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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2024/11月

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CGが発達してからと言うもの、自由自在に巨大生物を動かし、街をリアルに破壊するSF映画が増えてきた。「ジェラシックパーク」の恐竜を巨大化させたような動きで、いまいちゴジラと言う雰囲気ではなかったが、ハリウッド製「GODZILLA」を劇場で見た時のインパクトは物凄かったし、「クローバー・フィールド」の巨大生物の不気味な動きも中々迫力があった。そして、今回見た「パシフィック・リム」もこれぞ新世紀の怪獣映画と言う雰囲気が漂っていて、圧巻でした。


冒頭からサンフランシスコのゴールデンゲートが惜しみもなく無残に破壊され、不気味な巨大生命体が海上を蠢く。そこに現れるのが人類がテクノロジーを結集して開発した巨大兵器イェーガー。日本的に言うとやはり鉄人28号かはたまた、エヴァンゲリオン的な感じに見えるロボットですが、頭部に人が乗っています。一人では負担が大きいと言うことで、二人で操縦するようです。動かす前に「ドリフト」と呼ばれる二人の脳を同期させるプロセスが必要で、うまくシンクロしないと、映画の中のようにロボットが暴走してしまうことも。戦隊のロボは、五人の力を合わせないと合体できないとか、そういう細かい描写はあまり見られないですが、二人で力を合わせると言えば、やはり、ウルトラマンエース。イェーガーを操縦するローリーとマコを見ていたらふと思い出したが、しかし、エースでは、男女合体の変身ヒーローは弱々しいなどと当時評判が悪く、結局途中から北斗一人がエースになる設定に変わってしまった。きっとエースの中でも北斗と夕子がローリーとマコのような感じで戦っていたに違いない。そう、見ていると知らぬ間にこのように脳内に日本のいろんなヒーローやロボット達のことが駆け巡る。そんな映画です。


最近、海外ドラマでも東洋系の俳優をよく見かけるが、日本人は、まだまだ数少ない気がします。しかし、この映画には、二人の日本人が出演していた。途中からローリーの相棒になる森マコ役の人は、日本では、あまり見かけたことがないが、ハリウッド映画に数多く出演している女優らしいです。マコの子供時代を演じている子役も日本で活躍している日本の子役。地上波見ないのでよくわからないが、わりと人気があるようです。劇中では、巨大生物のことを怪獣と呼んでいるが、字幕版でも、モンスターとは言わず、「kaizyu」と日本語で呼ばせているところを見るに、この映画を監督した人は、相当な日本の特撮フリークであることは確かなようだ。ギレルモ・デル・トロってそう言えば「ブレイド2」も監督していたか。どことなく大和魂を感じさせてくれる人ですね。


ロボットのメカ描写は、トランスフォーマーを彷彿とさせるリアルさと徹底したディティールのこだわりがとにかく素晴らしい。破壊される街の風景も描写が細かいし、怪獣の無敵に近いパワフルな動きが恐怖や絶望感を生み出し、今まで味わったことのない緊迫感みなぎる映像になっていた。ただ、ハリウッド製のロボットは、リアルチック過ぎて、戦ってる最中にすぐ壊れてしまったり、それによって弱々しく見えてしまうのが難点なのだが、そういうのも含めて、やはりリアルな演出なんでしょうね。最近の戦隊のロボもずんぐりむっくりとした動きにくそうなデザインが多いが、イェーガーは、形が人っぽくて、肉付きはいいが、頭がやけに小さいのが気になった。どうせならバトルフィーバーロボぐらいのスマートさと、もっと力強さのあるフェイスが欲しかったところ。


