日テレプラスで放送中の『太陽にほえろ!』は、ブルース編に突入。ファミリー劇場ですでに放送済みですが、初登場回を見逃していたので今回ようやく見ることができた。ブルース刑事がなぜ「ブルース」と呼ばれるようになったのか。ブルース・リーに似ているからそう呼ばれるようになったのだとずっと思っていたのですが、実は、音楽のブルースが由来だったようです。ブルース刑事こと澤村誠の父親はピアニストで、その父親の影響を受けて、彼もブルースが好きになり、自らブルースと名乗るようになったんですね。愛用銃は、マグナム44。ダーティハリーのハリー・キャラハンと同じ銃を使います。マグナム44と言えば、西部警察では、リキが愛用していた銃でした。
バレルの長さが半端なく、見た目も迫力があるマグナム44ですが、一発撃てば、狂暴な熊でも簡単に仕留めることができるハイパワーガンとして有名です。相当な殺傷能力があるので、実際に人に撃ったら致命傷を与えてしまって、もう逮捕どころの話ではありません。西部警察では、犯人を逮捕するのではなく、始末するのが前提の世界観だったので(笑)、スコープ付きのショットガンを撃とうが、マグナム44を撃とうが何でも成立してしまうのですが、太陽にほえろ!もやはり同じように銃に関しては、現実の警察のようなリアルな制限はなく、刑事達が個々の性格にあった銃を自由に使っていました。でも歴代の刑事達は、コルト系の小さい銃を使ってきたのに対して、ブルースは、いきなり大きな目立つ銃を持っていたので、最初は、とても違和感があった。でもブルースがコルト・ローマンの2インチとか、ましてや普通のリボルバーを握っても似合わないし、やはりマグナム44が一番合っていたような気がします。こう言うのは、リアルになり過ぎてもつまらないんですよね…(苦笑)。
さて、ブルースが七曲署に入った辺りから太陽にほえろ!のアクションもかなり西部警察のように派手なカーアクションが多くなったような気がしますが、あの当時の刑事ドラマの恒例のアクションと言えば、『車の屋根にしがみつき』の追跡シーン。ボギーも見せたことがありましたが、ブルースもかなり派手なのを披露していました。
「正義に拳銃を向けた男」
冒頭では、アパートの2階から犯人と一緒に川落ちするアクションを見せたブルース。クライマックスでは、暴走するタクシーの屋根にしがみつき、草の生えた地面にかなり派手に転がり落ちる。石に頭をぶつけてダメージを食らいつつも、その後すぐ、タクシーを追って全力疾走するブルースの豪快な姿に目を奪われた。
「殉職刑事たちよ、安らかに」
殉職した刑事達を映像で振り返りながら、七曲署の刑事達を狙う謎の狙撃犯を追うスペシャルエピソード。この話でも長時間屋根にしがみついていたブルース。犯人の車が高速道路の上にかかる橋を渡り、住宅街の長い坂道を駆け下りている間もかなり揺さぶられていた。ブルースを振り落とした後、犯人の車は、ドックが運転するソアラとカーチェイスを繰り広げますが、住宅街の狭い路地でわりと派手な走りを見せていましたね。ブルースは、七曲署よりも西部署の刑事になったほうが良かったんじゃ…(苦笑)。そう言えば、犯人役は、西部署のあの人でしたね…。
アークエンジェルが活躍するエピソードで一番印象に残った回は、シーズン2の「ミグ25を撃墜!!マグデンブルグ城攻防戦(FALLEN ANGEL)」。東ベルリンで消息を絶った元恋人マリアを探すため、東ドイツに自ら乗り込む。アークエンジェルが活動的な一面を見せ、また激しい拷問を受けるショッキングな回でもあった。このエピソードでは、冒頭の映画の撮影のシーンで、ホークとドミニクが乗っていた三葉機が墜落して二人が大怪我をしたり、ドミニクの代わりにケイトリンが副操縦士として初めてエアーウルフに乗り、ホークと共にテスト飛行をするも、ADFポッドランチャーを下ろさずにミサイル発射ボタンを押してしまうなど、アクシデントが続出する珍しいエピソードでもあった。
