映画が大ヒットしてテレビシリーズが製作された作品が結構ありますね。古くは「奥さまは魔女」、ロボコップも劇場版3作が公開された後にテレビシリーズが製作された。シュワちゃんが主演したトータル・リコールは、最近再映画化されたが、1999年に「トータル・リコール2070」と言うテレビシリーズが作られた。スーパーマンやザ・インターネット、デッドゾーン、まもなく日本でも新シリーズがスタートするニキータなど、他にもたくさんありますが、これもその一つ。ジェイソン・ステイサム主演でヒットした『トランスポーター』のテレビシリーズ「トランスポーター ザ・シリーズ」。
原案は、映画版にも携わったリュック・ベッソン。主演は、「プリズン・ブレイク」のジェームズ・ウィスラー役や、「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」では、メイソン・ギルロイ役を演じていたクリス・ヴァンス。トランスポーターと言えば、危険な運び屋と言うイメージ。ブラックのスーツを着込み、007のようなクールでタフ・ガイの主人公フランク・マーティン。天才的なドライビングテクニックを持ち、契約厳守、名前は聞かない、依頼品は開けないと言う3つのルールを自分に課して、完璧に任務を遂行する。テレビシリーズでは、映画版にも出ていたタルコニ警部に加え、情報収集のプロのカーラや、車のメカニックのディーターなどの新たな仲間が登場しています。
映画版と同じくテレビシリーズでも激烈な格闘シーンとカーアクションが展開しています。車は、アウディA8が使用されており、初回の冒頭から派手な走りを見せている。のっけから繰り広げられる立体駐車場でスピーディーなカーチェイスと銃撃戦が映画さながらの迫力。最初の依頼は、元アメリカ陸軍将軍の令嬢デリア・ウィガートをベルリンから父親がいる隠れ家まで送り届けるというもの。デリアが入った高級の下着ショップでフランクが謎の男達と格闘する。棒やマネキンやスカーフなどを使ったアクションもキレが良く、中々スタイリッシュな立ち回りを見せてくれる。デリアを無事父親の元へ送り届けるが、今度は、パリの空港まで送ってくれと父親に頼まれるフランク。父親は、悪事に手を染める仕事のパートナーから脅迫を受けているらしく、内通者にも狙われているので、デリアを母がいるアメリカへ帰そうとしていた。しかし、しばらくして、何者かに隠れ家が襲撃され、父は死亡。デリアは父から渡されたUSBメモリーを持って、フランクと共に逃亡する。フランクは、自宅でデリアを匿うが、しばらくしてデリアは、タクシーを使って一人で空港に向かうも、その途中、内通者に拉致されてしまう。カーラの協力でデリアの居所を掴んだフランクは、飛行場に行き、デリアを拉致した組織と対決する…。
飛行場では、フランクが乗るアウディがデリアと彼女を拉致した組織が搭乗している小型ジェット機を追跡するカーアクションが展開。フランクがアウディのルーフをオープンにして、離陸寸前のジェット機の翼に飛び移り、ジェット機の右側のエンジンを破壊し、機内に乗り込んでデリアを救出するのだが、そこでナイトライダーのパイロットと「殺しの暗号トパーズの謎!大追跡!ジェット機に飛び乗れ!!」のマイケルのアクションシーンを思い出してしまった。ナイトライダーのその話では、拉致された女性を救うため、マイケルがナイト2000でジェット機を追跡。ナイト2000を自動走行させ、マイケルがジェット機に乗り移り、方向舵を利かなくしようとマイケルが必死に尾翼にぶらさがるシーンがある。あのアクションも生身でやっているので、物凄く迫力があったが、あれと状況がよく似ていた。2話目では、アウディが華麗なバックターンや片輪走行を見せるし、結構ナイトライダーを意識しているかもしれないなこの作品…。
