10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
アニメ・サザエさんの磯野波平の声で御馴染みの永井一郎さんが亡くなられました。波平の声は、1969年にサザエさん放送がスタートしてから45年間、長きに渡って演じられましたが82歳。まだまだ現役で活動されていた最中での突然の死に、大変ショックを受けました。
二枚目から三枚目役、シリアスなアニメからギャグアニメまで幅広い役をこなされ、一般的には、サザエさん、ガンダムのナレーションや端役の声が有名みたいですが、個人的には、「うる星やつら」の錯乱坊や、「パタリロ!」の警察長官など、ギャグアニメ系の声が好きでしたね。そして、一番印象に残っているのは、関西の放送局で製作された「じゃりん子チエ」のチエちゃんが飼っている猫・小鉄の声。じゃりん子チエは、1981年の春に劇場版が公開され、同年の秋からテレビアニメがスタート。アニメの舞台が大阪であることから、自然な大阪弁を話すことができる人が声優として積極的に起用され、当時関西で活躍していた吉本の芸人や、関西出身の俳優・声優が多数出演したことでも話題になった。
劇場版の小鉄の声は、当時絶大な人気を誇っていた漫才コンビやすし・きよしの西川きよし氏が担当し、小鉄に父を殺された猫・アントニオJr.の声を横山やすし氏が演じた。テレビシリーズでは、チエちゃんとテツとミツル以外のキャラクターは、声優が変更され、小鉄の声は、永井一郎さんが担当された。リアルタイムや再放送で何度も見ていた当時は、特に気にもしていなかったのですが、永井さんも大阪出身の方だったんですよね。だから小鉄が使う関西弁もとても自然で、本場の味わいや暖かみが感じられる素晴らしいお声だった。
一番覚えているのは、小鉄とアントニオJr.が墓場で決闘をするシーン。このシーンは、劇場版で公開されたあと、テレビシリーズでも再編集されて放送されました。劇場版のやすしきよしバージョンも物凄くシブくて良かったが、テレビ版の永井一郎(小鉄)と、山ノ内真理子(アントニオJr.)の掛け合い演技が素晴らしく、見るたびに感動させて頂きました。チエちゃんのそばにいる時のコミカルな小鉄と、猫同士や、一匹の時にモノローグ調で語っている時のちょっと男前だけど寂しげな感じの小鉄の声の使い分けが抜群だった。
特撮では、「がんばれ!!ロボコン」のロボワルをはじめとした悪役ロボットの声を担当され、また、「秘密戦隊ゴレンジャー」の野球仮面や、「ジャッカー電撃隊」のデビルバッターなど、野球モチーフの怪人の声を演じられていたのが印象に残ります。野球仮面は、数年前に公開された「海賊戦隊ゴーカイジャー」の劇場版に再登場しましたが、その時も永井さんが声を担当されていました。レギュラーでは、「獣拳戦隊ゲキレンジャー」のマスター・シャーフーの声も演じられていた。
海外ドラマのほうにも数多く出演されていましたが、「ナイトライダー」では、本国の最終回にあたるエピソード「黒魔術ブードゥ!恐怖の脳支配」で、ヘンリー・ギブソンが演じたドナルド・クレイン役でゲスト出演。「超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ」では、「空中の暗殺者!! CIA2重スパイを暴け」に登場した元CIAの調査部員ラリー・メイソン役を担当されていました。
つい最近まで地上波のバラエティ番組のナレーションなどもこなされていたそうですが、あまりに突然すぎる死で本当に残念でなりません。この間亡くなられた加藤清三さんに続いてまたしても日本の名物とも言うべき頑固親父の声を担当された人が・・・また一層昭和が遠退いた。物心ついた時から、テレビで当たり前のように聞いていた声だけに、凄く身近な存在に感じていました。一際個性的で味のある声をお持ちの大御所が次々といなくなり、どんどん寂しくなっていきますね。永井一郎さんのご冥福をお祈り致します。
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