もう一つは、アークエンジェルが突如砂漠で姿を消した「対決シーハリアー戦闘機!! CIA降下部隊城砦へ突入せよ(THE FORTUNE TELLER)」。アークエンジェル達が極秘に進めるプロジェクト・コードネーム「フォーチュン・テラー(預言者)」。フォーチュン・テラーとは、敵機の攻撃と防御の動きを分析し妨害できる戦闘回避システムと自動操縦システムを併せ持つハードウェアのこと。それを狙う武器商人ストーナーがアークエンジェルを拉致して、彼からその情報を入手しようとする。
ここ数年日本で騒がれているオスプレイ(V-22)は、垂直離着陸機として有名ですが、世界初の垂直離着陸攻撃機としてイギリスで開発されたハリアーをベースに作られたシーハリアーが登場して、エアーウルフと接戦を繰り広げたことでも有名なエピソードです。ところが、クライマックスでストーナーが乗り込む航空機は、実際はシーハリアーではなく、T-38タロンと呼ばれるアメリカが開発したジェット戦闘機。しかも、このT-38は、垂直離着陸機ではなく、普通の双発機だった。どう言う理由で日本では、シーハリアーになってしまったのでしょう。劇中でT-38が垂直離陸する場面があるので、単にシーハリアーと勘違いした?のか、垂直離陸しているからシーハリアーと言う設定にしてしまえ!と勢いあまって嘘をついてしまったのか真意は不明のままです。サブタイトルにまで「シーハリアー」って銘打っちゃってるから話題性を狙ったのかな…??
この話の中でもアークエンジェルは、激しい拷問を受けています。パイロットの話では、負傷し、2度に渡って拷問を受けるなど、なぜだか痛い目に遭うことが多かったアークエンジェル。アークエンジェルを演じたアレックス・コードは、今年80歳。エアーウルフ出演時、すでに50代だったんですね。乗馬をしている姿がとても凛々しくてカッコ良い俳優さんですが、最近は、映画やドラマには出演していないみたいですね。ドミニク役のアーネスト・ボーグナインは、亡くなる前までREDなど大作映画に出演し活躍されていたが、もしエアーウルフが何らかの形で復活する時が来たら、ぜひまた顔を見せてもらいたいものです。
キャラクターコレクションDVDに続いて、『全国縦断ロケコレクション』シリーズと、『マシンコレクションシリーズ』がリリースされるそうです。全国縦断ロケコレクションの第一弾となる福岡篇は、PARTⅠから「九州横断大捜査網!!」「博多港決戦!!」、PARTⅢから「パニック・博多どんたく―福岡篇―」「決戦!燃えよ玄界灘―福岡篇―」が収録される。三井グリーンランドのロープウェイを使った銃撃戦や、公道で過激な爆破とカーチェイスが繰り広げられた九州横断大捜査網~博多港決戦!!。そして、大門軍団と共に大量の漁船が加わって壮大な海上アクションが展開した決戦!燃えよ玄界灘―福岡篇―など、いずれもテレビドラマとは思えぬ大迫力のアクションシーン満載のエピソードばかり。
ところで、地方ロケ編では、ハイスケールなアクションが展開するため、武器密輸組織や覚醒剤密造グループ、アナーキストグループにテロリストグループなど犯人も通常回よりもグレードアップしますが、地方ロケで何度も見かけた俳優さんが結構いましたよね。
●田中浩
「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」の丸大ハムのCMでも有名だった田中浩氏。当時は、刑事ドラマだけでなく、時代劇でもインパクトのある悪役をたくさん演じられていました。『ジャッカー電撃隊』では、それらとは正反対のヒーロー側の指揮官ジョーカーを演じ、大きな存在感を示しておられました。西部警察には、地方ロケ回だけでなく、通常回にも数回出演しています。今回のDVDには、ラインナップされていませんが、PARTⅠ「笛吹川有情」にも犯人役で出演されていました。このエピソードは、山梨県の甲府でロケされており、事実上これが一番最初の地方ロケ編でした。
