映画で有名なのは、『ロッキー』シリーズのロッキーの敵役のアポロ・クリード(カール・ウェザース)の声。『プレデター』でもカール・ウェザースが演じたジョージの声を担当されていました。低音ボイスの特徴を活かしてなのか、わりとあの時代は、ごつい感じの黒人俳優の声を数多く担当されていた印象があります。例えば、『プレデター2』のダニー・グローバー、『アイアン・イーグル』のルイス・ゴセット・ジュニア、『ゾンビ』のケン・フォーリーなどなど。個人的に印象に残っているのは、『スター・ウォーズ』シリーズのランド・カルリシアン将軍、『ブルース・ブラザーズ』のジェームズ・ブラウン。こうしてみるとやはり、黒人系の人達の声を数多く演じられていたんですよね。それら以外では、『U・ボート』の艦長役や、『ポリスアカデミー』のハリスも良かった。
海外ドラマでは、『宇宙大作戦』のチャーリー、『スペース1999』のドクターローランド。『俺がハマーだ!』では、主人公ハマーにおちょくられまくるトランク署長の声を担当されていました。ハマーの声を演じる羽佐間道夫さんとギャグや駄洒落をふんだんに盛り込んだハイテンションなセリフのやりとりが痛快で、毎回爆笑させてもらいました。『来来!キョンシーズ』では、デブ隊長役とナレーションも担当されていました。去年、リアルタイム以来、20数年ぶりに拝見したが、絶叫につぐ絶叫の演技、テンションの高いコミカルな演技がやはり面白かったです。
『ナイトライダー』でも多数のエピソードに出演されていました。この間紹介した「ビデオテープは死のサイン!芸能界潜入!マイケル歌手に!!(LET IT BE ME)」では、スティービーのマネージャーのポール役。一番印象に残っているのは、『ナイトライダー6(後半)激闘!善と悪2台のナイト2000!(TRUST DOESN`T RUST)』。この話は、キットのプロトタイプのカールが登場して、二台のナイト2000が対決するのですが、ナイト財団の倉庫からカールを盗み出すコソ泥の一人トニーを演じられていました。陽気なコソ泥がカールを使って犯罪を繰り返すうちに、どんどん人格が変わり狂暴になっていく。その様を迫力のあのボイスで小気味良く演じられていたのが大変印象に残っています。
でも、やはり私の中では、なんと言っても『超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ』のチャールズ・ヘンリー・モフェットの声。海外ドラマの中では、やはり、この役が一番インパクトがあった。モフェットを演じたデビッド・ヘミングスも十数年前に亡くなられているが、内海さんの声ととてもマッチしていた。ホークとモフェットの対決シーン…と言ってもホークとモフェットが直接対峙することはなかったので、セリフのやりとりが一切なくてちょっと残念だったのですが、変態染みた中年親父な感じが声にも凄く出ていて、こう言うマッドサイエンティスト的な演技もとても素晴らしかったと思います。
他にも数多くの海外ドラマ、日本のバラエティ番組やドラマのナレーションなど、幅広いジャンルでご活躍されていました。本当に色々と楽しませて頂きました。内海賢二さんのご冥福をお祈り致します。
この年に公開された映画は、007の「オクトパシー」。初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリーが12年ぶりにボンド役に復帰した「ネバーセイ・ネバーアゲイン」、「スーパーマン3 電子の要塞」「スターウォーズ・ジェダイの復讐」や、当時大ヒットした高倉健主演の「南極物語」。この年は、JACの全盛期でしたね。「里見八犬伝」や「伊賀野カバ丸」などが公開されていました。
海外ドラマは、最近リメイクされた「V(ビジター)」が製作されたのがこの年。日本で見られるようになったのは、この5年後なんですが、当時日本のビデオレンタル市場を賑わせたドラマでした。「特攻野郎Aチーム」もこの年。日本でテレビ放送されたのは、この2年後になります。今なんか海外ドラマの新作は、BSとかCSですぐに見られるようになりましたけど、昔は、本当に時間がかかっていましたね。2年、3年待たされるのが当たり前の時代でした。
