10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
チャンネルNECOで放送が始まってから3年目を迎えるハングマンシリーズですが、「4」に続いて来月から「ザ・ハングマンⅤ」がスタート。これまでハングマンのリーダーは、男(ブラック、マイト、ET、サファリ)でしたが、このシリーズでは、初の女リーダーが登場しています。元刑事とか元傭兵などこれまでは、屈強なイメージのリーダーばかりでしたが、Ⅴのリーダーは、なんと「主婦」。パートでハングマンの仕事をやるという、これまでにない斬新な設定が話題を呼びました。
ザ・ハングマンⅤがスタートしたのは、今から丁度30年前の1986年2月7日。80年代前半ぐらいまでの日本のアクションドラマは、シリアスかつハードな作風のものが多かったのですが、後半に入ると、「あぶない刑事」をはじめ、軽妙なコメディタッチの作風のものがどんどん増えていった。そんな時代の流れからか、ハングマンも初期のハードな雰囲気が消え、このシリーズからコメディ色が一層増していきました。
この作品からゴッドが登場しなくなり、ゴッドの代理人が、ある事件に関わったクラブのママ(後に結婚して主婦になる)をリーダーにして、新しいハングマンを結成させます。新リーダーの英(はなぶさ)蝶子(コードネーム:パピヨン)を演じるのは、日活映画や当時土曜ワイド劇場など2時間枠のサスペンスドラマなどによく出ていた山本陽子氏。4でクレイを演じた佐藤浩市氏がサブリーダーの伊吹賢司(コードネーム:ファルコン)役で引き続き出演。メカニック担当の星野良一(コードネーム:エジソン)役は、数々の必殺シリーズに出演していた火野正平氏。そして本シリーズの若手で最年少ハングマンの若月清志(コードネーム:バニー)役を、松下一矢氏が演じている。松下氏は放送当時まだ17歳で、免許も持っていなかったので、これまでのような(歴代の若手のハングマンたちが担当していた)バイクアクションは見られなかった。
これまでのシリーズと比べると、やや地味な印象が強かったⅤですが、でも相変わらず過激なサブタイトルが乱立しておりましたね(苦笑)。子供の時は、おばちゃんハングマンにやや抵抗感がありましたが、自分がおじさんになった今なら、見え方も大分変わるだろうし、早く見直してみたいです(笑)。
さて、現在放送中の「ザ・ハングマン4」。16話まで拝見しましたが、その中で印象に残ったエピソードをいくつかご紹介します。
恋人の体が新札偽造のいけにえにされる!
財務省の新札プロジェクトチームの研究員・森岡(丹波義隆)が恋人の祐香(泉じゅん)とレストランで食事中に姿を消す。森岡は、偽札密造グループに誘拐されたと見られ、オショウの調査により、その黒幕が民由党の大物政治家・永谷清次郎であることが判明する。永谷の秘書の小沢(宮内洋)が森岡を誘拐したと見られるが、監禁場所は不明のままだった。サファリは、香港マフィアになりすまし、偽札密造グループに潜入する。
今回は、事件を調査中のクレイがアイスホッケーのマスク(ジェイソンを意識?)をかぶった犯人に追われ、足を骨折するアクシデントがあったり、ジャッキーも調査中に犯人に捕まって祐香と共に監禁されてしまうなど、ハングマンたちの相次ぐトラブルが目立っていましたが、何気にジャッキーのメイン回でした。初期のジャッキーは、父親が殺された後だからなのか影があり性格が暗い印象でしたが、回をおうごとにどんどん明るいキャラクターになっていくんですね。後のあぶ刑事の薫を彷彿させる陽気なキャラというか、その原点を見ているような感覚になります。
ギロチン台にいる犯人達の顔にインクをかけて、お札の顔にしてしまうコミカルなハンギングシーンも印象的でしたね(原理は意味不明だが)。スペードエース(丹波義隆)とビッグワン(宮内洋)が出演しており、特撮(ジャッカー電撃隊)好きを唸らせるゲスト陣の共演も見所でした。ちなみに、ギャラの運び役の三島ゆり子のコスプレショー、今回は獅子舞でした。
ストリッパーが刑事のバケの皮をはぐ!
二人の強盗殺人の犯人に仕立てられ、真犯人を追って逃亡中の泉沢重行の行方を探すため、クレイは、泉沢の恋人でストリッパーの永野照代(朝比奈順子)の見張りを始める。しかし、泉沢は、犯人にされたまま二人組の男に殺されてしまう。調査により、銃撃戦に見せかけて二人の刑事が泉沢を射殺したことが判明。クレイは、刑事たちから照代を守らなければならなくなった。
照代を見張るために、クレイが照代の隣の部屋を借りて「竜村探偵事務所」を作り、アクション探偵ドラマさながらの活躍を見せる。クレイが泉沢と照代の電話の会話を盗聴している時に、「傷だらけの天使」OPのショーケンの食事シーン(トマトをかじり、牛乳を飲む)を再現していたところが面白かった。ヘッドホンをつけながら食事するところや、牛乳瓶のキャップの開け方までそっくり。ジャッキーが楽しそうにハングガンの弾の材料(わさび、コショウ、唐辛子、ラー油、ブラックペッパー)を混ぜているところや、オショウがその味見をして声が出なくなってしまうなど、コミカルなシーンが目白押し。
日の出劇場のストリップ小屋でやっていたクイズ形式のハンギングもかなりコミカルだった。Ⅴでもっとコミカルな作風になるハングマンですが、この時点ですでにコミカルな演出が垣間見えますね。ちなみに、今回の三島ゆり子のコスプレショーは、ちんどん屋の太鼓持ち。どんどん派手になっていきますなあ(笑)。
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