さて、改めてこのシリーズのアクションを見直してみると、西部警察とは違った趣向があり、西部警察を超える?アクションもちらほらあってその迫力に圧倒されます。初回の「帰ってきた黒岩軍団」のトラックからバズーカーのインパクトは、とてつもなく凄まじかったですが、今回は、個人的に印象に残ったベストアクションをご紹介致します。
「殺人犯奪回要求」
黒岩が初のヘリアクションを披露したことでも有名なエピソード。クライマックスで黒岩軍団と二人組の銀行強盗犯との壮絶な銃撃戦が展開します。黒岩がヘリからショットガンで地上に置かれたガソリン入りのドラム缶を撃ちまくり、どかんどかんと派手に爆発させる。まるでアクションゲームをやっているような痛快感。犯人達が工事の看板の向こう側を飛んでいるヘリを狙ってマシンガンを乱射し、看板に穴を開け捲くったり、一方、黒岩も負けじとショットガンを炸裂させ、犯人達のそばにあったドラム缶を勢いよく爆発させるなど、テレビドラマとは思えない豪快なアクション演出が圧巻だった。
ジローこと牧野刑事のロングアクション。ジローが犯人達の乗る車のルーフにしがみつき、その車は、そのまま駅前付近のロータリーや街の狭い路地や、段差のある広い駐車場を1分20秒近く派手に走り回る。ジローを演じる寺尾聰氏ご本人がスタントマンなしで挑んでいることもあって、かなりスリリングかつ凄まじいカーアクションです。さらに振り落とされてしまったジローは、たまたま通りかかったピックアップトラックに乗り込み、犯人の車を追跡。犯人の車とジローのトラックが激しくぶつかり合うカーチェイスが展開し、河川敷の道路で前から来た自転車を避けようとして、トラックが派手に土手を滑り落ちて横転する。しかし、追跡はまだここで終わらず、横倒しになったトラックから降りたジローは、次にトラが運転する覆面車に乗り込み、犯人の車を追跡。だが、茂みの悪路に迷い込んで、途中で車はエンストし、とうとう犯人の車を見失う。約10分近くに渡って展開する長い追跡シーンに圧倒された。
クライマックスの廃工場内の大銃撃戦。黒岩のショットガンによって、犯人達のプレジデントなどの車が破壊され、少しずつバラバラになっていく様が凄い。さらに、黒岩軍団の激しい銃撃で犯人の車数台が激しく燃え上がる超ド派手な爆破演出がとても迫力があった。
80年代、東西ドイツを隔てる壁として存在したベルリンの壁が1989年に崩壊した時、その一躍を担ったのがなんとデビッド・ハッセルホフであった。彼が主演したナイトライダーは、世界的に人気を獲得したドラマですが、当時の東西ドイツでも絶大な人気を誇った。そして、ハッセルホフは、ドイツでは、歌手としても人気を得て活躍し、ベルリンの壁崩壊の直後、コンサートを開いて、東西の統一を祝福した。日本では、なぜだかB級扱いされがちのハッセルホフですが、このエピソードを聞いただけでも十分に世界的な大スターですよね。
この特集では、ハッセルホフのインタビューと共に、ナイトライダーの映像(シーズン1の「DEADRY MANUVERS」(日本では、ナイトライダー6(前半)重戦車砲撃網大突破!のタイトルで放送))が流れていました。最近は、「ピラニアリターンズ」と言う映画に本人役で出演し、「ベイウォッチ」で自身が演じた主人公ミッチ・ブキャナンのセルフパロディを披露していたハッセルホフですが、映画化が噂されている新作のナイトライダーの出演にも期待したいところです。
ところで、ナイトライダーは、日本でもDVD化されていますが、シーズン1・2のDVD-BOXには、テレビ放映時に番組の冒頭で流れていた30秒のハイライトシーンが収録されなかった。DVD発売当時、カットの理由を聞いたところ、容量の都合とか言われたのですが、シーズン3・4のDVD-BOXには、普通に収録されていたことを考えると、色々と不備な点が多かったのだと改めて感じます。もちろん、本国(アメリカ)版のDVD-BOXには、全て収録されています。
