21世紀に入ってから戦隊とライダーの放送が固定化されていますが、その他の特撮作品と言えば、テレビ東京で、一時期深夜特撮やトミカヒーローシリーズ(去年久しぶりにチャンネル合わせてみたらトランスフォーマーの新シリーズのアニメに変わっていた…)などが放送されていた。1970年代の特撮全盛時代のような野心的で骨太な作品が乏しいのが気になる。スカパーで70年代の特撮を見ているが、「円盤戦争バンキッド」や「バトルホーク」や「恐竜戦隊コセイドン」などなど多種多様で、個性が強く癖があり、アクションも生身で躍動的で、爆破は実写で豪快な作品が多くてやはり面白い。レインボーマンや快傑ズバットのような一風変わった等身大ヒーローものもまた見てみたいものだ。
映画「猿の惑星」のヒットや、終末思想ブームなどに乗って製作された円谷作品『猿の軍団』もその中の一つ。原作は、「日本沈没」や「首都消失」などパニックものSF作家の重鎮・小松佐京氏。結構豪華な俳優さんが出演されています。大映ドラマの常連だった高橋昌也さん、昼ドラの「わが子よ…」シリーズや、「ヒントでピント」などのクイズ番組でもよく見かけた小林千登勢さん。猿役も、結構凄い人がやっています。キレンジャーの人(ゲバー署長・畠山麦)やバンリキ魔王の人(ビップ大統領・大前均)やコンドールマンのゴキブラーや刑事ドラマの犯人役でも有名なあの人(サボ副官・団巌)も…。でも、猿のメイクをしているから、見た目では誰だかさっぱりわからない(苦笑)。特撮好きの人なら声を聞けば一発でわかると思うのですが…(中には、声まで変えられてしまっている人もいますが…)。簡単なストーリーを申しますと、低温生化学研究所の科学者の泉和子と、榊次郎、ユリカの3人が突如発生した巨大地震によって、コールドスリープ装置の中に閉じ込められてしまい、猿に支配された未来の地球にタイムスリップしてしまう。そこは、ゴリラ派とチンパンジー派の対立が渦巻き、そして、人間が絶滅寸前の世界。3人は、「裸の猿」と呼ばれ、人間の言葉を話す猿達に追われる身に…。いかにして人類が滅亡に至ったのか、和子達がその謎を解き明かしていく。まだ4話ほどしか見てませんが、本家「猿の惑星」と匹敵するくらい、しっかりとした世界観が構築されていて、ぐぐんっと引き込まれる。終始漂う不気味さも良い。
37年前の作品とは思えないほど猿の特殊メイクがリアルで凄い。やはり、当時の円谷の特撮技術のレベルが半端ないです。顔の表情や目つきまで本当にチンパンジーやゴリラの生き写しのよう。主題歌を歌っているのは、子門真人氏。キカイダーや流星人間ゾーンのようなテンションの高い歌い方とは違って、ちょっと低いトーンで歌っているところが味わいがある。日曜の夜に放送されていたそうです。この頃の7時台のテレビと言えば、特撮やアニメがたくさん放送され、まさに子供の夢の時間帯。アナログ放送終了まであと半年ほどとなりましたが、デジタル放送になったら、またゴールデンタイムに特撮復活!・・・したらいいのにね。
当時は、存在に気づかず、あれもファミゲーになってたの?と今更ながら意外に思うファミコンソフトがいくつかあります。そんなキャラクターソフトをちょっとピックアップ…。
『ドナルドランド』・・・マクドナルドのユニークなマスコットキャラ達が総登場して繰り広げられる横スクロールのアクションゲーム。街や森や湖、洞窟、館などの全13面あるステージに個性豊かなキャラクター達が次々と登場して、主人公のドナルドに襲いかかってくる。操るのは、もちろん実写ではちょっと顔が怖いドナルド。5つのハートマークがライフになっていて、スーマリのように敵に当たっても即死することはない。武器は、リンゴ爆弾で画面上に置かれているリンゴマークのパネルを取ると、リンゴを2個連続で投げる事ができる。だが、この爆弾、若干難ありで、放物線状にしか投げられないので、敵にうまく当てるには、少し工夫が必要。また、投げたリンゴの上に乗ることもでき、ジャンプ台を使わないと渡れなさそうな長い距離の落とし穴や川の上を豪快に飛び越える事ができるが、これをうまくやるには、ちょっと練習がいりそう。ステージをクリアするとマクドナルドのショップの画面になり、そこでハンバーガーやポテトを買い、トランプ捲りのミニゲームにチャレンジすることによって、ライフを増やしたり、1upすることが可能。ステージ数は、少ないが、独特のふんわりした不思議な世界観が魅力で、ハマると中々楽しい。死んだ時に流れる音楽が若干むかつく感じなんですが…ざまぁみろ的な・・・(苦笑)。まぁでも愉快です。