戦隊は、「科学戦隊ダイナマン」、メタルヒーローは、「宇宙刑事シャリバン」。東映不思議コメディーシリーズは、「ペットントン」が放送されていました。フジテレビで特撮って今では考えられないですが、あの頃は、どのチャンネルでも特撮ものが見られましたね。テレビドラマでは、NHKの朝の連続テレビ小説「おしん」が最高視聴率62.9%を出して、記録的な大ヒット。学校に行ってたからリアルタイムでは見れなかったが、後で総集編みたいなものがあってその時全部見ましたね。確かに役者が凄い演技をしていたし、面白いドラマだった。バラエティは、欽ちゃん、ドリフの時代からビートたけしと明石家さんまのひょうきん族の時代に移り変わろうとしていた時期。
アニメは、「銀河漂流バイファム」「聖戦士ダンバイン」「プラレス3四郎」。藤子アニメは、ドラハッパー(ドラえもん、忍者ハットリくん、パーマン)時代到来。「キャプテン翼」は、当時、週刊少年ジャンプで連載されていた大人気のサッカーアニメでしたが、うちはテレビ大阪(キー局は、テレビ東京)が映らなかったから見れなかった。沖田浩之が歌っていた主題歌だけはよく覚えています。 そして同じくジャンプで大人気だった「キン肉マン」のアニメが始まったのもこの年です。
この年ヒットした曲は、わらべの「めだかの兄妹」、原田知世の「時をかける少女」。ラッツ&スターの「め組のひと」は、キン肉マンのアニメで使われていましたね。ウォーズマンとの決戦前の計量のシーンで、キン肉マンがダンスで減量する時にこの曲が流れていましたが、当時の人気が窺えるエピソードですね。西城秀樹の「ギャランドゥ」は、カラオケでよく歌いました。テレビのバラエティ番組でもよくネタにされていました。細川たかしの「矢切の渡し」など演歌勢もまだまだ強かったですねこの時代。
洋楽は、マイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」「ビート・イット」。映画「フラッシュダンス」の主題歌になったアイリーン・キャラの「ホワット・ア・フィーリング」は、日本でもカバーされて、大映ドラマの「スチュワーデス物語」の主題歌として使用されていました。同じく「フラッシュダンス」の挿入歌となり、ナイトライダーの劇中でも何度か流れていたマイケル・サンベロの「マニアック」がヒットしたのもこの年でした。
東京ディズニーランドが開園したのもこの年。個人的に印象に残っているのは、俳優の沖雅也さんの自殺ですね。新聞の夕刊の一面を見て本当にショックを受けた。当時、まだ31の若さで現役バリバリでいろんな映画・ドラマで活躍されていたのに本当になぜ?と言う感じでしたね。太陽のほえろ!でスコッチが病死したシーンを覚えていたから、そのシーンが脳裏に浮かんでしばらく寝れなかった思い出があります。大阪の枚方にTSUTAYAの1号店がオープンしています。TSUTAYAって大阪が発祥地だったんですね。大韓航空の飛行機がソビエト連邦の領空に侵入してソ連軍機に撃墜されたいわゆる大韓航空機撃墜事件が起きたのもこの年。ソ連って響きが懐かしい。まだまだ冷戦時代真っ只中でした。
と言うことで、ざっと振り返ってみましたが、よくよく考えてみたら、この年にまだファミコンは買ってもらえなくて、ゲームウォッチばかりやっていたと思います。2画面の折り畳み式のドンキーコングとか凄く欲しかったけど、なぜだかシャリバンのゲームウォッチばかりに夢中になっていた(笑)。今や携帯電話でゲームだけでなくネットができる時代なんですから、本当にいろんなことが着実に進歩してるんですね。誰もが携帯を持つなんてあの頃は考えられなかったなあ…。ましてやインターネットなんて想像もしてなかった。車は、21世紀に入ったら宙に浮くと思っていたのに…(苦笑)。
特撮では、やはり、仮面ライダーのショッカーの首領の声が一番印象に残っています。リアルタイムでは見ることができなかったですが、Ⅴ3以降もボスの声やナレーションなどでライダーシリーズに携われていました。ナレーションと言えば、他にも『愛の戦士レインボーマン』『忍者キャプター』、最近放送された『スターウルフ』でも納谷さんの名調子を聞くことができました。
納谷さんの声を初めて聞いたのは、ルパンの銭形警部だったと思います。ルパンは、小さい頃再放送で見たテレビシリーズのルパン三世PARTⅡから、リアルタイムで見たPARTⅢ、1989年から金曜ロードショー枠で始まったスペシャル版も毎年欠かさず見ておりました。しかし、95年にルパンの声を担当されていた山田康雄さんが亡くなられてからは、一時期離れてしまったのですが、それも最近スカパーで全部補完することができた。やはり、ルパンと銭形警部の掛け合いは、いつ見ても最高です。
