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10年の時を経て遂げたエボリューション!! さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
2024/11月

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ファミリー劇場で一年前にスタートした『ゴリラ警視庁捜査第8班』が先週ついに終了。ご存知の通りゴリラは、前半期の軽快なコンバットアクション路線から、30話台後半からは、ゴリラのメンバーの私情が入るようになり、やや人情路線にシフトしてしまいます。そういう事情もあって、リアルタイム時は、残念ながら途中で視聴を止めてしまったのですが、今回改めて全46話を視聴しました。後半期は、倉本聰氏が脚本を担当されていることもあってか、今見直すと、撮り方とか作風の雰囲気が『大都会 闘いの日々』に似ていると改めて感じました。


最初は、『あぶない刑事』のような軽い雰囲気のドラマだったのに、突然、倉本の病気の妻が出てきたり、伊達が悪性骨腫瘍になったり、当初とは違う重たい作りについていけなかったのですが、今見るとそれはさほど気にならなかった。当時は、大都会シリーズを知らなかったので、人情路線の雰囲気に馴染めなかったのですが、闘いの日々を見た後だと、違和感なく見ることができた。30話以降も田中美奈子(役名もそのまま)の加入と赤いエクリプスの登場、その後すぐに札幌ロケの地方ロケ編があったりと、やや大人しめになったもののアクション路線は継続されていたし、人情路線に変更されてからも、「生命果つるとも」や「ある少女の反乱」などは、「西部警察」のテイストがあって楽しめた。


ただ、せっかく田中美奈子やエクリプスが登場したのに、エクリプスを使ったカーアクションや、美奈子の活躍回が思っていたほどなかったのが残念。他のG-8の車両もいろんな機能や装備があったにも関わらず、後半期は、それらが全く活かされていなかったところも残念だった。岡山ロケ編でもある最終回の「命、燃えつきても」は、最後だと思ってリアルタイム時にも視聴しました。確か敵の要塞が大爆発して、それをバッグに撃たれた伊達が最期の力を振り絞って歩き続けるクライマックスシーンの時に、ニュース速報のテロップが入ってしまったんですよね・・・。せっかくの良い場面が台無しだなあと思いながら当時は見ていましたが、今回は当然ながら余計なテロップも出ず、ようやく普通の画面で見ることができました。


この最終回には、後に渡さんがNHK大河ドラマ『秀吉』で共演した竹中直人氏がゲスト出演しています。拉致された伊達と美奈子らを救出すべく、倉本達ゴリラのメンバーが敵の要塞に乗り込むところは、『西部警察』の最終回を彷彿とさせられた。西部警察も岡山ロケ編がありましたが、あの時はまだ建設中だった瀬戸大橋が、ゴリラの最終回では、見事に完成している姿が映っていて、時の流れを感じました。



倉本→病気の妻の介護、伊達→悪性骨腫瘍の発覚という重い描写がありましたが、風間には何もなかった?のかなと思ったら、38話の「シンデレラ・ガール」で、風間が防衛隊の汚職事件のネタを握る原田の妻マリを愛してしまうと言う展開のストーリーがあった。ゴリラと人妻のラブストーリーなんて、番組を見始めた当初は予想だにしなかった展開でしたが(苦笑)、風間と不倫関係になるマリは、43話の「再会」にも登場します。このエピソードでマリは、汚職事件に関わる犯人達に殺されてしまい、怒った風間がその首謀者の元へ乗り込んでいって復讐する展開になっていました。確か、ゴリラは、犯人を撃ち殺しても許される特権を与えられているはずなんですが、なぜだかこの時は、倉本が風間の暴走を止めに入り、犯人を助けてしまうんですよね。ゴリラなんだから別に撃ち殺しても良かったと思うのですが、これも人情路線の弊害と見るべきか・・・。


