10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
マクガイバーとジョン&パンチのリブートのニュースは前の記事でお知らせしましたが、他にも5年前にリーアム・ニーソン主演で公開された特攻野郎Aチームや、映画版チャーリーズ・エンジェルの再リブートの噂もあるなど、ますますリブートの話題が絶えませんね。こうなってくると日本でブルーレイの発売が決まったエアーウルフのほうも気になります。リブートと言えば、2008年にテレビドラマの新シリーズが放送されたナイトライダーも2年ほど前に映画化の話がありましたが、こちらのほうはまだ目立った動きは見られません。新作の出演を望んでいるデビッド・ハッセルホフは、シャークネード3という鮫が空飛ぶパニックムービーに出演したり、「ファスト&ラウド」というクラシックカーを復活させる番組のナイト2000製作回にゲスト出演したりと多忙のようですが、はたしていつ頃実現するのかこちらも気になるところです。
FOXクラシックで放送中のナイトライダーHDですが、早くもカール初登場回が放送されましたね。
激闘!善と悪2台のナイト2000!
TRUST DOESN'T RUST
ナイト工業博物館に向かったマイケルは、その倉庫で二人組の男が乗る黒い車と遭遇する。その黒い車とは、カール(K.A.R.R.=KNIGHT AUTOMATED ROVING ROBOT)と呼ばれ、キットのプロトタイプとして製作された車だった。カールは、利己的本能が強く、自己保存を優先にプログラミングされた失敗作で、処分するため倉庫に保管されていた。永い眠りから覚めたカールは、こそ泥のトニーとレブらと共に様々な悪行を繰り返す。
このエピソードは、日本では、「日曜洋画劇場」枠で「ナイトライダー6」の後半のエピソードとして放送されました。重戦車砲撃網大突破(DEADRY MANUVERS)とセットで放送されたため、国内で単独のエピソードとして放送されるのは、今回のFOXクラシックが初です。
生まれたての赤ん坊のように交通ルールを無視して無鉄砲に走り回り街の中で大暴れするカールや、こそ泥のトニーがカールによって悪の心を肥大させて、凶悪な人間になっていく姿が印象的でしたね。ちなみに今回のカールは、キットと同様に赤いスキャナーをつけており、ナンバープレートをつけていません。カールが再登場するシーズン3の「悪魔のナイト2000カールまたまた出現!復讐の空中大勝負!!(K.I.T.T. VS.K.A.R.R.)では、カールのスキャナーは黄色になり、ボディの色も話の途中から黒と銀のツートンカラーに変更されています。また、この時、「K.A.R.R.」のナンバープレートも追加されています。
ボニーを拉致するためカールとトニーがナイト財団の敷地内に侵入するシーンでは、逃走するカールのルーフにしがみついたり、カールと併走するキットに飛び移るなど、またまたマイケルの凄まじいアクションが見られました。クライマックスのキットvsカールのターボジャンプ合戦も迫力満点。ボニーの操作によってキットが片輪走行中のカールにレーザーを撃ちこむシーンや、キットとカールが言い争いをしながら突進し合うチキンレースのシーンも見応えがありました。
気になる吹替えの新録部分。地上波放送時は、重戦車砲撃網大突破と繋げて放送されたため、冒頭に流れるサブタイトル及びゲストスター&スタッフのクレジットの部分は全てカットされていました。従って、クレジットが映っている場面は全て新録の吹替えになっています。トニーの声を担当しているのが内海賢二氏なので、声の違いで明確にわかります。日曜洋画劇場枠での放送だったので、それ以外のカットシーンはないと思っていましたが、一箇所だけありました。カールの吹替えを担当した麦人氏の新録も期待していましたが、このエピソードではなかったですね。
①冒頭、ナイト工業博物館の倉庫前にあらわれたトニーとレブのやりとりのシーン。(クレジットが流れている部分)
②デボンのオフィスでデボンとボニーがマイケルにレーザーの説明をしているシーン。ボニーがレーザーの試し撃ちした後の三人のやりとりの部分。
決死の替え玉作戦!ナイト2000凶悪武装軍団マル秘計画を暴け!!
