンジ(笑)。独特の空気と言うか、太陽にほえろ程テンポ良く進むわけでもなく、派手なアクションがあるわけでもなく、ものすごいまったり感が漂うドラマと言った奇妙な印象。佐野史郎氏や80年代の刑事ドラマで、よく犯人役を演じていた上田耕一氏が出ていたり、脇に中々味のある役者さんが出ていて印象に残った。昔あったフジの「月曜ドラマランド」のアイドル主演のコメディドラマを見ているような感覚になった。フジ『CONTROL~犯罪心理捜査』。途中から見たので、詳しい人間関係は、理解できなかったが、犯罪心理学を使って事件を解決する展開だが、これと言った見せ場もなくいまいちインパクトに欠ける印象。これをSFものに変えて、女刑事が奇妙な科学者やエイリアンと戦う話にしたら、まんま『FRINGE』になるのかな…。女刑事のビジュアルがFBI捜査官のオリビアとなんとなく似ている気がした。同じくフジ『外交官・黒田康作』。去年公開された『アマルフィ』のテレビシリーズ化らしいが、これも途中から見出したので、ストーリーは、まだ完全に把握していない。こういうハードでシブい作りのドラマは、嫌いじゃないし、雰囲気は良いのだが、主人公の外交官と言う設定が微妙な印象。もう少しわかりやすく秘密機関の人間とかスパイとかそういう設定にした方が話が広がって面白くなるような気がした。
最後にテレ朝『悪党~重犯罪捜査班』。今期はこれ押しかな・・・。最近では珍しくバイオレンス描写がストレートで、登場人物たちのどす黒さも余すことなくハードに描かれている。4話は、とあるリンチ事件を発端に展開する復讐劇だったが、仮面ライダーキバの親父役を演じていた役者(武田航平氏)が狂暴な殺人犯を演じていて、中々インパクトがあった。誰がモノホンの悪党なのか?まるでチキンレースでもしているようなきな臭さ。とくに前島の動向が気になる(笑)。
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