この風間のマリの話を見ていると、『刑事貴族』の泉刑事とその恋人のより子のことを思い出します。泉と風間は、結構似た境遇だったんですね。泉は、恋人を失ったあと、すぐに相棒の岩田刑事を失っていたし、風間もマリを失ったあと、伊達を失う。


今見ると、後半期もそれほど悪くなく普通に楽しめましたが、どちらかと言われると、やっぱり初期のコンバットアクションの路線のほうが今でも変わらず好きですね。同じく今ファミ劇で放送中の「代表取締役刑事」は、当初は、人情路線で控えめなアクションと言う作風だったのが、後半期は、結構アクションシーンが多くなっていたり、ゴリラとは逆の流れになっているところが面白いです。「代表・・・」については、またいずれ書くことにして、これと言ってアクションドラマがないこのご時勢に見直すと、ゴリラも十二分に贅沢なアクションドラマであったことを改めて再認識させられました。







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僕の力をあげたい 命を運ぶバンドマンと伊達の友情!
ガースさん、こんばんは。

>≧人情路線に変更されてからも、「生命果つるとも」や「ある少女の反乱」など「西部警察」のテイストがあって楽しめた。

>「生命果つるとも」は本編の随所でかかる鈴木雄大さんの「僕の力をあげたい」と言う歌や鈴木さん演じるロックバンドの男・尾崎に「ロックが泣くぜ…尾崎!」と叫ぶ伊達の姿が印象に残る回でしたね。

「伊達が麻薬の売人を泳がせ取引現場を押さえるつもりがおとり捜査がバレてしまい、巻き添えにあった子供が流れ弾にあたり負傷してしまう…」というファーストシーンで始まり、流れ弾に負傷した子供がいる集中治療室を前に会話する倉本さんと伊達のシーンで「俺はあの子を助けますよ…たとえこの命が果てようとも!」と坊やの命を助けようと誓う伊達の姿に胸を打たれました。

「気づいてほしいんだ、お前にも…命の大切さってやつをな…なぁ尾崎、あの子を助けられるのはオレじゃない…お前なんだ! お前しかいないんだ!!ロックが泣くぜ尾崎!」と尾崎を説得する伊達を見ると、死期が近い中第8班の刑事として戦い続ける伊達を印象づけていますが、「坊やの命を救えるのは尾崎しかいない」と言うことも象徴しているように感じました。

また、尾崎と強盗に加担したおネエ言葉の男を演じる片岡五郎さんも強烈でしたが、通りかかった車を借りて尾崎を救おうとする伊達や「あの子を助けることができるのはお前しかいないんだ!」という伊達の言葉を思い出して悩む尾崎のシーンも見ものでしたが、「僕の力をあげたい」をバックに病院へ到着する尾崎とそれを知る美奈子の場面を見るだけで胸が熱くなりました。

ところで、「特警ウィンスペクター」の「命を運ぶドロボウ」の「宝石強盗の人質にされた少女がビルから転落し意識不明の重体となった→ところがその少女は肝臓の移植をしないと命が危ない→ドナーにあたる人物は警察に追われる身の人間だった!」というストーリー展開を見ると「生命果つるとも」のストーリーと似ているように感じますが、香川竜馬が「お前を死なせるわけにはいかないんだ!」と金庫破りの男・タジマに言うシーンを見ているだけで「生命果つるとも」で「あの子を助けられるのはオレじゃない・・・お前なんだ!お前しかいないんだ!!」と尾崎を説得する伊達のシーンを思い出しました。
9人のコリない日本人 2016/07/04(Mon)22:25:18 編集
Re:僕の力をあげたい 命を運ぶバンドマンと伊達の友情!
>ところで、「特警ウィンスペクター」の「命を運ぶドロボウ」の「宝石強盗の人質にされた少女がビルから転落し意識不明の重体となった→ところがその少女は肝臓の移植をしないと命が危ない→ドナーにあたる人物は警察に追われる身の人間だった!」というストーリー展開を見ると「生命果つるとも」のストーリーと似ているように感じますが、

