忍者ブログ
10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2024/11月

≪10月  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  12月≫
[801]  [800]  [799]  [798]  [797]  [796]  [795]  [794]  [793]  [792]  [791
デトロイトと言えば、自動車産業の町というイメージがありますが、去年多額の負債により破産し、凶悪犯罪が激増して町はかなり荒廃してしまっているらしいです。この話を聞いてロボコップの世界そのものだなと、脳裏に映画の映像を思い浮かべてしまったのですが、27年前に公開されたロボコップは、まさにデトロイトの未来予想図だったのか?・・・


そんなデトロイトの現状を知ってか知らずかは定かではありませんが、今年ロボコップが復活。1987年に公開された1作目から通算で4作目になりますが、「ロボコップ4」ではなく、1作目のリブート作品。最初の2作でマーフィ刑事を演じたピーター・ウェラーは、最近「Hawaii Five-0」にゲスト出演していたが、さすがにもうロボコップをやる年齢ではなさそうだし(トロン・レガシーのジェフ・ブリッジスみたいにCGで若返らすのもありと思ったが)、オリジナルの公開から四半世紀が経って時代も変わったし、今作り直したらどんな風になるのか大変興味はありました。率直な感想を述べると、やはり、どうしても1987年版がベースになってしまうが、ストーリーは、新作も87年版もそんなに大差はなく、新作のほうは、オリジナルにはなかったマーフィの家族の物語に重点を置いてるのは好感を持てたが、アクションの痛快度やバイオレンス度、映像センスはポール・バーホーベンが監督した87年版のほうが圧倒的にズバ抜けていたし、新作は、ややインパクトに欠ける印象だった。


新作には、二種類のロボコップが登場していましたが、一つは、87年版のオリジナルを基にしたシルバータイプのものと、もう一つは、黒のメタリックで、本編で主に活躍しているタイプのもの。一番最初にあの黒いマスクに細長い赤い目を見た時、一瞬でナイト2000を思い浮かべた。ナイト2000のあの赤いフロントスキャナーは、宇宙空母ギャラクティカのサイロン兵から着想を得ているものですが、黒ロボコップのあのマスクのデザインはそれらのものを感じさせ、中々カッコいいと思った。最初は、やけに体がスマートになったし、ロボコップというよりアイアンマンの友人か、バットマンの親戚みたいな印象だったが、劇中でシャープに動き回っている映像を見てからは、その身軽な戦闘力に度肝を抜かれた。87年版の機械音を鳴らしながら重量感たっぷりにのそのそと歩く姿も好きだが、今回の黒ロボコップも悪くはなかった。黒いバイクに乗って夜の街を疾走するところや、暗闇での銃撃戦など、黒いボディを活かしたスリルなアクションは見応えがあった。


今回一番インパクトを感じた映像は、ロボコップのボディの解体シーン。ゲイリー・オールドマン演じるデネット・ノートン博士がマーフィに教えるために、あえてマーフィの機械化された体をバラバラにして、頭と心臓と肺、そして辛うじて残っている右手の部分を見せる。ロボコップ2でも敵の罠にハマったロボコップがバラバラにされてしまう展開があったが、今回のは凄く惨たらしく見えた。


第一作に登場したED209も新たなデザインで登場し、黒ロボコップと激しい戦闘を繰り広げていたが、こちらのデザインも中々カッコ良くなっていた。オリジナルのED209は、コマ撮りを用いた動きに愛嬌があり、また時に不気味にも見え、その独特な動きをする映像が面白かった。新作は当然CGなので、昔に比べ動きはとてもリアルチックなのだが、最近のSF映画に登場するロボットと同じ感じに見えて、その動きの表現に特徴がなく、あまり印象に残らなかった。


マーフィを演じている役者のことはよく知らないのですが、今回、脇役のキャスティングが中々豪華でしたね。ゲイリー・オールドマンのデネット・ノートン博士は、エアーウルフのモフェットのようにもっと狂気に満ち満ちた感じの博士なのかと思いきや、ごく普通な感じだったのがちょっと物足りない(苦笑)。マイケル・キートンがオムニ社のCEOレイモンド・セラーズを演じていたが、マイケル・キートンと言えば、ティム・バートン監督のバットマン(1989)映画で主人公を演じたことでも有名ですが、ロボコップの敵が元バットマンと言うシニカルな配役構図にはニヤッとさせられました。


ロボコップを訓練する軍人役を演じていたジャッキー・アール・ヘイリーは、最近映画やドラマでよく見かけますね。ヒューマン・ターゲットのゲレロも印象に残っているし、リメイク版「エルム街の悪夢」では、新生フレディ・クルーガーを演じていて驚いた。番組司会者のパトリック・ノヴァックをサミュエル・L・ジャクソンが演じていたが、今回一番謎の多い存在だった。まず、なぜサミュエルほどの大物に番組司会者の役をやらせたのか(笑)。それほど重要な役どころには見えなかったのですが、何か裏のメッセージがあったのかもしれませんが・・・。どっちかと言うと、サミュエルには、一作目のクラレンスみたいな役どころを期待していたのですが、いまいちハジけていなかったのが残念だった。



シルバータイプのロボコップは出番が少なかったが、ラストの再登場は中々味のある演出で良かったです。スピード感のあるガンアクションは見応えがあったし、全体的には今風のSFロボット映画と言う印象で悪くは感じなかったのですが、あえて言うなら、敵が貧弱というか、オリジナルのクラレンス一味のような凶悪さが全く感じられなかったのが残念でしたね。次回作があるなら、今度こそはマジもののバットマンと共闘する映画なんかも見てみたいですね(笑)。









拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人だけにコメントする。)
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
ガース
性別:
男性
カウンター
アーカイブ
バーコード
by thanks

Copyright © 超ぼやき宣言 All Rights Reserved.
Material & Template by Inori
忍者ブログ [PR]