ところでこの映画の吹替版は、思ってた以上に豪華な面子揃いで驚いた。環太平洋防衛軍の管制官官テンドー・チョイ役に千葉繁氏、Dr.ニュート・ゲイズラー役に古谷徹氏、Dr.ハーマン・ゴッドリーブ役に三ツ矢雄二氏、ハーク・ハンセンに池田秀一氏などなど、いずれも名立たるロボットアニメ作品に出演していた声優ばかり。そして、環太平洋防衛軍 (PPDC) の司令官スタッカー・ペントコスト役には、シュワちゃんの声で御馴染みの玄田哲章氏。玄田さんと言えば、アニメのトランスフォーマーシリーズでコンボイ司令官の声を担当されていたことでも有名ですね。


ローリーとマコがイェーガーに乗り込んで、ドリフトに失敗した後、二人とスタッカーが会話するシーンで、スタッカーが「私が黙っているからと言って、調子に乗るんじゃないぞ、ベケット!」と言う場面があるが、なぜだかコマンドーの最後の殴り合いのシーンを思い出してしまった。「地獄に堕ちろ、ベケット!」(笑)。









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この秋TBSチャンネル2で行われた大映ドラマ総選挙の結果が出たようですね。結果はご覧の通り。


やはり、圧倒的に多かったのは「スクール・ウォーズ」。地上波の再放送で何度も見たし、DVDでも見たが、それでもたまにまた見たくなる熱いドラマですね。2位のスチュワーデス物語も昔よく見ましたが、まだまだ人気があるんですね。片平なぎさが口で両手の手袋を引っ張りはずして、義手を見せつけて風間杜夫を責め立てるシーンが毎回のようにあったが、かなり強烈なインパクトがありました。3位のトミーとマツもリアルタイムや再放送でよく見ましたが、前半あたりのエピソードがあまり記憶がなくて、いつかやらないかなあとTBSチャンネル契約して待ち構えていたが中々やらず。最近ようやく再放送が決まったと思ったらなんと新しく開局したTBSチャンネル2での放送・・・。つくづくトミマツとは、巡り会わせが悪いなと思ったが、また来年一挙放送があるみたいですね。TBSチャンネル2とったからな。今度は見逃さんぞ(苦笑)。


4位以降も80年代にヒットしたタイトルが続き、8位以降は、山口百恵主演の赤いシリーズが立て続けにランクインしたようですね。以前から見たかった夜明けの刑事シリーズは、やはり、トップテンには入らなかったか。夜明け・新夜明け・明日の初回全部見たけど、若かりし坂上二郎さんが温かみのある熱い刑事を熱演していて、結構面白そうだったのに、またしばらく見る機会はなさそうだな…。以前ここで紹介した社会派ドラマもランク外。あっ、やっぱりあれもなかったか「シークレット部隊」。今では不可能なアクションシーンがかなり、見応えあったのですが残念・・・と思ったら、なんとこの週末から再放送がスタートしている。ランク外だったけど再放送が始まったから、さっそく見初めてしまった。


第2話「女がやった!ズッコケ自動車レース」は、相次いで不審な事故を起こしているドイツの最新車マーチェリーの事故原因をブレーンリサーチが調査すると言う内容。のっけから幽霊が出てきたり、突拍子もない展開。劇中、マーチェリーの所有者の一人・ハヤテという名の流行歌手が歌を歌っているシーンが出てくるが、その歌声が松崎しげるの声とそっくりで驚いた。調べたらやはり、その歌は、松崎しげるの「君は何を教えてくれた」であることが判明。松崎しげるさんと言えば、後にトミーとマツでマツを演じたが、このドラマですでに大映ドラマとの接点があったんですね。ケーシー高峰が怪しい画商を演じていたり、中尾ミエが様々な変装をして、赤城(津川雅彦)を誘惑して、世界的名画が隠されているマーチェリーを奪おうとしていたが、戦隊の七変化回を見ているような感覚になった。