今年シリーズ35作品目が登場する戦隊ヒーローもの。80年代の作品には、ゲーム化したら結構面白そうなものもあったと思うのだが、実は、一本もファミコンソフト化されていない。仮面ライダーは、BLACKは、ディスクシステムであり、ウルトラマンもあったと思うが、当時人気のあった宇宙刑事シリーズやその後のメタルヒーローものはゲーム化されることはなかった。しかし、90年代に入って戦隊とメタルヒーロー共にファミコンソフト化されていたようです。
1991年に放送された『鳥人戦隊ジェットマン』は、当時低迷していた戦隊に新風をもたらした90年代を代表する戦隊シリーズの1つ。内容は、全6ステージからなる横スクロールのアクションゲームで、5人のキャラのうちの1人を選択して、次々に出てくる敵と戦いながら、画面を進めていく。ステージの最後は、ロボ戦になっており、巨大化した次元獣と戦って勝つとクリア。ロボ戦の前にグレートイカロスの合体シーンがあったり、ところどころにこだわりの演出が見られる。
『特救指令ソルブレイン』もジェットマンよりも一足早くファミコンソフト化されていた。これも全7ステージの横スクロールのアクションゲームだが、実は、これ「シャッターハンド」と言うゲームがベースとなっており、シュワちゃん似のキャラをソルブレインに置き換えて作られた改造ゲームだったそうです。オートメーション化された近未来都市でソルブレインが謎のロボット集団と戦うと言った内容で、基本の攻撃法は、パンチ。画面上に置かれているボックスの中に入っているパーツを3つ集めてパワーアップすると、レーザーやソードや火炎放射などが使えるようになる。ステージにも様々な仕掛けが施されており、中々細かい作りになっている。
年末は、スカパーでジェイソンボーンシリーズが放送されたり、地上波では、大晦日に『笑ってはいけないスパイ24時(ほとんどスパイとは無縁のイベントが多かったが(笑))』があったり、何かと「スパイ」と言う言葉を見たり聞いたりする事が多い昨今ですが、スカパーでは、今月もたくさんのスパイもののドラマが放送されております。アメリカCIA、イギリスMI6、ロシアFSB…各国様々な情報機関がありますが、なぜゆえに日本にはないのか不思議に思う今日この頃…。スパイものと言えば、やはり真っ先に思い出すのは、往年の名シリーズ『スパイ大作戦』。そのHD完全版が来週からスタートします。8年ぐらい前、地上波の毎日放送の深夜帯に再放送され、見たが、結局第2シーズンで打ち切り強制終了されてしまった。去年惜しくもお亡くなりになられてしまったIMFの2代目リーダー、ジム・フェルプスを演じたピーター・グレイブスの生前の若かりし勇姿と、未見の第3シーズン以降に登場するレナード・ニモイのエージェント姿を含め、改めて堪能したいところです。
スカパーのスーパードラマTVでは、現在スパイドラマが盛り沢山。ロバート・ヴォーン主演の『プロテクター・電光石火』など、イギリス制作のスパイものを複数見かけるが、今月からスタートした『電撃スパイ作戦』は、1968年製作のスパイドラマですが、ちょっと風変わりな内容になっている。チベット潜入の任務を終えた国際諜報機関ネメシスのエージェント・クレイグ、シャロン、リチャードの三人を乗せた飛行機がヒマラヤに墜落。そこで三人は、見知らぬ民族の治療を受けて、不思議な能力を身につける。SF要素が強いが物語は、至ってシリアスなスパイもの。しかし、三人の特殊能力が曖昧な設定で、いまいちどんな能力を身につけているのかがわかりにくい。『HEROES』みたいにそれぞれ特殊能力がはっきりしているといいのだが…(逆にヒーローズは、特殊能力を持った登場人物が多過ぎて、ストーリーが複雑だった…)。リチャードの声を『特攻野郎Aチーム』のハンニバルの声などでも知られる羽佐間道夫氏が担当。ナレーションは、「スタートレック」のカーク船長などでお馴染みの矢島正明氏。
日本では、フジテレビが放送していたそうです。これ、「夜のヒットスタジオ」の前番組だったらしいが、1970年代前半は、フジでも外国テレビドラマを数多く放送していたようです。そう言えば「女刑事ペパー」もこの局が放送していたんだっけ…。
気分はハイテンション。ありがとうよジャクソンズ。夜のイルミネーションとマッチするリズム。横一列に連なるオレンジ色のライトを浴びながら、ひたすら北へアクセル全開。道は空いていて、見通しも良い。車体が横風に流されている感じがするが気にせず、緩やかに走る車をグイグイと追い抜きざまに、流れる景色を眺めてみる。夜空の輝く星は見えるが、両脇の防音壁に邪魔されてムードもヘチマもあったもんじゃない。だが、そんな時は、この曲を聴きながらさらに加速する。