INSIDE OUT
軍人のキンケード大佐が率いる軍事部隊の悪事を暴くため、マイケルは、キンケードからドライバーの仕事を依頼されたデューガンと言う男になりすまし、キンケードの軍事基地に潜入する。
地上波放送時第22話として放送されたエピソード。マイケルがキット共にキンケードの軍事部隊に潜り込み、秘密の作戦の全容を暴こうとする。当初は連邦刑務所から凶悪な犯罪者を脱走させる計画と思っていたが、それとは全く異なる作戦が明らかになって、それを知って愕然とするマイケルの姿がとても印象的でしたね。物語の前半でキンケードの部隊がやっていた秘密の訓練が本番の作戦で見事に活かされていたところも面白かったです。
このエピソードでキットに電子妨害装置が初めて装備されます。半径50メートル以内のあらゆる電気機器を妨害できる機能で、今回は、キットがキンケードの基地から脱け出る時にゲートにいる警備員の目をそらすため、警備員用ブースの電気をショートさせて火災を起こす場面で使用されていました。これ以降、後のエピソードでも頻繁に使用されることになります。今回は、キットのコミカルな部分が目立っていましたね。ふざけてボニーの3サイズを計測したり、渋滞の列に並んで事故処理中の警官とやりとりする場面も笑えました。
アクション的には見応えあったのは、マイケルとリンダが乗るナイト2000が金塊輸送のトレーラーの後ろにぴったりとくっついて、トレーラーのコンテナの扉を開けようとする作戦中のシーン。リンダがナイト2000のボンネットの上をつたってトレーラーのコンテナの扉前に移動→扉の開錠に成功→トレーラーが大揺れしてリンダが落ちそうになり、マイケルがリンダと同様にナイト2000のボンネットの上に立ちリンダを救出→リンダの代わりにマイケルがトレーラーのコンテナの中に移動し、金塊の袋を放り出していく一連の場面がものすごく緊迫感があった。最後に大恥をかかされそうになったデボンがトラックで運ばれてきたキンケード達の顔を見てニヤッとするところも印象的でしたね。
気になる吹替えの新録部分。今回は物語の後半部分のカットが多いです。とくにキンケードとトンプソンの吹替え部分が目立っていました。
①(マイケルがキンケードの書斎に忍び込んだ後の)キンケードとトンプソンのやりとりのシーン。
②階段でマイケルがリンダと別れた後、デボンとの連絡を終えて戻ってきたキットと会話をするシーン。
③トンプソンが本物のデューガンを侵入者と勘違いして石で殴り気絶させ、それをキンケードに報告するシーン。
④キンケードがジープに乗ってあらわれ、作戦の本番前に隊員達に訓示するシーン。
さて、FOXクラシックの放送ですが、今週はまた3度目の地上波未放映エピソード「潜入!殺人アカデミー テロリストの野望を砕け(A PLUSH RIDE)」が放送されます。ここから3話連続で日本未放映エピソードが続くので注目ですね。
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21世紀に入ってから1970、80年代の名作海外ドラマのリメイクが続いておりますが、スカパーで放送中の「白バイ野郎ジョン&パンチ」もいよいよ映画化されるらしいですね。ジョン&パンチは10話ほど見ましたが、ハイウェイが舞台だけにチェイスシーンが多いし、アクションはなかなかハイスケール。二人のユニークな会話のやりとりやコンビネーションも抜群で今見ても面白いのでリブートも期待していますが、くれぐれもCG多様のギャグ漫画のようにはならないでもらいたいですね(苦笑)。
そして、1980年代後半に日本でも放送されたあのドラマもリブートの話が・・・。特攻野郎はすでに映画化され、白バイ野郎も近々映画化・・・・とくれば、次にくるのは「冒険野郎」。トラック野郎シリーズのヒットの影響か、あの頃のアクションものの海外ドラマにはタイトルの前に「○○野郎」をつけるのが流行っていましたね。それはさておき、ついにあの「冒険野郎マクガイバー」がテレビシリーズで復活と言うニュースが飛び込んできました。
「シネマトゥデイ」→「冒険野郎マクガイバー」テレビシリーズで復活!