ベッドシーンがやたら多いのがあれですが、カーアクションドラマとしては、久しぶりに良い感じの作品です。
そして、新ライダーの予告も始まりました。「仮面ライダー鎧武(ガイム)」は、フルーツと鎧がモチーフの戦国武将ライダー。久しぶりに多数のライダーが出るようで、モチーフが西洋鎧の仮面ライダーバロンや中華鎧の仮面ライダー龍玄などのライバルライダーが登場するそうです。マスクのデザインは、結構好きかなあ。後は、動きを見てみないとわかりませんが、馬に乗って走っている姿は、中々カッコ良かった。
コヨミの正体と、笛木と名乗る男が魔法使いとファントムの両方を操っていたことが明らかになり、終盤になってかなりシリアスな展開を見せるウィザード。メデューサのゲート・稲森美紗の妹の真由が仮面ライダーメイジに変身したり、終盤になっていろんな人が魔法使いになっていますが、その一人の山本さんを演じる役者さん、どこかで見たことがある顔だと思っていたら、やはり。仮面ライダー響鬼で轟鬼役をやっていた人でしたね。
ウィザードは、スピーディかつ華麗な連続技を見せるなど、アクション面もなかなか良かったのですが、個人的に印象に残ったのは、25話で仮面ライダービーストがワータイガーにかけた「キン肉バスター」らしき技。昔からプロレス技を使うヒーローは、たくさんいますが、キン肉バスター的な技を使ったヒーローは初めてだったのでかなりインパクトがあった。過去にもプロレス技を使うライダーがたくさんいましたが、その中で強烈に印象に残っている場面をいくつかご紹介致します。
仮面ライダーバース
(仮面ライダーオーズ第33話より)
相手の頭部を両足で挟んで、後方に回転し、相手の頭をマットに叩きつける技「フランケンシュタイナー」を使っていた。マットでない場所で使うのは、かなり危険だと思うが、このシーンでは、背中から叩きつけていた。バースは、他にもいろんなプロレス技を使って戦っていましたね。
仮面ライダー・スカイライダー
(劇場版:仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王より)
劇場版で初めて見せた「パイルドロップ」と言う技は、垂直飛びして、空中で敵の体を逆さにし、敵の両足を掴んで急速落下して、杭打ちのような状態で地面に叩きつける。「キン肉ドライバー」とよく似ていた。
仮面ライダーV3
(第14話「ダブルライダー 秘密のかたみ」より)
これは、プロレス技と言うか普通のキックなんですが、なんとV3が5mぐらいの高さの崖の上から飛び降りて、滝壺の水の上に立っているガマボイラーに直接キックを浴びせる。このシーンの凄いところは、V3が実際に崖から飛び降りて、ガマボイラーにキックが当たるスレスレのところまでを1カットで撮影しているところ。とても迫力かつ強烈なインパクトのあるキックシーンだった。
国際企業恐喝組織が中興物産グループのビルに爆弾を仕掛け、大木会長とその部下を人質に取り、会長室を占拠した。恐喝組織は、ビルに爆弾を仕掛けた爆弾設計者のヘンリー石黒の釈放とスイス銀行に10億円を振り込むことを要求。大木会長救出の指令を受けたゴリラは、石黒が乗る護送車を奪って石黒の身柄を確保し、爆弾の在り処を突き止めようとする…。やはり、太陽にほえろ!のメンバーの再共演を意識してか、風間と石黒のツーショットのシーンが目立っていたが、ラストで風間が石黒を解放する時に、仲間っぽく石黒と会話をしたり、石黒の肩をポンと軽く叩く風間の姿がドック刑事を彷彿とさせ微笑ましかったですね。アクション的には、倉本がビルに仕掛けられた爆弾を持ってヘリの縄梯子につかまり、そのまま海まで飛行。西部警察PARTⅡ初回でオキが見せたのと同じく、ヘリから海に向かって爆弾を放り込むアクションが印象に残った。
