10年の時を経て遂げたエボリューション!!
さぁ私のぼやきを聞いておくれ!
「キングコング2」「トップガン」など、当時映画のタイトルのファミコンソフトは結構ありましたが、海外ドラマのファミコンソフトは、「ナイトライダー」「エアーウルフ」「サンダーバード」、そして「来来キョンシーズ ベビーキョンシーのあみだ大冒険」の4つのタイトルしかなかった。そのうち「来来キョンシーズ・・・」は、当時バンダイが発売していたファミリートレーナー(専用のマットを使って遊ぶゲーム)シリーズの最終作だったそうで、事実上、カセットだけで楽しめるゲームは、上記の3本しかなかったようです。
未だに人気が根強い「スター・トレック」や「白バイ野郎ジョン&パンチ」、ファミコンソフトが発売されていた1980年代に放送されていた「特攻野郎Aチーム」などもゲーム化されていてもおかしくないはずなのですが、思っていた以上に海外ドラマのファミコンソフトは少ないですね。ナイトライダーとエアーウルフに関しては、当時どちらもゴールデンタイムに放送されていたし、ファミコンだけでなく、PCエンジンやメガドライブなどでもゲーム化されていましたから、当時の人気ぶりが窺えます。
ナイトライダーとエアーウルフのファミコンゲームについては、ガースのお部屋のそれぞれのページにちらっと載せております。ということで今回は、サンダーバードと、エアーウルフのファミコンソフトをご紹介したいと思います。
サンダーバード
ご存知の通り、1960年代に放送されたイギリスの人形劇。2004年にアメリカで実写映画が公開され、また、2015年からリブート版のCGアニメーション「サンダーバード ARE GO」が放送されています。舞台は西暦2065年。世界各地で発生する事故や災害に対応するために組織された「国際救助隊・IR(International Rescue)」のスーパーメカの活躍を描く内容で、ジェリー・アンダーソンが生み出したパペット(操り人形)に人間的な動作や表情をつけて、特撮を駆使しながら実写に近いリアル感を演出する「スーパーマリオネーション」が話題となった作品です。
ゲームのほうは、縦スクロールのシューティングゲーム。「ザ・フッド」なる悪者が国際救助隊のサンダーバード1~5号機を渡さなければ60日以内に隕石を地球に落下させると脅迫。隕石が落下するまでの60日の間にミッションを成功させなければならない。これを発売したのは、当時「プレデター」や「ダイハード」などの映画のタイトルや、ナイトライダーをファミコンソフト化したパック・イン・ビデオ。パック・イン・ビデオと言えば、当時デモ画面などのグラフィックに定評があり、サンダーバードにおいてもドラマのオープニングを再現したと思われるデモ画面やステージの合間に挟まれるサンダーバード1~5号機のグラフィックがなかなか素晴らしい。
残念ながらリアルタイムでこのゲームはやれなかったのですが、数年前にプレイする機会があり、やってみましたが、中々ハードなシューティングゲームと言った印象で最初から敵の攻撃がかなり激しいです。地上にいる戦車がレーザー砲みたいなものを撃ってくるし、敵機の弾は豆粒みたいで判別しにくい(苦笑)。ステージごとに操作するメカが変わり、1号機、2号機、3号機、4号機、ジェットモグラ、レーザー切断車と、ドラマの中で活躍しているメカが順番に登場します。
残機制ではなくライフ制になっており、3回敵機やミサイルに当たるとやられてしまいます。修理に3日かかるそうで、ミッションの期限は60日だから、60日÷3日=20と言うことで、20回コンテニューできるってことなんでしょうね。個人的な感覚で言うと、「頭脳戦艦ガル」に近い感じがしました。グラディウスのようにオプション機能があり、これをうまく使い分けられるようになると面白くなってくるのですが、そこに至るまで結構時間を要しました(汗)。サンダーバードファンの方は一度お試しあれ。
エアーウルフ
1988年の9月にナイトライダーのファミコンソフトが発売され、それを追うかのように、同年の12月に九娯貿易から発売されたエアーウルフ。横スクロールのシューティングゲームになっており、冒頭にグラサンをかけたテロリストのリーダー風の男が出てきて何やらぶつぶつ呟きます。どうやらこの男、ホークの兄(セント=ジョン・ホーク)を拉致しているらしく、兄を返して欲しければ我々のバトルヘリと戦えと言ったり、24時間以内に爆発停止のコマンドを入力しないと、貴様の兄もアメリカも跡形もなくなるぞとえげつないことを言いまくる。挙句の果てにエアーウルフを倒せば、我々のHX-1が世界最強のヘリとなるのだ ハハハハハハと笑い出す始末。つまり、最終戦のボスは、ドラマの中でも登場したあの黄金色のヘリ「HX-1」ってわけですね。
ドラマでよく見た秘密基地の洞窟からエアーウルフが発進するシーンも再現されております。音楽は、ステージ1は、オープニングテーマ曲のアレンジ。ステージ3では、シーズン1でよく流れていたBGMの曲が使われていたりと、かなりドラマを意識した音楽になっています。デモ画面の曲もドラマで使われていたBGMの一つですが、中々良い感じです。
ゲームを始まる前に武器の選択ができます。対空武器には、CHAIN GUN=3方向の単発ショット。CANNON=通常の4連射ショットでパワーアップすると弾速が増す。FALCON=単発ショット。弾速が早く2段階のパワーアップでき、最高3連射可能。対地武器は、HELLFIRE=斜め下45度ショット。3段階のパワーアップでき、最高4連射できる。REDEYE=直下ミサイル。3段階のパワーアップでき最高4連射できる。COPPERHEAD=斜め下への放物線ショット。3段階のパワーアップで最高4連射可能。これらの武器は、劇中でエアーウルフが使っていたものと同じです。さらに、エアーウルフの最大の魅力ともいえるターボ機能もあり、つまりマッハ1で加速できます。ターボを使っている間は、無敵状態なので敵機やミサイルに当たっても平気ですが、エネルギーを使い切った途端に敵の攻撃を受けてアボーンとなる場合もあるので、使い方には要注意。敵の攻撃が激しい場所を一気に通り抜けたい時に使うのがベストだと思います。
ステージ1は、海山のステージですが、のっけから画面に登場にする敵機の数が多い。戦闘機やヘリの編隊が前から後ろから、斜め上から下から間を空けることなく出てきて、容赦なくミサイルを撃ってくるし、海には、潜水艦がいて、小粒のミサイルを撃ってきます。さらには、弾道ミサイルみたいなものが画面の上から降りそそぎエアーウルフの進路を阻みます。各ステージのボス戦は、視点が変わり、スターラスターみたいなコクピット視点の3D画面になります。最初のボスは、戦艦。戦艦の砲台を全て破壊するとクリアになります。
ステージ2は、高層ビルが立ち並ぶ街(自由の女神像や今は亡きWTCのようなものがあったのでおそらくニューヨーク)の上空で市街戦が展開します。市街戦は、エアーウルフのドラマの中ではあまりなかったので(ブルーサンダーの劇場版では、凄まじい市街戦が見られたが)、なかなか新鮮。ステージは、全6ステージありますが、最終ステージにたどり着くのは、中々容易ではありません。ドラマのように、痛快に敵を撃ち倒せたら、最高なんですけどね(苦笑)。
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