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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2024/11月

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俳優の渡哲也さんが亡くなられました。渡さんと言えば、やはり西部警察。幼少時、テレビつけたら毎週必ず角刈り、グラサン姿のあの大門刑事部長に会えた。当時、日曜の夜8時と言えば、強力なコンテンツが並んでいて、西遊記ⅡやGメン75の続編にあたるGメン82なども西部警察に対抗して放送されていましたが、それら以上に人気だったのが欽ちゃんの「オールスター家族対抗歌合戦」。今はテレビは一人に一台が常識になりましたが、あの頃は家庭に一台が当たり前の時代。当然チャンネル権争いが勃発して、西部警察がやっている6ちゃんを見るか、欽ちゃんが出ている8ちゃんを見るかでよく親ともめたような記憶があります(苦笑。




そんな事情から西部警察のPART1はリアルタイムで見た記憶がほとんどないのですが、PARTⅡからはなぜか毎週のように見ていました。おそらく親が欽ちゃんの番組に飽きたのかそれとも譲ってくれていたのかわかりませんが、とにかくPARTⅡからは全国縦断ロケが活発になり、地方ロケ編の大スケールなアクションをリアルタイムで存分に味わえ、それはもう大興奮で見ていたのを覚えています。



関西ロケで大門軍団が大阪城公園でイベントを開催するという話を聞き、家族で車に乗って大阪城公園に行きましたが、案の定見物人が多く結局、大門軍団が立っているステージまで辿り着くことができなかった。12万人以上があの公園に集まっていたのだから、そら無理だわなと(笑。この関西ロケが事実上最後の縦断ロケ編となってしまいましたが、あの時、ちゃんと見ることができていたらなあとそれが今もとても悔やまれます。



地上波ではどの程度渡さんの訃報が報じられているのか知りませんが、おそらく取り上げられている出演作品は西部警察ばかりなのではないかと思うので、うちではあえてそれ以外の作品で渡さんの名場面を振り返ろうと思います。
















太陽にほえろ

「ボス!任せてください」


1986年8月に放送された第706話のこのエピソードから渡さん演じる橘兵庫警部が登場。七曲署のボス・藤堂係長役の石原裕次郎さんが体調不良のため入院し番組に出演できなくなったため、その代理として渡さんが2代目ボス的な役割を演じることになりました。髪が伸びて、角刈り、グラサン姿の大門と比べると地味な印象の橘警部だったが、「自分は・・・」など、大門と同じ喋り方をしたり、西部警察で殉職したはずのあの大門団長が蘇ったように見えましたね。マイコンこと水木悠刑事(マイコン役の石原良純さんは西部警察PARTⅢで五代純刑事を演じた)と橘が同じ画面に映っているとどうしても西部警察に見えてしまい、ニヤニヤしながら見ていました(苦笑。







この橘警部初登場回では橘が事件現場に出て爆弾犯の男を説得し、男に捕まった女性を救出するシーンがありましたが、犯人の男を説得するところや、男に突進していく時の橘警部の姿が団長っぽくてカッコ良かったですね。
















ゴリラ警視庁捜査第8班

「ニトロトラック」


西部警察よ再び!ということで西部警察終了の5年後の1989年4月にスタートしたこのアクションドラマで渡さんは警視庁捜査第8班・通称ゴリラのリーダーの倉本省を演じる。番組初期はゴリラのメンバーがコンバットスーツに身を包んで、傭兵部隊のような活躍をするため、ハードなアクションシーンが多かったが、実はこの撮影中、渡さんはヘリから飛び降りた時に左足に重傷を負ってしまう。


アクシデントが起きたのは第5話のラストシーンの撮影時。犯人らが運転するタンクローリーを爆破し、少女をヘリコプターで救出する場面。渡さんはヘリから降りて全力で走り続けるが、その時激痛に襲われた。病院での診断の結果、「腓腹筋断裂(ひふくきんだんれつ)」の全治1カ月半の重傷であることが判明する。






映像を確認すると、確かにヘリから降りる時に左足を先に地面につけているのがわかります。








その後も斜面を駆け下りたり、走って犯人の前に近寄ったり、銃撃戦で激しく動き回ったり、痛みを堪えながら演技を続けた渡さん。リアルタイム時は気づきませんでしたが、そんな重傷を負っているにも関わらず、それを感じさせずにアクションを続けた渡さんの凄さを改めて感じさせられる名場面です。





今後も逐一渡さんの名場面を紹介していきたいと思っています。テレビドラマで大スケールなアクションをたくさん見せてくれた渡さん。本当に心底から楽しませて頂きました。天国で裕次郎さんとおいしいお酒を飲んでください。渡哲也さんのご冥福をお祈りいたします。


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