7話『キッドナップカンパニー』…企業トップや資産家を狙う新手の誘拐組織によって三ツ木物産の専務が殺害された。誘拐組織の主犯格で、武井インテリジェンス代表の武井をマークするゴリラは、武井の事務所で発見したフロッピーから、次の誘拐のターゲットが半導体メーカー・オリエントエレクトロニクス会長の長女・三島みゆきであることを知る。倉本は、淳子をみゆきの身代わりに仕立てて、誘拐組織の居所を掴もうとするが…。
犯人がフロッピーに情報を隠しているところや、みゆきのお嬢様ファッションなどは、やはり時代を感じさせられる。はじめは、強情だったみゆきが伊達に殴られて豹変し、伊達と恋人気分で行動したり、二人が高級ブランドのお店で服を買う時に、伊達が周りの目を気にしてぼやきまくったり、途中からみゆきを人質にとってたてこもり犯になってしまう展開は、あぶ刑事のようなコミカルさが感じられた。
ラストの淳子救出の場面で、ヘリで逃げようとする犯人と倉本が銃撃戦を繰り広げ、倉本が左足を撃たれてしまうが、倉本役の渡さんは、実際にその当時、他の撮影で足を怪我しており、それを誤魔化すための苦肉の展開だったと思われます。以降、倉本のアクションは、マシンガンを撃つだけなど、ごく短い時間に限られてしまうが、登場の仕方が団長スタイルっぽくなるし、地方ロケ編もあるし、まだまだ続くアクション路線。
1976年に公開されたこの映画、元々は、テレビ映画として製作されたそうです。母親のエレン・アンドリュース役にバーバラ・ハリス、娘のアナベル役は、当時『タクシードライバー』での演技で注目を浴びたジョディ・フォスターが演じています。バーバラ・ハリスは、同年にヒッチコックの『ファミリー・プロット』と言う映画に占い師役で出ていましたが、当時41歳でありながら、なかなかチャーミングな容貌で若々しい。だから、子供のようにやんちゃに振舞っても無理してるようには見えないし、派手な暴れっぷりも清々しかった。ガム風船を膨らませながら、バットを振る姿も実にキマっていた。ジョディ・フォスターは、当時13、4歳くらいだと思うが、すでに貫禄のある堂々とした演技をしています。
この映画、終始コミカルな描写が続くのですが、クライマックスは、わりとスケールの大きなアクションシーンもあり、アクション的にも見応えがあります。マリーナで泳ぎが苦手なエレン(アナベルの体に乗り移っている)が水上スキーをやることになり、エレンを助けるため、アナベル(エレンの体に乗り移る)が車を運転し、マリーナに向かうが、当然アナベルは、車の免許を持っておらず、大暴走を始めてしまう。一方、マリーナでもエレンの水上スキーが暴走。その途中で、二人の体が元通りになり、そこから二人の暴走は、さらにエスカレートしていく。アナベルが乗る車が長い階段を下りたり、パトカーが幅の狭い歩道橋の柵の上を走り渡ったり、曲芸的なカーアクションが次々と展開します。放水路では、パトカーが片輪走行したり、三角の形をした狭い排水溝を通り抜けたパトカーがボディの形を変えてそのまま走行したり、水路の分岐点のコンクリートにパトカーが突っ込み、パトカーのボディが2つに割れて、そのまま走行を続けるなどのシーンがあった。
この放水路、他の映画でもよく見かけますね。古くは、『激走!5000キロ』や『ジャンクマン』。『ターミネーター2』では、シュワちゃん(T-800)が乗るハーレーとT-1000が運転するトラックがチェイスを繰り広げる場面で使用されていました。『ブルーサンダー』では、ブルーサンダーと敵機とのドッグファイト戦で使われ、『ナイトライダー』でも、シーズン3の「凶悪バイク・ギャング!顔を消した男!!(THE ICE BANDITS)」の冒頭で、ナイト2000がダイヤモンド強盗のバイクを追跡する場面で登場していたと思います。ロサンゼルスにある有名な放水路らしいのですが、カーアクション映画にはもってこいの名所でしたね。