マクガイバーは、自分の豊かな科学知識と経験で様々な危機を乗り越え目的を遂行するフェニックス財団のトップエージェント。個人的にはひとりスパイ大作戦の主人公的なイメージがあるのですが(苦笑)、現在スカパーで放送中のシーズン1を見ていると、初期は科学知識よりもスタローンやシュワちゃんの映画みたいに、結構肉体派的な活躍が目立ちますね。吹替版でマクガイバーの声を担当しているのは石丸博也氏。当時は、映画でジャッキー・チェンを演じ、海外ドラマではマクガイバー、アニメはトランスフォーマー2010のロディマスコンボイと、いろんなところで声を聞きましたが、ジャッキー映画で石丸さんの声を聞くと、時々マクガイバーのことも思い出していましたね(苦笑)。
マクガイバー役のリチャード・ディーン・アンダーソンは、マクガイバー以降は、スターゲイトのテレビシリーズでジャック・オニール大佐役を演じたことでも有名ですが、最近は全く見かけなくなりましたね。白バイ野郎のパンチ(エリック・エストラーダ)のほうは、この間ディスカバリーチャンネルで放送されていた「ファスト&ラウド」というクラシックカーを蘇えらせる番組のナイトライダーの回に出演していたのを見かけたが・・・。さすがに新シリーズでまたマクガイバーを演じることはないでしょうが、もしかしたらなんらかの形で出演してくれるかもしれませんね。
フェニックス財団の要人でマクガイバーの上司のピーター・ソーントン役のダナ・エルカーは、実は、パイロットでは、アンディ・コルソンという別役で登場しているのですが、吹替版では、ピーターと呼ばれているので、別役であることに気づかなかった人も多いのでは。ダナ・エルカーと言えば、ナイトライダーや特攻野郎Aチームにゲスト出演していましたが、とくにナイトライダーの「殺人ヘリ攻撃ミサイルの恐怖!決死の空中戦・超パワー全開」が印象に残っています。このエピソードでダナ・エルカーは武器の密売人を演じ、最後はデボンに迫られ、あえなく御用となっていましたが、今見るとナイト財団とフェニックス財団の要人達のまさに夢の競演という感じに見えて面白いです。ちなみにデボン役のエドワード・マルヘアーはマクガイバーの「クロスカントリー」というエピソードにゲスト出演しています。
パイロットの「決死の救出作戦」では、爆発事故が起こった秘密の地下研究施設に閉じ込められた研究員達を救出し、「黄金の三角地帯」では、生物を死滅させる劇薬を積んだ輸送機がミャンマー奥地で墜落し、その劇薬の回収に向かうなど、一人では中々不可能と思える作戦を様々な知恵や経験を活かして難なく切り抜けてしまうマクガイバーがカッコ良いですね。
「少女イアナ」は、秘密情報が隠されている懐中時計を持っていたイアナと言う少女とその家族がKGBに狙われ、マクガイバーが収容所に送られてしまったイアナの家族を救出し、懐中時計を取り戻すお話。このエピソードの後半、マクガイバーはイアナの一家を亡命させるため開催中のロードラリーに紛れ込み、ミニクーパーに乗り込んでブダペストの街を駆け巡るのですが、これが中々凄まじいカーアクションの連続で見応えがあった。でもこの場面、どこかで見たことがあるような・・・。と思ったらやはりこのカーアクション場面は、1969年に公開された映画「ミニミニ大作戦」の映像を借用したものだったようです。確かに走行中の車内のカットがどう見ても合成丸出しだったし、所々のカットに違和感を覚えたが・・・。ナイトライダーにもカール初登場回で、カールが崖から転落するカットに「ザ・カー」というカーアクション映画のカットを借用した事例があったが、映画の映像をこれほど大胆に使っているのはある意味珍しいですね。