納谷さんの訃報を聞いてから、レコーダーに残っていたPARTⅡデジタルリマスター版の「不二子に花嫁衣裳はにあわない」を見ました。不二子が大富豪のウィリアム・ハフナーと結婚することになるが、その結婚式の日に、なんとルパンがどういう訳か不二子をライフルで撃ち殺し、ルパンも彼女の後を追って自爆すると言う衝撃的な展開から始まるエピソードです。もちろん、それらは、ルパン達の巧妙な芝居で、仮死弾で眠った不二子をハフナーの秘密部屋に送り込むための作戦だった。ハフナーは、これまで数々の女と結婚してきたが、その女性達は、その後謎の死を遂げていた。その妻達は、剥製にされハフナーのコレクションにされていた。そして、不二子もまた、ハフナーの100番目のコレクションになろうとしていたのだ。ルパンたちの狙いは、剥製にされたハフナーの妻達が身につける宝石。ハフナーの異常性が絶大なインパクトを残すエピソードなんですが、事の成り行きを知らずに、死んだルパンの遺体を泣きながら必死に捜し続ける銭形警部も印象に残る。実に間抜けているのだが、その悲哀に満ちた銭形を演じる納谷さんが物凄く良いんですね。コミカルな演技もとても面白くて素晴らしかった。
アニメのナレーションで一番印象に残っているのは、やはり『新造人間キャシャーン』。リアルタイムではなかったですが、再放送でよく見ました。「たった一つの命を捨てて生まれ変わった不死身の身体。鉄の悪魔を叩いて砕くキャシャーンがやらねば誰がやる!」。文章だけでもカッコ良いが納谷さんが語るとさらにカッコ良くなるんですね。
幼い頃からアニメや映画など様々な番組で慣れ親しんできたお声が聞けなくなるのは、本当に寂しくて残念です。しかし、まだまだ未見の作品もたくさんあるし、これからも何らかの形で納谷さんが携わった作品を見ることになるだろうと思います。色々と楽しませて頂きました。納谷さんのご冥福をお祈り致します。
年末にまた悲しい訃報が飛び込んできました。声優の谷口節さんがお亡くなりになられたそうです。幼少の頃からテレビで聞き馴染んでいた声だけに、残念でなりません。谷口さんと言えば、映画や海外ドラマの吹替えをたくさん担当されていましたが、最近は、やはり「ザ・シールド」のヴィック・マッキー刑事の印象が強く残っています。脇役でも数多くの作品に出演していた谷口さんですが、このドラマでは、主演のマイケル・チクリスの声を担当。チクリスのイメージと物凄くマッチしていて、とても見応えがありました。
「特攻野郎Aチーム」では、シーズン5から登場したフランキー・サンタナの声、「ハイテク武装車バイパー」では、バイパーの開発者・ジュリアン・ウィルクスの声を担当されていました。ベイ・ウォッチでは、デビッド・ハッセルホフが演じたミッチ・ブキャナンの声を演じておられましたが、地上波で初めてベイウォッチを見た時は、ちょっと違和感を持ってしまいました(苦笑)。ナイトライダー終了後に、ハッセルホフが新たに主演したドラマだったので、やはり、佐々木功でないとしっくりいかなかった(苦笑)。数年前までスパドラで放送されていた「炎のテキサス・レンジャー」では、チャック・ノリスが演じた主人公のコーデル・ウォーカー役を担当されていました。このドラマは、数回ほどしか見れなかったのですが、サモハン・キンポーが「LA大捜査線 マーシャル・ロー」の主人公役でゲスト出演した回と、アーネスト・ボーグナインがゲスト出演した回は、覚えています。ボーグナインは、元レスラーで、乗っ取り屋に狙われるレスリング団体のオーナー役を演じていました。
あの渋い声は、映画でもよく聞きました。「バック・トゥ・ザ・フューチャー(DVD/ビデオ版)」のビフ・タネン、007は二度死ぬのDVDを買ったら、なんと丹波哲郎さんが演じたタイガーの声を担当されていた。「燃えよドラゴン」のDVD版では、ブルース・リーの声を演じられていました。地上波のほうでは、缶コーヒーBOSSのCMに出演中のトミー・リー・ジョーンズの声を担当されていたそうですが、去年公開された「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」でも、トミー・リー・ジョーンズが演じたチェスター・フィリップス大佐の声を担当されたとか。