『ジャンクマン』では、冒頭のカーチェイスシーンで登場。
『激走!5000キロ』。フリーキー・フライデーで
ピーター・ウェラーは、両手が義手のスナイパー役で、ターゲットの名前を入れた薬きょうを使い、次々と警官を狙う。スティーブの父の友人だったキオキ巡査が犠牲となり、ファイブオーのメンバーは、捜査を開始。ある通報を受けてファイブオーが容疑者らしき男の自宅に向かっている間に、別の場所でまた警官をターゲットにした狙撃事件が発生、オーカラ巡査が殺されてしまう。狙撃現場に落ちていた薬きょうには、「マクギャレット」の文字が彫られていた…。
ピーター・ウェラー、腹も出て、さすがに歳をとっていましたが、ますますシブ味を増していました。ピーターが演じるストーナーは、かつて銀行強盗事件を起こし、スティーブの父の発砲により、両腕を失った過去を持つ。模範囚として刑期を終え、出所すると同時に、あの時の復讐のため活動を開始。ストーナーがロボットの腕のような義手を器用に動かしている場面は、ロボコップのパロディのようにも見え、カーチェイスシーンもいつにも増して迫力があった。日本の刑事ものでもそうですが、やはり、狙撃をテーマにした話は、緊迫感があって好きですね。いかにもアクション刑事ものって雰囲気に満ち満ちていて、痛快でした。
ところで、ロボコップもまたリメイクされるそうですが、新しいロボコップは、デザインがオリジナルのよりもスマートになっていました。ボディの色が暗めになっていて、ロボットというよりもバットマンのようなダークヒーローに見えてしまいますね…。サミュエル・L・ジャクソンや、ゲイリー・オールドマンなどの有名どころや、オリジナルでロボコップの開発者ロバート・モートンを演じたミゲル・ フェラーも再び出演しているそうです。またあのED209も新デザインで登場するらしい。映画は、2014年公開予定。
ところで、キョウリュウジャー達は、ディノチェイサーと呼ばれるバイクに乗っていますが、昭和の戦隊は、必ずいずれかのメンバーが実車バイクに乗っていましたね。ゴレンジャーでは、アカレンジャーが乗るレッドマシンと、サイドカーのブルーマシン、グリーンマシン。ジャッカー電撃隊では、クローバーキングが乗るオートクローバーなど。
バトルフィーバーJでは、バトルフランス、バトルコサック、バトルケニアの三人が乗るスリーマシーンが登場。ゴレンジャー以来3台体制に戻った。
しかし、デンジマンでは、デンジレッド専用のサイドカー・デンジマシーンの1台のみになる。サンバルカンは、バルシャークのシャークマシーンとバルパンサーのパンサーマシーンの2台のバイクが登場。そして、ゴーグルファイブ(ゴーグルマシーン)とダイナマン(ダイナファルコン)と、またレッド専用のバイクのみの体制に戻る。バイオマンでは、レッドワン(バイオマッハ1号)とイエロー・フォー(バイオマッハ2号)がバイクに乗り、サンバルカン以来の2台体制になった。
チェンジマンは、5人全員がオートチェンジャーと呼ばれる専用バイクに乗っていた。以降、フラッシュマン(フラッシュホーク)や、平成に入ってからもファイブマン(ホークアロー)、ダイレンジャー(キバーマシン)など、バイク5台体制の戦隊が数多く見られるようになる。カクレンジャーでは、ゴレンジャー以来のレッド専用バイク(シャークブリッダー)+2台のサイドカー(シャークスライダー、シャークランチャー)体制のマシーンが活躍していた。
キョウリュウジャーは、メンバーそれぞれがバイクに乗ることができる設定なので、一応、久々に5台のバイクを持つ戦隊復活となりましたが、メンバー全員そろってバイクを走らせるシーンってまだ見たことないなそう言えば…。
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