とりわけアクション刑事ドラマが最盛期だったのは、70年代後半~80年代前半。『西部警察』を代表に『大都会』『大空港』『大激闘マッドポリス'80』などの刑事ドラマで見られるカーチェイスや爆破シーンは、今見てもリアルな迫力が楽しめる。刑事ドラマ以外にも、この当時に公開されたアクション系の映画には、必ずと言っていいほどカーチェイスや爆破シーンがあり、とてつもなく派手でした。今回は、その中でも印象に残った作品を数本紹介いたします。
『暴走パニック大激突』・・・渡瀬恒彦演じる銀行ギャングの男が大阪で銀行強盗事件を起こし、逃走したのをきっかけに、逃走車のクラウンとそれを追うパトカーとのカーチェイスがスタート。そのカーチェイスに巻き込まれ追突されたタクシーやビールを運搬するトラック、そして、パトカーが若者を轢き逃げしたのをきっかけに、激怒した一般人の車がカーチェイスに加わる。さらには、MHK(松本人志のコント番組じゃないよ(笑))のアナウンサーに取材を受けていた暴走族の前に、カーチェイスを繰り広げている数十台の車がやってきて、MHKの中継車と暴走族を巻き込み、怒った暴走族のバイクがカーチェイスに加わり、MHKの中継車もそれを追って、実況する。狂い出す一般人、警察を脅すやくざ、手柄の取り合いをする警察、しまいには、MHKのアナウンサーもキレまくって暴走し、とんでもなカオスなカーアクションが展開される。ちなみにMHKのアナウンサー役は、仮面ライダーの地獄大使など特撮ヒーローもので数多くの敵役を好演した潮健志氏。監督は、深作欣二氏で、カメラワークもテンポが良いし、出てくる男達は、どいつこいつもいかつく勇ましく破天荒。この時代の自由奔放なアクション映画の凄まじさは、ぜひとも今のアクション映画にも見習って欲しいものだ。大阪・神戸を舞台にしたカーアクションものは珍しい。
『太陽を盗んだ男』・・・中学校の理科教師が自宅のアパートで原爆を作り、一人で国家や警察に立ち向かっていくとてつもなくハイスケールな物語。原子爆弾製造のリアルな描写や神風特攻隊風の男にジャックされたバスが皇居前に突っ込んでいく場面をゲリラ撮影したことなどでも話題になったこの作品。沢田研二演じる主人公・城戸が乗るサバンナRX-7が首都高を激走する場面も凄いが、やはり、山下刑事が乗るコスモAPとのカーチェイスシーンが凄まじい迫力。トレーラーの下を屋根を吹っ飛ばしながら猛烈に潜るコスモAPのカッコ良さに加えて、当時新車のサバンナRX-7が空高く華麗に大ジャンプしてトレーラーの真上を飛び越えるカーアクションシーンも圧巻。
『化石の荒野』・・・殺人の濡れ衣を着せられた警視庁捜査一課の刑事が自分の無実を証明するために5千キロの金塊を積んだ爆撃機を巡る謎を解き明かす。こちらも主演は、渡瀬恒彦氏で、彼が演じる仁科と山沢が乗る車と数十台のパトカーが深夜のカーチェイスを繰り広げる。仁科達の車が交差点を通り過ぎた後に、両脇からやってきた一般車が立ち往生し、その一般車にパトカーが激突して、後続の数十台のパトカーも次々とぶつかりあって、クラッシュしたパトカーが路上で山のよう積み重なっていく。シカゴの町ではちゃめちゃなカーチェイスを繰り広げたあのブルース・ブラザーズを彷彿させるような激烈なカーアクションだった。
>≫沢田研二演じる主人公・城戸が乗るサバンナRX-7が首都高を激走する場面も凄いが、やはり、山下刑事が乗るコスモAPとのカーチェイスシーンが凄まじい迫力。トレーラーの下を屋根を吹っ飛ばしながら猛烈に潜るコスモAPのカッコ良さに加えて、当時新車のサバンナRX-7が空高く華麗に大ジャンプしてトレーラーの真上を飛び越えるカーアクションシーンも圧巻。
>「太陽を盗んだ男」のカーチェイスは、石原プロ作品でお馴染みの三石千尋とマイクスタントマンチームが担当した関係で、迫力あるカーアクションが見ものでしたね。