他にもいろんな作品で声を聞いてきましたが、やはり自分の中では、ヴィック・マッキーが強烈に印象に残りました。まだまだいろんな作品で聞きたかった声なのに、本当に残念です。今年は、青野武さんも亡くなられ、映画や海外ドラマの吹替えで大活躍してきた二大声優がこの世を去られた。谷口節さんのご冥福をお祈り致します。
2012年も残り僅かとなりましたが、今年一年も超ぼやきをご覧頂きましてありがとうございました。来年も引き続き、様々なジャンルの話題を書き込んでいくつもりですので、どうぞよろしくお願い致します。それでは、皆様良いお年を。
スマホでアプリを探っていたら見つけてしまった。音楽を購入できるのは知っていたけど、最近は、DVD/CDレンタルのサービスもやってるんですね。レンタルと言えば、今までならTUTAYAが定番になっていましたが(近くにGEOとか他の店がない)、オンラインは、初めて。会員制で電話料金と一緒に支払えるので楽と言っちゃえば楽なのでありますが、近頃は、なかなかレンタル行く間もなければ、見る時間もなく。さっそくレンタルサービスのアプリをインストールして、色々と検索をかけてみた。
テレビシリーズ系は、結構そろっていますね。大都会や西部警察、ゴリラ警視庁捜査第8班、代表取締役刑事などの石原プロが今年リリースした刑事ものは、ほとんどそろっていた。大空港がなかったのが残念。ナイトライダーやエアーウルフ、Aチームなど80年代の人気海外ドラマも充実している。この辺のラインナップは、TUTAYAなどの店頭では、あまり見かけることはないのでなかなか嬉しい。まぁ、購入して持ってるものもあるのですが(苦笑)。さすがに処刑ライダーはないみたい。デモンズなどのホラー系もあまりそろっていない模様。13金やエルム街は、確認できたが、クレイジーズとかマイナー系の古いホラーもそろっているものと思っていたのに、そこはちょっと残念。ダリオ・アルジェントの名作は、そこそこあったがもっとそろえて欲しいものです。
見かけないと言えば、昭和の特撮DVD。近所のレンタル屋は、最近のは置いてるけど古いのは、あまり置いていない。店の人が知らないのか色々と事情はあるのかもしれないが、日本のテレビの歴史と言えば、特撮テレビシリーズの歴史と言っても過言ではないくらい、やはり日本は、特撮王国なのであります。とりあえず、戦隊から検索をかけてみたが、YOUTUBEで配信されている影響もあるのか意外とバイオマンの貸出率が凄かった。バイオマンの最終話手前辺りの熱い展開は、シルバを含めた三つ巴戦の筋書きや演出が素晴らしいから今見ても燃えますね。しかし、20分であれだけ作りこめるなんてやはり当時のスタッフは凄い。バトルフィーバーJなど初期の戦隊はほとんどそろっていたが、マスクマン、ライブマン、ターボレンジャーなど、80年代後期のものは、まだない模様。マシンマン、バイクロッサーあたりをしれーっと検索してみたが、やはりこれらもなかった。NECOでやってる円谷系の作品も検索してみたが、やはりかからなかった。アステカイザーの初回にアントニオ猪木が出ていてびっくりしたが、タイトルに「プロレスの星」がついてるだけあってゲストもやはり豪華レスラーとなったのか。ていうか新日本プロレスが協力していたんですね。猪木と言えば、チャンピオン太にも出ていたな…。
キカイダーシリーズはそろっていた。東映系の古い作品はまあまあある感じ。キカイダーつながりで「池田駿介」で検索してみたら、帰ってきたウルトラマンが出てきた。それつながりで団次郎で検索したら、「少年探偵団BD7」が出た。ずっと前にホムドラで放送されていたが、これってDVD化されていたんですね。今度借りてみよう。宇宙刑事シリーズは、そこそこ残っていたが、ジャスピオンは、貸出中が多かった。ジライヤ以降のメタルヒーローのDVDはまだレンタルされていない模様。日本沈没シリーズはありましたねぇ。
…と言うことでそこそこ充実しているオンラインレンタル。レンタル屋に行く時間がない人には、最適なツールだと思います。
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