打ち切りが多い最近のアメリカドラマの話でありますが、アメリカABCで先月スタートしたばかりの『チャーリーズ・エンジェル』がわずか4話で放送終了になってしまったと言う。最近リメイクドラマの打ち切りは数多いが、その中でももっとも悪い結果ではありますね。バイオニック・ジェミーのリメイクさえ8話続いたと言うのに…。オリジナルは、ファラ・フォーセット人気もあって日本でも大ヒットし、10年ほど前に映画で復活した時は、キャメロン・ディアスやドリュー・バリモアなど当時の人気女優の出演が候をそうしたのか、続編まで作られるほどの人気があったが、今回のテレビ版リメイクは…ミンカ・ケリー、レイチェル・テイラー、アニー・イロンゼ…名前を聞いただけではよくわからない女優陣。レイチェル・テイラーは、実写版「トランスフォーマー」に出演していたそうだが…。オリジナルのスタートが今から約35年前。そして前回映画で復活してから11年経過しているわけですが、やはり、2度目の復活ともなると中々厳しいものがあるのでしょうか。日本のドラマは、いくら視聴率が悪いからと言っても4話打ち切りとかまずありえないし、アメリカは、その辺なかなかシビアな印象があります。
一方、対称的にリメイクで再び人気を得ているヒロインもののドラマと言えば、『二キータ』。ニキータは、オリジナルは、フランスで映画化され、3年後にハリウッドで再映画化された後、1997年にテレビシリーズも製作され、全5シーズン放送された。マギーQ主演で去年スタートしたテレビシリーズには、新たな設定が加わり、フランス版ニキータの3年後の物語が描かれ、単なるリメイクになっていないところがポイントだ。概ね似たような経過を辿っているチャーリーズ・エンジェルとニキータだが、ではなぜニキータは、成功しているのか?マギーQは、ラッシュ・アワーなどのジャッキー・チェンの映画やミッション・インポッシブル3、ダイハード4.0などメジャー系の映画に数多く出ていて、知名度もある。また、ニキータと敵対するディヴィジョンの最高責任者パーシーを演じるのは、24のジョージ・メイソン役でも知られるザンダー・バークレーと、ニキータは、キャスト陣にも恵まれているようだ。すでにシーズン2も放送されている。
ニキータは、一応97年版とリメイク版の両方を見ているが、97年版のほうは、いかにもスパイドラマと言った感じで、ニキータを演じる女優さんも肉体派と言うか、女スタローン的な感じでクールな活躍を見せるところが面白い。マギーQの新シリーズは、ディヴィジョンの訓練生のアレックスとニキータが通じていて、ニキータがアレックスから情報を得ながら、ディヴィジョンへの復讐を着実に進めていくと言う今までとは違った新しい物語が展開している。ニキータだけでなくアレックスにもスポットを当てたエピソードがあり、今後の展開も気になるところだ。
有名だけでなく、インパクトのある役者を起用することも必要であるが、ストーリーもオリジナルにただ忠実になるだけではなく、何か新しい設定をプラスする事がリメイクドラマの重要なポイント。でもやりすぎるのも駄目なので、その辺は、製作者のセンスとバランス感覚が問われるのでしょうね。あまりにリメイクの失敗が続くと、もしエアーウルフのリメイク話が出てきたとしても心配になるな…(苦笑)。今復活されてもCGバリバリでトランスフォーマーみたいに変形されても困るしな…(笑)。
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