自動車がテーマだけあって、カーアクションシーンも多く、雪上を滑りながら走るシーンや、富士急ハイランド内、駐車場を使ったチェイスシーンは中々の迫力。車か横転して爆発→銃撃戦→ジェットコースターのレール上で格闘したりと、西部警察の地方ロケさながらの熱いアクションが見応えあった。総選挙の時に見た初回は、デジタルリマスター画質だったのか、とても綺麗だったが、今回の再放送用の素材は、かなり褪色していた。もし総選挙で上位にランクされていたら、フルエピソードをデジタルリマスターで見ることができたのであろうか・・・。





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今年もあっという間に年の瀬が迫ってまいりましたが、戦隊も40話台に突入し、そろそろ大詰め。しかし、今週の「獣電戦隊キョウリュウジャー」は、ブッ飛び展開でしたね。寒い親父ギャグを連発するキョウリュウブルーことのっさんと、デーボス軍の幹部キャンデリアの人間態がお見合いをして、わりと良いムードになってしまう劇的展開も然ることながら、ターゲットを映画世界の主役にしてしまうデーボ・カントックは、どこか懐かしさのある怪人でした。やはり、「電子戦隊デンジマン」のフィルムラーを思い出します。フィルムラーって、確か劇場版にもチョイ出していたと思いますが、デンジマンが時代劇や西部劇の世界などに引きずり込まれて、カオスな戦いを繰り広げていましたね。


デーボ・カントックの特殊な能力によって、ワイルドな刑事になったり、学園ものの不良になって、素面名乗りするキョウリュウジャー。「荒れるぜ!!恐竜学園」なんてタイトルもついていましたが、もう完全にビーバップの世界まっしぐらって感じでしたよね。刑事のほうは、「西部警察」の超絶パロディ。その名も「恐竜警察」。タイトルデザインやBGM(ワンダフルガイズ)まで似せている物凄いこだわりよう。ピンクが見ていたDVDのパッケージのタイトルは、「清家警察」となっていたが、そのデザインも本物のDVDそっくりに作ってあって驚いた(笑)。さすがに団長のように角刈りになる人はいなかったようだが、キョウリュウゴールドこと空蝉丸がショットガンを持って暴れまくり。そして、暴れ終わった後、カントック達が車に乗って逃げるのですが、アクション刑事ものごとく華麗にタイヤを滑らせて走り去っていくところが良かったですね。


西部警察のパロディと言えば、この映画でもありました。「天装戦隊ゴセイジャー エピックON THEムービー」。復活したウォースター達が暴走タクシーや自転車隊など、あの手この手でゴセイジャーを追いつめるシーン。自転車隊に追いかけられているアラタとラシルの前に、なんとウォースター達が化けている偽大門軍団が登場し、本家に迫る迫力の銃乱射を見せていました。



 

団長を除く、タツ、リキ、ゲン、谷さん風の役を演じている人は、今回のキョウリュウジャーのエピソードにもDVDのパッケージとラベルの写真で登場していましたね。ちなみに、ハイドとモネが暴走タクシーと共に崖から転落する場面は、宇宙刑事ギャバンの「走る時限爆弾! 白バイに乗った暗殺者」のパロディでしたね。


ロボ戦もレトロな怪獣映画の演出になっていたり、とにかく超展開。ラミレスがのっさんの家に普通にいついていたけど、いつの間に居候したのでしょうか・・・。ともかく、このテンションで一体どんな最終回を迎えるのか、まったく予想ができないキョウリュウジャー。



そんな中、来年の戦隊が公開されました。タイトルは、「烈車戦隊トッキュウジャー」。仮面ライダーにも電車モチーフのライダーがいましたが、いよいよ戦隊にもその時代がやって来たようですね。ゴーグルの部分がレールのデザインになっていて、胸にもやはりレールがあって、数字がついています。どうやら、レッドとかブルーなどの色の名前ではなくて、今回は、トッキュウ1号、2号・・・と数字で呼び合い、変身する時は、電子乗車券を使うようです。カラーは、シンケンジャー以来の赤、青、緑、黄色、桃のいわゆるゴレンジャーカラー。最近では、珍しくシンプルなデザインの戦隊ですね。後でまたフォームチェンジとかで変化しそうな雰囲気ですが、来年は、きっとどこかの路線でトッキュウジャーデザインの電車が走っていることでしょう…。