スカパーで今週放送の「指令007作戦」では、マクガイバーがタキシードを着て、まさにジェームズ・ボンド張りの活躍を見せています。新シリーズでは、どのような活躍ぶりを見せてくれるのか、新しいキャストのことも含め色々と気になりますね。
1980年代初頭の日本のテレビはアクションドラマ最盛期の時代で、ゴールデンタイムにチャンネルを回せば(この頃のテレビは回転式のチャンネルでまだリモコンの時代ではない(笑))、必ずどこかのチャンネルで見ることができた。例えば、1981年に放送されていたタイトルを見ますと・・・
●走れ!熱血刑事(テレビ朝日・月曜夜8時)
●プロハンター(日本テレビ・火曜夜9時)
●噂の刑事トミーとマツ(TBS・水曜夜8時)
●特捜最前線(テレビ朝日・水曜夜10時)
●太陽にほえろ!(日本テレビ・金曜夜8時)
●Gメン'75(TBS・土曜夜9時)
●西部警察(テレビ朝日・日曜夜8時)
木曜日を除いて毎日刑事ドラマが放送されていた時代でしたね。プロハンターは探偵ドラマでしたが、日テレ火9と言えば、「大都会」シリーズをはじめ、「大追跡」「大激闘マッドポリス'80」など、アクション系の刑事ドラマが放送されていた枠。1980年までフジテレビも月9に「大空港」や、木曜の夜8時に杉良太郎主演の「大捜査線」というアクション系の刑事ドラマを放送していた。テレビ朝日は昔から刑事ドラマが多い印象がありますが、1981年においては、この3番組以外に月耀の夜9時にもう一つ刑事ドラマを放送していました。それが現在東映チャンネルで放送中の「警視庁殺人課」。
警視庁殺人課は、それまでヤクザものや「トラック野郎」シリーズなどの映画で活躍していた菅原文太の民放のテレビドラマ初主演作品。元ニューヨーク市警の刑事・五代尭(通称:ミスター)が警視庁に創設された新セクション「殺人課」のリーダーとなり、特殊訓練を積んだ刑事たちと共に凶悪事件に挑んで行く。残念ながらこの作品は、リアルタイムでは見ることができず、8年ほど前にファミリー劇場で見たのが最初でしたが、初回からかなりインパクトのあるドラマでした。なんといってもリーゼントにグラサンをかけた菅原文太氏が愛車の白いポルシェを乗り回し、44マグナムを撃ちまくる姿がカッコいい。アメリカでは、44マグナムの代名詞と言えば、ダーティハリーのクリント・イーストウッドが思い浮かぶが、日本で44マグナムが似合うのは、西部警察の寺尾聡さんと菅原文太さんぐらいですかね。日本であんなでっかい銃を持つのはありえないとか仰る方もいるんですけど(苦笑)、似合う人であれば誰が持ってもいいと思うんですよね。
タイトルバックやCM前に入るアイキャッチの映像も迫力あり、オープニング映像の中で見せている殺人課の特殊訓練風景も凄い。複数台の車が川の堤防を縦列で走り、殺人課のメンバー全員がそれぞれ車のドアにしがみついて、一斉に堤防の斜面に飛び降りる・・・いったいこれどんな時に使われる訓練なのだろうと、ずっと本編を注視していたが、結局劇中ではそれほど使われていなかった(苦笑)。菅原文太氏が歌うエンディング曲もなかなか強烈でシブかったですね。なんかカラオケ屋で歌っているような感じですよね・・・。銀座のバー「LUPIN」のマスター役のディック・ミネ氏が本編に出演していないにも関わらず、毎回他の出演者よりも真っ先にクレジットされている映像が不思議でしたね(笑)。劇中で流れるミスターのテーマ曲も耳に残ります。
