『あぶない刑事 全事件簿DVDマガジン』が発売されました。あぶ刑事久々の出版ものと言うことでさっそくゲットしてみましたが、中々の濃い内容でございました。付属のDVDに収録されているTVシリーズ初回の「暴走」「救出」についての詳しい解説をはじめ、表紙を開くと、劇場版「あぶない刑事」のミニポスターがつけられていて、その裏面には、港署のフロア図が掲載されていました。タカが使用していた拳銃<スミス&ウェッソン「M586」や、赤レンガ倉庫の解説もありです。
なんと言っても注目は、主演の舘ひろしさん、柴田恭兵さんを交えたSPECIAL座談会(前編)。7年ぶりに再会した二人と脚本家の柏原寛司氏、「暴走」の脚本を担当した丸山昇一氏、テレビシリーズや劇場版「またまたあぶない刑事」の監督を担当した一倉治雄氏の対談内容が5ページにわたり掲載されています。タイトルは、当初「刑事ワイルド&ルーズ」だったと言う話から始まり、同じ日本テレビの人気刑事ドラマだった「太陽にほえろ」とは違ったものをやるため、ドラマの方向性について苦労した話や、中条静夫さんが演じた近藤課長のキャラクター設定についてもかなり揉めたような話が書かれています。
当初の通り、近藤課長が頼りない狸親父の設定になっていたら、一体どんな風になっていたんでしょうね。テレビシリーズの最初のほうの話は、わりとオーソドックスなハードボイルドものと言う雰囲気があったし、近藤課長をはじめ、脇の刑事達も至ってまじめ風な印象でしたが、シリーズ中盤辺りから、脇の刑事達もどんどんコミカルなキャラ付けがされて、近藤課長もいつの間にか狸と呼ばれるようになっていましたよね。しまいには狸の置物までデスクに置かれる始末(笑)。その他にも興味深い内容が書かれていて、色々とそそる一冊となっておりました。
付属のDVDにも柏原、丸山、一倉、三氏の座談会が特典映像として収録されています。「救出」にゲスト出演した山田隆夫さんのインタビューもありました。ラストの赤レンガ倉庫のシーンの話では、恭兵さんの人柄が窺えるエピソードが紹介されています。これは、ファンのみならず、DVDを持っている人も、あぶ刑事をまだ知らない人も、これは「買い」ですね。
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