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ここのところハイライトの話が続いたので、今回はまたまた1年ぶりに挿入歌について。その前に、これまで紹介した楽曲をまとめておきます。


【ブログ記事】
・ナイトな曲でミッドナイトラン http://miniboyaki.blog.shinobi.jp/Entry/370/
・80'sヒットナンバー ナイトメドレー http://miniboyaki.blog.shinobi.jp/Entry/378/
・ナイトなヒットナンバーVol.3 http://miniboyaki.blog.shinobi.jp/Entry/466/
・ナイトなヒットナンバーVol.4 http://miniboyaki.blog.shinobi.jp/Entry/558/
【これまで紹介した曲】
・TORTURE/ジャクソンズ
・MANIAC/マイケル・センベロ
・SELF CONTROL/ローラ・ブラニガン
・ちぎれたハート/バナナラマ
・NEUTRON DANCE/ザ・ポインター・シスターズ
・REBEL YELL/ビリー・アイドル
・Promises Promises/ネイキッド・アイズ
・Crumblin' Down/ジョン・クーガー・メレンキャンプ
・I'm so excited/ザ・ポインター・シスターズ
・TEREPHONE/シーナ・イーストン
・Gimme Shelter/ローリング・ストーンズ


以前取り上げたザ・ポインター・シスターズの「I'm so excited」は、映画「ワーキングガール」のテーマ曲、また「NEUTRON DANCE」は、「ビバリーヒルズコップ」の挿入歌としても使用されています。ナイトライダーでは、シーズン3のエピソードでよくポインター・シスターズの曲が使われていました。今回紹介する「Jump(For My Love)」は、「悪魔のナイト2000カールまたまた出現!復讐の空中大勝負!!(K.I.T.T.VS K.A.R.R.)」で、ジョンとマンディが砂浜でカールを見つけて乗車後、ジョンの要求に答えて、カールが音楽を流しますが、その時流れていたのがこの曲です。


ポインターシスターズは、四人姉妹で、最初は、四人で活動していたそうです。しかし、三女のボニーがソロ活動を希望して1977年に脱退し、以後残った三人で活動することに。一時期メンバーから外れたナイトライダーのボニーは、シーズン3で再び戻ってきましたが、ポインターシスターズのボニーは、結局戻ることはなかったようですね・・・。









マイケルがファッションモデルの死の真相を追う「トップモデル殺人事件!宝石に隠された陰謀をブッつぶせ!!(DIAMONDS AREN'T A GIRLS BEST FRIEND)」。豪華な衣装を身につけた三人の美しいモデル達が汽車をバックに写真撮影をしている場面で流れていたのがチャカ・カーン&ルーファス「AIN'T NOBODY」。ポインターシスターズと並んで80年代を代表するソウル歌手のチャカ・カーン。最初は、「Rufus(ルーファス)」と言うバンドのボーカルとして活躍したそうですが、82年にバンドは解散。ソロで作ったこの曲がヒットし、ソロでやっていけることを確信するきっかけにもなった曲だったようです。











ナイトライダーのサブレギュラー的な存在でシーズン(シーズン3を除く)ごとに登場していたマイケルの元恋人スティービー(キャサリン・ヒックランド)。二人が出遭うと必ず流れていた曲と言えば、サブタイトルにもなっていた「WHITE BIRD」。個人的には、マイケルとスティービーのイメージソングとして記憶に焼きついてしまっているのですが、It's a Beautiful Dayと言うロックグループの名曲です。


