10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
去年の5月から「Gメン75」のDVDコレクションが発売されておりますが、東映チャンネルでも昨年末にGメン75の放送がスタートしました。特捜最前線のほうはセレクションという形で放送されたことがありましたが、Gメンはファミリー劇場でGメン82が放送されて以来約10年ぶりぐらいの再放送になりますかね。2000年代にファミリー劇場で全話放送されていますが、東映チャンネルでの全話放送はもしかしたら今回が初なのでしょうか。もろんのことこれはHD画質で、ファミ劇での放送よりも画質が向上しています。
ファミ劇で放送されていた時は200話台から見始めてほとんど見れなかったので、初回からしっかり見るのはこれが初めて。初期からハードな世界が描かれ、当時の社会問題を盛り込んだストーリーが散見されます。キャスト面でも色々と見所がありますが、第2話の「散歩する囚人護送車」に苅谷俊介さんが銀行強盗団の一人として出演していました。大都会や西部警察など石原プロの刑事ドラマの刑事役のイメージが未だにありますが、Gメンに出ていたのは意外でしたね。第4話の「殺し屋刑事」に若林豪さんが銀行襲撃犯に妻子を殺された紅林刑事役で出演していました。
若林さんは後に立花警部役でGメンにレギュラー出演しましたが、この時点ですでに刑事役を演じていたんですね。復讐の鬼と化し、徹底的に容赦なく犯人を追いつめる姿は凄まじい迫力で、立花警部を思わせるクールさとシブ味のある演技が印象に残りました。第12話の「漂流死体」には山城新伍さんが自動車解体業の光村役で出演。山城さんというと、個人的に「新ハングマン」のチャンプが印象にありますが、当時は東映作品の常連だったこともあってか、Gメンにも顔を出されていたんですね。
第16話の「Gメン皆殺しの予告」は深作欣二さんが監督した話で、警視庁に三億円を要求する犯人の男がGメンの響圭子刑事を拉致・監禁して、血を抜いて殺そうとするストーリー。そう言えば、大都会PARTⅢの「ドクター宗方の証言」で石原裕次郎さん演じる宗方医師が犯人に監禁されて血を抜かれる描写がありましたが、Gメンのほうが先にこういう描写を取り入れていたんですね。犯人役を川津祐介さんが演じているのですが、サングラスをかけていて最初は川津さんだとは気づかなかった。なんとも言えない不気味な形相で響刑事とやりとりする姿が印象的で、とても凄味のある犯人役を熱演れていました。
第18話「警察の中のギャング」は白バイ警官に扮した犯人が現金輸送車を襲撃し、その犯人が警察の関係者であることがわかり、Gメンが警察内部にいる犯人を見つけ出そうとする話。この頃の刑事ドラマってわかりやすくて、ゲスト出演者を見れば誰が犯人なのかがすぐにわかってしまうこの時代の特性みたいなものがありまして、この回は冒頭の一分ぐらいで誰が犯人なのかがわかってしまいました(笑)。この回は直接のやりとりはなかったものの、中田博久さんと小林稔侍さんのキャプテンウルトラのコンビがゲスト出演していたのも見所の一つでした。
Gメンは355回と西部警察を上回るエピソードがある刑事ドラマなので、これからまだまだ楽しめそうです。
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誇りの報酬とあきれた刑事は無事終了。残すは日専で放送中の大空港のみとなったスカパーでの懐かしのアクション刑事ドラマの放送状況。誇りの報酬は改めて見直すとやはり、元祖あぶない刑事というイメージが一層強くなりましたね。