この映画と言えば、「トレーラーの下を屋根を吹っ飛ばしながら猛烈に潜るコスモAP」のシーンを続き「屋根が吹っ飛んでも爆走するコスモAP」で、「山下警部は上体を反らしていた!」と言うシーンが流れますが、「ターミネーター2」でジョン・コナーのバイクをT1000が車で追いかけるシーンに似ている印象を感じました。
>≫『暴走パニック大激突』・・・渡瀬恒彦演じる銀行ギャングの男が大阪で銀行強盗事件を起こし、逃走したのをきっかけに、逃走車のクラウンとそれを追うパトカーとのカーチェイスがスタート。そのカーチェイスに巻き込まれ追突されたタクシーやビールを運搬するトラック、そして、パトカーが若者を轢き逃げしたのをきっかけに、激怒した一般人の車がカーチェイスに加わる。
>「暴走パニック大激突」は、東映京都撮影所制作のカーアクション映画だそうですね。
この映画は、カーチェイスのシーンの動画を見ましたが、「カーチェイス=警察VS犯人」と言う常識を覆す「警察VS一般市民VS悪党」と言うカーチェイスが描かれているような印象を感じました。
また、この映画では自動車修理工の役で風戸佑介さんや渡瀬恒彦さんの共犯役で小林稔侍さん・稔侍さんの兄役で室田日出男さん・警官役で川谷拓三さん・カーチェイスに加わる一般市民で片桐竜次さんと志賀勝さん(この二人を見ると「芹さんと新田」を思い出します)が出ているそうです。
東映製作のカーアクション映画といえば、自分は菅原文太さんの「トラック野郎」シリーズ(終盤で「一番星号VS警察」の展開で、パトカーが派手に大破するシーンがあったと思います)を思い出しますが、機会があれば「暴走パニック大激突」もチェックしたいです。
片桐さんはタクシーの運転手役でしたね。と言うか、何気にマッドポリスの面子がそろってるんですよね(笑)。さすがに梅宮さんは出てきませんでしたが(苦笑)。
>自分は菅原文太さんの「トラック野郎」シリーズ(終盤で「一番星号VS警察」の展開で、パトカーが派手に大破するシーンがあったと思います)を思い出しますが、
「トラック野郎」も結構派手なカーアクションをやってそうですね。まだ数本ほどしか見たことがないので機会があれば見てみようと思います。
>≫中学校の理科教師が自宅のアパートで原爆を作り、一人で国家や警察に立ち向かっていくとてつもなくハイスケールな物語だが、原子爆弾製造のリアルな描写や神風特攻隊風の男にジャックされたバスが皇居前に突っ込んでいく場面をゲリラ撮影したことなどでも話題になったこの作品である。
>「太陽を盗んだ男」といえば、主人公・城戸誠が原爆を作って時の政府を脅迫するストーリーでしたが、劇中「ローリングストーンズを日本に呼ぶんだ」と城戸が山下警部に電話をかけるシーンで「がんばれ日本!」と言うシーンがありましたね。
自分としては、城戸がラジオの生中継を通じて「自分は原爆を持ってるので、“原爆を持っているけど、目的がない。だから何をしたいか?”リスナーの声を集めてくれ」と頼むシーンが好きですが、今だったら「ゼロはツイッターやメールを通じてリスナーから情報を集める」な展開になるのでは?と思いました。
この映画の助監督では、「ションベンライダー」の相米慎二さんと「リング」や哀川翔さん&前田耕陽さん主演の「勝手にしやがれ」シリーズを演出した黒沢清さんが参加されていたそうですが、プロデューサーの山本又一朗さんも「あずみ」シリーズやアニメ映画「がんばれ!タブチくん」や「瑳川哲朗のゴルゴ13」に参加しているそうですね。
話が変わりますが、主人公の愛車であるシルバーのサバンナRX7は、同じタイプが「大激闘」で渡瀬恒彦さん演じる氷室の専用車で出ていましたが、サンルーフ装備をしているところを見ると、「太陽を盗んだ男」の劇用車と同一車か気になるところです。
