最近は、ジェリー・ブラッカイマーチャンネルと化している(苦笑〉AXNで放送中の『CHASE/逃亡者を追え!』。70年代に同名タイトルのドラマ(特捜追跡班チェイス。原題は「CHASE」)があったが、もしかしてこのドラマのリメイク?と最初に思ったが、昔のほうは、未見なのでまだしっかり確認はできていません。最新の科学技術を使った検視作業で犯罪の真相を探るCSIシリーズや、映像で懐かしい時代を再現しながら、主人公が未解決事件を解明していくコールドケースなど、ここのところ緻密な捜査描写を売り物にするドラマを数多く手がけているブラッカイマーだが、しかし、私が知るブラッカイマーと言えば、『ビバリー・ヒルズコップ』や『トップガン』『バッド・ボーイズ』などハードアクション映画の名プロデューサーと言うイメージが未だに根強い。今回のドラマは、そんな時代のブラッカイマーの作品を彷彿とさせるようなダイナミックなアクションが毎回てんこ盛りだ。
主人公は、テキサス州の女性連邦保安官アニー・フロスト。アニーは、小さい頃逃亡犯の父親と一緒に各地を逃げ回った過去を持っていて、そう言う経験もあるからか逃亡犯の心理や癖、行動パターンを読むのが得意。その能力を活かして、テキサスの町で起きる様々な凶悪事件の犯人の心理を探り、見つけ出した犯人を危険を顧みず追跡する。7,80年代ならこの手の無謀系の刑事アクションは、男が主役を張ることが多かったと思うが、今回は、ケリー・ギディシュと言う女優さんが体当たりのアクションを見せている。高い橋から川へ豪快にダイブ、暴走するトレーラーのコンテナの上にヘリから飛び移ったり、犯人が乗っている離陸寸前の複葉機の主翼にしがみついたりと、アニーがアクセル・フォーリーもびっくりな活躍を繰り広げる。
男勝りのアニーの活躍だけでなく、毎回ちょっと癖の強い犯人が登場するところも見所。中でも「ライオンと羊」に登場したロバート・ネッパーが演じる凶悪殺人犯フランクは、一際存在感があった。「プリズン・ブレイク」のティー・バッグ役で日本でも一躍人気者になったネッパーさん。「HEROES」や「トランスポーター3 アンリミテッド」でも強烈な悪役ぶりでインパクトがあったが、このドラマでも一際濃い演技を見せていた。ちなみにネッパーと同じく「プリズンブレイク」にスクレ役で出演していたアマウリー・ノラスコがアニー率いる精鋭チームのメンバー・マルコ・マルティネス役でレギュラー出演している。今度は、"逃亡者を追う側"のポジションにいるのが面白いところ(苦笑)。
残念ながらこのドラマ、全18話で打ち切りとなり、次シーズンは製作されない模様。うむむむ、やはり、この手のジャンルの作品は、時代に合わないのか、アメリカでも苦戦しているみたいですが、「HAWAII FIVE-O」みたいな成功例もあるし、ぜひともこういう路線の刑事ドラマをどんどん増やしてもらいたいものでございますが・・・。
チェイスでもかなりの凶悪な殺人犯を演じていましたネッパーさん。吹替えの声がシールドのヴィックの声なのでちょっと違和感があったのですが(笑)、でも良い味出してましたね。
バイオレンスと言うか、アクション系がいまいち調子悪いみたいですね。バイオレンスが敬遠されているなら、グロシーン連発のCSIシリーズなんかはとっくに廃れていないとおかしいですしね(苦笑)。
>>私が知るブラッカイマーと言えば、『ビバリー・ヒルズコップ』や『トップガン』『バッド・ボーイズ』などハードアクション映画の名プロデューサーと言うイメージが未だに根強い。
>言われてみれば、ジェリー・ブラッカイマーさんんは「ビバリーヒルズコップ」や「トップガン」など劇場作品のプロデュースをしていた印象が強いですね。
ブラッカイマーさんが、リアルな捜査描写をウリにしたテレビ映画を制作しているところを見ると,
ビバリーヒルズコップやバッド・ボーイズのノウハウを活かしているのかな?と思いました。
それにしても、「逃亡者を追え!」の主人公がアニーという名前の捜査官であるのは、もしかして「宇宙刑事シャイダー」の影響もあるのでしょうかね。
ビバリーヒルズコップと言えば、森永奈緒美さんが出演した「スーパーポリス」にも「ビバリーヒルズコップあらわる!」なる題のエピソードがありましたが、冒頭に出るマフィアのアジトのシーンで、「HEAT IS ON」が流れていたのを見て「タイトルにあるビバリーヒルズコップはここから来ているのか?」と思いました。
>「逃亡者を追え!」の主人公がアニーという名前の捜査官であるのは、もしかして「宇宙刑事シャイダー」の影響もあるのでしょうかね。
ブラッカイマーははたして宇宙刑事のことを知っているのでしょうかね(苦笑)。西部警察は知ってそうな感じがするのですが。マイアミのホレイショを見る限りでは(笑)。
>「タイトルにあるビバリーヒルズコップはここから来ているのか?」と思いました。
確かにスーパーポリスは、当時ヒットしていた映画のタイトルをもろにサブタイトルに使用していますね。「フラッシュダンス殺人事件」では、ダンサーを夢見る美女を演じる余貴美子さんが見事なダンスを披露されていましたね。
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