センベロいい。いいねいいね。シンセの小気味良い音色が最高。まさに80年代。軽快なビートに聞き惚れて、さらにスピードが増してきた。長いトンネルに差し掛かった頃、反対車線から聞こえてくるパトカーのサイレン。反対車線だ。気にすることはない。でもなぜだか自然にアクセルが緩む。速度計の針は一気に左方向に下がり始めて、すかさず車線変更。そんな時、トーンダウンした気分をフォローしてくれるかのような、あの曲が流れ始めた。
セルフコントロール…セルフコントロール?そうか。よくぞ抑制を利かせてくれた。ついでにバナナラマも聴きたいところだが、とうとう出口の看板が見えてきた。爽快なドライブの終わりにコンビニに立ち寄ってコーヒーを買い、家に戻ったら、また久しぶりに見たくなってきた。「ナイトライダー5」が入ったDVDを取り出して、97分ぶっ通し。気づいたら、ナイトな一日が過ぎていた…。
CGではない実写の爆破シーンの迫力。ハードなクラッシュがてんこもりのカースタントシーンの壮絶さ。想像を絶する過酷なアクションシーンの映像が次々と紹介されていた。スタントマンの三石千尋氏の若かりし姿も映っていました。三石氏と言えば、ご存知、フェアレディZで墨田川の川越えの大ジャンプをきめた伝説のスタントマン。PARTⅠ「栄光への爆走」の中でそのシーンは放送されました。神戸ロケの造成地で、台本にないカーアクションシーンの撮影が行われ、三石氏が乗るパトカーが横倒しになっているパトカーに激突するカースタントを披露していた。ところがぶつかった瞬間炎が上がり、三石氏が車から降りられなくなるアクシデントが発生。火の回りが早く、小林専務が慌てて車に駆け寄って三石氏を助け出すと言う緊迫した状況が映し出されていたが、とても感動的な場面でした。
静岡駅をはじめ、各地のロケ場所でファンの熱烈な歓迎を受ける石原軍団、その盛況ぶりたるや。自分もきっとあの場にいたらあの熱気溢れる群衆の群れの中に紛れ込んでいたに違いない。1984年の大阪ロケ時に大阪城公園で行われた12万人コンサートの映像も流れていたが、当時私も連れて行ってもらった。しかし、会場の中には、入る事ができず、結局、会場の外で漏れ聞こえてくる舘ひろし氏の歌声を耳を澄まして聞いていた…。名古屋ロケの「決戦・地獄の要塞」における取材映像は、興味深かった。渡辺氏が倒される前の煙突の根元に最接近していた。「煙突倒し師」と呼ばれる職人が500tの煙突の根元に切り込みを入れて、鉄線を剥き出し状態で残し、その鉄線を切る事によって、杭でマーキングした方向に見事に煙突を倒す。木を切り倒す方法と同じ論理でできるらしいが、その職人技と絶妙のタイミングでカメラを回す小林専務のその一瞬に賭ける情熱に感動。
昨年の年末は、アナログ波放送最後の年末と言う事で久々に地上波を堪能していました。80年代は、日テレの年末大型時代劇にハマり、90年代頃までは、NHKの紅白を見たり見なかったりしていた時もありましたが、最近は、ダウンタウンの「笑ってはいけない24時間」シリーズが定番に。毎年様々な設定を使い、ド派手なスケールで繰り広げられているこのシリーズですが、今年は、『スパイ』がテーマで、スパイの格好に扮したガキ使いのメンバーがGIA本部の中に仕掛けられている笑いの罠を潜り抜けていく。毎年爆笑させてもらっているが、一番笑ったのは、中村雅俊が山崎に腹パンチをかましたところと、はまちゃんフィギュアとジミー大西vs自民党の石破茂氏の対談と新おにぃのモノマネ。あのモノマネは、新手のパターン。羊たちの沈黙風味の演出と合わさってなんとも薄気味悪いが面白かった。昨年に続いてジミー大西の政治対談。今年は、いろんな意味で凄かった(笑)。ハマちゃんフィギュアはあまりの本人そっくりぶりに大笑い。板尾の変装もマスクが精巧に作られていて、奇妙かつシュール感が漂っていた。スパイと言えば、最近スカパーでもスパイものの新旧ドラマがたくさん放送されているが、流行りなんでしょうかね…。
大晦日の夜は、これの裏でもう1つビッグな番組が…。なんとTBSが「8時だよ!全員集合」の傑作コントを放送していた。毎年、春秋にスペシャル番組として放送されているものだが、どうやら昨年は、大晦日に移動した模様。「加トちゃんケンちゃんのゴキゲンテレビ」の名作コントなども流れていた。どちらも面白いのでザッピングしながら見ていたが、ドリフのコントは、一回一回にたんまり金を使っているなぁと感じた。毎週、生中継であれだけのコントをよくやれたものだと今更ながら感服するばかり。あのような生中継のバラエティって、今は、もうできないのでしょうかね…。「笑ってはいけない」シリーズが生中継だったら、はたして面白いのだろうか…。
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