初代サバンナRX7といえば、松田優作さんの「蘇る金狼」と同時上映された古谷一行さん主演の角川コメディ映画「金田一耕助の冒険」でも田中邦衛さん演じる磯川警部が黄色いサバンナRX7を乗り回すシーンがありました。
>自分としては、城戸がラジオの生中継を通じて「自分は原爆を持ってるので、“原爆を持っているけど、目的がない。だから何をしたいか?”リスナーの声を集めてくれ」と頼むシーンが好きですが、今だったら「ゼロはツイッターやメールを通じてリスナーから情報を集める」な展開になるのでは?と思いました。
実際、有名掲示板を使った犯罪は現実にこれまで何度も起きているし、ツイッターやらワイファイやら最新ツールを使った犯罪は、これから映画やドラマの中で描かれるかもしれないし、現実に起きても不思議ではないですね。太陽を盗んだ男が今リメイクされたら、きっとそのような展開になるのでしょうね(笑)。
>初代サバンナRX7といえば、松田優作さんの「蘇る金狼」と同時上映された古谷一行さん主演の角川コメディ映画「金田一耕助の冒険」でも田中邦衛さん演じる磯川警部が黄色いサバンナRX7を乗り回すシーンがありました。
うまい具合に今月ファミ劇で放送がありましたね。後で確認してみますが、黄色いサバンナと言えば、宇宙刑事シャイダーでアニーの専用車として使われたサバンナも黄色でしたね。アニーの衣装も後に黄色になっていましたが、サバンナの色に合わせたのでしょうか(苦笑)。
最後は城戸と一緒にビルから落ちるんですが、城戸は、引っかかって助かるんですが山下刑事は死んでしまうんですよね。
普通、あんなに撃たれたら死んでしまうんですが。
あと、今日初めてなのにあっちこっちのスレにコメントして申し訳ありません。
管理人のガースさんに迷惑をかけてしまいまして。
今度から気をつけます。
これからもよろしくお願い致します。
確かに山下刑事はターミネーター並みの不死身な刑事でしたよね。
実はサイボーグなのではないか?と疑ってしまうほどでした。
城戸を追いかけているシーンだけホラーテイストが入っている感じで
面白いですね。
>あと、今日初めてなのにあっちこっちのスレにコメントして申し訳ありません。
いえいえ、
コメントに制限はつけてないので
いくらでも書き込んでもらって
結構ですので。
ただ大変申し訳ないのですが
こちらの返信が遅れる場合が
多々ありますが
なにぶんご了承のほど
よろしくお願いいたします。
アメリカやその他の国では今でもバンバンカーアクションをやっているのに、日本だけですよね、法律がどうのこうのなんて言ってるのは(苦笑)。やる気があるなら悪法を改正してやることだってできるのに、そうしないのは結局ね・・・。
「暴走パニック 大激突」は、日本で最初の本格的なカーチェイス映画と言われていますが、確かに今見てもあのカーチェイスは凄まじく迫力ありますね。国内であれだけ荒々しいカーアクションがやれたのは、やはり時代せいなのでしょうかね・・・。村川本によりますと、当時「いつかギラギラする日」も映画化される予定があったそうですね。1992年に深作さんが監督して実現しましたが、90年代の映画ながら、北海道でかなりド派手なカーアクションをやっていましたよね。
>ただ肝心のランクル消防車による消火活動は、暴走車両の軍団が妨害しまくるため、マトモな消火活動が出来ず、消防士たちは誤ってラジオクルーや機動隊たちに放水してしまうとか…。
それらの車に加えて、NHKの中継車まで出てくるところが面白かったですね(笑)。当時は、実名を使っても問題なかったんですね。そのカーチェイスを実況している潮健児さんも面白かったです。
それらの車に加えて、NHKの中継車まで出てくるところが面白かったですね(笑)。当時は、実名を使っても問題なかったんですね。そのカーチェイスを実況している潮健児さんも面白かったです。
クローバーキング(風戸祐介)が男にxxされるシーンは衝撃でしたね(苦笑)。昔、テレビでこの映画を見た時は、あのシーンはカットされていましたね。