■PARTⅡ静岡篇「大激闘!! 浜名湖決戦 」 金塊強奪犯・杉森重吉役
浜名湖で遊覧船をジャックし、包囲する警官隊や大門軍団と激しい銃撃戦を展開。大門が乗るヘリに向けてバズーカーを撃ち込もうとするも、先に大門に狙撃されてしまう。撃たれた拍子に遊覧船にバズーカーを撃ってしまい、壮絶な自爆を遂げた。
■PARTⅢ山形篇「走る炎!! 酒田大追跡」のMX-83ミサイル強奪グループのリーダー・ヘンリー野口役
黒帽子にサングラス姿、おかしな英語交じりの喋り方をし、モーゼルを愛用銃として使う。あぶない刑事に出てきそうなユニークなキャラクター。手榴弾攻撃で、大門軍団のパトカーを攻撃するなど、酒田市内を暴れ回り、日本を震撼させた凶悪テロリストだが、不気味に高笑いしながらミサイルの発射ボタンを押そうとしていた時の姿は、特撮ものの敵ボスそのものと言う感じに見え、凶悪ながらもなぜかニヤニヤさせられた(苦笑)。
●内田勝正
刑事ドラマや時代劇の悪役などで当時よく見かけました。西部警察の通常回にも数多く出演しています。地方ロケ編において、最期は壮絶な自爆を遂げる犯人役が多かった田中氏に対し、内田氏は、最期まで生き延びるタイプの犯人役が多かったですね。
■PARTⅡ広島篇「広島市街パニック!!」 銀竜会の元組員・土倉純司役
西部署管内の非常線を突破して広島に逃げ、そこで殺人事件を起こし爆弾を入手。その爆弾を路面電車に仕掛けて、仲間を使って市電ジャックを起こし、乗客を人質にし身代金を要求する。大門に見つかり捕まるも、爆弾のスイッチを押し、路面電車を大爆発させた。
■PARTⅢ大阪・大津篇「琵琶湖の対決! 爆発5秒前」 爆弾犯の坂本次郎役
豪華客船ミシガン内で行われていた結婚式会場に武装グループが乱入し、船をジャック。ミシガンにニトロ爆弾を仕掛けた坂本は、かつて大門を危機に陥れたことのある凶悪爆弾犯。手下を使って身代金を手に入れ、バスで逃亡するも、大門に見つかり、逮捕される。ミシガンに乗せられ、大門に爆弾の止め方を聞かれるも、頑なにだんまりを続ける坂本。大門も意地を見せ、坂本を手錠で逃げられないようにして、爆発寸前の爆弾を目の前に、緊迫の心理戦に挑む。大きな爆破はないエピソードですが、ラストのスリリングな駆け引きが印象に残った。
●黒部進
『ウルトラマン』のハヤタ隊員役で超有名。現在もウルトラマン関連の映画に出演されています。ウルトラマン以後は、刑事ドラマや時代劇の悪役の他、『仮面ライダーBLACK』の黒松教授など特撮ヒーロー作品にも多数出演。西部警察の地方ロケ編には、4度出演していた。最終回「大門死す!男たちよ永遠に・・・」には、北海道の苫小牧、夕張ロケのシーンに登場し、藤崎のテロリストメンバーの一人として、大門軍団と熾烈なバトルを繰り広げていました。
■PARTⅡ広島篇「燃えろ!! 南十字星」 大曽根物産社長・大曽根役
裏で覚醒剤を密輸している大曽根物産の大曽根は、瀬戸内海漁船・南十字星号の船内で無差別殺人犯の風間が率いるグループにシャブと金を強奪されてしまう。南十字星号は、風間達にジャックされ、大曽根は、船内に紛れ込んでいたオキとジョーと共に爆弾がセットされた部屋に閉じ込められてしまう。イッペイがサンドブラストと呼ばれる特殊な機器を使ってドアを破壊するシーンが何気に凄かった。
■PARTⅡ名古屋篇「戦慄のカーニバル」 宝石ブローカーの戸倉朝夫役
服役中の宝石強盗犯・半沢の釈放を求める宝石ブローカーの戸倉。戸倉は、長島スパーランドの遊園地内で大門達と取引し、釈放された半沢から17億円相当の宝石の入ったアタッシュケースを受け取る。カーニバルカーをカモフラージュにして遊園地内から脱出を図ろうとするも、大門軍団に発見され逃走。追跡してくるパトカーに手榴弾を投げ捲くって攻撃し、遊園地内を大炎上させた。