菅原文太さん以外にも個性的なメンバーが揃っています。虎間刑事(通称:秀才)を演じる三田村邦彦氏。三田村さんと言えば、やはり、必殺シリーズの秀役や「太陽にほえろ!」のジプシー刑事役が有名ですが、このドラマでは、ジプシー以前の初々しい刑事役が見られます。久保刑事(通称:ウルフ)を演じるのは、当時新日本プロレスで活躍していたプロレスラーの剛竜馬。1981年当時、金曜夜8時のゴールデンタイムに「ワールドプロレスリング」のタイトルで新日のプロレス中継が放送されていましたが、猪木や初代タイガーマスクの試合に夢中になっていたせいか、この方の試合はあまり見た記憶がないんですよね。ドラマの中では、鍛えた肉体を見せるためなのか、なぜかことあるごとに服を脱いで悪人と戦っていました(苦笑)。
村木刑事(通称:チャンス)役の関根大学氏は、JACのメンバーで、宇宙刑事ギャバンやジャスピオンのザンパなど、当時特撮ものでも活躍されていましたが、刑事役で見るのはこのドラマが初めてでした。オープニングの紹介映像では、車の上を越えて犯人に飛びかかるダイナミックなジャンプを披露されていましたが、当時のJACはほんとに超人的なアクションを見せていましたよね。紅一点の眉村刑事(通称:エンジェル)薬の一色彩子氏も刑事役で見るのはこのドラマが初めてでしたが、ウルフ同様に、最初の頃はなぜか脱ぐシーンが多かった。警視庁刑事・田丸部長役の鶴田浩二氏は、「大空港」の加賀警視役のイメージが強いですが、田丸部長を見ていると、加賀警視がそのまま殺人課に移動してきたような、そんな感覚になります(苦笑)。
初回の「復讐のバラード」には、千葉真一氏と大葉健二氏がゲスト出演し、菅原文太vs千葉真一の豪華な対決が見られた。トレンディドラマで有名になる前の石田純一とにしきのあきらが共演した「殺意のコネクション」や、お昼のバラエティ番組の司会者になる前の小堺一機が出演した「ナイター殺人事件!手話をつかう少年」、ミスターがロープウェイのゴンドラの上に立って、ターザンアクションを見せた「恐怖のロープウェイ・死の脱出」などなど印象に残ったエピソードはたくさんありますが、このドラマを語り継ぐ上で欠かせないエピソードと言えばやはり、最終回前に二週に渡って放送された「警視庁殺人課全員殉職! 」でしょう。これらのエピソードにはついては、また次回書きたいと思います。
気づけば今年も残り3ヵ月を切りましたが、今年の年末は「スターウォーズ/フォースの覚醒」をはじめ大作映画が目白押しですね。007シリーズの最新作「007 スペクター」のその一つですが、予告編を見る限り、またハードスケールなアクションが期待できそうです。ダニエル・クレイグがボンドになってからボンドカーの活躍が少なくなったように思うのですが、今回は、結構派手なカーアクションもあるようで、ピアース・ブロスナンの「007 ダイ・アナザー・デイ」以来にボンドカーのたくましい走りが期待できそうです。
ちなみに、新作で使用されるボンドカーのベースは、アストン・マーチンDB10。この車は、この映画のために製作されたもので、今のところ市販化される予定はないとのこと。ボンドカーと言えば、最近は、ダイ・アナザー・デイに登場したアストンマーチン・V12ヴァンキッシュ(ヴァニッシュ)や、トゥモロー・ネバー・ダイでボンドが遠隔操作していたBMW750iLなどを思い浮かべてしまいますが、やはり、ボンドカーと言えば、特殊装備があってこそですよね。アストンマーチン・V12ヴァンキッシュには、カムフラージュ用の光学迷彩装置やマシンガンやミサイルなどの武器も装備され、キット(ナイト2000)にもあったエジェクション・シートの機能などもありましたね。
