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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
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TBS水曜夜8時の刑事ドラマと言えば、「噂の刑事トミーとマツ」を真っ先に思い出しますが、トミマツ以前にもこの枠では大映テレビ制作の刑事ドラマが数多く放送されていました。2年前にCS/スカパーのTBSチャンネル2で「大映ドラマ総選挙」が行われ、その時にかつて水曜夜8時枠に放送されていた「事件狩り」や「明日の刑事」などの刑事ドラマの初回のみを見ることができました。しかしそれ以降、それらのドラマがレギュラー放送されることはなかったので、しばらくの間TBSチャンネル2は契約から外していたのですが、なんと最近また「大映ドラマ総選挙」が行われたようで、その第3位に「夜明けの刑事」が堂々のランクイン。今月からテレビシリーズの放送がスタートしたので慌てて再加入しました。


夜明けの刑事は、1974年の秋からスタートし、77年の春まで計111回放送された人気刑事ドラマ。主演の坂上二郎氏は、欽ちゃんこと萩本欽一氏とコンビを組んだ「コント55号」でお笑い界を一世風靡し、テレビの黄金期の一時代を築き上げたコメディアンの一人。ジローさんと言えば、やはり「飛びます、飛びます!」の一発ギャグが今でも一番記憶に残っていますね。俳優としては、1972年頃から時代劇などで活躍し、この「夜明けの刑事」が連続テレビドラマ初主演作品となったそうです。


ジローさんの俳優時代の作品と言えば、個人的には、「スクール・ウォーズ」の土木建設の社長役や、「スタア誕生」のマスター役など、いずれも大映テレビ制作のドラマでの脇役のイメージが強かったのですが、刑事ドラマの主演を張るジローさんを見るのは、これが初めてなので40年以上前のドラマでありながらも物凄く新鮮な気持ちで見れます(笑)。ジローさん演じる鈴木勇刑事は、「スッポン刑事」というあだ名を持ち、涙もろくて人情深く、それが禍して大失敗することも多いが、人一倍の粘り強さと馬鹿力で様々な事件に体当たりで挑んでいく。鈴木刑事が馬鹿力を使って犯人達と戦う姿は、トミマツのトミーが変身して超人になった時の姿を彷彿とさせるものがあり、その原点を見ているような気分になります。


脇役の俳優も、当時の大映テレビでお馴染みだった個性豊かな面々が揃っています。鈴木刑事の相棒の若手刑事・池原雄介役は、当時青春ドラマやアイアンキングなど特撮ものでも活躍した石橋正次氏。夜明けの刑事では、エンディング曲(夜明けの街)も歌っています。小林敦刑事役の鈴木ヒロミツ氏は、ザ・モップスというロックバンドのボーカリストで、ザ・モップス解散後、俳優・タレント業に転身し、このドラマに出演したそうです。個人的には、ヤットデタマンのエンディング曲(ヤットデタマン・ブギウギ・レディ)を歌ってた人というイメージが強いですね(苦笑)。


黒田俊夫刑事役の藤木敬士氏は、西部警察などの刑事ドラマや時代劇の悪役でよく見かけましたが、この作品では、一際真面目なエリート刑事を演じています。藤木氏の刑事役は、トミーとマツ(病気欠場した清水章吾の代役)が初見でしたが、夜明けの刑事の黒田刑事が初のレギュラーでの刑事役だったようですね。日の出署刑事課の刑事課長・相馬一郎役は、数多くの大映テレビドラマ作品に出演した石立鉄男氏。石立さんの刑事役と言えば、やはり、トミーとマツで演じていたモジャモジャ頭の相模課長役が一番印象に残っていますが、相馬課長も部下に荒っぽく怒鳴りつける反面、裏では、面倒見の良い上司ぶりを見せたりして好感が持てます。日の出署の署長・東役は、やはり大映のドラマ作品でお馴染みだった宇津井健氏。特別出演と言うことで、5話以降は、時々しか登場しなくなるようですが、最初の5話だけでも中々の存在感でした。



