今年アニメ放送40周年を迎える『ルパン三世』。東京ムービーのアニメ全盛時代、『じゃりン子チエ』と共に、80年代は、再放送率がもっとも高かった人気アニメですがよく見ておりました。私世代にとって一番印象に残っているのは、やはりセカンドシーズンの『新ルパン三世』。テレビアニメ3シリーズの中でも三年にわたり放送された長期シリーズで全155話あった。と言ってもリアルタイムで見ていたわけではなくて、日曜お昼の再放送だった…。読売テレビの日曜お昼と言えば、ルパンの再放送…。このシリーズの魅力は、なんと言っても大野雄二さん作曲のあの一度聞いたら忘れる事のできない歴史に残る名テーマ曲や、CM前後のアイキャッチ(ルパンがかっこ良く車に飛び乗ろうとして失敗、ずっこける)なども印象に残っているが、作画が一番安定しているところやセリフのセンスと躍動感溢れる動きとBGMの良さに加えて、なんと言っても赤ジャケットのルパンがやっぱり良い。ルパンたちのセリフの掛け合いもファーストシーズンよりもウィットに飛んでいてしゃれっけたっぷりで、どこか気の抜けた余裕綽々ぶりなところがいいし、何よりルパンの声を担当した山田康雄さんのアドリブ全開の台詞回しが一番弾けていたシリーズだったと思います。勝手ながら、個人的に好きだったエピソードを羅列すると、
①「荒野に散ったコンバット・マグナム」
②「ツタンカーメン三千年の呪い」
③「華麗なるチームプレイ作戦」
①は、次元主役回だが、前半の『SUPER HERO』の曲と共に展開されるルパンと銭型のとっつぁんによるカーチェイスシーンのノリの良さと、後半の次元とストーンマンの決闘シーンも凄く良い。ルパンが国境までの道しるべとして、次元のマグナムを解体してそのパーツを辺りにばらまいて残し、次元がそれを見つけて回収し、1つずつ組み合わせていく展開が面白い。最後の部品のシリンダーを巡っての次元とストーンマンの激しいせめぎあい、ルパンがワルサーでシリンダーを撃ち、次元が空中でそれを受け取り、マグナムに素早くセット、地面に着地した瞬間に銃を撃ち、一発でストーンマンを撃ち倒すところまでの一連の動きが最高。素晴らしくとにかく見応えがある。このエピソードは、日本アニメ史上で初めてステレオ放送されたことでも有名です。②は、ツタンカーメンの黄金マスクを被ったルパンが呪いにかかり、不思議な踊りと呪文を唱えながら、異様な行動を取り始める。初見時は、結構インパクトが強くて、狂ったルパンの姿が衝撃的だった。一番びびったのは、通常はルパンの「ありぃ?」の声だけのアイキャッチに「たたりじゃあ~」の不気味な囁きが聞こえるところ。この不意をつく演出もとても印象に残った。③ルパン、次元、五ェ門、不二子の4人が息のあった絶妙なコンビネーションで、「クレオパトラの涙」と呼ばれる宝石を盗み出す。練習中は、うまく行かず、やけっぱちになり喧嘩する4人が、本番では、鮮やかにそれぞれの役割をこなすところがカッコ良かった。
リアルタイムで見たサードシーズンは、主題歌やストーリーは、嫌いではなかったが、画の出来具合がエピソードによってまちまちで、ふんにゃり崩れた感じの画があまり好きになれなかった。1989年からスタートした金曜ロードショー枠のTVスペシャルもずっと見ているが、去年の「the Last Job」をもって終了?との噂がある。年々声優陣の声の老いが目立っていた気はするが、しかし新作はいつまでも見続けたいものです。
>≫このシリーズの魅力は、なんと言っても大野雄二さん作曲のあの一度聞いたら忘れる事のできない歴史に残る名テーマ曲
>僕も大野雄二さんを知るきっかけになったのは、「ルパン三世」の第2シリーズの再放送と思います。
自分としては、「ルパン三世のテーマ」は、大野さん作曲の「大追跡のテーマ」や「大激闘のテーマ」と並んで「大野雄二の代表曲」な印象を感じます。