この「命を運ぶドロボウ」とゴリラの「生命果つるとも」も脚本家が同じ人(宮下隼一)だったようですね。言葉は悪いですけど、刑事ドラマの脚本を使い回し(笑)、と言うか、そのまま移植していたのでしょうね。レスキューポリスシリーズには、70、80年代の刑事ドラマの脚本に携わった方々が参加されていたので、往年のアクション刑事ドラマを思わせるストーリーが数多くありましたね。
【2016/08/02 17:39】
「主よ、人の望みの喜びよ」と風間とマリ
ガースさん、こんばんは。

>≧風間と不倫関係になるマリは43話の「再会」にも登場しますが、このエピソードで汚職事件に関わる犯人達にマリが殺され怒った風間がその首謀者の元へ乗り込んでいって復讐する展開になっていました。

>「再会」は「汚職事件のカギを握る男を取り上げた新聞記事を読む風間」で幕を開けますが、眼前で最愛の女性を殺され復讐の鬼と化す風間の姿が見ものでしたね。マリの自宅で悲しみに暮れ、「マリの仇を取るべく辞職を覚悟して倉本さんに電話を掛ける風間」のシーンや「ベレッタを片手に首謀者の屋敷へ乗り込む風間」の場面でかかる「BEHIND LONELINESS」は風間の心情を投影しているように感じました。

>≧確か、ゴリラは「犯人を撃ち殺しても許される特権」を与えられているはずなんですが、この時は倉本が風間の暴走を止めに入り、なぜだか犯人を助けてしまうんですよね。

>事件の首謀者に銃口を向ける風間に「風間・・・・お前らしくないぞ」と倉本さんが説得し、風間に逮捕状を渡す倉本さんのシーンは出来たら〝西村に銃口を向ける風間→座敷から響く銃声を聞いて倉本さんと伊達が銃声の方向へ向かう→座敷に入った倉本さんと伊達の目の前に首謀者の男を撃ち殺した風間の姿が…″という展開で見たかったですね。

これが初期や中期のエピソードだったら「犯人射殺が許される第8班の特権」を利用し、前述の〝風間が首謀者の男を撃ち殺そうとする展開”になってたんではなかろうか?と思いました。

また、本編の随所でバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」がかかる描写を見ると「風間とマリの再会と別れ」を印象付けていますが、欲を言うと「事件の首謀者・西村の屋敷へデボネアを走らせる風間」の場面やラストの海鳴りをバックに佇む風間のシーンに〝「あなたの仕事は犯人を捕まえることでしょ」と通夜の席でマリが風間に言う場面″が流れていたら深みがあったんじゃないかな…と思いました。
9人のコリない日本人 2016/07/07(Thu)20:07:53 編集
Re:「主よ、人の望みの喜びよ」と風間とマリ
>これが初期や中期のエピソードだったら「犯人射殺が許される第8班の特権」を利用し、前述の〝風間が首謀者の男を撃ち殺そうとする展開”になってたんではなかろうか?と思いました。

初期の設定なら有無を言わさず射殺していたでしょうね(苦笑)。後期は、重苦しい設定が多かったし、「大都会 闘いの日々」のような感傷的な作風なので、逆に即射殺の展開だと違和感を感じてしまったかもしれませんね(笑)。
>
>また、本編の随所でバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」がかかる描写を見ると「風間とマリの再会と別れ」を印象付けていますが、欲を言うと「事件の首謀者・西村の屋敷へデボネアを走らせる風間」の場面やラストの海鳴りをバックに佇む風間のシーンに〝「あなたの仕事は犯人を捕まえることでしょ」と通夜の席でマリが風間に言う場面″が流れていたら深みがあったんじゃないかな…と思いました。

そうなるとますます「大都会 闘いの日々」テイストになってしまいますね(苦笑)。
【2016/08/02 17:40】
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