■PARTⅢ福岡篇「決戦! 燃えよ玄界灘」 武器強奪犯の岩城役
フィリピンの密輸船に積まれている大量の武器を盗み出すため、ジュンを拉致して利用し、武器を盗み出す。福岡市内で大銃撃戦やカーチェイスを繰り広げた後、漁船をジャックして博多湾に逃走。大門軍団が乗る船や地元の漁船団に囲まれるも必死の抵抗を見せる岩城だったが、手榴弾を投げようとした時、ヘリに乗る大門に撃たれ、自爆する。
ナレーションだけでなく、ついには顔出し出演して変身までしてしまった千葉繁さんに続き、今週は、あのお方もゲスト出演していた『獣電戦隊キョウリュウジャー』。哀しみの戦騎アイガロンの声を担当している水島裕さん。ゴッドマーズですよ。高橋名人です。ルーク・スカイウォーカーでもあります。この間見た『がんばれ!ベアーズ』では、若き頃のジャッキー・アール・ヘイリーが演じたケリーの声も担当されていました。劇中では、芸能事務所の社長役を熱演。マッシュルームヘアーならぬ…デブゴンヘアー。いや、サモ・ハン・キンポーそのものと言った姿でオヤジギャグをかましたり、サモ・ハンを思わせるような動きを見せていました。
そして今回は、キョウリュウジャー達を指揮する賢神トリンの意外な素性が明らかになりました。なんと、敵側のデーボス軍の司令塔・百面神官カオスの弟であることが判明。トリンもデーボス軍の一員だったんですね。ウィザードもそうですが、今年は、戦隊、ライダーともヒーロー側と敵側のリーダーに意外なつながりがある展開が見受けられます。次回は、シアン、グレイ、バイオレットも登場しての総力戦が展開されそうですが、ますますアクションも過熱しそうな予感。キョウリュウジャーは、変身前の役者さん達も派手な立ち回りをしていて、テンポの良いアクションを披露していますね。
トリンが巨大化してキョウリュウジンとも一戦を交えていましたが、かなり衝撃的な展開です。初期戦隊で言えば、嵐山長官が巨大化して、サンバルカンロボと戦っているようなもんですよね。ピーボが巨大化して、バイオロボと戦っている姿なんて想像できない…(苦笑)。衝撃の巨大化と言えば、初期戦隊にも数多くありました…。
バトルフィーバーロボvsバラリンカロボット
戦隊シリーズ初の巨大ロボが登場したバトルフィーバーJ。「呪い殺法バラ吹雪」では、催眠殺法で子供を操り、日本の家庭をバラバラにしようとする怪人バラリンカが登場する。通常の着ぐるみの怪人とは違い、バラリンカは、人間の姿をした女怪人だった。バトルフィーバーに出てくる怪人は、倒されても巨大化することはなく、その怪人と同じ姿をした巨大ロボが登場すると言う設定になっていた。バラリンカの場合も、バラリンカと同じ姿をした巨大ロボットが登場してバトルフィーバーロボと戦っていたが、巨大な人間体怪人は、かなりインパクトがありましたね。巨大化した人間体の女怪人は、今のところこのバラリンカだけではないでしょうか。
ダイデンジンvsヘドラー将軍
へドリアン女王に忠誠を尽くすベーダー一族の司令官ヘドラー将軍。バンリキ魔王とバンリキモンスにベーダー城を支配され、雪辱を賭けてヘドラーもデンジマンに最期の戦いを挑む。なんと、自ら巨大化して、ダイデンジンと激烈なバトルを繰り広げた。バラリンカに続いて、人間体のヘドラー将軍の巨大化も大変衝撃でした。デンジ剣電子満月斬りでサーベルごと真っ二つにされてしまうのが当時ショッキングでしたね。
サンバルカンロボvsイナズマモンガー