日本で最初にスティービーが登場したエピソードは、「ビデオテープは死のサイン!芸能界潜入!マイケル歌手に!!(LET IT BE ME)」でしたが、このエピソードでは、歌手になったスティービーが何者かに命を狙われ、彼女を護衛するため、マイケルも歌手になりすまし、実際にコンサートまでやってのけてしまうというトンデモ展開でした。このエピソードを最初に見た時、マイケルとスティービーがこの曲を歌っていると思っていたのですが、ネットをやり出してからIt's a Beautiful Dayの曲であることを知り、長年の誤解が解けました。ウッド・ストックの時代に生まれた名曲だったんですね。間奏のバイオリンのメロディやメインボーカルの男女の清々しいハーモニーが印象的です。










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ファミリー劇場で放送中の『ゴリラ警視庁捜査第8班』は、もうすぐ広島ロケ編の「愛の逃避行」が放送されますが、このロケ編では、珍しく谷川がメインで展開するストーリーになっていました。このエピソードからオープニングテーマが「CHASERS」に変更され、気づけば風間のお髭もなくなっていた。リアルタイム視聴時は、さらに軽やかな路線になるのかと思っていましたが、それとはうらはらに、ますます暗い雰囲気になっていくのがなんとも当時は切なかったですね。


『愛の逃避行』…FBIからの要請で日本製クラック「ジャパン・エクスプレス」の密造工場を探っていたゴリラは、六本木でジャパン・エクスプレスを売り捌く三人の女をマークしていた。しかし、そのうちの二人が爆弾で吹き飛ばされてしまう。マリコと言う女を追っていた谷川は、ひょんなことから彼女と共に行動することになり、二人は、広島県の福山に到着する。しかし、そこで二人は、謎の組織に狙われ始める。



谷川とマリコが新婚カップルのごとく寄り添い、広島のアミューズパークや、おしゃれなレストランやら、マリンパークなどを新婚旅行気分で満喫するまさに地方ロケさながらの内容になっていました。ところで、西部警察の地方ロケでは、何度もオートバックスを見かけましたが、ゴリラでもスポンサーとして協力していました。謎のグループに追われる谷川たちの車がオートバックスに逃げ込み、そこで二人が別の車(オートバックスの専用車と思われる)に乗り換えて、再び逃走すると言う場面で登場していました。



   
勝手に店の車を盗んだ谷川がオートバックスに連絡するも、「本当に困りますよそんなことされたんじゃ・・・」と言って店員さんがカンカンになって怒っている場面があったが、そう言えば、ハトやタカも勝手にバイクを盗んで犯人を追いかけることがよくあったけど、持ち主に怒られる描写ってなかったよな・・・。谷川はわざわざ連絡して謝っていたのが礼儀正しいと言うか、微笑ましかった。


「傭兵狩り」に続いて、組織のボス役を早川雄三氏が演じていたが、この方、西部警察では、警視庁の幹部役を演じていましたね。『大激闘マッドポリス'80』では、警視総監を演じていたり、わりと警察側の役を演じられることも多かった。



クライマックスシーンでは、ゴリラのメンバーが久々に戦闘服を身につけて、造船所で派手なアクションを見せていた。大量に流れ込んできた水の上で伊達達が殴り合いをするシーンは、中々熱い感じが漂っていたが、もしかしたら、裕次郎さんの『黒部の太陽』のトンネル内出水シーンのオマージュなのでしょうか。殴り合っている最中に風間のサングラスが取れて水に流されたのに、次のカットでまたサングラスをかけた風間のカットが出てきたり、気になる部分もあったが、地方ロケらしい豪快なアクションシーンでした。




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『ワイルド・スピード』シリーズで主人公のブライアン・オコナーを演じていたポール・ウォーカーが交通事故で亡くなった。映画の中では、型破りのドライビングテクニックを見せ、実際にもスカイラインGT-Rを愛車にするほどのカーマニアだったポールの死は、かなりの衝撃。芸能活動は、ワイルドスピードで有名になるずっと前からやり続けていたようですが、私自身が彼のことを知ったのは、やはり、ワイルド・スピードを劇場で見たのがきっかけだった。