イタリア版のハイライトには、なんとパイロット(「KNIGHT OF THE PHOENIX」日本では、日曜洋画劇場枠で「ナイトライダー 電子頭脳スーパーカー誕生」のタイトルで放送された)のハイライト(約1分)も存在していた。
第43話「一粒の麦死なずば」では、太陽と同じく殉職ストーリーが展開していました。佐々木刑事(樋浦勉)が逮捕した木崎組のチンピラ・旗野(大地康雄・クレジットは大地常雄名義)を連行中に逃がしてしまい、逃走中の旗野が何者かに殺されてしまう。失態をしでかした佐々木刑事は、単独で旗野を殺した犯人を探し続け、やがて、旗野の逃走に城南署の瀬島刑事が関わっていることをつきとめる…。仲間の刑事に拳銃で撃たれると言うかなりショッキングな殉職を遂げた佐々木刑事。佐々木刑事を演じた樋浦勉氏は、「七人の刑事」にもゲスト出演していたそうですが、個人的には、日曜洋画劇場などの洋画の吹替えでよく声を聞いた方と言う印象のほうが強いです。そう言えば、この間ザ・シネマで放送されたトム・セレック主演の「未来警察」の吹替え版では、KISSのボーカルのジーン・シモンズの声を演じられていました。
このエピソードで佐藤英夫氏が演じた南刑事も栄転し、44話「新刑事二人走る」からは、宅間伸氏が演じる中野刑事と、元プロボクサーの輪島功一氏が演じる立岡刑事が新たに加入した。宅間氏は、「愛しの刑事」など他のドラマでも刑事役を見かけたことがあるが、輪島氏の刑事役は、今まで見たことなかったし、そもそも役者をやっていたこともこのドラマで初めて知りました。思っていたより自然な感じで演技されていて、とくに、53話の「チャンピオン殺人事件」では、リングに上がって新人ボクサーとスパーリングをしたり、まさに輪島氏のボクシング経験を活かしたストーリーが展開していて、とても印象に残った。
今週放送された57話「幸せの小さな旅」は、酔っ払いのサラリーマン同士が電車内で喧嘩になり、駅のホームに降りてから傘を使ってチャンバラをやり始めた挙句、若い会社員の広川が老齢の男を傘で殴って殺してしまう。広川は、妻と二人の子供を連れて逃亡し、一家心中を図ろうとするも躊躇し、見知らぬ旅館に立ち寄って家族の絆を見つめ直すと言うお話だった。広川が自首を決意するまで、逃亡中の広川の家族を見守り続ける姫田刑事の姿がとても印象的でした。このドラマは、当時TBSのアナウンサーだった久米宏が登場したり、個性豊かなゲスト陣も見所の一つですが、このエピソードには、殺人犯の広川役に当時、「あばれはっちゃく」のお父さん役で有名だった東野英心、妻のトシコ役は、このドラマの後番組「3年B組金八先生」で理科の教師役をやっていた茅島成美、広川の娘役は、「北の国から」の蛍役で当時名子役と言われていた中嶋朋子が出演していました。
さらに、エンディングのクレジットを見ると、現在、声優で活躍されている方々のお名前を発見。キョウリュウジャーのナレーション兼キョウリュウバイオレットにも変身していた千葉繁氏が若い駅員役、バーン・ノーティスのサム・アックスの声などを担当されている江原正士氏が被害者の息子役で葬式のシーンに少しだけ出演されていました。
サンダーアームでは、危険な綱渡り、プロジェクト・イーグルでは、巨大なゴムボールの中に入って、険しい山谷を駆け下りていたジャッキー。ここ数年、この手の激しい娯楽アクションから遠ざかっていた御年59歳のジャッキーが最後にどのようなアクションを見せてくれるのかドキドキしておりましたが、なんと今回は、胴体・背中・両手両足と全身にローラーがついたスーツを着て、ある軍事施設から脱出し、山道の坂道を滑り下りるローラーアクションを披露していた。これはまた今までにない発想で、かなり凄いです。ブレーキがないローラーで走行している車の下を潜り抜けたり、トラックの衝突をギリギリでかわしたり、きわどくてスリリングなアクションをてんこもりで見せくれた。山道のガードの上を滑って、華麗にトラックを避けるシーンも凄かった。
