スーパードラマTVでスタートしたリメイク版『V』。初回拝見しましたが、さすがCG時代と言うべきか、映像は、映画並みのクオリティでそれなりに迫力があり楽しめました。母船のデザインも昔のようなシンプルなものではなく、トランスフォーマーのロボットが変形する時のような複雑な機構にもなっていて度肝を抜かされた。逆に母船内のセットは、シンプルになったと言うか、どこかの高級ビルの高層の展望台のような雰囲気に見えた。オリジナルは、セットがもの凄くて、とくに母船の船内のセットがとても素晴らしかった。実際には、飛ぶ事はできないが、出入り口のドアが開閉する実物の戦闘機のセットも作られていたが、それも素晴らしかった。
オリジナルの主人公は、報道カメラマンのマイク・ドノバンと科学者のジュリー・パリッシュで、彼らを中心とした地球人のレジスタンス組織が決死の作戦を展開してビジターの正体を暴き、撃退するところまでが描かれた(ミニシリーズのPART1から5まで)。一方、リメイク版の主人公は、FBIテロ対策エージェントのエリカ・エバンスで、エリカの息子のタイラーがビジターのリーダー・アナの娘リサと親密な関係になり、やがて、ビジターの協力者となってエリカ達が属するレジスタンス組織と対立する。タイラーと言えば、オリジナルでは、マイケル・アイアンサイドが演じた戦争屋ハム・タイラーを思い出すが、今回は、主人公の息子の名前で登場しているところが面白い。リメイク版の登場人物の形成は、オリジナルとは、男女逆になっているようで、男性よりも女性のほうをメインに置いて活躍させているようだ。80年代は、熱い男たちが活躍するドラマが多かったが、今は、クールな女が活躍する時代のようです(苦笑)。
オリジナルのビジターは、制服を身に着け、ボイスチェンジャーがかかったようないかにも異星人っぽい声を出していた。司令官の補佐役ダイアナは、自信家で野心的な一面を見せていたが、リメイク版のビジターの司令官アナは、清楚で人間と同じ服装を身につけていて、一見普通の人間にしか見えない。オリジナルでは、地球にやってきたビジターが人類と仲良くしようと見せかけて、実は、人間を洗脳して侵略し、水と食料(人間)を奪い取る事を目的としていた。リメイク版もおおまかな目的は同じだが、人間社会に溶け込んだビジターは、オリジナルのビジターよりも凶暴な印象を受けた。初回では、突如レジスタンス組織を襲い、殺戮する場面も見られたが、それは、まるでゾンビのよう。そう言えばビジターも実態はトカゲだし人間を食うんだったなあ…。
ところで、リメイク版の放送前には、オリジナルのミニシリーズも放送されていたが、なんと金曜ロードショーで放送された時の吹替えでした。映像もデジタル用に綺麗になっていて、テレビ放送でカットされた部分を字幕で補った完全ノーカットバージョンだった。DVDには、別の声優陣による吹替え版が収録されていたはずなので、おそらく今回の放送のために新たに作られた素材だと思われます。やはり、ホークとドノバンの声は、磯部さんでないと…(笑)。オリジナルが面白すぎてもう十分に満足してしまったのだが、やはり、リメイク版も気になるので見続けるつもりです…がこれもまたあれなんですよね…(苦笑)。
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