007の映画で初めてボンドカーが登場したのは、3作目の「007 ゴールドフィンガー」。ボンドカーとして使用されたアストンマーチンDB5には、防弾ガラス、回転式可変ナンバープレート、煙幕、オイルなど、様々な機能が装備されていました。これらの機能は、1980年代に放送されたナイトライダーのナイト2000にも踏襲されたわけですが、個人的にとくに印象に残ったのは、タイヤハブに取りつけられた回転刃で、敵の車のタイヤをパンクさせる場面でしたね。これ以降、アストンマーチン=ボンドカーのイメージが定着していくわけですが、実際のところアストンマーチンが登場したのは、公開された全23作品中の10作品。「007 ダイヤモンドは永遠に」では、ボンドはマスタングに乗っていたし、ロジャー・ムーアが演じた3代目ボンドは、アストンマーチンよりもロータス・エスプリのイメージのほうが強い。
3代目ボンドのボンドカーとして活躍したロータス・エスプリは、「007 私を愛したスパイ」に初登場しましたが、そのインパクトは絶大だった。実車で撮影をされていることもあってか、勢い良く海に突っ込んだ後、海中で潜水艇に変形するシーンはとてもリアルで見応えがあり、地対空ミサイルで敵のヘリを撃墜する場面も圧巻でした。「007 ユア・アイズ・オンリー」にも白と茶二台のエスプリターボが登場していましたが、あっけなく自爆してしまい活躍する場面がほとんどなかったのが残念でした。
それ以降は、メルセデス・ベンツ、アウディなどアストンマーチン以外の車もたくさん登場していましたが、5代目ボンドのボンドカーとして印象深いのは、やはりBMW。トゥモロー・ネバー・ダイに登場したBMW 750iLには、防弾ガラスはもちろんのこと、マシンガンやエンブレムのワイヤーカッター、パンク自動修復装置、ドアノブに低出力スタンガン、催涙ガス噴射装置、まきびしなど、久しぶりに装備が充実したボンドカーが見られた。ボンドが自分で運転をせず、携帯電話についているリモコンで遠隔操作するところも見応えがありましたね。
007シリーズの番外編で1983年に公開された「ネバーセイ・ネバーアゲイン」は、初代ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーがダイヤモンドは永遠に以来、12年ぶりにボンド役に復帰したことでも有名な作品。この映画には残念ながらボンドカーは登場しなかったが、ヤマハのオートバイ「XJ650ターボ」をベースにした特殊装備つきの「ボンドバイク」が登場した。パイプを載せたトレーラーの下を華麗に潜り抜けたり、狭い路地や階段を素早く走り降りたり、ジェット噴射を使って、走行中の車を飛び越えたり、運河越えなどのド派手なジャンプシーンを見せていた。まさにバイク版ナイトライダーでしたね。
007スペクターに登場するアストン・マーチンDB10の特殊装備の全容はまだ明らかにされていませんが、予告編では、車両の後部から火炎放射する場面がありました。きっと他にも様々な機能が備わっているに違いない。はたしてどのような活躍を見せてくれるのでしょうね。「007は二度死ぬ」のトヨタ2000GTのようにそろそろ日本車のボンドカーも見てみたいところですが・・・。
先月からマクガイバーが始まり、来月からは「刑事ナッシュブリッジス」がスタートするなど、ますますラインナップが充実するFOXクラシックで放送中の「ナイトライダーHD」。2つ目の日本未放映回「命をつなぐ水 渓谷の水を守りぬけ!(NOT A DROP TO DRINK)」と、「デボン逮捕!決死の脱獄・迫る巨大トレーラー!橋上の対決(NO BIG THING)」についてレビューします。
命をつなぐ水 渓谷の水を守りぬけ!