さらにフランスの古城に潜入するシーンでは、城の屋根を伝って2階から1階へ移動したり、庭の迷路に迷い込んでドーベルマンと格闘したり、このシリーズならではのコミカルなアクションを展開させていた。エンディングのNG集にあったが、このシーンでジャッキーはドーベルマンに尻を噛まれて病院に担ぎ込まれたとか。サンダーアームでは、瀕死の重傷負ったジャッキーですが、今回もやはり傷が耐えなかったみたいですね。
無人島のシーンは、映像が綺麗になったせいもあるのかセット感丸出し、出演者が多いせいなのかいまいちテンポも悪くてジャッキーのアクションも冴えていなかった。前の2作でも確かにこう言うコント風味なやりとりがあったけど、もっと自然な感じに見えた。今回は、変に狙った衣装を着てファッショナブルな感じを出している海賊が海賊に見えなかったり、ジャッキー側も人数が多いせいかまとまり悪くて中弛みしているふうに見えてしまった。しかも、わりとCGも大胆に使用しているので、そこも違和感を持ってしまった要因の一つ。
しかし、クライマックスの敵のアジトである工場内でのアクションは、工場内の特徴を活かしたジャッキー流のアクションが炸裂し、往年のジャッキー映画を彷彿とさせる奮闘を見ることができた。身近にある小道具を使って敵をコミカルに倒していくこれぞまさにジャッキーアクションと言う感じで見応えがありました。若い頃と比べるとやはり多少動きのスピードは落ちている(昔は映像を早回ししていた時もあったが)感じもしたが、ありえない動きを自然に見せるジャッキーの技が未だ健在しているのを確認することができただけでも嬉しい。
確かにジャッキー映画の集大成になっており、場面ごとに昔のジャッキーアクションを思い起こすことが出来る楽しいアクション映画になっていた。エンディングで「これが私の最後のアクション超大作です・・・」ジャッキー自らのナレーションを聞くと、とても寂しくなったが、ポリスストーリーの続編やスタローンの「エクスペダブルズ3」に出演なんて噂もあるし、まだまだ現役で頑張ってもらいたいものですね。
Wライダー誕生には、この方が大きく関わっており、そのエピソードは、伝説となっています。仮面ライダー=本郷猛を演じる藤岡弘氏が撮影中にバイク事故に遭い、番組から降板することになった時、スタッフの中から本郷猛を死亡させる案が出ていたそうですが、「子供達の夢を壊すわけにはいかない」と、平山氏は、それを拒否し、2号ライダーを誕生させて、藤岡氏の復帰を待ち続けたと言う。もし、平山氏の反対がなければ、Wライダーの誕生はおろか、一連の昭和ライダーシリーズの展開は生まれず、また平成ライダーも生まれていなかったかもしれない。
風の知らせなんでしょうか、Wライダーのことを書いた一週間後にこの訃報を聞くことになろうとは。しかも、その記事を書いてから久々に仮面ライダーが見たくなって、二日前に亡くなられた事を知らずに最終話が入ったDVDを見ていた。残念ながら、仮面ライダーもゴレンジャーもキカイダーも再放送の世代なんですが、とくに1970年代に生み出された東映の特撮ヒーローは、ほとんどこの方が関わっておられます。また、ヒーロー番組で今でもよく目にする「八手三郎」。実は元々は、平山氏のペンネームだったそうです。子供の頃、この八手三郎のことがとても気になって、どんな凄い方なのかととにかく顔を見てみたかったので、テレビマガジンやらその他のヒーロー雑誌で探し捲くったけど、どんな本を見ても八手三郎の姿は、一切見かけなかったし、謎が膨らむばかりでしたね。なお、現在は、東映のテレビプロデューサー集団の共同ペンネームになっているそうです。