銀河連邦警察に追われ地球にやってきた宇宙海賊のイナズマギンガー。イナズマキャノンやイナズマチェーンなどのイナズマ攻撃でサンバルカンを追いつめただけでなく、機械帝国をも揺るがした第3勢力の強敵だったが、全能の神の怒りによって、機械生命体イナズマモンガーに改造される。星型の顔をした宇宙最強の海賊と言うカッコ良いイメージだったイナズマギンガーが、ブラックマグマの雑魚兵と同じ顔のイナズマモンガーになり、巨大化してサンバルカンロボにあっさりやられてしまうという…。巨大化よりもモンガー化した後のみじめな姿に衝撃を受けましたね…。
たまに食べたいお寿司の名前はテッカ。エアーウルフの主人公ホークが飼っていた犬の名前は、テット。では、卑猥な言葉を喋り捲る中年親父のような性格のテディベアの名前は?…
はい、ちまたで評判の『テッド』。
昔、『ロジャーラビット』と言う実写の中にアニメのキャラクターを合成させた映画があったが、あの作品を最初に見た時も結構驚いた記憶があるのですが、あれから25年。CG技術の進歩に改めて驚愕してしまうほど、個性的でリアルな動きをする熊のぬいぐるみに圧倒された。CGだけでなく、そこいらのエロ爺もブッたまげるぐらいの、ゲスい言葉遣いにも驚いた。その見た目のかわいいイメージと酷い性格のギャップが人気者になった理由なのでしょうね。しょっぱなから吸気ビン持ってマリファナを吸い捲くり、酒は飲み捲くるし、女遊びもする。このイカれ具合は、一体なんなんだと(笑)。ヘビーに落ちぶれながらも不思議な魅力を持つ熊のぬいぐるみにのめり込んでしまった。
ジョンとテッドが初めて出会ったのは、1985年。それから27年後の物語が展開するのですが、話の中で様々な小ネタが出てきます。まず、二人が夢中になっている映画が実にマニアックな『フラッシュ・ゴードン』。日本でも日曜洋画劇場などで何度も放送されていたが、1930年代に生まれたアメコミのスペース・オペラで、1980年にユニバーサルで再映画化された。人気ロックバンド・クイーンが主題歌を含む音楽を担当したことでも話題になった映画です。クイーンのベストアルバムにこの映画の主題歌が収録されていたが、映画よりもその曲の方が好きになってしまって、何度も聞き捲くりましたね。
フラッシュ・ゴードンを演じたサム・J・ジョーンズ本人も物語の中盤に登場していた。最近、往年の人気俳優が本人役で登場する映画をよく見るが、この間見た『ピラニア・リターンズ』に出ていたデビッド・ハッセルホフのことを思い出してしまった(笑)。しかも、ジョンの携帯のテッド用の着信音がナイトライダーのテーマだったし…。
他にも色々と80年代の小ネタが入っていて思わずニヤリとさせられた。ジョンの恋人ローリーの着信音がスター・ウォーズの帝国のマーチだったり、パーティの時テッドが見せた曲芸や、テッドが真っ二つに切り裂かれた時に言ったセリフがエイリアン2のビショップのネタだったり、ジョンがステージで歌った曲が007オクトパシーの主題歌「All Time High」、テッドが監禁された時に、子供に引き千切られた耳をドア越しに取るシーンで流れるBGMがインディジョーンズ、冒頭では、E.T.のパロディも見られた。
そして、吹替えのほうも、サム・J・ジョーンズの声は、『特攻野郎Aチーム』でハンニバルの声を担当していた羽佐間道夫氏、テッドが勤めるスーパーの経営者フランクの声は、同じくAチームでコングの声を演じていた飯塚昭三氏、ナレーションは、『超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ』でドミニクの声を担当した富田耕生氏と、狙ったのかどうかはわかりませんが、テッドの80年代ネタに合わせるかのようにベテラン声優が出演していたのが面白かった。
と言うことで、テッドの圧倒的な動きよりも小ネタのほうが気になってしまったのですが、最後にもう一つ。ジョンが『愛と青春の旅だち』のリチャード・ギアのコスプレをしながら、ローリーとダンスするシーンの時に流れていたのが、ビージーズの『ステイン・アライブ』。サタデーナイトフィーバーの続編で、1983年にシルベスター・スタローンが監督した同名映画のことを思い出してしまった。すでに続編の製作も決まっているみたいですが、今度は、どんな小ネタを仕込んでくるのか、気になりますね(笑)。