>>沢田研二演じる主人公・城戸が乗るサバンナRX-7が首都高を激走する場面も凄いが、やはり山下刑事が乗るコスモAPとのカーチェイスシーンが凄まじい迫力だが、トレーラーの下を屋根を吹っ飛ばしながら猛烈に潜るコスモAPのカッコ良さに加えて当時の新車のサバンナRX-7が空高く華麗に大ジャンプしてトレーラーの真上を飛び越えるカーアクションシーンも圧巻。
>「太陽を盗んだ男」の首都高を舞台にしたサバンナRX7とコスモAP・パトカー軍団のカーチェイスは後半を飾るハイライトと言ってもいいシーンですよね。新車なサバンナRX7とコスモAPが見せるカーアクションや「トレーラーを飛び越えるRX7」の後にかかる無数の白パトがクラッシュするシーンも三石千尋さん率いるマイク・スタントマンチームが担当しているのか、よくできたアクションシーンだと思いました。
>≫確かに山下刑事はターミネーター並みの不死身な刑事でしたよね…「山下警部は実はサイボーグなのではないか?」と疑ってしまうほどでした。
>そういえば、「トレーラーの下を屋根を吹っ飛ばしながら猛烈に潜るコスモAP」のシーンの後だったか「ルーフが吹っ飛んでオープンカー状態となったコスモAPから山下警部が顔を出す…」というシーンがありましたが、「ターミネーター2」でバイクで逃げるジョン・コナーを大型トラックで追いかけるT1000のシーンにかかる「橋げたにぶつかってトラックの運転台が吹き飛んだ…と思ったら、T1000がヌッと顔を出す!」というシーンを思い出しましたね。
それ以外にもヘリコプターの足にしがみついてRX7を狙撃したり、城戸とのラストバトルでも何発の銃弾を喰らっても不死身な山下警部には不気味な雰囲気を覚えます。
また、「太陽を盗んだ男」と同じ昭和54年に劇場公開された松田優作さん主演の「処刑遊戯」でも「行きずりの女と鳴海昌平が乗った白いサバンナRX7がカペラとルーチェ・レガートの襲撃を受け、カペラに進路をふさがれたRX7は道路わきに突っ込む…」というシーンと「標的の狙撃に失敗した鳴海のルーチェ・バンと組織のルーチェがカーチェイスし、ルーチェの体当たりで鳴海のバンはスピンする」というちょっとしたカーチェイスとカーアクションがあり、「太陽を盗んだ男」と「処刑遊戯」に車輌協力で参加して新車をスタント破壊に使ったマツダは太っ腹だなぁ…と感心しました。
山下警部の魂は、「警視庁殺人課」のミスターこと五代刑事に受け継がれていたようですね(苦笑)。
>ジョン・コナーを大型トラックで追いかけるT1000のシーンにかかる「橋げたにぶつかってトラックの運転台が吹き飛んだ…と思ったら、T1000がヌッと顔を出す!」というシーンを思い出しましたね。
そう言えば、そっくりなシーンがありましたね。もしかしたらジェームズ・キャメロンは、この映画を見ていたのかもしれませんね(苦笑)。
>それ以外にもヘリコプターの足にしがみついてRX7を狙撃したり、城戸とのラストバトルでも何発の銃弾を喰らっても不死身な山下警部には不気味な雰囲気を覚えます。
山下警部なら城戸が持っている原爆を食らっても生き続けるのではないかとさえ思ってしまいますね。
>ルーチェの体当たりで鳴海のバンはスピンする」というちょっとしたカーチェイスとカーアクションがあり、「太陽を盗んだ男」と「処刑遊戯」に車輌協力で参加して新車をスタント破壊に使ったマツダは太っ腹だなぁ…と感心しました。
当時のマツダは新車をバンバン提供して破壊もバンバンさせてあげて・・・。アクション作品に寛容な人達が上層部にいたんでしょうね。今でも伝説の名車と語られているんですから、当時の人達の試みは正しかったってことになるのでしょうね(笑)。
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