地方ロケがあぶ刑事よりも多かったところや、30話台の後半から根津甚八さんが演じている萩原の出番が少なくなって、その代わりに 伊藤蘭さん演じる女刑事の結城緑と中村雅俊の芹沢がコンビを組むカップルの刑事ものになっていたのが印象的でした。あと、覆面車にスカイラインが登場した辺りからカーアクションも激しくなってきて、緊急の知らせを受けてスピンターン発進の場面が数多くありました。
大空港ほど派手ではないものの銃撃戦もそこそこあり、芹沢と萩原の会話があぶ刑事のタカとユージような軽い感じのノリのところなど、あぶ刑事との対比で見るとまた色々と見所が増して面白かったですね。 柳生博さんが演じた捜査課長の田沼も常に怒鳴り散らして近藤課長そのものって感じがしたし。そう言えば、田沼課長の秘書としてシリーズの前半に登場していた篠ひろ子さんの真山幸子。あぶ刑事にも真山薫ってのがいましたが、これは偶然なのか、何か意図を持たせてつけられたものなのか、そこはよくわかりませんが、この二作品の共通点の一つとも見れますね。
あきれた刑事は実はリアタイでは視聴していなくて(裏でやってたナイトライダーを見ていたからか・・・)、今回ようやく全話鑑賞できましたが、時任三郎さん演じる内海がとにかくアグレッシブに動き回っていた印象が強く、相棒の永島敏行さんが演じたは黒木は意外と出番が少ない感じに見えましたね。
この二人、あぶ刑事のように刑事のコンビだと、リアタイ時は思っていたのですが、実はそうではなくて、黒木は元暴力団員で、内海に呼び出されて報酬を受け取って捜査に協力するという感じで毎回登場するんですね。だからあぶ刑事と同じ感覚で見ると、二人の関係性がいまいち薄くてとても違和感を持ってしまうんですが、コンビネーションは抜群でテンポ良く豪快に事件を解決してしまう辺りはあぶ刑事を彷彿とさせます。
あとカーアクションが所々あぶ刑事よりもド派手な場面があり、とくに内海がプロの逃がし屋のカースタントマンになりすまして、銀行強盗の犯人たちを車に乗せた後、狭い路地でパトカーと繰り広げるカーアクションは中々見応えがありましたね。
誇りの報酬もそろそろ終盤に入りましたが、どことなくあぶ刑事臭を漂わせるというか、時系列的にはあぶ刑事が誇りの報酬ぽさを残した刑事ドラマであったことを改めて認識できましたね。
特出すべきは地方ロケの多さ。誇りの報酬は一年間の放送でしたが、その間に飛騨高山、横浜、北海道、山梨、会津、天草、長崎、仙台など、西部警察並みに地方ロケをやっていたんですね。北海道、長崎、仙台はあぶない刑事でも地方ロケのエピソードがありましたが、スポンサーの関係もあったのか、当時はテレビドラマの制作においても特別に良い時代だったのでしょうね。
シリ一ズの後半は第25話から登場した女刑事・結城刑事の活躍が目立ちます。根津甚八さんが別の仕事で忙しかったのか、30話台の後半から萩原刑事の出番が減り(天草ロケの回で萩原が被弾し、その治療のために入院している設定にして、出番を少なく見せている演出がなんとも憎らしい(苦笑)。中村雅俊の芹沢刑事と結城刑事が息の合ったコンビネーションを見せるシーンが多くなり、地方ロケでも彼女が萩原の代わりになってガンアクションを披露していました。一応言っておくと、結城緑刑事を演じた伊藤蘭さんは1970年代に活躍した人気アイドルグループ・キャンディーズのメンバーの一人で、現在も続く「相棒」で刑事役を演じている水谷豊さんの奥さんです。