八手三郎と言えば、アキバレンジャーのシーズン痛の劇中に、入院している八手三郎の姿が映っていたが、今思うと意味深な展開でしたね。アキバレンジャー達もイエローフォーやタイムファイヤー等と共に全員消えてしまったし…。まさに日本のヒーローの生みの親。本当にたくさんの作品を楽しませて頂きました。平山亨氏のご冥福をお祈り致します。
最近の海外ドラマは、オープニングタイトルが短い上に、テーマ曲も印象に残るものが少ないですね。2000年代以降の作品は、とくに味気ない。1990年代ぐらいまでは、ドラマのイメージを印象付ける大きな役割を果たしていたと思うのですが、今の傾向は、ちょっと寂しい限り。昔ほどたくさん見ているわけではないのですが、最近一番印象に残ったオープニングは、『HAWAII FIVE-0』ぐらい。と言ってもこの作品は、リメイクだし、テーマ曲もオリジナルのアレンジ曲だから他の作品とは、一緒くたにはできませんね。
スパイ大作戦にラロ・シフリンのあのテーマ曲がなかったら、登場人物たちがどれだけ綿密なスパイ工作を仕掛けても、緊迫感やワクワク感は半減していただろうし、スタートレックもあの雄大なテーマ曲がなかったら物足りなかっただろうし、アメリカ横断ウルトラクイズも盛り上がらなかったかもしれない(苦笑)。もちろん、ナイトライダーやエアーウルフ、Aチームなどもあの雄大なテーマ曲達がなかったら、どれだけアクションがカッコ良くてもいまいち盛り上がらず、印象に残らなかったかもしれません。
1980年代は特攻野郎、じゃあ、70年代はと聞かれて思い出すのは…?ハイウェイパトロールの二人の白バイ隊員が活躍する「白バイ野郎ジョン&パンチ(CHiPs)」。1977年からスタートし、6シーズン制作された人気ポリスアクションシリーズ。日本では、1979年に日本テレビで放送され人気を博した。1998年には、「帰ってきた白バイ野郎ジョン&パンチ」で復活したそうですが、なんとその劇中に、ナイト4000?らしき赤い車が登場したらしい…。
80年代の「野郎」とついたタイトルでAチームと双璧をなすのが「冒険野郎マクガイバー」。豊富な科学の知識を武器に、様々な困難を潜り抜け事件を解決するスペシャリストの主人公・マクガイバーの活躍を描いたアクションシリーズ。1988年頃にTBSで僅かながらゴールデンタイムで放送された後、深夜帯に移動して放送されていました。シーズン7まで制作されていますが、日本では、日本語吹替えを収録した全7シーズンのDVD-BOXが発売されております。ナイトライダーやエアーウルフと並んでこのドラマのオープニングも好きでしたね。とてもさわやかな曲で、たまに聞きたくなります。
90年代、海外ドラマもCG時代に突入し、大胆にCGアクションを展開させていたのが1994年にスタートした『ハイテク武装車バイパー』シリーズ。ナイトライダーの進化系のイメージが強かったこの作品ですが、ベース車両のダッジ・バイパーが「ディフェンダー・モード」と呼ばれるシルバー色の武装モードに変形する時もCGが活用されていました。ナイトライダー以上にぶっ飛んだアクションもわりと多かったし、シーズンごとに主役のキャストが入れ替わったり、SF色の強いストーリーも面白かった。しかし、深夜帯の放送だったためか、日本では、知名度が低いのが残念。なお、日本では、シーズン3は未放映。オープニングテーマは、2バージョンあり、シーズン1~3まで使用されたテーマ曲も良かったが、個人的には、シーズン4のテーマ曲が印象に残っています。
バイパーについて知りたい方は、こちらへとうぞ→http://krx.tuzigiri.com/viper.htm
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