NOT A DROP TO DRINK
水利権を巡り8つの牧場経営者達とブレーメンと呼ばれる大牧場の経営者が争っていたが、ナイト財団の顧問弁護士によって牧場経営者側が裁判に勝利した。だが、その祝勝パーティの最中に、牧場主の一人フランチェスカ・モーガンの家の近くにある滝のセキが爆破される事件が起こる。デボンの依頼を受けてマイケルは、フランチェスカ達の牧場を守るため、ブレーメンと対決する。
前回、女性政治家を守ったマイケルですが、今回は、小さな牧場主の経営者達を守るため、広大な牧場エリアでブレーメンと壮大なバトルを展開させます。この回で初めてナイト2000にフックが設置され、ショベルカーとの対決時に活用されていました。アクション的な見所と言えば、やはり、ナイト2000が3台の工事車両に囲まれた時に見せたスキーモード(片輪走行)をしながらのバック走行。キットが闘牛士になりきって、興奮する牛を手懐ける時にターボジャンプをしていたが、これまた荒っぽい派手なジャンプを見せていました。爆破されたダムから流れ出した大量の水を止めるため、ロケット弾(ROCKET FIRE)を岩山に撃ち込んで、崩れた岩石や土砂で水をせき止める場面も見応えがありました。
このエピソードを最初に見た時に、ふと思い出したのが、シーズン3の「爆走デビル・トラック!必殺クラッシュ!巨大タイヤの恐怖(THE ROTTEN APPLES)」。このエピソードも牧場が舞台になっていて、マイケルが牛泥棒達と壮絶な戦いを繰り広げていたが、こちらは、モンスター・トラックを使ったアクションがとてもインパクトありましたね。
宇宙人になりきってブレーメンの若い男を怖がらせるキットが印象的でしたね。その場面の吹替えのやりとりも面白かったです。フランチェスカの声もハマっていて、全く違和感がなかった。ちなみに、フランチェスカ役の ソンドラ・カーリーと言う女優は、「超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」の「コンピュータ電子戦!! 盗まれた設計機密」というエピソードに出演しており、ホークのライバル・ウィンチェスター博士の助手役を演じていた。こちらでは、フランチェスカとは真逆のかなりの悪人ぶりを見せていたのが印象に残っています。
デボン逮捕!決死の脱獄・迫る巨大トレーラー!橋上の対決
NO BIG THING
新聞記者のフランク・レストンに会うため、リンドハーストフラッツの町に向かっていたデボンが交通違反を理由に警察に逮捕されてしまう。ボニーの知らせを受けてマイケルはデボンを迎いに警察署へ行くが、デボンはすでにそこにはおらず刑務所に収監された後だった。マイケルは、レストンの元妻キャロルと共に、腐敗した警察組織からデボンを救い出そうとする。
地上波放送時第19話として放送されたエピソード。警察に罪をなすりつけられて刑務所に送り込まれてしまったデボンをマイケルが救出するお話。デボンの初メイン回でもあるこのストーリーでは、デボンが第二次大戦中にドイツで二度収容所から脱出したことが明らかにされ、自分の戦時中の経験を活かして、囚人らと共に刑務所から脱出するデボンの活躍が描かれています。最近の日本も警察官による殺人事件が起きるなど腐敗が深刻ですが、このエピソードに登場する悪徳警官達もかなり酷い。マイケルに救出された後、悪徳警官達を裏で操っていた判事にデボンが制裁のパンチを食らわす場面はとてもカッコ良かったですね。
今回はスキーモードを使わず、脅威のバック走行を見せていたナイト2000。刑務所のゲートに突っ込んでマイケルを救出したり、橋の上で二台の車に挟み撃ちにされるも、ターボジャンプで危機を乗り切るなどキットの活躍ぶりも素晴らしかった。今回はナイト2000だけでなく、デボンが運転するトラックが逃走中に大ジャンプをキメる場面もあり、見応えあるジャンプシーンが充実していました。
気になる新録の吹替え部分ですが・・・
①冒頭のマイケルとキットの会話の場面。キットの「その例えは不適切ですマイケル・・・」のセリフの部分。
②ガソリンスタンドで給油後のマイケルとキットの会話のシーン。
③マイケルとキットがアメフトオッズの話をしているシーン。
カットされていたのは、ナイト2000の走行シーンと車内でのマイケルとキットの会話のみ。今回は、デボンの新録部分もあると思っていたのですが、意外にも全くありませんでした。