日本の刑事ドラマで男女のコンビものの刑事ドラマは最近はわかりませんが、この当時なら榊原郁恵と松崎しげるコンビの「婦警さんは魔女」ぐらいしか思い当たりません。スピンオフで芹沢と結城コンビのシリーズも見てみたかったですね。あぶない刑事も薫が活躍するエピソードが何本かあったけど、結城刑事ほどの活躍はTVシリーズではあまりなかったのではと思います。
ゲスト俳優で気になったのは第28話「友は湖に消えた」に出ていた渡辺裕之と高木美保。この二人は1988年に放送され、大ヒットしたフジテレビ系列の昼ドラ「華の嵐」で共演していましたが、それ以前に誇りの報酬で共演していたのが意外でしたね。現役時代のダンプ松本や、現参議院議員の三原じゅん子もゲストで出演していました。三原じゅん子さんは「さすらい刑事旅情編」の初回でも見かけましたが、当時は刑事ドラマによく出ていたんですね。
デアゴのGメンは4話ほど見ましたが、今では見られないハードな設定が面白いですね。後に立花刑事役でレギュラー出演する若林豪さんが紅林刑事という別の刑事役でゲスト出演していたのには驚きました。紅林刑事と言えば、特捜最前線にそんな名前の刑事がいましたが、妻子を銀行強盗犯に殺され、復讐に燃えるクールな紅林刑事は後の立花刑事を彷彿させるものがあって見応え十分でした。
今週から日本映画専門チャンネルで放送される「大空港」。大空港についてはこのブログで何度か取り上げていますが、空港特捜部の部長役は名優の鶴田浩二さん。初期のメンバーは中村雅俊、片平なぎさ、岡本富士太、高岡健二、緒形拳という面々。中々ユニークなキャスティングですよね。岡本富士太さんはGメンにも出演していました。中村雅俊さんは「俺たちの勲章」、今日テレプラスで放送中の「誇りの報酬」でも刑事役をやっていますね。
そして、緒形拳さんの珍しい刑事役が見られるのもこのドラマの見どころ。今、ホムドラで「ポケベルが鳴らなくて」という中年オヤジと若いOLの恋を描いたドラマがやっていて、その中年役を緒形さんが演じているのですが、後年の緒形さんは若い娘たちに振り回される親父のイメージがありましたね。大空港ではとても頼りがいのあるベテラン刑事というイメージでしたが、残念ながら1クールで殉職し、降板してしまったのが残念です。
西部警察並みに豪快なアクションシーンが数多く、太陽にほえろ並みに殉職する刑事たちが多かった大空港。殉職シーンでは時限爆弾を積んだトラックに乗りこみ、旅客機との衝突を避けた後に爆死した緒形さん演じる梶警部や、犯人のセスナ機に強行突入し、市民を守るためにエンジントラブルを起こしたセスナ機を民家のない場所にまで操縦して墜落させ、爆死した鯉沼刑事(中村雅俊)の殉職シーンが印象に残っています。
途中から新人刑事として空港特捜部に加入した西條刑事を演じた永島敏行さんと、時任三郎さんがW主演をした刑事ドラマ「あきれた刑事」も来月からスタートするそうです。あきれた刑事はファミリー劇場で放送されて以来の放送だと思いますが、「あぶない刑事」や「ベイシティ刑事」など、当時流行していたバディものの刑事ドラマの一つ。あぶ刑事のコミカルさを継承した刑事ドラマという印象か強い作品でしたね。こちらも久しぶりに見返してみたいと思います。
日テレの夜9時と言えば、今は行列のできる何とかのバラエティ番組をやってるみたいですが、この枠はかつて「あぶない刑事」が放送されていた時間帯。しかし、あぶ刑事の前に放送されていた刑事ドラマのことを覚えている人いますか?