>≫「荒野に散ったコンバットマグナム」は、次元主役回だが、前半の『SUPER HERO』の曲と共に展開されるルパンと銭型のとっつぁんによるカーチェイスシーンのノリの良さと、後半の次元とストーンマンの決闘シーンも凄く良い。また、ルパンが国境までの道しるべとして、次元のマグナムを解体してそのパーツを辺りにばらまいて残し、次元がそれを見つけて回収し、1つずつ組み合わせていく展開が面白い。最後の部品のシリンダーを巡っての次元とストーンマンの激しいせめぎあい、ルパンがワルサーでシリンダーを撃ち、次元が空中でそれを受け取り、マグナムに素早くセット→地面に着地した瞬間に銃を撃ち、一発でストーンマンを撃ち倒すところまでの一連の動きが最高。
>「荒野に散ったコンバットマグナム」は、原作の「ウエスタン次元」と言う回を映像化した作品ですが、序盤の「SUPER HERO」をBGMに展開されるカーチェイスや終盤の「ストーンマンと一対一で対決する次元→だが、次元の銃はパーツごとに分解されており、次元は銃を組み立てながら国境まで行く…」と言う展開があったのを思い出します。
個人的には、第2シリーズで好きなエピソードでは、現代版忠臣蔵を描いた「作戦名は忠臣蔵」やボスの奪還を目論む男たちの人質にされた銭形警部をルパンが助ける「とっつぁん人質救出作戦」やルパンの祖父が盗んだオパールのビーナスを引き取りにいくルパンを描いた「オレの爺さんが残した宝物」が好きですが、ルパンと次元の掛け合いが最高な「地獄へルパンを道連れ」も気に入っています。
また、ドタバタ編では「年老いた老人と若い頃の体格が似ている」ことで、脳波交換手術にかけられたルパンを描いた「ルパンのすべてを盗め」(原作では「ボディ・チェンジャ」「ボディ・スチール」と言う題)や呪われたダイヤにすむ悪霊とルパンの知恵比べ→そこから巻き起こるドタバタを描いた「結婚指輪は呪いの罠」が印象に残っています。
ルパン三世と言えば、2年前に「名探偵コナン」と夢の競演をした特番「ルパン三世VS名探偵コナン」が製作されたのを知って驚きましたが、“原作漫画の出版社と原作者が異なる作品のコラボレーションによるアニメ”と言う触れ込みも「夢の競演に相応しい」と言う印象を感じました。
余談になりますが、第2シリーズの最終回は、あの宮崎駿さんが照木務名義で脚本と演出を担当し、「ザ☆ウルトラマン」で星川ムツミ隊員の声を担当した島本須美さんがラムダと言うロボットを操る少女・小山田真希として登場しました。
自分の中では、エンディングで銭形警部が「ルパンの名を騙るとはバカなヤツらだ。して奴は?」と真希に質問し、真希が「もうあの方は行ってしまわれました。ありがとう、ルパン・・・」と言うシーンから「SUPER HERO」が流れる展開に、「あぁルパンもこれでおしまいか…」と言う雰囲気が伝わってくるように見えました。
「天空の城ラピュタ」にも登場していたロボットですよね(笑)。宮崎駿さんの手にかかると、ルパンも壮大なSFファンタジーみたいになって、全くの別次元のアニメになっていましたね。作画の細かさに感動しました。
>≫通常はルパンの「ありぃ?」の声だけのアイキャッチだが、「ツタンカーメン3000年の呪い」では「たたりじゃあ~」の不気味な囁きが聞こえるところ。
>「たたりじゃ~」は、ルパン第2シリーズと同時期に劇場公開された萩原健一さん主演の松竹映画「八つ墓村」のキャッチコピーでしょうね。
「萩原健一の八つ墓村」といえば、先月ファミ劇で放送されたそうですが、自分の中では「渥美清さんの金田一耕助」や「山崎努さん演じる多治見要蔵の村人32人殺し」を思い出しますね。
ルパン第2シリーズにおける「たたりじゃ~」は、この回以外にも「作戦名は忠臣蔵」でも吉良上野介の幽霊に呆然となる銭形警部が「た・・・たたりじゃ、忠臣蔵のたたりじゃ!」と言うシーンがあったと思います。
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>「萩原健一の八つ墓村」といえば、先月ファミ劇で放送されたそうですが、自分の中では「渥美清さんの金田一耕助」や「山崎努さん演じる多治見要蔵の村人32人殺し」を思い出しますね。