地上波での再放送以来約30年ぶりに見続けた「新ハングマン」が先月無事終了。ハンギングシーンはやはり1や2よりもインパクトが薄く、エロシーンだけはかなりハードになっていた印象が強いです。チャンプと園やん(園山)のギャラ交渉の場面や、チャンプとアロハツーリストの事務員の野川さんのやりとりが面白く、チャンプ役の山城新伍の存在感が極めて大きいシリーズだったと改めて認識しました。
E・Tの元傭兵の設定を活かしたエピソードがもっとあるのかなと思っていたが、「兵隊を密輸する悪ガードマン会社」を超えるものはなく、また、マリアメインの回も少なかったし、ヌンチャクにおいてはメイン回が全くなかったのが意外でした。OP映像のようにヌンチャクが劇中でヌンチャクを使用する回が何度かありましたが、やはり俳優さんが実際に空手などの有段者だったのか、悪人達と戦う時の動きは1のドラゴンと匹敵するぐらいカッコ良かったですね。 最終回ぐらいは天知茂さんのゴッドに登場してもらいたかったが、美女シリーズなどのドラマの仕事で忙しかったのか、叶わなかったのが残念でしたね。23話以降でとくに印象に残ったエピソードは・・・
婚約娘を襲う誘拐株式会社
横川建設社長の横川(竜崎勝)の前に「キッドナッピングカンパニー」と名乗る誘拐株式会社の社員の男(長塚京三)があらわれる。男は、横川に一人娘のシズエを誘拐したことを告げ、身代金を要求。横川の友人である園山のたっての依頼を受けたハングマンは横川をマークし、謎の誘拐グループの正体を暴き出そうとする。
誘拐ビジネスの被害者になる建設会社社長の横川を演じているのは、竜崎勝氏。竜崎氏と言えば、元フジテレビアナウンサーの高島彩の父親としても知られていますが、ハングマン放送当時は、刑事ものや時代劇などでもよく見かけました。残念ながら、このエピソードが放送された年に(1984年)に44歳の若さで他界されています。西部警察の「ロング・グッドバイ」というエピソードに出演した時は、髪も黒く若々しい感じでしたが、このハングマン出演時は、髪が真っ白になり、髭を生やした老紳士風になって一層シブくなっていたのが印象的でした。
この回では、園山に娘がいることが明らかにされたり、「服役者の妻を犯す警察署長」以来、園山が再びハングマンの秘密の指令本部を訪れるなど、園山が目立っていたように思います。2の「クイズ!? 電気ショックの恐怖」に続いてゲスト出演の長塚京三氏や、「あぶない刑事」のパパこと山西道広氏など、顔馴染みの俳優さんが悪人役を演じていたのも印象に残りました。E・Tが久々に銃を撃ち、当時の刑事ドラマのようなアクションを見せていたところや、結婚式場で悪人達に罪を自白させた後、ウェディングカーに乗せて街宣させるハンギングシーンも面白かったですね。
女体を人体実験する悪魔の病院長
海津洋一郎(多々良純)が運営する慈善団体「太陽の里」で1年もの間に54人の入院患者が不審な死を遂げていた。E・T達は、太陽の里の紹介をしているちり紙交換屋のオサム(水上功治)に近づき、ヌンチャクを太陽の里に潜り込ませる。そこでヌンチャクは実験室を発見し、女性の死体を使った人体実験が行われているのを目撃する・・・。
最終回のこのエピソードは、慈善団体施設を装った実験施設が舞台になっており、元細菌部隊にいた男が入院患者を開発中の細菌兵器の実験台に利用するというハードな内容になっていた。以前、不良少女の厚生施設を舞台にしたエピソード(「セーラー服を犯す教育評論家」)がありましたが、あのエピソードを彷彿とさせる部分もありましたね。
正体を見破られて緊迫した展開が続いた1や、タミーとヨガが衝撃的な死を遂げた2の最終回と比べると、それほどインパクトは感じられなかったが、JCIA(内閣情報室)に正体を知られたハングマンが園山の(ハングマン解散の)忠告を無視して、大物の悪人達にハンギングを仕掛ける展開が面白かったですね。最初は、2000万円の報酬に目が眩んで、E・T達と対立したチャンプも最後は協力し、いつも通り4人でハンギングを実行し、悪人達を懲らしめるところが実に爽快で良かった。
表家業のアロハツーリストを廃業し、借りていた部屋をもぬけの殻にして鮮やかに消えたハングマン。衣装用のロッカーの奥に隠されていた秘密の指令本部が賭博場にすり替わっていたところは面白かったですね。カジノ台とかどこから運び入れたんだろう(苦笑)。事務員の野川さんに報酬の2000万円で買ったダイヤを退職金代わりにプレゼントするチャンプの粋な計らいも良かった。メイン回はなかったものの、入院患者として施設に潜り込み、実験室を見つけるなど、ヌンチャクの最後の活躍ぶりも印象に残りました。
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