中村雅俊と根津甚八コンビが様々な事件捜査に当たるバディものの刑事ドラマ。1975年に同局で放送された『俺たちの勲章』の10年後をイメージして企画された刑事ドラマだったそうです。もし、松田優作がこのドラマに出演していたら、中村雅俊とどんなコンビネーションを見せていたのか、未だに想像してしまう時があります。
当時、松田優作は刑事ドラマの出演には消極的で、西部警察の最終回に登場したテロリストの藤崎役は当初優作さんにオファーされたが、ドラマ上であっても渡哲也さんを殺すことはできないとその犯人役を断った。その経緯から見ても当時の優作さんは刑事ドラマには興味なかったみたいですね。中村雅俊とのコンビを再び見れなかったのは残念でしたが、根津甚八もシブくて銃を撃つ姿もカッコ良かった。
オープニング映像も『俺たちの勲章』のオマージュ的に作られたものだそうですが、芹沢(中村雅俊)と萩原(根津甚八)の二人が並んで歩いている時の萩原の魂の抜けたような表情は一体何なのだろうか。撮影疲れなのか、単にやる気がなかったのか、よくわからないがそこも未だに気になる部分ですね(苦笑)。今回改めてオープニング映像を見直してみると、意外なネームがあることに気が付きました。プロデューサー補「蒔田光治」の名前が。 蒔田光治と言えば、「TRICK」シリーズや、富豪刑事、最近ではNHKで放送された「タリオ 復讐代行の2人」の脚本兼プロデュースを担当している有名な人ですが、誇りの報酬にも携わっていたのはちょっと驚き。
現在、日テレプラスで10数年ぶりに再放送中。誇りの報酬はハードテイストな刑事ドラマだと思っていたが、今回見直してみると、コミカルな部分も多い。萩原が狙撃者のフリをして銃を乱射して、犯人に鎌をかけたりするところなんかは後のあぶない刑事っぽさがある。いや、あぶ刑事が誇りの報酬のコミカルさを受け継ぎ、さらに昇華させたものだったのかもしれないが、きっと誇りの報酬は「あぶない刑事0」だったのかもしれないと、改めて思い直したしだいです。
芹沢の妹・芹沢歩役は現在も続く「科捜研の女」シリーズの主人公を演じている沢口靖子。東宝シンデレラガールに選ばれた後、武田鉄矢の『刑事物語3 潮騒の詩』に出演し、NHKの朝ドラ「澪つくし」の主演後に出演したのがこの誇りの報酬。この人を初めて知ったのはこの刑事ドラマでしたね。そう言えば、誇りの報酬は東映ではなく東宝制作でしたね。あぶ刑事とテイストが似ているのでついつい東映だと思ってしまう時があるのだが、脚本や監督陣にはあぶ刑事に携わっていた人もいるからきっとその影響もあるのでしょうね。
俺たちの勲章は地方ロケの多い刑事ドラマでしたが、誇りの報酬もさっそく第4話で二人が飛騨高山に行って、萩原が関係する10年前のある強盗殺人事件の捜査をしていました。特撮関連のゲストも数多いですね。第2話には超電子バイオマンのレッドワンこと阪本良介、第3話にはバトルフィーバーJのバトルフランスこと倉地雄平が刑事役で出演してたり、その回の犯人役が遠藤憲一だったり、面白い組み合わせが見られました。
「誇りの報酬」という硬い感じのタイトルではなく、あぶない刑事みたいな軽い感じのタイトルだったらこの刑事ドラマはもっとヒットしていたのかもしれませんね・・・。
俳優の渡哲也さんが亡くなられました。渡さんと言えば、やはり西部警察。幼少時、テレビつけたら毎週必ず角刈り、グラサン姿のあの大門刑事部長に会えた。当時、日曜の夜8時と言えば、強力なコンテンツが並んでいて、西遊記ⅡやGメン75の続編にあたるGメン82なども西部警察に対抗して放送されていましたが、それら以上に人気だったのが欽ちゃんの「オールスター家族対抗歌合戦」。今はテレビは一人に一台が常識になりましたが、あの頃は家庭に一台が当たり前の時代。当然チャンネル権争いが勃発して、西部警察がやっている6ちゃんを見るか、欽ちゃんが出ている8ちゃんを見るかでよく親ともめたような記憶があります(苦笑。
