10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
前回はアニメでしたが、今回は、映画のファミコンソフトを。ファミコンソフト化された映画作品で真っ先に思い出すのは、やはり『グーニーズ』。国内での映画公開後、翌年の1986年2月にコナミから発売されたアクションゲームでしたが、映画の世界観を巧みに取り入れたアドベンチャー満載の内容になっていて、ステージ数は少ないものの、子供でもわりと簡単にクリアできました。主人公は映画と同じくマイキーで、BGMも映画のテーマ曲だったシンディ・ローパーの「The Goonies 'R' Good Enough」をアレンジしたものを使っていたり、アイテムも隠れキャラも豊富で面白かった。
一作目が好評だったため、一年後の1987年には、続編に当たる「グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦」も発売されています。一作目よりもステージが広がり、表と裏の2つのステージを行き来しながら、6人のグーニーズのメンバーを救い出し、最後に人魚のアニーが居る場所に辿り着いたらクリアという内容だった。使用武器が増えたり、ステージの各所に配置されている扉を開けると3Dの通路になっていて、そこでワープしたり、隠しアイテムを入手したり、不思議なキャラクター達から情報を仕入れることができた。ちなみに、3Dの通路の画面は、当時他のゲームでもよく見かけましたが、とくにコナミのゲームでよく使われていましたね。「がんばれゴエモン」の秘密の迷路なんかにも活用されていましたね。
このグーニーズを皮切りに、当時大ヒットしたハリウッド映画のファミコンゲームが続々登場していました。
トップガン
この間映画のカテゴリーでも取り上げたばかりですが、1986年に公開され日本でも大ヒットしたトム・クルーズ主演の青春スカイアクション映画をコナミがファミコンソフト化し、3D視点のシューティングゲームとして発売したもの。主人公マーベリックが乗っていたF-14トムキャットのコクピットを想起させる画面になっており、映画の世界観を意識した空中戦が再現されていました。空母からの発進画面はグラフィックで表現され、ステージ終了後には、空母に着艦させる操作があり、操作をミスして着地に失敗する場合もあった。3D視点のシューティングというと、ナムコのスターラスターや、タイトーのスカイデストロイヤーなどを思い出しますが、当時ゲームセンターで人気だったアフターバーナーに近い感じもありましたね。空母への着艦の操作は、アーガスを彷彿とさせられました。BGMは、「DANGER ZONE」など、映画で流れていた曲をアレンジしたものが使用されていたが、やはり、当時のファミコンでは再現力が乏しかった・・・。ちなみに、この2年後には、同じくコナミから「トップガン2」が発売されています。
シュワルツェネッガー プレデター
アーノルド・シュワルツェネッガーが主演したSFアクション映画のファミコンソフト化で、1988年にパック・イン・ビデオから発売されたアクションゲーム。通常の横スクロールのステージと、強制横スクロールのステージ合わせて全26ステージ構成されている。「ビッグモード」と呼ばれる強制横スクロールの最初のステージは、シューティングになっており、シュワちゃんらしき人物を操作して、向かってくる泡のようなものを避けたり、いきなりプレデターと対決します。次の「ノーマルモード」は、ジャングルの画面で、敵のゲリラ兵を倒しながら、狭い足場を乗り越えてひたすらゴールを目指す。「ビッグモード」って何がビッグなのかと言えば、単に操作するキャラが大きくなるだけ(苦笑)。ステージのタイトル画面には、映画のポスターなどで使用されていた、銃を構えているシュワちゃんがグラフィックで再現されていて、中々良い感じなんですが、肝心のゲームの内容のほうは、映画の世界観とはかけ離れていていまいち。爽快感が乏しかった。
ダイハード
プレデターと同じく1991年にパック・イン・ビデオから発売されたアクションゲーム。ブルース・ウィリス主演のアクション映画のファミコンソフト化で、舞台は映画と同じくナカトミビルになっており、ジョン・マクレーン刑事が占拠されたビルの中で、人質を助けながらテロリスト達と孤独の闘いを繰り広げる。プレデターと同じく、タイトル画面や、マクレーンと妻のホーリーが会話している時などの画面は、綺麗なグラフィックで描かれており、映画さながらの雰囲気がじわじわと伝わってきます。ゲーム画面は、常に俯瞰になっており、断面図のようなフロアを行き来して、エレベータや階段を使ってフロアを移動し、ひたすらテロリスト達を倒していく。マクレーンとテロリスト達との会話もグラフィックで表現されていて、映画を見ている感覚で楽しめる。中々やり応えがありますが、かなり難易度は高いです。テロリスト達の人数が多い上に、飛び交う銃弾も激しい。映画では不死身のマクレーンも、このゲームでは、何度もご臨終に・・・。俯瞰型の「エレベーターアクション」のような印象もありましたね。
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