10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
金曜夜10時の時代劇と言えば「必殺」。1972年から15年間続いた金10必殺シリーズの最終作となった「必殺剣劇人」。三人の元義賊たちが一人娘のために許せぬ悪を斬り倒す異色の作品でした。
必殺と言えば、恨みのある者から頼み料としてお金を受け取り、「仕事=殺し屋」として悪を討つのが定番でしたが、この剣劇人は、頼み料を受け取らず、あくまで「世直し」のため、そして三人を父と呼ぶ一人娘のお七(工藤夕貴)のために悪人を成敗するのです。
「寄らば、斬るぞ!」
カルタの綾太郎(近藤正臣)・・・表稼業は賭場のカルタ札撒き。お七のためにかつての「世直し三人組」仲間たちと「剣劇人」を結成し、リーダーとして剣術で敵を斬る浪人。
「おとといきやがれ!」
早縄の清次(田中健)・・・表稼業は町火消し。三人組の中で一番若く、江戸っ子のように竹を割った性格。
「ば~か~め~!」
すたすたの松坊主(あおい輝彦)・・・表稼業は「すたすた坊主」と呼ばれる祈祷師。髑髏模様の紫の羽織を身につけて、「あ、すたすたや〜、あ、すたすたや〜」と家内安全を祈りながら「すたすた踊り」を踊る。悪党を倒した後、最後の見得を切る時に使う大蝦蟇(おおがま)のハリボテに空気を入れて膨らましたり、目眩ましの煙幕を張る役目を担う。
シリーズ最終作とあってそれまでの必殺とは一味違った作風になっていたこの剣劇人。仕事人などの定番シリーズが好きな人達にはどう映ったのかわかりませんが、私は結構好きでしたね。三人が奇抜な衣装を着て、大立ち回りをする最中に見得を切るところや、最後に三人が大蝦蟇の上に乗ってポーズを決めるところなどケレン味たっぷりのアクション演出がとても好きでした。剣劇時代劇映画を彷彿とさせる茶色いモノクロのオープニング映像も味わいがありましたね。
必殺は通常、一人の殺し屋が一人の悪人を始末するのが定番ですが、剣劇人は、10人以上いる大集団を相手にして、その中から殺したい相手の命だけを奪い、それ以外はの人達の命は奪わない。そういうところもとても新鮮でしたね。必殺シリーズ史上もっとも放送回数が少なく、たったの8回で終了してしまったのが残念でしたが、最終回の「あばよ!」には、必殺と言えばこのお方、中村主水(藤田まこと)が登場し、剣劇人のメンバーと手を組んで悪人を倒すという、必殺のラストにふさわしい展開になりました。
江戸で大地震が起こり、剣劇人の3人が住んでいた長屋が崩壊。いつも着ていた衣装が消えてしまったため、3人がそれぞれ歴代の殺し屋たちに扮して、その殺し技を使って悪人を殺すところが面白かったですね。ちなみに、カルタの綾太郎は、三味線屋の勇次の殺し技を使い、早縄の清次は、秀の殺し技、そして、すたすたの松坊主は、「暗闇仕留人」の村雨の大吉の殺し技を使っていました。
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