そんな事情から西部警察のPART1はリアルタイムで見た記憶がほとんどないのですが、PARTⅡからはなぜか毎週のように見ていました。おそらく親が欽ちゃんの番組に飽きたのかそれとも譲ってくれていたのかわかりませんが、とにかくPARTⅡからは全国縦断ロケが活発になり、地方ロケ編の大スケールなアクションをリアルタイムで存分に味わえ、それはもう大興奮で見ていたのを覚えています。
関西ロケで大門軍団が大阪城公園でイベントを開催するという話を聞き、家族で車に乗って大阪城公園に行きましたが、案の定見物人が多く結局、大門軍団が立っているステージまで辿り着くことができなかった。12万人以上があの公園に集まっていたのだから、そら無理だわなと(笑。この関西ロケが事実上最後の縦断ロケ編となってしまいましたが、あの時、ちゃんと見ることができていたらなあとそれが今もとても悔やまれます。
地上波ではどの程度渡さんの訃報が報じられているのか知りませんが、おそらく取り上げられている出演作品は西部警察ばかりなのではないかと思うので、うちではあえてそれ以外の作品で渡さんの名場面を振り返ろうと思います。
太陽にほえろ
「ボス!任せてください」
1986年8月に放送された第706話のこのエピソードから渡さん演じる橘兵庫警部が登場。七曲署のボス・藤堂係長役の石原裕次郎さんが体調不良のため入院し番組に出演できなくなったため、その代理として渡さんが2代目ボス的な役割を演じることになりました。髪が伸びて、角刈り、グラサン姿の大門と比べると地味な印象の橘警部だったが、「自分は・・・」など、大門と同じ喋り方をしたり、西部警察で殉職したはずのあの大門団長が蘇ったように見えましたね。マイコンこと水木悠刑事(マイコン役の石原良純さんは西部警察PARTⅢで五代純刑事を演じた)と橘が同じ画面に映っているとどうしても西部警察に見えてしまい、ニヤニヤしながら見ていました(苦笑。
この橘警部初登場回では橘が事件現場に出て爆弾犯の男を説得し、男に捕まった女性を救出するシーンがありましたが、犯人の男を説得するところや、男に突進していく時の橘警部の姿が団長っぽくてカッコ良かったですね。
ゴリラ警視庁捜査第8班
「ニトロトラック」
西部警察よ再び!ということで西部警察終了の5年後の1989年4月にスタートしたこのアクションドラマで渡さんは警視庁捜査第8班・通称ゴリラのリーダーの倉本省を演じる。番組初期はゴリラのメンバーがコンバットスーツに身を包んで、傭兵部隊のような活躍をするため、ハードなアクションシーンが多かったが、実はこの撮影中、渡さんはヘリから飛び降りた時に左足に重傷を負ってしまう。
アクシデントが起きたのは第5話のラストシーンの撮影時。犯人らが運転するタンクローリーを爆破し、少女をヘリコプターで救出する場面。渡さんはヘリから降りて全力で走り続けるが、その時激痛に襲われた。病院での診断の結果、「腓腹筋断裂(ひふくきんだんれつ)」の全治1カ月半の重傷であることが判明する。
映像を確認すると、確かにヘリから降りる時に左足を先に地面につけているのがわかります。
その後も斜面を駆け下りたり、走って犯人の前に近寄ったり、銃撃戦で激しく動き回ったり、痛みを堪えながら演技を続けた渡さん。リアルタイム時は気づきませんでしたが、そんな重傷を負っているにも関わらず、それを感じさせずにアクションを続けた渡さんの凄さを改めて感じさせられる名場面です。
今後も逐一渡さんの名場面を紹介していきたいと思っています。テレビドラマで大スケールなアクションをたくさん見せてくれた渡さん。本当に心底から楽しませて頂きました。天国で裕次郎さんとおいしいお酒を飲んでください。渡哲也さんのご冥福をお祈りいたします。