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>ルパン第2シリーズにおける「たたりじゃ~」は、この回以外にも「作戦名は忠臣蔵」でも吉良上野介の幽霊に呆然となる銭形警部が「た・・・たたりじゃ、忠臣蔵のたたりじゃ!」と言うシーンがあったと思います。
このエピソード、かなりカオスな展開でしたよね。リーゼントにサングラスをつけた刑事(七人の刑事の三浦洋一風な)の風変わりなキャラも面白かったです。ジャングルに出演していた安原義人さんが声を担当していましたね。
第1シリーズの1・5話は私もお気に入りのエピソードです。初登場した五ヱ門が荒々しくてカッコ良いですね。とくに首都高を走行する車の屋根に飛び乗りながらのルパンと五ヱ門の対決するシーンが物凄くインパクトがあります。あれをぜひとも実写でも見てみたいですが、さすがに大都会や西部警察でもそのようなアクションはなかったですね。ジャッキーがポリスストーリー2で見せたバスの屋根でのアクションシーンを見た時、このルパンの5話をふと思い出してしまいました(笑)。
まあどちらも背景画面がレーザーディスクなので、ゲーム部分はドット絵です。操作をミスると自分のマシンやヘリが破壊されてしまいます。但しこの2作品は知名度が低いため、当然ながら蚊帳の外です…(泣)。
当時放送されていたヘリアクション映画やドラマをモチーフに製作されたゲームだったようですね。とくに、サンダーストームは、ロイ・シャイダー主演の「ブルーサンダー」を相当意識した作りになっていたみたいですね。データーイーストは、ファミコンソフトも何本か出していたと思いますが、シューティング系はあまり印象に残っていません。ぜひともファミコンでやってみたかったですね。
この作品は未見ですが、お話を聞く限り、かなりハードな内容だったんですね。しかも夕方の5時30分に放送されていたとは驚きです。今リメイクしたら、やはり軽めのタッチになってしまうのでしょうかね。人間爆弾とかもってのほかなのでしょうね(苦笑)。
>≧年々ルパンの声優陣の声の老いが目立っていた気はするが、しかし新作はいつまでも見続けたいものです。
>この一言で思い出しましたが、今年の秋からルパン三世の新作テレビシリーズが日本テレビでオンエアされるそうですね。今回の新作は「イタリアやサンマリノを舞台に20台のルパンと仲間たちの活躍を描く…」という内容ですが、大野雄二さんが音楽担当で参加されることや『1984~85年に放送された「ルパン三世 Part3」以来、30年ぶりだ』という記事を見ると「30年ぶりに復活したルパン三世のテレビシリーズ」を強調しているように見えました。
関係ない話になりますが、「ルパン三世の新作テレビシリーズ」といえば「名探偵コナン」のプロデューサー諏訪道彦さんがアニメ関連のイベントで〝「ルパン三世の新作テレビシリーズ」を製作しようと日本テレビに企画を持ち込んだらドラえもんの声優が交代した時期と重なったために企画が流れたこと”を語った記事があったのを思い出しますが、そこから「ルパン三世VS名探偵コナン」が誕生したことを知ると意外な印象を覚えました。
>≧「華麗なるチームプレイ作戦」はルパン・次元・五ェ門・不二子の4人が息のあった絶妙なコンビネーションで、「クレオパトラの涙」と呼ばれる宝石を盗み出す。練習中は、うまく行かずやけっぱちになり喧嘩する4人が、本番では鮮やかにそれぞれの役割をこなすところがカッコ良かった。
>「華麗なるチームプレイ作戦」ですが、タイトル通りルパンたちのチームプレイによる宝石奪還作戦を描いてますよね。宝石博物館にルパン侵入!?というファーストシーンに始まり、特別展示室を前にあれこれ状況のシミュレーションをするルパンや美術館で繰り広げられる警察・とっつぁんVSルパンの攻防戦や「次元たちを逮捕し護送車ごと拉致したとっつぁんが実は…→とっつぁんから『ダイヤが博物館に到着する時間』を聞き出そうとするルパン」という展開も面白かったです。