レギュラーの出演陣も豪華ですが、この刑事ドラマ、ゲスト出演者もかなり豪華だったみたいですね。第2話の「キャロル知らない奴はおくれてる」には、当時爆発的な人気を誇った伝説のロックバンドのキャロルが出演。ステージで歌うシーンだけでなく、クライマックスシーンで役者と絡んだり、ボーカルの矢沢永吉がセリフを喋るシーンがあったり、とても貴重な映像が見られました。「夢の新幹線殺人事件」には、赤いシリーズ出演前の山口百恵、「港のヨーコは殺されていた?」には、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの他、「暴力亭主と別れる方法」(庄司永健)、「結婚サギ殺人事件」(柴俊夫)、「ハンサム歌手の赤い殺意!!」(三浦友和)など、後に西部警察で活躍する面々もゲスト出演していたようです。



TBSチャンネル2での放送時間が連日朝4時からの2本立てということで、まさに夜明けの刑事って感じなのですが(苦笑)、なんといってもこれからの注目は、43話から登場する鈴木刑事の相棒・山本宏刑事の存在。山本刑事を演じているのは、現在「相棒」で杉下右京刑事役を熱演中の水谷豊氏。「熱中時代・刑事編」や「ハロー!グッバイ」「刑事貴族2・3」など、水谷さん主演の刑事ドラマは、これまでたくさん見てきましたが、水谷さんが相棒側の若手刑事を演じているのは、おそらくこの夜明けの刑事ぐらいでしょうからかなり貴重です。ジローさんとどんなコンビネーションを見せていたのかとても気になります。相棒も右京の相棒が何度も代わり、現在4代目が活躍中ですが、鈴木刑事の相棒も初代の池原刑事、二代目が山本刑事、三代目が中村真吾刑事と、何度も代わっていたようですね。





オープニングテーマがこれまた惚れ惚れするほどカッコいいんですよね。リアルタイムで見ることができていたら、絶対OP入りのレコード盤買っていたでしょうね(苦笑)。














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夜明けの刑事最高です
はじめまして。私もこの「夜明けの刑事」は好きで、数ある刑事ドラマの中でも出色の出来映えだと思います。「太陽にほえろ」のようにやたら走り回りもせず、「西部警察」のように拳銃撃ちまくるでもなく、聞き込み中心の地道な捜査活動がかえってリアルに映ります。水谷豊の山本刑事と二郎さん刑事のコンビもなかなかいいです。特に43話からはドラマの作風がかなりシリアス度が強くなっていますね。そして佐藤允と長山藍子が入った86話からはふんいきが明るくなってます。いずれにしても昭和を体現しているドラマです。43~85話のエンディング「でも、何かが違う」、これは刑事ドラマの主題歌としては最高峰の曲です。
2016/02/02(Tue)14:10:12 編集
Re:夜明けの刑事最高です
管理人のガースと申します。
コメントありがとうございます。

>「太陽にほえろ」のようにやたら走り回りもせず、「西部警察」のように拳銃撃ちまくるでもなく、聞き込み中心の地道な捜査活動がかえってリアルに映ります。

銃を使わず自分の腕力で犯人と戦ったり、ハンカチで顔の汗を拭いながら必死に捜査に駆け回るジローさん刑事の姿が良いですね。変装して潜入捜査しているジローさんもほのぼのとして良いですね(笑)。


>特に43話からはドラマの作風がかなりシリアス度が強くなっていますね。

水谷豊さん演じる山本刑事は、初出から情熱的でインパクトが凄かったですね。


>43~85話のエンディング「でも、何かが違う」、これは刑事ドラマの主題歌としては最高峰の曲です。

鈴木ヒロミツさんの曲は、今まであまり聴いた事がなかったのですが、このエンディング曲を聴いたら、もっと色々聴いてみたいなと思いました。このドラマに物凄くマッチしているし、本当に良い曲ですね。
【2016/02/06 23:20】
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