今年の1月期のクールは、民放各局刑事ドラマがそろい、刑事ドラマ花盛りといった印象でしたが、4月からの今期は、『BOSS』の続編を初め、ちょっと大人しめな雰囲気です。レギュラー放送で唯一『BOSS』を鑑賞中ですが、前シリーズからキャスティングが若干変更されて、プチリニューアルしてのスタート。前シリーズ同様、コミカルな要素もあるが、ややシリアスめのお話が多い感じがします。刑事ドラマでは、御馴染みの銃撃シーンも若干多めになっていますが、残念ながらカーアクションなどは、皆無。女ボス・大澤絵里子を筆頭にする警視庁捜査第一課特別犯罪対策室のちょっとの癖のあるメンバーが抜群の推理力で事件の謎を解き明かして行く展開は、面白いのですが、もう少しアクション要素満載なストーリーも見てみたいものです。
先週の第6話は、アル・パチーノの名作「狼たちの午後」をなぞりながら展開する銀行強盗篭城事件の話だったが、個人的には、今のところ一番好きなエピソードです。銀行強盗事件に刑事が巻き込まれる展開は、他の作品でもよく見かけましたが、巻き込まれ方にもいろんなパターンがありました。おとり捜査のため、あらかじめ銀行員などに変装して店に潜入しているケースや、今回のBOSSのように何も知らないまま、人質にされてしまうケース。やはり、一番盛り上がるのは、刑事自身が銀行強盗をやってしまうケース。アクションもの刑事ドラマの定番である銀行強盗事件の話でもっとも印象に残る名場面と言えば…
『あぶない刑事リターンズ』
『大都会PARTⅢ』「頭取集団誘拐」のリメイクとして有名なこの作品。タカとユージが国際的カルト集団「ブレーメン」の陰謀に挑むストーリー。CG合成でしたが、日本上空を飛び回るミサイル発射シーンも話題になった劇場版です(今となってはちょっとシャレにならない展開(汗))。あぶないことやりまくってきた二人でも、この狂信的なブレーメンには、手を焼いていた感じでしたが、そのブレーメンのメンバーが陽動作戦のために起こした銀行強盗事件を阻止するため、タカとユージが強盗犯になってしまうというとんでも展開。二人に強盗役を押し付けられてしまうトオルの哀れなボケっぷりも最高でした。その後登場した深町課長の迫力のキレっぷりも凄かったですねぇ。
『西部警察』「出発(たびだち)」
加納竜氏演じるリュウ(桐生刑事)がインターポールへの転属が決まり、西部署を去る話。ある家族を人質に取り、その人質に銀行強盗をやらせる凶悪な犯人を追う大門軍団。後半、犯人に拉致されてしまい、新宿の地下に爆弾が仕掛けられていることを知ったリュウは、やむを得ず犯人の命令を受け入れて銀行を襲うことに。転属前に大きなミスをやらかし、さらには、強盗事件までやってしまったリュウ。これは必ずや殉職のパターンだろうと思ったが、良い意味で裏切られました。事件は、無事解決し、すがすがしくインターポールへ旅立ったリュウ。最後にもう一度マシンXをブッ飛ばしている姿が見たかったぜ。
確かにキャラ作りの部分に力が入っている感じはしますね。物語の部分については、大きな事件のように見えて、解決してみたらそれほどでもなかったと言うパターンが多いような気がしますね。
7話は、大澤と野立の過去や、特別犯罪対策室が作られた経緯を紹介している場面もあって中々興味深かったですが、取調べの時の大澤の推理(犯行の動機の先読み)がやや強引な感じがしましたね…(苦笑)。
>≫『大都会PARTⅢ』「頭取集団誘拐」のリメイクとして有名なこの作品は、タカとユージが国際的カルト集団「ブレーメン」の陰謀に挑むストーリー。CG合成でしたが、日本上空を飛び回るミサイル発射シーンも話題になった劇場版です【今となってはちょっとシャレにならない展開(汗)】。
>「あぶない刑事リターンズ」で、「ブレーメンのメンバーが陽動作戦のために起こした銀行強盗事件を阻止するため、タカとユージが強盗犯になってしまうという」展開ですが、陽動作戦で強盗事件を起こして、その騒ぎに便乗してブレーメンが原発に向けてミサイルを打ち上げる展開でしたね。
勇次が「ミサイルが原発を爆破させるのか・・・チェルノブイリどころの騒ぎじゃねーぞ」とシュミレーション映像を観て言うシーンが時代を感じました。
個人的に「リターンズ」では、劇用車が三菱自動車に交代していたそうですが、旧シリーズからのファンである自分の中では「できたら港署の覆面車は、日産車にして欲しかったな~」と言う印象を覚えました。
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