そんな事情から西部警察のPART1はリアルタイムで見た記憶がほとんどないのですが、PARTⅡからはなぜか毎週のように見ていました。おそらく親が欽ちゃんの番組に飽きたのかそれとも譲ってくれていたのかわかりませんが、とにかくPARTⅡからは全国縦断ロケが活発になり、地方ロケ編の大スケールなアクションをリアルタイムで存分に味わえ、それはもう大興奮で見ていたのを覚えています。
関西ロケで大門軍団が大阪城公園でイベントを開催するという話を聞き、家族で車に乗って大阪城公園に行きましたが、案の定見物人が多く結局、大門軍団が立っているステージまで辿り着くことができなかった。12万人以上があの公園に集まっていたのだから、そら無理だわなと(笑。この関西ロケが事実上最後の縦断ロケ編となってしまいましたが、あの時、ちゃんと見ることができていたらなあとそれが今もとても悔やまれます。
地上波ではどの程度渡さんの訃報が報じられているのか知りませんが、おそらく取り上げられている出演作品は西部警察ばかりなのではないかと思うので、うちではあえてそれ以外の作品で渡さんの名場面を振り返ろうと思います。
太陽にほえろ
「ボス!任せてください」
1986年8月に放送された第706話のこのエピソードから渡さん演じる橘兵庫警部が登場。七曲署のボス・藤堂係長役の石原裕次郎さんが体調不良のため入院し番組に出演できなくなったため、その代理として渡さんが2代目ボス的な役割を演じることになりました。髪が伸びて、角刈り、グラサン姿の大門と比べると地味な印象の橘警部だったが、「自分は・・・」など、大門と同じ喋り方をしたり、西部警察で殉職したはずのあの大門団長が蘇ったように見えましたね。マイコンこと水木悠刑事(マイコン役の石原良純さんは西部警察PARTⅢで五代純刑事を演じた)と橘が同じ画面に映っているとどうしても西部警察に見えてしまい、ニヤニヤしながら見ていました(苦笑。
この橘警部初登場回では橘が事件現場に出て爆弾犯の男を説得し、男に捕まった女性を救出するシーンがありましたが、犯人の男を説得するところや、男に突進していく時の橘警部の姿が団長っぽくてカッコ良かったですね。
ゴリラ警視庁捜査第8班
「ニトロトラック」
西部警察よ再び!ということで西部警察終了の5年後の1989年4月にスタートしたこのアクションドラマで渡さんは警視庁捜査第8班・通称ゴリラのリーダーの倉本省を演じる。番組初期はゴリラのメンバーがコンバットスーツに身を包んで、傭兵部隊のような活躍をするため、ハードなアクションシーンが多かったが、実はこの撮影中、渡さんはヘリから飛び降りた時に左足に重傷を負ってしまう。
アクシデントが起きたのは第5話のラストシーンの撮影時。犯人らが運転するタンクローリーを爆破し、少女をヘリコプターで救出する場面。渡さんはヘリから降りて全力で走り続けるが、その時激痛に襲われた。病院での診断の結果、「腓腹筋断裂(ひふくきんだんれつ)」の全治1カ月半の重傷であることが判明する。
映像を確認すると、確かにヘリから降りる時に左足を先に地面につけているのがわかります。
その後も斜面を駆け下りたり、走って犯人の前に近寄ったり、銃撃戦で激しく動き回ったり、痛みを堪えながら演技を続けた渡さん。リアルタイム時は気づきませんでしたが、そんな重傷を負っているにも関わらず、それを感じさせずにアクションを続けた渡さんの凄さを改めて感じさせられる名場面です。
今後も逐一渡さんの名場面を紹介していきたいと思っています。テレビドラマで大スケールなアクションをたくさん見せてくれた渡さん。本当に心底から楽しませて頂きました。天国で裕次郎さんとおいしいお酒を飲んでください。渡哲也さんのご冥福をお祈りいたします。
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