チャンネルNECOで放送中の『ザ・ハングマン 燃える事件簿』は、10話まで進みましたが、早くもメンバーの一人・ドラゴン(ディオン・ラム)が一時脱退し、新メンバーのジャガー(ジャガー・ゴースン)が登場。ドラゴンと同じく中国武術の達人で、元香港警察の狙撃隊員。8話では、凄腕のスナイパーになりきり活躍していた。現時点では、まだ目立った活躍は見られないが、ドラゴンのように派手な格闘シーンが期待できそう。
後期のシリーズでは、密室で様々な仕掛けを用いて罪人達を自白させるのが定番になっていたが、初期のハングマンは、まだ罪を自白させる方法が一定していないのが面白いですね。密室ではなく、夜の繁華街のど真ん中とか、外の目立つところで堂々とハンギングしている。例えば、ファッションショーの舞台に証人を呼んで、観客の前で罪人の悪事を喋らせたり、ビルの清掃用のゴンドラに罪人達を乗せて、ガスバーナーでワイヤーを焼き切ろうとしてみたり、下水道に閉じ込めて毒ガスを浴びせるマネをし、自白している様子を新宿アルタの大画面に映して中継したり、わりと大掛かりな作戦が多いのが良い。あのアルタの大画面て笑っていいともが始まる前からあったんですね…。
ハングマンは、戸籍を抹消されていて一応死人と言う形でこの世に存在しているが、ブラック(林隆三)が植物人間になってしまった妹のいる病室に行ったり、マイトが同僚の刑事を助けようとするエピソードは別として、パン(植木ひとし)が妻子がいるパン屋に何度も顔を出しているのは、ちょっとあやふやな感じがする。しかし、ハングマン達がまだ過去を拭えず、苦悩している部分が垣間見えるところも面白いですね。
マイト(黒沢年男)の専用車は、当時映画や特撮ヒーローのマシーンとしても活躍していたRX-7(SA22C型)ですが、ゴールドとブラックのツートンカラー仕様なので、時々、遠目から見ると団長のスーパーZに見えてしまう(笑)。情報を握る女性を助手席に乗せて、荒れ地で暴走したり、公道を突っ走ったり、豪快なカーアクションも結構見られた。
現時点で一番印象に残ったエピソードは、5話「死体を喰うマンション」。新築マンションの案内所で偶然、同僚だった遠藤刑事の妻子と出会ったマイト。マイトは、二人をマンションの建設現場まで車で送るが、その後、二人は、その建設中のマンションから転落し死亡する。事件は、不慮の事故として片付けられ、遠藤は、ドリーム不動産からマンションの契約解除の費用300万円の支払いを要求される。かつて妻子を殺された経験を持つ元刑事のマイトは、同じ境遇に立つ遠藤に力を貸そうとするが…。
不条理な契約書を作り、契約後にマンションに欠陥があることを教え、手付金並びにそれと同額の契約解除費用を契約者から騙し取る悪徳不動産屋。妻子を失い自殺寸前の遠藤を自分と同じようにハングマンにして立ち直らせてくれとゴッドに懇願するマイト。遠藤を救うため、仲間の制止を振り切り、挙句に警察にまで追われながらどこまでも孤独に突き進むマイトの姿が印象に残った。ブラックの説得を無視してRX-7に乗って暴走したり、このエピソードのマイトは、やりたい放題にやってる感じが良いですね(笑)。最後のハンギングのやり方もいつもより過激なのが良い。初期は、ハングマン同士のいざこざもあって、中々面白いです。そして、いつもやりきれない表情を浮かべて立ち去っていくブラックの姿やエンディングの「あれから」が余韻を残す…。もうすぐベニー(あべ静江)殉職回。
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