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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2024/11月

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これまで数多くのゾンビ映画を堪能してきましたが、探せばまだまだいろんな名作があるもので、スカパーなどで自分が生まれる前の古い名作を偶然見かけたりすると、気になってついついチェックしてしまう。この作品もその一つでタイトルは、『ゾンビ特急地獄行き』。タイトルを見ただけでもうかなりそそられてしまうのですが、1972年にイギリスとスペインが共同で製作した映画で、「007 黄金銃を持つ男」のスカラマンガや、数多くの怪奇映画に出演したクリストファー・リーと、同じく怪奇映画に多数出演し、「スター・ウォーズ」のターキン総督を演じたピーター・カッシングが主演を務めている。


1906年、イギリスの地質学会が中国の四川省で氷漬けの類人猿の化石を発見した。化石をイギリスへ輸送するため、アレキサンダー・サクストン教授らは化石と共にシベリア大陸横断特急に乗り込んだ。だが、雪原を走る列車の中で次々と奇怪な殺人事件が起きる。殺された人達は皆、白目を剥き、鼻や口から血を出して失血死していた。それは、両眼を赤く光らせて人々を殺す怪物の仕業であった。サクストンらと同乗していたミロフ警部によって怪物は銃殺され、事件は解決したかに見えたが・・・。


ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」よりも前の作品なので、ゴア描写はさほど激しくもないし、今のウォーキングデッドなどと比べると、ゾンビ映画と言うには少しぬるい印象もありますが、甦った怪物が暗闇で蠢くところは薄気味悪く、怪物にとりつかれた人間達が目を赤く光らせるところは、ターミネーターを彷彿とさせ、その赤い目を見た人間達が白目を剥き、血を吐いて倒れる死に様は、滑稽にも見えるが不気味。列車の走行シーンは、その大部分がミニチュアを使った特撮のようですが、走行中の列車の中という逃げ場のない密室空間が舞台になっているところがよりサスペンス性を生み出していて、シチュエーション的にはかなりグッド。


列車の中で死体を解剖するシーンがあり、ウェルズ博士が白目を剥いたままの人間の頭を切開するのですが、露になった脳みそが真っ白につるつるになっているところも薄気味悪い。劇中のセリフでは、その感触は、「赤ん坊のお尻みたい」なものらしい。もしかしてプリオン系の感染?かと思ったがどうやらそれは違ったみたい。怪物は、人間の網膜から記憶を盗み出して、その記憶を選別し吸収してかしこくなっていくそうな。しかし、いまいちその設定が活かされていなくて消化不良に終わったのが残念。


後半に入ると、コサック隊が列車に乗り込んでくるのですが、その隊長・カザン役を演じているのがテリー・サバラス。007のブロフェルド役や、テレビドラマ「刑事コジャック」などで有名な大物俳優だけに、どんな活躍をするのかと思いきや・・・かなり荒々しい雰囲気の男のようでそこそこ存在感はあったが、結構あっさりと怪物にやられてしまい意外でびっくりした。そのカザン隊長よりも後半に目立つのがプジャルドフ神父。ウェルズ博士が化石から切り取った目を持ち歩いたり、ミロフにとりついた怪物に、「怪物よ私に乗り移れ」とセリフを吐く場面は、エクソシストを彷彿とさせられたが、考えてみるとエクソシストよりもこちらのほうが古い作品なんですよね(汗)。異星人が人間の体に憑依していく作品は、後の「ヒドゥン」などにも受け継がれていましたが、プジャルドフ神父がラスボスと化して、死んだ人間達を一斉にゾンビ化させる展開は、中々見応えがあった。で、結局化石の正体は、宇宙人なのかゾンビなのか・・・「宇宙ゾンビ」と捉えておくほうが無難か(苦笑)。


飛行機の中で暴れるゾンビは、「ワールドウォーZ」や、「デッドフライト」などで描かれていたが、走行中の列車の中のゾンビは、ゲームでしか見たことがないのでわりと新鮮に見えた。しかし、この日本語タイトルをつけた人は、物凄くセンスがありますね。原題の「Horror Express」もわかりやすくて良いが、日本題のほうがとてもインパクトがあって、まんまと乗せられてしまった(苦笑)。










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