トヨタ、日産、ホンダ、マツダなど日本の名立たるメーカーの車を集結させ、ストリートで過激なカーバトルを展開させる。あれだけの日本車が並んだアメリカ映画は、公開当時は前代未聞で、カーアクションファンとして期待を大にして映画を観に行ったが、期待通りの過激なカーアクションに大興奮したのが最近の出来事のように思い出されます。本来は、日本映画でこういうものを撮ってもらいたかったけど、あの当時からすでに日本のカーアクション映画は、壊滅傾向だっただけに、より期待が大きくなった。


スカイラインGT-R、インテグラ、RX-7、エクリプスなどなど、かつて、日本のアクション系刑事ドラマでも活躍していた名車たちが次々と登場して、豪快かつ熱い走りを見せた。ただ、映画に出ている役者は、当時ほとんど無名の人達ばかりだったので、映画を見るまでは、いまいち取っ付き難い印象があった。しかし、潜入捜査官のブライアンは、まさしく21世紀型の新しいヒーロー。命知らずにぐいぐいとスポーツカーをブッ飛ばすブライアンに一気に夢中になった。


続編でもやはり、ブライアンは、スカイラインGT-Rでレースに参加し、橋からジャンプしたり、ブッ飛んだ走りを見せた。しかし、残念なことにその次に公開された「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」にブライアンは登場しなかった。東京を舞台にしたカーレース映画として当時は話題になったが、かろうじてドミニク・トレット役のヴィン・ディーゼルがカメオ出演していた程度で、出演者は一新。内容もいかにもアメリカ視点の少し違和感のある日本が描かれ、コミカルな雰囲気の作品になっていた。


しかし、4作目に当たる「ワイルド・スピードMAX」で再びブライアンが戻ってきた。「ワイルドスピードX2」から6年の月日が経ち、ブライアンは、FBIの捜査官になり随分と印象が変わっていたが、青いスカイラインGT-Rに乗り、ストリートレースしている姿を見て熱くなった。ドミニク役のヴィン・ディーゼルもこの作品から完全復活し、1作目のような白熱したムードが漂っていた。


映画の中では不死身の走りを披露したブライアン役のポール・ウォーカーが交通事故で死ぬなんてなんとも皮肉な話ですね。事故当日は、チャリティ・イベントに参加し、その帰りに友人が運転するポルシェで悲劇の事故に遭ってしまったそうです。ポルシェってリアエンジンで、燃料タンクがフロントに積んであるから、今回の事故のようにおもいっきり街路樹に正面衝突すると、爆発してしまうんですね。しかも、事故現場の映像や写真を見る限り、相当な勢いで街路樹に突っ込んで、運転席まで木が食い込んでいたから、かなりスピードを出していたのではないだろうか。映画さながらのストリートレースをやってしまったのか・・・。ポール本人が運転していたわけではないから、尚更悲運を感じてしまう。ジェームス・ディーンもポルシェを運転していた時に事故に遭って、24歳の若さでこの世を去ってしまったが、彼もカーレースに参加するほどの車好きだった。なんかポールと色々とかぶるところもあって、悪い歴史がまた繰り返されたような、そんな気分になります。


現在、ワイルドスピードの7作目が撮影中だったらしく、ブライアンの重要なシーンの撮影がまもなく行われる予定だったらしい。ブライアンがいなくなってしまっては、もう続編は不可能になるかもしれないが、しかし、この7作目だけは、ポールの追悼を込めてぜひとも完成させて欲しい。ワイルド・スピード以外にも、最近『逃走車』と言うカーアクション映画を自ら製作総指揮し、主演もしていたが、車内視点でカーアクションが描かれる車好きのポールらしい作品で、見応えがあった。ポール・ウォーカーのご冥福をお祈り致します。



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