ルパンチームの練習風景では、最初はうまくいったはずがおかしな方向に行ってしまい水掛け論になってしまうルパンたちや車を運転しながら「まぁ何とか特訓のお蔭でうまく行けるところまでこぎつけたが…」というルパンを見ると「色々あってうまく行けるところまでこぎつけた」を印象付けていますが、本番になり息の合ったチームプレイで成功したシーンを見ると〝練習に先駆けて「チームワーク通りいけば俺の計算通り、ちゃ~んと収まるんだよ」というルパン”のシーンがここで意味を成したように感じました。
ルパンの第2シリーズでは「恐怖のカメレオン人間」のBGMでかかるピンクレディーの「カメレオン・アーミー」や天中殺(「108つの鐘は鳴ったか?」)・インベーダーゲーム(「万里の長城インベーダー作戦」「インベーダー金庫は開いたか?」)・スーパーマンの映画(「ルパン対スーパーマン」「悪い奴ほど大悪党」)・モスクワオリンピック(「1980モスクワ黙示録」)など本放送当時の流行や風俗事情を反映したネタが多く「そういえばそんなものもあったなぁ」と言う印象を覚えますが、「チューインガム変装作戦」で戦車に追われるルパンが「戦車が怖くて赤い背広が着れるか!」と武田鉄矢さんが出ていた「赤いきつね」のTVCMをパロった台詞を言う場面を見たときは笑いました。
30年ぶりのテレビシリーズの新作、とても楽しみですね。しかも大野雄二さんが音楽を担当されるということで、劇伴やテーマ曲の新しいアレンジも気になるところです。
>「ルパン三世の新作テレビシリーズ」を製作しようと日本テレビに企画を持ち込んだらドラえもんの声優が交代した時期と重なったために企画が流れたこと”を語った記事があったのを思い出しますが、そこから「ルパン三世VS名探偵コナン」が誕生したことを知ると意外な印象を覚えました。
2010年代に入ってルパンもルパン役の栗田さんと次元役の小林さんを除いて声優陣が一新されましたが、ドラえもんは声優陣が代わってから今年で10年。ルパンの新作も息の長いシリーズになると良いですね。
>ルパンチームの練習風景では、最初はうまくいったはずがおかしな方向に行ってしまい水掛け論になってしまうルパンたちや車を運転しながら「まぁ何とか特訓のお蔭でうまく行けるところまでこぎつけたが…」というルパンを見ると「色々あってうまく行けるところまでこぎつけた」を印象付けていますが、本番になり息の合ったチームプレイで成功したシーンを見ると〝練習に先駆けて「チームワーク通りいけば俺の計算通り、ちゃ~んと収まるんだよ」というルパン”のシーンがここで意味を成したように感じました。
練習では失敗続きでも、本番で確実に成功させるルパン達の華麗なチームワークとカッコ良さを描いた名作エピソードでしたよね。新作でもこのエピソードのような華麗な連係プレーを描いたものを見てみたいですね。
>本放送当時の流行や風俗事情を反映したネタが多く「そういえばそんなものもあったなぁ」と言う印象を覚えますが、「チューインガム変装作戦」で戦車に追われるルパンが「戦車が怖くて赤い背広が着れるか!」と武田鉄矢さんが出ていた「赤いきつね」のTVCMをパロった台詞を言う場面を見たときは笑いました。
仰るとおり、当時の世相を反映したサブタイトルやパロディシーンみたいなものが結構ありましたね。あと前にも言ったかもしれませんが、007を意識したサブタイトルもいくつかありましたよね。「ルパンは二度死ぬ」や「女王陛下のズッコケ警部」とか、「私が愛したルパン」などなど。
もし、村川透さんがルパン三世劇場版第5作目を作っていたら、村川透発のアニメ映画作品になっていたのかもしれませんね…
それはとても残念ですね。丸川&村川コンビによるルパン三世、一度でいいから見てみたかったです。先月までテレビシリーズの第4期が放送されていましたが、その中の1エピソードでもいいから、お二人の作品を実現させて欲しかったですね。まだチャンスはあるだろうし、今後に期待したいです。
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